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母を犯せし罪(その5)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:シナリオ 官能小説
ルール: エロラノベ。会話メインで進む投稿小説
  
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1:母を犯せし罪(その5)
投稿者: 裕之
こうして母と結ばれて、事実上の夫婦となって何日かしてですが、ひとしき
り愛し合ったあと、母が真面目な顔で僕に言ったのです。

「ねえ、裕之さん、あたしたち、母子で夫婦みたいになっちゃったけど、ほ
んとはいけないことなのよね」
「でも、僕たち、愛し合ってるんだから」
「あたしね、大学で日本の古代史を専攻していたって、あなた知ってるでし
ょ」
「うん、でも、それがどうかしたの?」
「日本の古い時代、歴史以前の昔よ、人のしてはいけないこととして、言い
伝えられたいろんな罪があったのよ」
「へえ、どんな?」
「たとえばね、“己が母犯せし罪”とか、“己が子を犯せし罪”って言うの
があるの」
「つまり、母子相姦は罪だってこと?」
「そうなの、でもね、それは当たり前といったら、当たり前のことだけど、
あたしが言いたいのは、つまり、母子相姦が罪だと決めておかないといけな
いくらい、それほど母子相姦する人が多かったんじゃないのかな、って言う
こと」
「誰もしないことなら、罪として決めておかなくってもいいものね」
「そうだと思うわ。だから今でも、案外多いんじゃないのかな。母親と息子
が愛し合ってるのって」
「誰にも言わないで秘密にしてるから、わかんないだけかもね」

「でも、母子相姦って、どうしてそんなに悪いことなんだろ?」
「想像だけどね、母親と息子がそんな関係になると、家庭の秩序がめちゃめ
ちゃになるじゃない。そうするとひいては社会の秩序も破壊されるわよね。
それを恐れたんじゃないかな、昔の人は」
「それにね、昔の“母を犯せし罪”っていうのは、どう言うか、世の中を汚
したって言うことになって、お祓いをしなくちゃいけないことだったらしい
のよ」
「じゃ、お祓いをして貰えば、それで許されたの」
「ううん、許される訳じゃないのよ。で、それが見つかった母子は、奴婢の
身分に落とされたらしいの。奴婢ってつまり奴隷よね」
「へえ、じゃ、僕たちも見つかったら、奴隷かあ」
「もう一生奴隷なのよ。男の方はそれは厳しい労働をさせらるし、女の方は
その上、夜になるとご主人様のお相手もしないといけないの。毎晩毎晩、ご
主人様に犯されるのよ。それで、孕まされて、生まされて、婢から生まれた
子はまた奴婢なのよ。ご主人様にとっては財産が増える訳だから、せっせと
孕まされて生まされるのよ」

「大変だね。僕たち、現代に生きててよかったね。でも、絶対人に知られな
いようにしなくちゃね」
「そうよ。絶対に秘密よ」
「でも、僕たちはもともと母さんと僕と二人っきりだし、家族の絆なんてむ
しろ深くなったくらいだし、社会にはなんにも迷惑かけてないよ」
「そうよね、誰にも迷惑かけてない。でも、人に知られたら大変よね」
「うん、僕、絶対人に知られないように注意するよ」

「あたしのこと、恵美子って呼ぶのも二人っきりのときだけにしてね」
「もちろんだよ、母さん」
「でも、こうして愛し合ってるときに、母さんって呼ばれると、ああ、いけ
ないことしてるんだって、思えちゃうわ」
「だけど、それって、かえって興奮しない? 母さん」
「もう、裕之ったら、からかわないで、あたし、真剣なんだから」
「わかったよ、僕も真剣に愛してあげるよ、恵美子」
「うれしい、やっぱり、こうしてるときは名前で呼んでちょうだい、あな
た」

「でも、ほんとに、人には絶対にばれないようにしなくちゃね、僕、気をつ
けるよ」
「あたしもそうする。あなたと一緒に暮らして行けなくなったら大変だも
の」
「もしそんなことになったら?」
「あたし、死んじゃう、もう、あなたと一緒に暮らせなくなったら、死んじ
ゃうから」
「死んだら駄目だよ。死んじゃったらもう愛し合えなくなるんだよ」
「ああ、あなた、あたしを愛して、もっと、もっと、愛して」
「恵美子、可愛い恵美子、愛してる、愛してるよ」


 
2008/10/25 09:23:58(wyWTu58V)
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