![]() ![]() |
|
|
1:官能の狭間
投稿者:
ゆみ
先方との打ち合わせが長引いて、1時間ほど退社時間が遅れてしまった。なにも帰宅ラッシュの真っ只中に帰ることもないと、どこかで時間を潰してからでもよかったけれど習慣とは恐ろしいもので、真弓は結局いつもの癖で駅までまっすぐ足を進めてしまっていた。
早くシャワーを浴びてリラックスしたい、そんな基本的な欲求が勝っていたのかも知れない。40を過ぎて何をしてるんだろ、私………。ホームに滑り込む満員電車が運んできた風に、ダークプラウンの髪の毛を揺らしながら軽く溜息をつく。 ドアの横の手摺りのある場所に収まりたかったけれど、男性がいる。ドアが開き降りる人が吐き出されるとその男性が気を遣ってくれたのか、手摺りの前に一人分のスペースが開けられているではないか。こういうことが時々あるにはあるのだ。 真弓は未だ独身であり、同世代の子供のいる女性と比べても明らかに若々しい見た目をしていた。 ロングヘアはセミロングに、ミニスカートは膝丈に変わったけれど、相変わらず何を着ても似合うようにボディスタイルを維持し続けている。この日もネイビーのパンツスーツをスタイルの良さを誇示するかのように、身に纏い車両に乗り込む。 真弓は男性に分かるかどうかという程度に微笑みに見えなくもない表情を作り、軽い謝意を伝えながら有り難く開けられたスペースに見を置かせてもらった。 真弓は買い物をするにもスーパーだけでなく魚屋や八百屋に足を向ける。そこの店主が時々オマケをしてくれる人情味が気に入っているからである。要するに世間でいう美人だからだとの自覚はあるのだけれど、生まれてからずっと自分の顔を見てきた自分としてはこれが自分の顔であり、当たり前だから実は実感はないのだった。ずば抜けて絶世の美女ならまだしも自分より美人は世の中たくさんいるのだから。 だからこんな風に電車でスペースを開けてくれる人がいてもその一つくらいに、真弓は受け止めていた。それが、男の策略とも気付かずに。 電車は次の駅に停車、ドアが開くと吐き出される人以上に乗車客が乗り込んできてあっという間に満員状態に戻る。最後に乗り込んできた男性がやや強引に真弓の前に身体半分を捩じ込んできた。 不快感と不穏な空気を感じながら、電車が動き出す。嫌な感じだった。 電車がホームで停止し、ドアの前に30代のどこかといった色白の美人がいることに気付いた。男は一か八か試しに人の密度が減るときに自分の前を開けることを思い付き、そして実行に移した。すると女性は伏し目がちに薄い笑みを浮かべ、開けた自分の前のスペースにまんまと乗り込んできた。これは幸先がいいと、男は笑みを噛み殺す。 タイミングを見て邪な想いを実行に移す機会を窺っているうちに次の駅に到着してしまった。さらに混み合い密着しないようにするのが困難になったのは、好都合だった。偶然を装いながら手の甲をまずはお尻に触れさせていく。無駄に大きくはなく、かといって小さくもない魅力的な大きさと形をしたお尻。近年は痩せていれば美しいと勘違いした女性が少なくはなく、そのお尻は小ささを通り越して貧相なことこの上ない。 この女性は細すぎず出るところは出ているタイプであり、形の良いお尻がジャケットの短い裾を押し上げるように誇示している。フニっと柔らかい感触が心地よく、電車の揺れを利用して何度か繰り返していると、さすがに背後のこちらを気にする素振りを見せるようになってきた。 痴漢であることを本人に意識させ、心の準備をさせると今度は手の平を押し当てる。臀部の柔らかさと温もりを感じ、女性はしきりにこちらを振り返ろうとする素振りを見せる。 いいのか、そんなに動いたら周りに痴漢をされていることがバレるぞ…………? 男はファーストタッチの反応からある程度、この女性が声を上げるタイプかどうかを見極めていた。その目利き通り女性はそれ以上の抗議のしかたが分からず、自分が好奇の視線に晒される勇気を持ち合わせてはいないようだった。 そのまま指をお尻の谷間に滑らせ、股の下に移動させていく。モジモジと太腿を擦り合わせるような動きを見せる女性に、指が挟まれてより温もりが伝わってくる。差し入れた中指の腹を押し当てて、うねうねと動かすと一際そこがとても柔らかい感触が伝わってくるのだった。 ホームに入ってきた電車の扉が目の前で止まったとき、ドアの横に自分好みの美人がいるではないか。中年男は思わず片足を横に入れて、身体半分を女性の前に差し入れた。ドアが閉まってしまえばこちらのもの、とはいえ迂闊に手を出せば取り返しのつかない事になる。まずは様子を見る必要があった。 間近すぎて目を合わせられはしないが、女性の良い匂いがする。垂らした右手をどうするべきか、そのタイミングはいつなのかを測りかねていた。 しばらくすると女性の様子が明らかにおかしくなり、しきりに背後を気にしる仕草が気になった。 これは…………? 女性の背後の自分よりも若い男、自分と同じだからこそ分かる同業者の匂いがこの若い男から放たれていることに気付く。これはお誂え向きだった。 下腹部の前でバッグを両手で持つそこに迷わず手を差し入れた。女性はバッグを持ち上げ防ごうとしたけれど腕を入れてしまえば男性の力には敵わず、女性にはそれ以上は成す術はない。下腹部のファスナーの辺りに手の平を押し当て、下へと指を伸ばす。予想通りに若い男の指に触れ、女性の肩越しに視線を合わせる………。 後から来た自分よりも先にいた若い男にそこは譲り、中年男はパンツのポタンを外し、女性の抵抗に遭いながらもファスナーを下ろしていく。さすがに脱がすことまではしないまでも、手を差し込むことは成功していた………。 どうして自分が狙われるの、他にもっと素敵で若い子はたくさんいるのに………… 真弓は羞恥と嫌悪を交錯させながらサンドイッチになった前後からの鬼畜の所業に、されるがままだった。女の自分の力ではどうにもならず、目の前の相手を睨みつけることもできやしない。背後でお尻を揉みしだかれることも、悔しくてならないのにどうにもならない。そして今まさに前から別の男に手を入れられて、弄られる気持ち悪さ。その指先が触れてほしくない所にたった今、到達していた。 こんなの異常だと、真弓は心の中で繰り返し抗議する。その最中に何度か通り過ぎた指先が鉱脈を探り当てたように1箇所に留まり、上下に動かし始めながら小さな円を描くようにうねうねとした動作を始めた。中年男はレディースパンツがあまりにタイトでそれ以上下へは指を伸ばせないものの、下着越しでも十分な刺激を指先で与えてきていた。 情けなさ、無情、嫌悪感、羞恥心、周囲に気付かれたくない焦り等々………、人として当然抱く感情を極限状態の中で、その緊張感が次第に薄れゆくのを自覚していく。感情の上では嫌で嫌で堪らないのに、身体が別次元で如何なる反応を示すようになるおかしな状態に陥っていく。 生理が終わって15日目、真弓の身体は排卵期へと移行していく。ただでさえ敏感な所なのに性欲が顕著に上がる時期に、まともに刺激されては堪ったものではなかった。覚醒した性器官に血流が集中し、下着の上から転がされる官能への誘惑……。 恐怖心が背徳感へと色を変化させ、染み出る愛液が背後の若い男によって、パンツ越しに膣口へと指先を擦り上げられて下着に染み込ませていく。 その淡い指先の膣口へのアプローチも感度の上がった真弓には、甘いエッセンスになってしまう。 中年男の指先はクロッチからはみ出た辺りに存在するクリトリスを確実に捉え、女性の肩に力が加わる。膝が曲がり落ちそうになる腰を前後の男たちが支える。中年男の決して絶頂には至らせることのない絶妙な力加減が、真弓を官能の世界に引き込み拘束し続ける。 中年男の指先は浸潤のエリアを広げてきた粘液のぬヌルヌル感を覚え、目の前の美女の快感に揺れる表情を視界の中に捉え続ける喜びを感じていた。足元から伝わる振動、耳する騒音、乗客たちの息使い。その中で密かに行われる秘事に服従する美女を、コントロールする歪んだ喜び……。 体温が上がった真弓の身体は背中と脇の下の辺りのブラウスに汗染みができ、薄く開いた目はなにも見てはおらず、通常ならば人に見せることはない半開きにした口は絶えず熱い吐息を吐き続けるだけ……。 まるで、マリオネットだった。 衝撃的だった。10代、20代は当たり前のように痴漢の被害に遭っていたけれど、30代の半ばを過ぎてから申しわけ程度のものが年に数回、近頃は痴漢など無縁だったのだ。自慰行為なんてそれこそ滅多にしないのに、あの日はさすがに自分の身体を慰めなければ収まりがつかなかった。もう、生理が間近に迫っているのにあれから数日しか経っていない身体が、火照ってどうしょうもない。 仕事にかまけてパートナーを作ってこなかったことを、このときばかりは後悔しなければならない真弓だった。それほどショックよりも快感を味合わされたあの異質の時間は、真弓の脳に刻み込まれていた。 そんな休日、真弓はヨガで汗を流し、身体を執拗に虐めた。シャワーで汗と煩悩を洗い流すと気分がいくらかはマシになった。気持ちと身体を収めなければならなかった理由は、妹の子、甥っ子をアニメ映画に連れて行く約束があったからである。 都心まで足を向ければ設備の整った映画館があるにはあるけれど、真弓と妹家族の暮らすエリアは都心から離れたベッドタウンであり、小学低学年の子供に電車で1時間の行き帰りは酷になる。 隣町に真弓も親に連れられて訪れたことのある、映画館はあるけれどかなり年季が入っているのだった。再開発の声も上がって建て替えらるとあって、行くなら今のうちかも知れないと、思い出の映画館に甥っ子を連れて行くことにした。 とある美女を二人がかりで痴漢行為を繰り広げた若い男と中年男はその後に意気投合し、居酒屋で酒を酌み交わす中になっていた。若い男は中年男が痴漢のベテランと知ってレクチャーを受け、それを後日に実行に移して成功体験を積んだ。その見返りに中年男の孫のお守りに付き合うハメになってしまっていた。何が悲しくてアニメ映画を観なくてはいけないのかと思うが、俺の身になってみろと言われると彼の心中を思えば納得するしかなかった。 こんなに狭かったかしら……。そう思うほど30年ぶりに訪れた思い出の映画館は、大人になってしまった真弓には子供の頃の記憶との乖離に戸惑いを覚えていた。コンクリート敷きの床、跳ね上げ式の座面の座席、この空間、どれも子供の頃の目には新鮮だったはずで、時の流れを感じる。 日曜日とあって映画館は親子連れで混み合って、残念ながら真弓は座ることを断念して甥っ子だけを座らせた。真弓自身は最後列の座席なので甥っ子の後ろに立ち、彼の様子を見ながら立ち観をすることにした。それは他の親たちもそうで、自分の子供を座らせるために座席の後ろに立つ親の姿がちらほら見受けられる。 真弓の隣にも中年男性と真弓よりも若い男性が並び、甥っ子の隣に座る我が子と思われる男の子に何やら話しかけている。父親と祖父だろうかと、真弓は微笑ましく思っていた。 こんなことがあるのだろうか、心臓が飛び出そうなほど驚愕した。中年男と若い男の目の前に、あの日の電車の中で、痴漢をしたあの美女がいるのだから……。 彼女とまともに目があったのに、気付いてはいないようだった。あんな目に遭って痴漢の顔などまともに見るなんてことはできず、その余裕もなかったのだろう。30分前後も甘味な刺激を受け続けながら、電車から降りて振り返らずに改札へと向かったのだから、無理はないのかも知れない。それにしても、奇遇としか言いようがない。 今の映画館からすればそんなに広さはなく、古い建物だけあって自分たちが今いる最後列の座席の後ろには、等間隔にコンクリート製の太い柱が向こうからこちらまで立ち並んでいる。座席との感覚は狭く、自分たちの後ろへとやや斜めに張り出している。照明が落とされて暗くなったら……。 そんな邪な企みを見合わせた中年男と若い男の2人は以心伝心、同じ悪巧みを抱いていることを確認し合っていた。 映画の上映が始まり、暗くなった館内は皆の視線がスクリーンに集中する。子供たちが座る最後列の座席とは1メートルほどの隙間があり、金属製の簡素な柵が間に設置されている。立ち観客たちはその柵により掛かり、映画鑑賞をしてきたのだろう。まだ身長が低い子供たちは頭がかろうじて見える程度、こちらを確認するには振り返るだけでは足りず、座面に膝を立てなければ見えないはずである。大音量の音がスピーカーから絶えず流れ、よほどのことがなければ横からこちらの様子は分からないはずだった。 2人は女性の両側に立ち、訝しがる女性に話しかけた。 こんな所で出会うなんて、どんな運命の悪戯だろうね……。 忘れてはいないでしょう、あの電車の中であんなに乱れ方をしたんだから…………。 真弓は男たちの発する言葉に 身を硬直させた。 あの時の光景は、動画に記録してるんだ……。 嘘だと思うなら今、見せようか………? そんな顔をしなくても恐喝しようなんて思っていないから、早とちりしないでくれよ……。 分かるだろ……? あの時の続きをしたいと思ってね……。 こちらの要望に応えてくれるならその後にこの場であんたが動画を消せるというのは、どう……? 真弓は男たちを睨みつけながら真意を探り、嘘を言っているようには見えなかった。それほど落ち着いて自信たっぷりに余裕を見せ、まっすぐ忌々しいほど真弓を見詰めてくる。本来ならこんなに稚拙な脅しに屈することなく対処できたはずなのに、甥っ子の身の安全や緊張していたために正常な判断が出来なかった、そういうことなのだろう……。 そのときの真弓には、選択の余地はなかった。 拒絶をする代わりに、一つ頷くしかなかった。 するとひとりがその場にしゃがみ込み、スカートの中に両手を入れてパンスト、下着の順に足先から取り去られていく。屈辱だった。もうひとりがブラウスの中に手を入れるとブラのホックを外し、後ろから直に胸に触れてきた。真弓はせめて甥っ子に危険が及びませんように祈りながら、身体の感覚とスクリーンを見詰める視界情報とを切り離すことに専念する。 下にいる若い男に片足を担ぎ上げられて肩に乗せられ、後ろの中年男に胸を弄ばれながら身体を支えられる。指で乳首を挟まれながら指の腹で先端を、憎らしいほど優しく刺激を受ける。ただ気持ち悪いだけの感触だったはずなのに、何かが目覚め始めていく。 下腹部から嫌な感覚が、伝わってくる。秘唇を舐めていた舌が左右に切り裂き、中を縦横無尽に這わせ出したのだ。ビラビラの内側、膣口、尿道口を通り過ぎて何度も往復し、触れてほしくない所に辿り着く。包皮ごと唇の中に収まる生温かい嫌な感触の直後、肌に鳥肌が立ち始めた。包皮を舐め上げるその感触に、真弓は危険な感覚を覚えていた。 若い男はあの日、中年男がこんなにいやらしい所を独り占めしていたのかと、嫉妬を覚えながら舌を動かしていた。美女に似つかわしくないそこは手入れを怠っているのか、上の方も左右も割と伸びた陰毛が口の周りや鼻をくすぐってくる。相手がいるならこういう無造作な状態が好きなのか、それとも男日照りなのかのどちらがだろう。 むあ〜んと鼻を突く芳醇な女臭は、舐め始めてすぐにヌルつきを感じたことからオリモノが発するものだと分かる。もっとサラリとしているはずなのに、卵白のように強い粘りとこのヌルヌル感。 この女性は排卵日が近いのは間違いなく、ということは性欲が高まっているはずだと気付く。 あまりクリトリスには触れずに焦らし、何度も中の濃いピンク色の粘膜に舌を這わず。鼻腔を強いチーズ臭が貫き、酸味のあるヨーグルトのような匂いが混ざった特有の女臭が一層強くなる。口の中で上顎と舌を擦り合わせると、本当に卵白を口に含んでいると錯覚するほどのオリモノが充満する。 それを飲み下すと喉にへばりつく何ともいえない息苦しさが興奮を煽り、ついにクリトリスをまともに攻めていく。真弓は口を手で覆わねばならず、久しぶりに男の舌によるクンニリングスに身を捩り、腰を震わせながら必死に声を噛み殺し続ける、 抑えきれない僅かな声と激しい息遣いは古いがゆえの、映画館のスピーカーから吐き出される音量相殺していく。上唇で包皮を持ち上げ済むほどのクリトリスは小指の爪ほどもあり、軽く舌を触れさせて上下に小刻みに動かしながら刺激を与えていく。暴れさせる腰を抑え込み、すぼめた唇で吸いながら舌先を叩きつける。その舌先を触れるか触れないかの微妙なタッチでスライドさせる、そしてまだ舌を軽く押し当てながら上下に細かく振動させて…………。 これ以上なくパンパンに勃起したクリトリスが小さな亀頭の形を露わにして、舌を跳ね返さんばかりの硬さを誇示するように輝きを放つ。真弓の腰が電気ショックを受けたように何とも細かな震えを見せ、背後から、胸を鷲掴みにされながら激しく首を振る。そして………2度、3度と腰をバウンドさせて達してしまった。 スカートの中から姿を見せた若い男は口の周りをテラテラと怪しく光らせ、中年男を苦笑いをさせた。血走る目をした彼を見た中年男はまずは彼先を譲り、しゃがみ込んでいた真弓を立たせる。 すぐに膝が折れそうになる真弓の腰を支えながらスカートを持ち上げ、泥濘んだ洞窟の入口を静かにこじ開けるように熱り立つモノを沈めていく。 入口を突き抜ける歳に真弓の頭が持ち上がり、奥へと突き進むにつれてさらに跳ね上がった。 ほら、声を出すと子供に気づかれるぞ……? いつ振り返られても良いように前を見ていないと、困ることになるんじゃないか……? そう若い男に耳元で言われて、ハッとなる真弓。 できるだけ身体が揺れないように脚を開き、甥っ子の頭とスクリーンを交互に見つめる。 良かった、甥っ子は映画に夢中で背後のことなど気付く事すらない。そう安堵した次の瞬間、若い男のピストンが開始されていく、忘れていたと思っていたペニスの感触を思い出し、形容し難いなんとも言えないトロけそうな快感が沸き起こる。 そうだった、これが男の…………。 そこから先の真弓は、論理的な思考が働かなくなっていた。
2025/11/13 04:15:52(BIBCdjUr)
投稿者:
ゆみ
窮屈な肉の入り口を潜り抜けると、繊細な凹凸を感じさせる膣壁に迎えられた。感覚的にそれはまるで鶏皮の表面の小さなポツポツとした、無数の小さな突起を連想させる魅力的なアプローチ……。
その先に進むと急に狭まったかと思うと、緩やかに波打つ壁に導かれて突き当りに到達する。腰を引いて入り口付近まで後退させて再び泥濘む洞窟の中を行ったり来たり、なんて温かくていやらしいマ○コなのだろう……。両手で括れた腰を掴み、この女性の感じる場所を探り探り腰を前後に躍動させていく。 ペニスを半分近く進ませた辺りで、良い反応が見られることに気付く。血圧測定器のように膣壁がキュ〜っと収縮し、その辺りを中心に抜き差しを執拗に繰り返す。すると膝の力が抜けるのか腰の位置が下がり、ユラユラと揺れる女性の頭が持ち上がり始める。ゆっくりと俯かせた頭が途中まで持ち上がり、腰の動きを早めると弾かれたように跳ね上げて頭頂部をこちらに向ける。若い男は闇の暗さに慣れた目でぼんやりと見える女性の白いお尻、そこから出入りを繰り返す自分のペニス、下げたり上げたまま揺らす女性の頭を交互に眺める至福の時を味わっていた。 汗で金属製の柵を掴む手が滑る。閉じてしまいそうな瞼を意識して開き、逃れようのない快感に我を失いそうになる。申し分のない大きさと硬さを備えたペニスが自分の下腹部の中を、無邪気な子犬が走り回るように動き回る。真弓の予想に反して突然奥まで突進され、最も深い旨味を味合わされる。 立っていられなくて膝から力が抜ける。それを男によって強制的に腰を支えられ、断続的に子宮口をノックされてスクリーンを見詰める視界が歪んでいく……。 不意に甥っ子が身体を捻り、首を伸ばして真弓の姿を探す、油断も隙もない。若い男は腰の躍動を止め、女性に対応する余裕を与えてやる。 真弓はかろうじて作り笑顔を見せる。 まったく子供って、どうして途中で不安になるのだろう……。 真弓の姿を確認した甥っ子は顔に笑みを浮かべ、嬉しそうに手を振って見せる。ほら、見逃しちゃうわよ……と、口パクとスクリーンを指差すジェスチャーで前を見来なさいと、映画鑑賞の続きを促す。えへへっ……そんないたずらっぽく笑う甥っ子は何がそんなに嬉しいのか、真弓とのコミュニケーションに余念がない。 そんな時しびれを切らした若い男の腰の躍動が、見切り発車をする。焦りを覚えながら真弓は努めて不自然にならないよう心掛け、映画の続きを観なさいとジェスチャーを続ける。次第に高まってくる快感に膝を重ね合わせ、姿勢が崩れないように耐え忍ぶ。それでも揺れ動くセミロングの髪の毛は誤魔化しようがなく、背筋に冷や汗が流れていくのを真弓は表情を引きつらせながら自覚する。 あぁ駄目、待って……。お願いだから、今は……。 いぃ………もう我慢できなくなる……。 腰を密着させ最奥部を突かれて、そうかと思えばロングストロークに切り替えられ入り口から奥まで貫かれる。 にゅ〜〜みちゃっ、にゅ〜〜みちゃっ、にゅ〜〜みちゃっ……みちゃっみちゃっみちゃっみちゃっ… 巧みに攻め方を変えられ、あの手この手で攻めてくる。真弓は思わず口を開き、声を上げる代わりに吐息を吐き出すだけに留めることに何とか成功した。焦点が定まらなくなりそうになることを堪え、太腿に爪を立ててとろけそうな快感に抗う。 大好きな伯母とのコミュニケーションに満足した甥っ子がやっとスクリーンに視線を向け、真弓は色情に染まった女の顔に戻る。切なげな表情へとし、無意識に腰を後ろに突き出してしまう。 じわじわと収縮を繰り返す膣壁に若い男は苦悶を顔に浮かべ、汗を滲ませた額をスクリーンの明かりに輝かせながら顔を天井に向ける。腰の躍動を止めることなく視線をあちこちに走らせ、快感から意識を切り離そうと努力する。けれど所詮は悪あがきに過ぎず、迫りくる射精感に必死に抵抗をする。 あぁ駄目、いっちゃいそう……。 待って、嫌っ………… あぁ…いく……、いっちゃいそう…… いっちゃう………いく………………… いっ…………くっ………… 逃げ場のない膣の中で強烈に締め上げられ、若い男はその麻薬のような快感に抗うことを諦めた。 引き抜くことさえ忘れ、真弓の膣壁に魅了されながら白い樹液を解き放っていた。 喉を絞ったような、うっ!……そんな短いささやかな声を上げて放出するたびに打ち付け、脈動をしては絞り出していく………。 真弓は膝をわなわなと震わせ、目を閉じた顔の唇もまた小刻みに震わせていた。 その場にペタンっと座り込む真弓を今度は中年男が抱き起こし、赤黒く血管を浮かせた太い杭を静かに埋めていった。若い男は休まず腰を動かし続けていたとはいっても、せいぜいが十数分くらいのもの。年季の入った中年男はそうはいかない。 ペニスの耐性があり経験値も高い男は焦らずじっくりと時間をかけ、強弱を使い分けながら真弓を官能の世界に引きずり込んでいく。 ぬっちゃっぬっちゃっぬっちゃっぬ〜っちゃっ… ぬ〜っちゃっぬ〜っちゃっぬ〜っちゃっ……… ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっぬ〜っちゃっ… 金属製の柵に体重を乗せた両手が掴み、怒らせた両肩を時おり短く痙攣させる。先ほどのようにブラウスの中に侵入させた両手で豊かな両胸を揉みしだき、乳首を弄びながらも腰は動かし続ける。 同じペースを保ち、真弓から汗の匂いが漂い出したころ頭を激しく降り出す姿が男心をくすぐる。 声を出しまいと苦しげな吐息を途切れ途切れに吐き出し、弓なりに反らした背中を前後に弾ませながら果てる真弓……。 2人の男は着ている薄いアウターを脱いで足元のコンクリートに置くと真弓を仰向けに寝かせ、盛大に正常位で貫き出した。排卵日間近の真弓の身体はその感度の高まりから否応なしに狂い、注がれる快感のすべてを享受して酔いしれる。 揺らす胸、汗で額に貼り付いた髪の毛、時に破顔させ時に恍惚に染まる表情が中年男を楽しませ、精子を求める真弓の身体が射精を促すべく締め付けてくる。 真弓を抱き起こし、抱き締めながら突き上げる。 肩に顔を埋める真弓が耳元で聞かせる息遣いと、卑猥な甘い声が堪らない。 気がつけば真弓も無意識に腰をうねうねと動かして、半狂乱さながらに乱れ狂う……。汗の匂い、性に奔放になった真弓の姿に中年男の興奮も上昇していく。 そして、真弓の奥深くに中年男の分身が解き放たれた。 せめてものエチケットにハンカチで局部を拭き取ってやり取り、真弓は緊急避妊薬代を手に握らせられていた。通常ならば、受け取ることはなかっただろう。それほどまでに感覚が麻痺をし、そのときはまだオーガズムの余韻が尾を引いて思考が正常に働かなかったのだ。 その後に怒りと悲しみ、羞恥心と自己嫌悪、性病に罹患していなかったことと妊娠回避の安堵感に気持ちが休む暇がない日が続く日々だった。 なのに………。 2ヶ月後、普段は絶対にしない濃い目のメイクに眼鏡、痴漢されやすそうなワンピースを身に着けた真弓の姿は、とある映画館の前にあった。 忌み嫌いながら嫌悪の対象になってしまったのにその反面、誰にもいえない真弓の性癖になってしまったのだった。 嫌なのに暗闇で犯される興奮、嫌なのに吹きかけられる男の息、汗臭さ、その体臭……。毎月やって来る生理と同様に、周期的にくる排卵期。生物学的に交尾を促すために高まる性欲。今月もまた、その排卵日へと近づく周期がやってきたのだ。 堪えて堪えて、堪えても堪えきれないあの快感。 脳と身体に刻み込まれてしまった快感は、努力して忘れられる次元ではなくなってしまったのだ。 1ヶ月目はどうにか堪えられた。でも2ヶ月目になって、身体の疼きに居ても立っても居られなくなってしまった自分がいた。 真弓は男が溜まった性欲を吐き出す場所を考えて、最も近づきたくない成人映画館を調べ、変装までしてついにやって来てしまった。 入り口でチケットを購入し、真弓は未開の地へと足を踏み入れるためにその扉を開けていた。
25/11/14 00:10
(Qr2dc.hm)
投稿者:
ゆみ
観音開きの扉を手前に開きいて右足を一歩、中へと踏み出す。先日甥っ子を連れ久しぶりに訪れたあの映画館は、子供だった当時は広い空間に感じられたものだった。それでも大人になった今はこんなものだったかと、思わず時の流れを感じてしまった。
場末の成人映画館、そんな形容がぴったりのこの場所も大して変わらないように真弓には感じられた。暗い空間にスクリーンからの明かりがやけに眩しく、男女の交わる卑猥な音声が耳に流れ込んでくる。扉を閉めて目が暗闇に慣れるまで数秒間を立ち止まり、空いた座席の目立つ館内を見渡して誰も座る者がいない座席の列に歩を進めた。 先客たちは自分たちと同類が新たにやって来た、その程度の認識しかないのかもしれない。誰もこちらを確認すらしようとはせず、スクリーンの中のストーリーを凝視する者や暇そうに欠伸をする者、居眠りをする者だったりと各々が自由に過ごしているようだった。 女の真弓には勝手が分からず始めて来たのもあって、場違いな気持ちを持て余しながらスクリーンに目を移す。そこには修正はされているようだけれどペニスだと十分に認識できるモノを、女性が愛おしそうに口に咥えては頭を動かし、舌を這わせる官能的な映像が流れていた。さっきから耳障りな水音がスピーカーから流れていた正体は、まさにこれだった。 他人の営みを観ても心が揺さぶられる気持ちにはなれないけれど、興味本位で客観的に見るとどうなのかと真弓は暫くスクリーンを眺めてみる……。 女性の唇が亀頭の大きさ形に膨らみ、口を離すといやらしい粘液が糸を伸ばして切れる。そして再び口に含むとぐじゅぐじゅと口の中で、泡立った粘液と唾液が混ざった男を館内に響かせる。舞台はどこかのオフィスらしく、上司と部下のOLという設定なのだろうか。服装を乱したOLが机に腰掛けた男の陰部を一心不乱に愛撫している。 実際にはあり得ないことだと頭では理解しながらも、男の願望を具現化した茶番でしかない。まだ午後も早い時間だというのにスーツ姿の中年男性が、居眠りをしている。こんな所で時間を潰していられるなんてどんな仕事をしているの……?そんなどうでもいいことを何となく思う。真弓は様々な人間観察や小さな変化、発見を続けながらこの空間の饐えたような臭いが漂う空気に、少しづつ馴染んでいくのを感じていた。 ふと右側に人の気配を感じた。露骨に見ることはできないけれど、2つ座席を空けて腰を下ろしたのは男性だと分かる。そして気付くと左側にも誰かが移動してくるではないか、真弓に緊張が走った。 「約束が違ます……やめてくださいっ……!」 耳をつんざく女性の悲鳴が館内に響き渡る………。 スクリーンに目を移すと上司らしき男にOLが襲われ、必死に抗う迫力あるシーンが流れていた。 口淫だけの約束を破られ、危機に瀕する女性が今まさにスカートを捲くり上げられる緊迫の場面。 そして真弓にも、緊張を覚える現実が迫る………。 真弓は誰も座る者のいない座席の列に腰を下ろしたのだけれど、何も考えずやや中程に座ってしまったことを、今更ながら後悔し始めていた。左右の男たちはそれぞれ2つ3つ座席を空けて座っていたはずなのに、今やこちらに迫り座席を一つ空けているだけになっている。邪な気持ちを抱きながら来たはずなのに、いざとなると腰が引けてしまう。これでは逃げられないではないか………。 そして、右側の男が隣に移ってきた。 姉さん、お一人かい………? どう返事を返していいのか分からず、真弓は前を向いたまま両手を握りしめた。 1人で来たのに、今日は相手はいないのかい……? どうやらこの手の場所に出入りする女性がいるらしく、察するに淫らな行為をするパートナーといっていいのか分からないけれど、特定の相手と繰り広げるらしいと解釈できる。 お相手がいないなら、どうかな………? 真弓は拒絶とも肯定とも受け取れる、無言を貫きながらスクリーンを見るともなく見詰め続け、唾液を呑み下す……。 いいんだね、それじゃ………… はっきりと拒絶を示さない真弓を受け身の女と、そう判断した女は真弓の太腿に手を伸ばす。慣れた手つきで膝まで下げた手でスカートの裾を掴んで捲くり上げ、バンストを身に着けてこなかった素肌に、手の平を這わせる。閉じた太腿に指をこじ入れられると汗ばんだ柔肌に男の太い指が食い込む。 緊張が頂点に達した真弓は声を出せず、下着の上から撫でられるがまま身体が硬直して動けなかった。男が眉毛を上げ、嬉しそうに笑みを見せる。 遊んでいるように見える濃いメイクをしているわりな
25/11/15 04:10
(OdJtHvgh)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。 |
官能小説 掲示板
近親相姦 /
強姦輪姦 /
人妻熟女 /
ロリータ /
痴漢
SM・調教 / ノンジャンル / シナリオ / マミーポルノ 空想・幻想 / 透明人間体験告白 / 魔法使い体験告白 超能力・超常現象等体験告白 / 変身体験・願望告白 官能小説 月間人気
1位風俗面接 投稿:浪速 18101view 2位田舎町の電気屋さん 投稿:風来坊 14107view 3位妻を掲示板に投... 投稿:貴之 11114view 4位スイミングスクール 投稿:宏 5399view 5位初顔合わせ 投稿:熟夫婦 4314view 官能小説 最近の人気
1位ショッピングモール 投稿:純也 815364view 2位娘の為に奴隷に... 投稿:裕美子 112780view 3位田舎町の電気屋さん 投稿:風来坊 14106view 4位風俗面接 投稿:浪速 18100view 5位娘の友達 投稿:やつ 1667view 動画掲示板
![]()
![]()
![]()
![]()
![]()
画像で見せたい女
その他の新着投稿
アニマル | おしりを貼るとみんなが幸せ... 08:11 熟女の尻の後ろ姿に興奮!-やっぱり熟女 ... 07:58 縛りと目隠し-欲求願望告白 07:21 凌辱に泣く若女将・・・-SM調教体験告白 07:15 恥ずかしい格好をしています、どうですか?... 07:11 人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information
ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。 |