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1:女課長、雅美の憂鬱
投稿者:
ミキ
某有名下着メーカー企業に勤めて20年が経つ。
黒木雅美、43歳は中間管理職の課長に昇進していた。 仕事柄、社員の大多数は女性が占める企業だが、その3割ほどは男性である。 雅美はその数少ない男性社員、特に部下の男性からは密かな憧れの対象になっている。 頭の回転の良さ、独創的な発想力は数々のヒット商品を生んできた。 何より雅美の持つ美貌は派手さのないヘアースタイルとナチュラルメイクが引き立たせ、独身を貫いているからか身体の線が崩れてもいない。 女性らしい身体のラインは男性社員には、嫌でもそのままセックスシンボルになっていた。 同性の社員、特に部下からは否応なく自分たちの目指す女性像なのだった。 人生で一度はベッドを共にしたい………。 男性の部下の深層心理の奥にそんな願望を抱かせる雅美だが、プライベートを深く知る者はいない。 複雑な家庭環境で育ったためか、反動でグレていた次期があった。 男性経験は中学生で覚え、高校生の頃にはすでに膣でのオーガズムを迎えられるほどになっていた。 敏感な体質だったとはいえ、少し大人びた見た目とその頃からのルックスの良さから求める男たちは引けを取らず、雅美はそのたびに身体を重ねた。 身体だけを求めめられていると理解はしていても、寂しさを埋める為には自分が必要とされることがその時は大事だったのだ。 時には一度に数人を相手にしたこともあった。 いつの間にか習得したフェラチオのテクニックは男たちを喜ばせ、同時にクリトリスをこれでもかと舐められ、吸われた。 口が空席になることはなく常に誰かのペニスで埋まり、両の乳房を吸われながら膣には絶えず入れ替わり誰かのペニスが挿入され続けた。 オーガズムを迎えては叫び、射精をされてはすぐに次のペニスが挿入され、またオーガズムに身体を震えさせた。 雅美の荒れた生活を誰もが嫌悪し、立て直そうと何人かの大人が動いてくれたが、所詮は形の上だけだった。 それでも本気で向き合ってくれた教師が1人だけいた。 そうでなければ今の雅美は、存在しないだろう。 教師といっても男性だ、雅美は彼を試した。 それまでの大人は所詮は男で、みんな雅美の身体を喜んで貪ってきたのだ。 その日も男たちに凌辱され、雨の降る夜を傘もささずに街を彷徨っていたところを探してくれていた男性教師に保護されたのだ。 彼は独身にも関わらず、自宅のアパートに雅美を連れて帰った。 今なら一発でアウトだろう。 彼は雅美を風呂場に押し込め、その間に女性用の下着と感嘆な衣類を買い求めてくれた。 温かいご飯を用意もしてくれ、その晩は泊めてくれた……雅美に指一本も触れず。 雅美は着ているものを全て脱いで彼の布団に潜り込んだ。 結果は雅美の思っていたようにはならず、叱ってくれたのだ。 10代にして既に魅力的な女性の身体になっていたが、拒絶されてしまった。 それまでも同じような男はいたが、女の味を少し味あわせただけでオスになった。 雅美は自分という存在を知らしめる為に、乳房だの性器だのを男性教師の顔に密着させた。 ほら見たことか、彼のペニスはパジャマのズボンの上からでも分かるほど、見事に勃起していたのだ。 だが彼は悲しみを宿した目で、雅美を抱きしめただけだった。 ーーー寂しかったよな、苦しかったよな……… やっと自分を受け止めてくれる大人に出会ったと思った。 雅美は彼の腕の中で泣き崩れ、その夜は同じ布団で心から安心して猫のように眠った。 その日から雅美は変わった。 教師に1から勉強を教わり、半年後には成績が上から数えられるほどまでになったのだ。 男たちとは学校を卒業するまで距離を置いた。 ある日、雅美は男性教師から多額の金を渡された。 車を買い替えようとして貯めた金だから疾しいものではないと、そう言っていた。 彼は雅美の目から見てもくたびれた軽自動車に乗っていたので、受取れないと返したが、頑として彼は受け取らなかった。 その金は雅美が将来、幸せになるための一番最初の切符だから、と。 あの夜、雅美の身体を見た土岐から教師は決めていた。 雅美の女性器は、10代のものではなくなっていたのだ。 彼は美容整形病院を探し、人知れず雅美に手術を受けさせた。 雅美は自分の性器を真剣に見たことはなかったが、修復された自分のそこを見て改めてあまりにも醜かったことに気づいた。 いつか絶対に返すからと彼に言ったが、お前さんが幸せになればそれで良いと、男性教師は笑うだけだった。 今の会社に就職して3年、まだ薄給だったが必死に金を貯め、雅美はネクタイのプレゼントと返済金を持って彼に会いに行った。 少し歳を重ねた彼は、笑顔で雅美を迎えてくれた。 彼の後ろには素敵な伴侶がいた。 優しい旦那様に聞いていたのだろう、彼女も快く雅美を迎え入れてくれた。 お茶をご馳走になり、小一時間だけ雅美は生徒に戻った。 いくつになっても彼は先生で、雅美は生徒になれる幸せを彼はくれた。 ネクタイを渡すと2人で喜んでくれたが、金を差し出すと突っ返されてしまった。 分かっていたから雅美は誠心誠意、彼に伝えた。 伴侶の手前、借りていた金を返しに来たことにして、彼も察してその体で話を聞いてくれた。 これは自分が前に進むためだから、筋を通させて欲しいと。 すると頑なに受け取ろうとしなかった彼は、目に涙を浮かべて、こう言った。 ーーーまったく…もう立派七大人になりやがって… 金を受け取った彼をみて安心して雅美は、彼らに見送られてその場から腰を上げた。 彼がいなければ今の自分はいない。 これで目的の一つは果たせた。 雅美が生きる目的と言い換えても過言ではない。 そしてその一つが叶ったなら、もう一つの目的をと思っていた。 だが素敵な女性がいるのを見た瞬間、雅美の目的もとい夢は、砕け散った。 彼にずっと好意があったのだから………。 雅美は彼に救われてからというもの、男性に触れていなかった。 その美貌から接近してくる男性は後を絶たなかったが、心にはいつも男性教師がいた。 あの幸せそうな2人を見たら、壊すなんて出来るはずはない。 もう寂しさを倦める為に馬鹿な真似も出来ない。 毎日のようにセックスに明け暮れていた身体は、セックスから遠ざかるほどに火照り、彼を思い浮べてはひとり慰める日々だった。 彼の腕に抱かれる日を夢見ていたが、もうそれは永遠に叶わない。 心にポッカリと穴が空き、放心する雅美に変化が起きたのはいつだったろう。 ある朝、通勤電車で吊り革に掴まる雅美の尻に、誰かの手が触れていた。 その日から毎朝その手は、雅美に触れてくるようになった。 何度振り払ってもその手は執拗に、雅美を追いかけてきた。 不覚にも呼び起こされるのを感じてしまった。 パンツスーツだったが、股の下を往復する指があまりにも上手だったのだ。 こんなところで………そう思うと背徳的な気持ちが収まらなくなる。 雅美の反応を楽しむかのように、敏感な位置を探り出して指先が股の付け根を触ってきた。 そんな日々は30歳半ばを過ぎて、もう我慢なんて出来なくなってしまった。 タンスの引き出しに眠る数種類の性の玩具では、もう抑えるのは限界だった。 雅美はある朝、珍しくスカートに足を通していた。 鏡の前で最後まで躊躇したが、パンツに履き替えることなく玄関の鍵を締めた。 何も考えない様にしながら歩くと、見慣れた駅が見えてきた。 雅美は、改札を通過していった………。
2024/07/30 18:18:57(nf3GhVwW)
投稿者:
ミキ
女性の下着と一口に言っても、用途によって身に着けるものはいかなる。
例えばブラジャーならば薄いトップスを着る場合 、形やレースなどが響かないように、表面がツルリとしたタイプを選ぶ。ショーツも然りだ。 女性の活躍が目覚ましい現代は、見た目のデザインばかりではなく、機能面も充実感していなければ身に着ける女性の支持は得られないのだ。 ………今度の新作の進捗具合はどう? こんなものが欲しかった、そういう女性の声に応えられる商品が欲しいの……何かいい案はないかしら? 月に一度の会議で、雅美は部下たちに意見を求めた。 この業界も各社がアイデアと知恵を絞り、様々な商品が出てきている。 問題は本当に女性が欲しい物か、素材と機能面、デザインのバランスがとれなければ商品化という具現化には進めない。 毎回、生みの苦しみには頭を悩ませる。 以外にも男性の意見がヒット商品に結びつく、そんなことは珍しくない。 特にデザイン面でいうと女性の下着とはいいながら、異性の感性は捨てたものではないのだ。 雅美の部署では男性の部下の意見も、積極的に聞いていた。 彼らも女性下着メーカーに就職した以上、戦力になってもらう必要があるのだ。 ぼんやりと昨日の事を考えながら、今日は何を着ていこうかと頭を切り替える。 雅美は普段、パンツルックが多い。 だから特にスタイルには気をつけていた。 身体のラインがそのまま服装に出るパンツスーツは、下着を選ばなければならない。 下着メーカーに勤める身としては、だらしのない格好は部下に示しがつかないのだ。 鏡の前でスカートを履く自分を見て、部下は驚くだろうかと身構える自分がいた。 ふくらはぎまでの丈のあるタイトスカート。 フロントの中央に膝上10センチ近くのスリットが入った、大人のデザイン・スカートだ。 ショーツはシームレスの下着でも十分だったが、雅美はある予感がしてTバックを身に着けた。 痴漢は少なくても3人いると、雅美は確信している。 どの痴漢も丁寧に触ってくるが、攻め方で今日はこの人、今日は違う人……そんなふうに分かるようになっていた。 たぶん今日の曜日は、雅美が一番相性が良い痴漢だと分かっていた。 これからあの指に………そう思うと身体の芯が熱くなりそうになる。 スカートとはいえ、ロングタイトスカートだ。 雅美もただでは触らせる気はない。 駅の改札を抜け、ホームㇸ降りる。 たぶん雅美の視界には痴漢が映っているのだろう。 その顔を知らない雅美には、見当がつかない。 こちらの姿を見て、どう思っているのだろう。 ホームに電車が滑り込んできた。 いつものように中ほどまで入って、吊り革に掴まる。 電車が動き出し、待った。 きた………いくらか困惑したような触り方だったが、あの手だった。 股下似手が入れられないストレスから暫く手が彷徨っていたが、やっぱり頭が良い。 雅美のスカートの前後をずらし始めた。 駅のホームでやはり見られていたことが、これではっきりした。 フロントに深いスリットが入っている特徴を知らなければ、こうはならない。 そろそろと入れてきた手が触り心地を確かめるように、内腿を撫でる。 そして、いつものように敏感な所を触ってきた。 内腿を閉じて手を挟む。 それでもインコの頭を撫でるように、小さな円を描いてその気にさせる。 パンツの生地ガないだけで、危険なほど感じる。 吊り革を掴む手に力が入る。 パンストの生地がTバックの上をツルツルと滑りながら、クリトリスの小さな膨らみを擦る。 ………あぁ……あぁ…あっ…あっ!……あぁっ!……… 思いかけず達しそうになって、力いっぱい内腿を締めて、これ以上の刺激はタブーだと知らせる。 しつこくされるようだとどうしようかと思ったが、素直に従ってくれた。 駅について電車を゙降りる。 いつも素に戻る瞬間が嫌になる。 いい年をして、何をしているのだろうと……。 トイレに入って下着を降ろす。 便座に腰を降ろしきる前に、オリモノがどろ〜んと溢れ落ちる。 そういえば排卵期だったかもしれない。 個室を出て鏡の前に立ち、自分を見る。 どこかのキャリアウーマンがこちらを見返している、でも間違いなく朝から人知れず淫らな味に酔っていた女の正体だった。 その日は1時間ほどの残業をして、駅に着いたのは7時前になっていた。 混み合う車両の中までは行けず、雅美はドアの前に落ち着いた。 ドアが締まる寸前になって駆け込んできた迷惑者が、雅美の前に陣取ってきた。 やや強引に背中を向けて雅美の前に割り込むように。 高校生、いや私服だから予備校生だろうか。 今時のアイドルのような、美男子だった。 ーーーすいません、お姉さん 自分よりも遥かに若い男の子にお姉さん呼ばわりされるのは妙な感じがしたが、本当に申し訳無さそうに言うものだから好意的に受け取ることにした。 ドアの窓越しに一瞬だけ目が合い、雅美が視線を逸らすより先に俯いてしまった。 耳を赤くして、少し可愛いと思ってしまった。 次の駅に着くと彼は押し出されるようにホームに出され、乗り込む他の人の勢いにたじろいで乗り込むタイミングを失っていた。 諦めた顔をしていたので、雅美は少しヤキモキしながら自分の前を指さして合図を送った。 気軽に乗り込めるスペースではないからか迷っていたが、彼は乗り込んできた。 でも何を勘違いしたのか、対面になる形で……。 パーソナルスペースもなにもないが、これにはさすがに雅美も不快感を覚えムッとした。 かろうじてドアの横にある手摺りを掴めたが、こんなに近くで異性の顔を感じるのは久しぶりだったので戸惑ってしまう。 そんな雅美の心を嘲笑うかのように、下腹部に異変を感じた。 彼の手がスリットからスカートの中に侵入していたのだ。 そんな……雅美は片手間で防御を試みたが、両手で返されては刃が立たない。 手摺りからも手を離して応戦したが、彼に密着するだけでどうにもならない、近すぎるのだ。 その手は手摺りに戻して片手で防御を繰り返していたら、その手を抑えられ本当にどうにもならなくなった。 あまりにも手慣れていた。 ピリッ………ピリリッ! 嫌な音がした。 その音の原因はすぐに雅美には分かった。 ショーツを触る指がリアル過ぎたのだ。 パンストを破り、自由度を増した指が執拗に踊る。 雅美はその触り方に覚えがあった。 ショックを感じながら、声を出さないようにするのに神経を使った。 今朝の痴漢は、一番相性が良いと感じていた痴漢は彼だったなんて……。 彼は指を使いながら雅美の表情から、反応を窺った。 髪の毛を後ろで纏めていた雅美の顔は、隠しようがない。 どんなに平静さを装っても、内腿の筋肉の弛緩や僅かな表情の変化は連動している。 誤魔化しようがなかった。 その指がクロッチをずらし、直接クリトリスに触れる。 Tバックは容易に彼の言う事を聞き、陰部の素顔を晒す。 半分ほど被った包皮を使ってクリトリスを巧みに愛撫する、この表現がびったりだった。 感じすぎて膝の力が抜けそうになる。 膣に指を入れてきた。 腰を落とさないと奥までは挿入出来ならしくて、途中までしかこない。 それでもお腹側の感じる所には届く指は、そこを執拗に刺激をしてくる。 どうしようもなく、欲しかった。 子宮がキュンキュンする。 彼は一度抜いて見たくもない濡れて光るに指を、わざわざ雅美に見せてから舐めて見せた。 その指を再び陰部に戻すとクリトリスを攻め、達しそうになると膣に挿入し、腰が落ちそうになるとまたクリトリスを攻めた。 彼に抑えられていた雅美の片手は、彼の股間の形を確かめるように擦らずにはいられなかった。 どれくらい我を忘れていたのか、ドアが開くと彼はあっさりと降りていった。 電車の中でオーガズムに達しても困る。 だけど中途はんぱにお預けをされて、雅美は堪らない気持ちにさせられた。 動き出した電車の窓から一瞬、彼の姿が見えた。 雅美は彼の顔を胸に焼き付けていた………。
24/07/30 23:28
(nf3GhVwW)
投稿者:
ミキ
今日は会社には出勤せず、雅美はある場所に直接向かっていた。
業界にはつきものの撮影スタジオ。 打ち合わせは事前に済んでいたが、最後に詰めの打ち合わせを簡単にしてから撮影に立ち会うのだ。 ーーーピピッ…カシャッ!……… モデルが次々とポーズを決めて、カメラの電子音とシャッターの音が聞こえる。 スタイルの良い色白のモデルがランジェリーを身に着けて、流れるように撮影が進んでいく。 昼を挟んで数種類のランジェリーをカメラに抑え、夕方前には撮影は終わった。 雅美はカメラマンとスタッフ達に挨拶などをして、モデルを労うと会社に戻り、少しの残業を済ませてから退社した。 駅に着いてみると、ホームがいつもより明らかに混んでいることに気づいた。 何かのトラブルだと盛んにアナウンスが流れているではないか、ぼぅ〜っとしていて迂闊だった。 だが15分ほどで電車が到着するらしい。 小一時間は動いていなかったらしいから、ラッキーだったかもしれない。 雅美はあまりにも混んでいたので到着した電車を一旦やり過ごし、次の電車に乗ることにした。 朝の通勤時よりもすし詰めになって走り去る電車を゙見て、ゾッとしたものだ。 かなりの人は減ったものの、ホームにはまだだいぶ人が残っていた。 雅美は溜息をついて辺りを見回すと、女性ばかりの集団が目についた。 彼女たちはホームの端のほうに移動しているように見える。 それでは乗れても電車の最後尾車両になりそうなのに………雅美はそう思ったが、思いついて彼女たちについて後ろに並ぶことにした。 こんな時は、ろくなことがない。 先程までではないが、まだかなり混んでいる。 そんな時に限って痴漢の魔の手は迫ってくるのは経験上、雅美は知っている。 女性ばかりで固まっていれば、こんな心強いことはないのだ。 それにしても蒸し暑い。 梅雨の中休みで晴天になると、真夏の暑さになる。 雅美は薄手のワンピースにジャケットという服装だが、胸と背中に汗が流れる不快感を覚え、胸元をパフパフして風を送る仕草をしながら電車を待った。 やっと到着した電車からは3分の1程の乗客が吐き出され、自分たちが乗り込むと満員状態に近い状況が再び再現されてしまった。 電車が動き出す。 なぜだか人に押し動かされるようにして壁の隅に追いやられてしまった。 座席もない、ドアからも距離がある……嫌な気分だった。 それにしても女性専用車両でもないのに回りには雅美を含めて女性しかいないというのは、考えてみればいささか違和感があった。 そう思った時、女性たちの中から若い男の子が現れた。 彼女たちは密着する彼にまったく拒絶のいろを示さず、彼の通り道を提供するのを見て雅美は嫌な予感がした。 それは現れた見たくもない彼の顔を見て、確信に変わった。 全身が寒気に襲われ、肌が粟立っていた。 ーーーびっくりした?…この日を待ってたんだよ。 1年近く貴女を触ってきて、少しづつ変化してきて、やっとスカートを履いてくるようになったよね?……それはもっと触って欲しいからでしょ? だからあなたの願望に応えてあげたくってね。 ………何を言ってるの、頭がおかしいんじゃないの? ーーーあれあれ〜おかしいな、朝の貴女はあんなに感じてるのに?……この前はあんなに下着をべっとり濡らしてたのに? ………声を出すわよ、このエロガキ……… ーーーいいよ、ご自由に………でも誰も貴方の味方にはならないと思うなぁ………これだけの女性がいても、みんな僕の味方なんだよ、その意味が分かる?目撃者の女性がみんな貴女を嘘つきだと声を揃えたら面白いことになると思わない? 雅美は罠に嵌められたと思った。 騒ぎを起こしても、社会的に抹殺されるのは明らかだった。罠を罠として証明擦るのは、どれだけ時間とお金をかけても無理だろう。 ーーーじゃ、始めるね 雅美の両隣りにいる女がそれぞれの腕を掴んで抑え、エロガキが正面からワンピースのボタンを外し始めた。 黒地に細かな柄の入った大人のワンピースの下には、黒色のブラジャーが豊かな胸を包んでいた。 忸怩たる思いを噛み締めなから睨む雅美をよそに、エロガキは背中のホックを外す。 んっ?っと、ブラジャーのある部分を見てニヤリとしたエロガキはストラップが取り外せることに気づいた。 いとも簡単にブラジャーを剥ぎ取られ、官能的な乳房が現れた。 ………ああ、なんてこと………そんな…… 身じろぎして抵抗を試みる雅美を嘲笑うかのように、エロガキは魅力的な乳首に吸いついた。 ………いやっ…やめてっ! 雅美は歯を食いしばって舌の感触を拒絶した。 懸命に身を捩ったが、何かを呼び起こすようなその刺激に抗うことが、出来る唯一のことだった。 雅美は努めて冷静に、回りを見渡した。 十数人では収まらなそうな女性の層が厚く重なり、改めて絶望する気持ちが押し寄せる。 いつの間にかエロガキがしゃがみ込んでいる。 ハッとした時にはもう遅く、ショーツを引き摺り降ろされていた。 ブラジャーとお揃いの黒色のショーツを足首から引き抜き、クロッチを拡げて見せるエロガキ。 そこには割れ目の形に白いオリモノが付着しており、決して他人には見られたくはない女の羞恥だった。 鼻をつけて臭いを嗅ぐエロガキを、怒りに燃えて睨みつける雅美。 ………人間のクズね………他にやることがないの?この変態!…… ーーーいつまでそうやって強がっていられるのか、見ててあげるね…… どこまでも癇に障る余裕を見せると、左隣りの女が雅美の膝を両手で持ち上げ、エロガキの肩に乗せた。 しっかり手入れを施された陰部を手で開き、僅かに糸を引く女性器の臭いをクンクンと大袈裟に嗅いでみせる。 ーーー臭いよ、凄く臭い………綺麗にしてあげるね 雅美は憤りとも羞恥ともいえない気持ちに襲われて、頭に血が登った。 蒸し暑い1日を仕事に費してきたのだ、シャワーを浴びる前なのだから当然ではないか。 そんな至極真っ当な意見を思ったところで、意味はなかった。 舌が割れ目の中を縦横無尽に動き回る。 ベチャベチャといやらしく音を立てて、雅美にわざと聞かせる。 苦悶を顔に浮べ、なぜ自分がこんな理不尽な目に合わなければならないのかと、雅美は下唇を噛んだ。 ………が、その噛んでいた唇が突然、開いた。 ヌルッと敏感なところを舌が撫でた。 そこから舌は離れようとせず、ねっとりと執拗に女の本能を呼び起こす。 雅美は思わずその刺激に釘付けにされ、逃れられない甘味な電流に身体が支配されていく。 舌先が粘膜を殴打するたびにニチャッニチャッする音が響き、息が止まる。 ……はぁっ…はうっ……んっ…んんっ!…くっ!…あっ! エロガキが雅美を見上げながら、言った。 ーーー気持ちいいの?…ねぇ、ヌルヌルだよ? 雅美は下火になった怒りの炎を再燃させて、言い返す。 ………気持ち良くなんか無い!…誰がアンタなんかに……んっ!…んっんんっ!…はっ……あっあっあっ! 雅美に言い終える時間を与えず、顔を見上げながらクリトリスに吸い付く。 指が第二関節まで膣に入り、お腹側を同時に擦る。 あらゆる思考が停止して、全神経が受け皿になって身体が快感を受け止めていた。 女の1人が雅美の口をハンカチで塞ぎ、手助けをする。 いやっ!……いやっ!……あぁっ~! 身体がショートしたように突然、何度か跳ねて、脱力してしまった。 両側の側の女が座り込みそうになる雅美を支え、後の壁に寄りかからせる。 雅美はぼぅ〜っとした頭で立上がったエロガキを見つめた。 なぜかそそり勃つペニスが露出している。 雅美はハッとして身体を硬くした。 だが両側から身体を拘束され、片膝を持ち上げられて逃れる術がなかった。 まるでスローモーションだった。 近づくエロガキがペニスを添えて、中にゆっくりと入ってきた。 押し広がる苦痛に頭が仰け反り、奥まで到達される圧迫感に呻き声が漏れる。 引いては突進され、また後退しては突き進んでくる。 やがて求めずにはいられない、そんな快感に包まれていく。 …あっ…あっ…はぁ~…あっ…んっ…はっ…はっ…あっ ……あぁ…あぁ〜ん…んっんっんっ…あっ…あぁ〜… 若さ溢れるピストンのペースと硬さ、送り込まれる快感は何物にも代え難い。 ミケンにシワをよせた雅美の美貌が、エロガキのペニスに酔い恍惚に染まる。 ーーーあぁきもちいい…貴方の中はこんなにきもち…うっ…良かったんだね…… ………雅美は反論する代わりに休まず動くエロガキに、ただ身体を委ねるしかできない。 ……はぅ…はぁ~…はっはっはっはっ…あぁ〜…… ーーーそんなに感じる?…ねぇ…そんなに締められたら僕もう……がまんできないよ…ねぇ…… 腰の動きを止めようともせず身勝手なことを言うエロガキの言葉に、危機感を覚えて雅美は抵抗を試みた。 言葉になる前に喘ぐことしかできず、両腕は自由になっていたもののエロガキを押し返す力が入らない。 やめてっ!……中に出さないでっ!…お願いだから出さないでっ! 必死に表情で訴えたつもりだった。 強烈な危機感と、猛烈な快感の間で理性が気絶しまいと現実という壁に爪を立てた。 だがその壁は、爪がかからず滑り落ちようとする。 エロガキが切なげに表情を歪ませている。 雅美は必死に気持ちを奮い立たせるが、達しそうな寸前にまで追いやられて成す術がない。 まるで腕を伸ばしても届かない、空気を掴む虚しさに似ていた。 子宮の入口を執拗に突かれ続け、頭が真っ白になった。 気持ちいいという言葉では足りない、凌駕した先に待ち受けていたのはオーガズムだった。 頭がふわっとする中で、一際ペニスが膨らんだ感じがした直後に放出される感覚を雅美は知った。 絶望を甘味なオーガズムが包み隠し、快楽の幸せにただどっぷりと浸かった。 一度では放出仕切らず、3度、4度とペニスを奥に突き上げられる。 唇を震わせて恍惚を見せる雅美を見てエロガキは一応の満足感を得ていたが………。 呆然とする雅美を立たせて内腿を゙伝い落ちる精液の処理を済ませると、彼等は次の駅で電車を降りていった。 その際にエロガキは、意味深なことを雅美に告げていた。 自分は、無精子症だと………。
24/08/01 21:41
(dSr1MGcU)
投稿者:
ミキ
あの日以来、痴漢の被害はぴったりと止まった。
雅美の感覚では数人はいた筈だ、なのにどうして………。 良からぬ想像が独り歩きする。 あのエロガキは有力者の息子で、力を利用していたのか……だとすれば合点がいかないこともない。 だとすれば後ろ盾は何者なのか。 あの女性たちは皆、弱みを握られた被害者だったのではないか………それにしてはエロガキに協力的過ぎた。 旨味があって協力していたのか……それはお金か……それともあの精力の強さ?…あるいは、その両方?……吐き気が起きそうになる。 見た目はアイドル顔負けのルックスだが、鼻持ちがならないあのエロガキは一つだけ事実を告げていた。 ………………無精子症。 雅美は密かに知り合いの女医に連絡をし、徹底的に検査をしてもらった。 本来は膣内に残留する精液など検査はしないというが、無理を聞いてもらったのだ。 結果はあのエロガキの言う通りだったのだ。 多くは酸性に保たれる膣内で精子は生きられないが、その存在は確認出来るはずなのだ。 なのに、見当たらなかったのだ。 彼女が言うのには、居たとしても子宮に辿り着けなかった精子は問題がないと。 これだけ見当たらないとなると十中八九、無精子症だとして間違いはないらしい。 性病の類も検出されなかった。 性交の痕跡だけでは証明が難しく、証拠と目撃者が期待できないとなると、お手上げだった。 ………ふぅ~困ったはね…… 雅美はスケジュール表を゙見て、溜息をついた。 宣伝を兼ねた取材は、これまでにもあった。 今回はラジオ番組の生放送のオファーが来たのだ。 メディアの露出はあまり好きではない雅美だが、上層部がすでに受けてしまっていては仕方がない。 公開放送だと聞いて、今から気が重かった。 緊張して放送局に1時間前に着いてしまった。 打ち合わせも余裕を持って、済ませることが出来た。 そこでスタッフの気になる話があった。 スポンサーの意向でちょっと変わったセットになっているという。 ラジオ放送なのに?と思ってスタッフに聞いてみたのだが、スポンサーは明かせないというのだ。 これも先方の意向らしいが、誰もが知る放送局の番組だからそれ以上は深掘りをしなかった。 収録曲プースに入るとガラス電話仕切られた向こうにスタッフ達の姿が見える、思っていたよりも広い空間的だった。 窓の外には早くも立ち止まって、こちらを見る人の姿が見える。 その窓に対して斜めに配置された机というのか、それが置かれている。 重厚感のある家具のようにラジオDJ達と距離があり、下を見ると仕切りもされており、左右と向こう側が見えない不思議な造りになっていた。 ーーーそれでは10秒前………3、2、1……… オープニングテーマ局が流れ、DJの軽快なトークで番組が始まった。 数分のトークの後に、曲が流された。 いよいよ企業名と雅美の名前が紹介され、トークが始まった。 女性の下着とは、その歴史、開発の苦労など話は様々な方向に進む。 DJの工な話術荷助けられ、いつの間にか雅美は饒舌に口を開いていた。 我が社の話なのだ、一般の人が分からない苦労や下着選びのポイントなど、喋りたいことはいくらでもある。 不意に足元で小さな音がした気がした。 さり気なく椅子を可能な限り後ろに引いて、足元を見た。 信じられなくて、もう一度だけ、見た。 間違いなく人がいる。 若い男…………あの電車内での、望まぬ情事を思い出さないわけにはいかなかった。 ーーーそうなんですね…我々男性には、見えない世界ではありますが、トレンドはどういったことなんでしょう 口が勝手に喋っていた。 ………はい…服と同じで時代と共に変化していきます……例えば…… 雅美は録音した音声を流すように口を動かしながら、スカートから引き抜かれようとするショーツを必死に阻止していたが、指先からその感覚が消えるのを感じていた。 ーーーなるほど…ファッション制だけではなくて、機能制も格段に向上しているんですね……開発にまつわる苦労は……… ラジオDJの声が聞こえても、膝を開こうとしてくるエロガキとの攻防が続いていた。 それもラジオDJの問いかけに考えを巡らさなくてはならなくなった場面で、隙が生まれてしまった。 閉じた膝の間に身体を入れられ、閉じられなくなった。 もともと椅子には深く腰掛けない習慣も、相手に味方した。 生温かい舌が、割れ目を掻き分けて上下に動いていた。 ーーーう〜ん、奥が深いんですね… ………そうなんです…だから…んっ…えっと…素材はとても………大事……なんです 下では割れ目を上下に走る舌が、ねちねちと蠢いていた。 大きな家具のようなテーブルの上で組んだ両手に力が入り、白くなる。 やがて、クリトリスを唇に含んで、舌先で優しく叩き始める。 ーーーそれではここで一曲、リクエストに応えてお送りします トークが一旦途切れて曲が流れる間、スタッフが入ってきて、あれこれとこれからの流れを手短に話す。 雅美は表情が崩れないように、注意を払った。 さすがに感じさせ過ぎてはいけないと思ったのか………いや、中途半端に感じさせて楽しんでいるに違いない。 その先に進んではいけない……ある意味もっと欲しい……でもそれは容認できない………でも…… ……あぁ…あぁ…………あぁ……あっあっんっ…あぁ…… 切なくて、やるせなくて、もどかしい。 身体が暑かった。 ーーーそれではここで、3曲連続で曲をお送りします ラジオDJの音声が切られると、軽食が持ち込まれた。短時間で口に入れられるサンドイッチだ。 その間にトイレを済ませるようにと言われていた雅美は、席を立った。 何か対策を考えなければならない。 トイレに入って考えたが、これと言って思いつかないのが悔しかった。 時間を考えたらもう戻らなければならない。 ブースに戻る廊下を急ぎ歩いていたら、ホスターが貼られているのが目についた。 特に、四隅に光る画びょうに………。 雅美が戻ると、さっきまでは無かったマッサージチェアのような、無駄に大きい椅子にて交換されているではないか。 ーーーこっちのほうに替えて置きました……時間が長いですから、上からの指示です……楽ですよ スタッフのADがそう言って去っていった。 なぜか座面だけ色が違うことが気になったが、もうタイムアップだった。 これなら深く座れば逃れられる、雅美はそう思った。 座ってから何かがおかしいと思ったが、放送が始まっていた。 ーーーさあ、ここからは下着メーカーからお越しになった○○さんに、改めてお話を聞いていきましょう…… ラジオDJの軽快な話の最中、座面の下の違和感に、雅美は気づいてしまった。 人が入っている、と。 それは、あいつしかいないだろうということも。 どこまでも執拗で、雅美は恐怖を覚えた。 座面の表皮がずれていく。 スカートの下も、ずらされた。 疑いようのないペニスの感触が、陰部に触れている。 絶望を感じながら、苦痛に備えた。 入口を圧迫され、押し入って来た。 微妙なピストンが始まる。 …トンットンットンットンットンットンッ…… 子宮の入口が小刻みにノックされる。 それほど気にならなかったことも続けられていると、身体が反応を始めて来てしまった。 微細なうねりが小さな波となり、落ち込みの無い刺激となって恐れていた快感を生み始めた。 あまりにも深く突き刺さっている。 オーガズムには届かないが、それがかえって苦しみになった。 いや……やめて…きもちいいから…あぁきもちいい… ポルチオが圧迫され、Gスポットが常に摩擦を受ける。 三段階で言えば、二段階目を維持された宙ぶらりんな快感が苦しくて、苦しくて……堪らない。 雅美の腰を両手で掴むエロガキの手が、汗ばむ。 背もたれの中で、くぐもった声が雅美にだけ聞こえていた。 …いや…そんな声をださないで……やめて…… 雅美には男の喘ぎ声は脳を刺激するスパイスになり、興奮を煽るものになる。 一度だけ結合部を見た。 ペニスの根元が見えては埋まり、その動きに連動して快感を改めて自覚して堪らなくなった。 上半身に影響がない程度に、雅美は微妙に腰を動かし始めた。 1段階上がった快感に、もう抑制は難しいことを悟った。 その時、エロガキの射精を膣の奥に覚えた。 ………あぁ………そんな……… ドクドクと脈打つように精液画像吐き出されている感触が、手に取るように分かった。 後のことはあまりよく覚えてはいない。 滞りなく終わったことだけは分かった。 椅子から立ち上がる際、エロガキが用意していたハンカチが見えた。 素早くそれを使って情けなく萎えたペニスの上に捨て置き、エロガキが片手に握りしめるショーツを回収した。 すると座面の表皮を自分で戻す滑稽な゙場面を、見ることが出来た。 雅美はそれを冷たく見やり、ブースを後にするしかなかった………。
24/08/02 01:48
(4rnlyKXP)
投稿者:
ミキ
………そうなのよね…そこが問題なのよね…どう思う、高松くん?
ーーーん~~、ひとつ言えることは課長…僕は課長について行きますよ…僕だけじゃなくて、皆そう思ってるんじゃないですかね ………ふふっ…褒めたって何もでないわよ?…でも、ありがとう…私は部下に恵まれたわね… 帰宅ラッシュに混み合う電車丿中ほどで、雅美は部下の高松と並んで電車の揺れに身を任せていた。 ーーーそれじゃ、お先です… 程なくして高松は雅美に笑顔を見せ、駅に停車した電車から降りていった。 高松は雅美の部下として、貴重な男性社員の1人だ。 姉と妹に囲まれて育ったせいか、全くいやらしさを感じない。 女性ばかりの同僚の中で女性の゙気持が理解出来て、いやらしさのない男性特有の思考能力は時に目からウロコではないが、かなりの戦力になっている。 あれからエロガキの音沙汰はない。 当然だった。 雅美はあの無駄に大きい椅子が運び出されるまで待っていて、その場でエロガキの悪事を暴いたのだ。 やけに重たい椅子の中に人が入っていてスタッフたちは仰天していたが、警察沙汰にこそならなかったもののスポンサー企業の息子と分って問題になったのだ。 エロガキの悪行は白日の元に晒され、スポンサー側は放送局と雅美の会社にお詫び安行が行われて一応の終息を迎えた。 あのバカ息子は武者修行として海外に飛ばされたらしいが、熱りが冷めるまでは帰国は許されないとの噂だ。 堅物だが人情味のある父親にして社長は面子を潰され、バカ息子である息子は跡取りのレールには永久に戻されないだろう。 早くシャワーを浴びて、ビールで喉を潤したい……嫌な記憶を頭から振り払いながら、雅美は素朴な欲求を覚えて炭酸の刺激のない唾液を飲み込んだ。 斜め後ろから熟女の域に入りつつある雅美を見つめる、そんな男がいた。 ややスレンダーで髪の毛をアップにしたうなじ、時おり見える横顔からは、さぞかし若い頃は男が放って置かなかったであろうことが想像される。 いま見ていても円熟味を増して、新たな色気を滲ませる魅力的な良い女だった。 少しづつ、少しづつ女に近づいて、やっと後ろに着いた。 グレーのスカートスーツ……膝上丈のセミタイトスカート。 満員賭場いえないが、そこそこの混み具合い。 出来るか?………男は一瞬だけ躊躇したが、いつも電車を利用するわけではない、次はいつ会えるか保証もない。覚悟を決めて、スカートに手の平を当てた。 柔らかい尻の肉の感触が手に伝わる。 女が気付き、後ろを気にする素振りを見せる。 どこまで出来るか……スカートを少しづつ手繰り寄せて裾を掴むと、ゆっくり捲り上げてみた。 女が男の手を振り払おうとしてきたが、その程度の抗いなら想定内だ。 パンストに包まれた白いショーツがお目見えした。 てっきり中年女性が好みそうなデカパンかと思ったが、予想を裏切り面積の少ない下着だ。女のお尻は3分の2ほどしか覆われてはいない。 まだまだ女であるプライドがあるとみえて、男は嬉しくなった。 やんわりとお尻の柔らかさを堪能する間、女はしきりに後ろを気にして振り返ろうとしたが、その勇気はないようだった。 パンストを摘み、爪を立てて何度か引っ張る。 やった、小さな穴が空いた。 すかさず両手を使って穴を拡げたが、思ったよりもピリリッと音がして冷や汗が出てしまった。 女が初めてこちらの手を掴んで、抵抗らしい抵抗をみせてきたが、振り払ってやった。 ショーツ越しに触る女のアソコは、柔らかかった。 雅美はやっと落ち着いてきた生活に、波風を立てたくはなかった。 会社はエロガキの件で味方になってくれたが、散々迷惑をかけたのだ。 もう性的なことで騒ぎを起こしたくない。 出来る限りの抵抗をしたつもりだったが、相手は調子にのってパンストを破り触ってきていた。 どうする……どうすればいい?……こういう時、なぜ誰も気づいてくれないのか、雅美はもどかしかった。 相手はお尻の下を強引に手首まで突っ込んできて、触れて欲しくはない所を弄ってきた。 手で引き剥がそうとしたが、男の手に自分の手をただ重ねてるだけの格好にしかならず、後の祭りだった。 ……、やめて……それ以上は……それ以上は……… 雅美の願いは虚しく通り過ぎ、クロッチに染みが出来はじめていた。 あっと思ったときには遅かった。 クロッチを横にずらして直に指が触れていた。 厳重に包装され、海外から輸入された果物があるとする。 検疫をすり抜けた害虫が競争相手のいない独壇場で一匹、密かに果実を貪るのと似ていた。 スカートの下、パンストとショーツに阻まれた中で男の指が自由にクリトリスを弄んでいた。 くりくりと小さな円を描き、愛液で滑りの良くなった包皮の上から勃起した塊を執拗に撫で回す。 ………どうして誰も気付かないの……ねぇどうして… 社会的地位を得て小娘のように怖いもの知らずな無鉄砲にはなれず、自分のような年齢丿女が痴漢の被害にあっていると今さら声にも出来ない。 ただ、望まない快感に打ち震えるだけだった。 いきなり男の悪戯が止まった。 雅美はスカートを降ろそうと下げたのに、スッとまた引き上げられた。 何かが膣口に押し当てられる。 覚えのある相手のその行動に雅美は腰をずらしてみたが、その腰をがっしりと抑えられると、絶望を感じる圧迫感と共に膣壁が押し広がる苦痛に顔を歪めた。 ーーーはあぁぁ~〜……… 男の吐息が聞こえてきた。 2度、3度………ペニスが中を往復すると、滑らかなピストンへと移行していく。 雅美は目を見開いて、自分の中をペニスが動く感覚を実感した。 膣壁を擦られるたび、雅美は女の喜びが拡がるのを感じた。 吊り革を掴む手とは別の手で口を抑え、注がれる快感を受け入れざるをえなかった。 腰の辺りのシャツブラウスがスカートから引き抜かれ、そこから男の腕が差し込まれる。 ブラジャーのホックが外され、前に回された手が 乳房を鷲掴みにする。 雅美の前のシートに座る中年サラリーマンは居眠りをして頭を垂らし、OLはスマホを見るのに忙しいらしい。 雅美のジャケットの前が怪しく動くことに、誰も気付くものはいない。 乳首を捏ねくり回されながら、削岩機のように打ち付けられるペニス。 …きもちいい……きもちいい…きもちいい……いい……いい………あぁいい………いい………いい……………… 中を掻き乱され続けて、雅美はいきなり背中を反らして3〜4回、大きく身体を震わせた。 男は雅美が崩れ落ちないように支えて、耐えた。 膣の中で壁がふにゃふにゃと蠢く。 その動きが怠慢になって、再び腰を動かし始めた。 ーーーああ…きもちいい……あったかい…すげぇ…… 柔らかく滑らかでいて、複雑な刺激を与えてくる雅美の膣を、もう少し堪能したい。 遅漏でつくづく良かったと、男は初めて思った。 再び打ち付けられ始めて、収まりかけた波が急速に上がるのを雅美は感じた。 こんな場所じゃなければと、そう思ったところで何も変わらない。 大人は身勝手にペースを早め、しっかりと突いてきていた。 何度も、何度も………何度も。 すぐに次のオーガズムがきた。 堪らなくて、切なくて、もう止めて欲しくて、なのにもっと欲しかった。 三たび男のピストンが再開される。 ゆっくりと、まったりした攻め方に変わり、危機感が減った代わりにいつまでも感じさせられて、かえって地獄になった。 熱く硬いペニスが滑らかに迫り、後退していっては許しがたい快感を連れて来る。 …もう……おかしくなる………あぁ…いや……… 男のペースが上がってきた。 ………いや……あぁ……いや……だめ……もう……だめ…… 息ができない…気持いい…身体に力が入った。 一段と早いピストンが暫く続き、雅美は視界が白くなった。 力強い射精が始まり、子宮口目がけて放出された。 男は萎え始めたペニスをゆっくり引き抜くと、泡だった精液が中から遅れて溢れ出てきた。 外に漏れ出る前にショーツを元に戻して、蓋をする。 タイミング良く駅に停車した電車から、男は降りた。 女は憔悴したような、恍惚にも見えるなんともいえない表情で立っていた。 雅美はオーガズムの波が引いていく中で、男が離れるのを自覚していた。 駅に停車して開いたドアから出ていく乗客の中に、それらしい男がいた。 顔も姿も見ていないのに、なぜか雅美は確信を持ってそう思った。 その男は足を止めて振り返り、社内に残る自分を探しているように見えた。 目が合うと視線が雅美に留まり、動き出した電車を見送るように雅美から目を離さずに最後まで見ていた。 雅美は快感の余韻に浸りながら、ショーツの不快感が気になって仕方がなかった。
24/08/04 01:29
(QRFoOnDc)
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