その女子高生は、いつも階段の下、壁にもたれて何かを待っていた。
　
夜７時ころの田園○市線渋○駅。
仕事帰りの僕の目に、あるときから気になる女子高生が現れた。
僕が帰りの電車を降りて、階段横の狭いホームを抜けるとき、
決まった時間、決まった場所に、必ず立っている女子高生。
グレーの制服。
少し太めだが大きな胸。
大人しそうだけど、何か思いつめたような顔・・・。
いつも決まって７時ころ、必ず立っていた。
　
気になり始めて数日、僕は彼女の目的が何なのか、確かめたくなった。
６時４５分ころ、いつも彼女がいる場所に行ってみる。
・・・いた！
今日も階段下の壁にもたれて立っている。
すぅ・・・っと彼女の横に立つ。
入ってきた下りの急行電車・・・
乗らない。
次の各駅停車・・・
乗らない。
？？？・・・どこへ行きたいんだ？
電車が出てしまった後、一瞬人の切れたホームの壁に沿って、
僕の手を彼女のスカートの中に進めてみる。
避ける気配がない。
下着の横をくぐろうとしたら、少しだけ横にそれた。
でも・・・その場所は動かない。
　
彼女は痴漢を待っている・・・。
僕は確信した。
もう１本、各駅停車をやり過ごして、次の急行電車・・・
彼女が動く。
僕を伏目がちに捕らえながら、
ゆっくりと列の最後から、ドアの際に乗り込んだ。
僕も彼女の横に・・・。
当然のように身を横にして、僕のスペースをつくる彼女。
前から手をまわせる位置に誘導された。
　
ドアが閉まり、いつもどおりの満員の通勤電車が発車した。
最初から、もう躊躇はしなかった。
スカートを捲り上げ、下着の上から大胆にゴムをくぐった。
少し硬めの陰毛の感触。
その先・・・
いきなり溢れているものに指先が溺れる。
熱く、そしてぬめりにぬめった液体が、あたりを満たしている。
一駅目・・・
彼女は動かない。
次の駅までは少し長い。
ゆっくりと、ゆっくりと、やさしく・・・
指の腹で突起の上を滑らせていく。
僕の胸に、額を押し付けるように耐え始めた彼女。
二駅目・・・
彼女はそのまま。
指を少しずつ入れていく。
胸に押し当てた彼女の顔が、少し歪むのがわかる。
三駅目・・・
人の入れ替わりがあって、少し空いてしまう。
彼女は離れない。
次の駅まではまた時間がある。
膣内と、突起を交互に・・・
彼女が一番気持ちよくなれるよう・・・
彼女の肩が上下する。
四駅目・・・
各駅停車への乗り換えもあって、人が大きく入れ替わる。
車内は一段と空いてしまい、
彼女の中にいる僕の指は、優しく突起を撫で続けるだけになった。
　
結局彼女は、横浜市内の大きな駅まで乗車。
その日はそのまま、彼女を解放した。
　
　
２日目
同じく夕刻の渋○駅。
今日は仕事の都合で、７時を１５分ほど過ぎてしまった。
昨日彼女が乗車した急行は、もうとっくに出てしまっている時間。
　
しかし
　
彼女はホームで待っていた。
僕が横に立つ。
壁にもたれて体勢を低くし、手をスカートの中に。
今日は下着をくぐろうとしても避けない。
それどころか、すでに下着まで湿っていたのだ。
例によって、急行が来るまで彼女は動かない。
やがてやってきた急行電車で、
僕は昨日と同じプログラムを彼女に演じてあげた。
　
そして彼女の下車駅。
今日は彼女を追い、改札を出る。
駅前の人通りを抜け、しばらく歩いて人気のない路地へ。
造成された丘の上に公園が見える。
彼女に近づき腕を掴むと、
ちょっとビックリしたように体をひねる。
「怖くはしないし嫌なこともしないからおいで。」
優しくささやくと、硬さが取れコクリと頷いた。
　
公園のベンチ、秋の終わるころだった。
夜の誰一人いない公園、
水銀灯に照らし出される彼女の太腿、
飾り気のない木綿の下着、
零れ落ちるような大きな胸・・・。
彼女を指で弄び、
彼女を舌で弄び、
そして優しく抱きしめた。
　
「また会えるよね」
僕の問いかけに、彼女は声に出して
「うん」
と言ってくれた。
　
それから僕が転勤するまでに１年半くらい、
高校３年生だった彼女が大学に進学して２年目の春まで、
彼女は僕がよほど遅くならない限り、
あの渋○駅の階段の下で、
毎日僕を待ち続けてくれた。