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1:性奴・まこと 2-6・5
投稿者:
涼
麻衣はしっかりしていると思っていた自分が、いともたやすく男の姦計に落ち――
しかも肉体を指だけで屈服させられたことに完全な敗北感を抱いていた。縛られて はいたが乱暴はされていない。それなのに人前では絶対に出したことのない恥ずか しい声をさんざん上げさせられた上、完璧な絶頂に導かれ、潮を吹くところまでば っちり撮影されてしまった。おまけにセックスはしないという条件で、そのほかの 全てを捧げるという奴隷契約まで結ばされ、初めて精液も飲まされた。 (ああ、イヤ…)そんなつもりじゃないのに、手がパンティーの中へ伸びてしまう。 あの時の痴態を思い出すだけで濡れてくる。自分のオナニーがいかにつたないもの だったか、死ぬほどの絶頂を知ったいまではわかる。 麻衣はベッドの上でパジャマのズボンとパンティーを脱ぎ下ろした。壁に寄せられ たれたベッドで横向きになり、両足を思いっきり高く開いて壁につける。丸出しの 下半身が標本のように壁に固定される。(イヤらしい…)おそるおそる伸ばした指 が、既に濡れ切ったアソコに触れる。 「くぅぅッ…!」 何の抵抗もなく中指がずぶずぶと熱く濡れたおまんこに入り込む。もう一方の手は 苦もなく包皮に包まれたクリトリスを探り当てた。指先でぐりぐりと回すようにし ながら、自分のぬるぬるで包皮を少しずつめくり上げていく。膣に埋め込まれた指 はわずかに抜き差ししながら、秘穴の中を広げるように動かす。繰り返すうちに頬 は赤く色づき、吐息がこぼれる。 まことから電話が来た時も、言い含められたように「ちゃんと付き合ってるって説 明してくれたから、安心したわ」などと心にもない嘘をついた。(まこと…あんな 恐ろしい男に何をされてるのかしら…アタシもこれからどうしたら…)。 クリから胸に移した手が、美しい隆起を撫でさする。自分の手で揉みつかみ、揺ら したり愛撫したりしながら、乳首を指でつまみ転がす。 「アハァ…」 指がもう止まらない。全開にして壁に張り付けられた小学生の下半身に指が激しく 出入りしている。とろけきったおまんこが指を呑み込み、にちゃにちゃ淫猥な音を 立てる。クリトリスは剥き出され、親指で揉みつぶされる。小学6年生の陰唇は早 くも色づいて開き、ずぼずぼ挿入される指に貫かれる。壁の上で腰がグラインドし 始めた。 「アア…もうダメ…」 麻衣の頭は混乱し、もうろうとして今この時だけの快楽に溺れていった。 翌日、夏の日差しの中を大介は大学へ、麻衣の調教に必要なものを取りに来ていた。 (麻痺薬に、倍量の催淫剤を使った…危険は冒したが、十分な見返りはあった)と 昨日の成果を振り返る。 街中の学校だが、休み中だけあって人の数は少ない。休みも行く場のない生徒や、 サークル活動の生徒が幾人かたむろしているばかりだ。正門を入っていくと、むこ うから白い人影が駆けてくる。 「森君!」 結理だ。周りの男どもがざわめき、「文学部の川北だ」などと言う声が聞こえる。 パンツ型のテニスルックでラケットケースを抱えてきた結里は、盛夏の太陽のもと でもその場の温度が涼しくなるような、風が吹きぬけるようなすっきりした笑顔で いる。(本当にキレイな顔だなあ。もうちょっと若ければなあ)などとのん気に批 評している大介の内心の声を知ったら、周りの男はただでは済ませなかったろう。 「ショージ君のとこ?」 「いや、別件だけど…怒るぜ、その伸ばした呼び方すると」 いないところでは東海林さだお扱いされていると知ったらいい気はしまい。 「へへ」にっと笑う。昔は少女モデルをしていたこともあるという結理は、流行っ ぽい髪型に化粧も上手で、大学での垢抜け具合は群を抜いていた。スタイルも歳の わりには細身だが、十分に出るところは出ている。まじまじと見直した大介は(こ りゃ騒がれるのも当然だ)と納得する。 結理は見つめられて少し顔を紅くしたが、視線になんら異性への感情が含まれてい ないことを敏感に察して、大仰にがくりと肩を落としてみせた。 「なに?」大介の笑みにはまるで底意がなく、それだけに魅力的なところが憎らし かった。告白には慣れていたが、これだけ親しいのに関心を示さない男も結理には 初めてだった。 「あ…」外から近づく3人組を見て、結理の美しい眉がわずかにしかめられる。 「川北さん、もう決めていただきました?」 この暑いのに長めの茶髪をきちんと後ろに流し、袖捲くりしたジャケットを羽織っ ている左側の日焼けした男が明るく声をかける。(バカ…)と小さくつぶやく結理 の声が聞こえた。 「あの…」 「ほんの30分、出てもらえればいいんですよお。川北さんがいるだけでみんな喜 ぶんですからあ」 「あたし、お断りしたはずです」 「顔だけでいいんですよ、顔だけ。そんなお手間は取らせませんから」 大介は横でやりとりを見ていたが、間に入るべきか迷っていた。(嫌そうだけど、 お互い大人だしなあ。それに恋人でもないし、お節介を焼くのも…)。 「行かないったら、行かないんです!もうストーカーみたいにつきまとわないで!」 少しキレ気味に結理が声を荒げ、周りの視線が集中する。注目されて引っ込みがつ かなくなったのか、3人組の表情も変わる。 「おい、ちょっと美人だからっていい気になるんじゃねえよ」 (おいおい)と大介はため息をつく。「それくらいで。今日はこれくらいにして下 さい」大介は心を決めて前に出て、結理を陰にする。 「なんだてめえは?」右側の男が言う。(学生が、チンピラのまねかよ)大介は内 心苦笑しながら「お願いしますよ」と頭を下げる。と、真ん中の男がすっと足を歩 幅に開いたのが見えた。(本気か?)大介はあきれながら、わずかにキックボクシ ングの受けの姿勢に入る。性トレーニングのために通っている道場だが、何時の間 にか相当の腕になってしまっていた。相手の腕のほどはわからないが、体力と筋力 では相当優位があるようなので、結局はつぶせると踏んだ。 …こちらを見ていた男はそれを感じたのか、顔をゆがめると後ろを向いて去ってい く。両脇の連中もあわててついていく。 (とりあえずこともなし)安心して横を見ると、結理が侮蔑の極みのような眼で眺 め、中指を上げようとしている。大介はあわてて眼をふさぎ、手を抑える。 「きゃ」「ばか、けんかでも売ってるのか?」 結理はちょっとふくれて「あんなイベント気狂いのバカ男」という。 「いいか、ああいうのは頭下げて逃げてりゃいいんだ。関わるだけバカをみる」 「だってぇ…」と言うが、大介の方を見て笑みが戻った。 (妙なところで手間をとった)大介は目当てのものを生協で手に入れると、正門の 方へ戻りながら先刻の出来事を思い出していた(真ん中のやつ、気に入らないな。 嫌な目つきをしていた…)。大介が苦手なのが、顔だのプライドにこだわる手合い だった。歌舞伎町の店長に私淑したのも、認めなかったが相当な組幹部であろうの に、ふだんはまったく諍いを起こさない紳士だったからだった。 (「電車の中のマナー違反に腹が立つなら、電車に乗る必要のない人間になれ」と 言う。「もう世間は理屈じゃない、獣みたいな連中が跋扈している世界だ。そんな ものにぶつかって怪我をするのを馬鹿という。そんなことより、底辺のやつらに関 わらないで済む方策を考えろ」)まったくそうだ、と思っていただけにさっきの獣 じみた連中が気になる。 結理はグラウンドに戻ったあと、着替えにサークル棟へ向かった。(森君に電話し ちゃおうかな…さっきは助けてくれたし、食事に誘うのもいいかも)ちょっとうき うきして携帯をかけようとした時、藪の横道から突然出てきた男に後ろから羽交い 絞めにされ、口をふさがれた。「ム!」もうひとつの腕が伸びてきて、結理の腕を 後ろ手にまわしてベルトで縛り上げる。(イヤァッ…!)暴れるが男の力に押さえ 込まれ、ずるずると藪の奥に引きずり込まれていく。 大介の携帯が鳴った。表示は結理からだ。 「もしもし?」 「……よう、色男」 (真ん中野郎か!)。大介はぎりりと奥歯を噛む。予感に従って結理を追わなかっ たことを後悔した。電話の向こうで遠くに結理の叫び声と、男の低い声がくぐもっ て聞こえる。 「今からおまえの恋人をめちゃくちゃに犯してやる」と笑いながら言う。(…冷静 に、冷静に、だ) 「好きにしろ」 「…な…に?」 「だが今からすぐ警察に通報する」「…!」 「俺は別に彼氏じゃない。だから彼女の世間体より、正義を優先する。それでいい ならやれ」 「…嘘をつけ。こいつが強姦されたら、しゃべれるはずがない」 「まだ、そこは学内だろう。おまえらの顔もわかっている。女一人のことで人生台 無しにするのか?」 「…この野郎」 「いまなら、見逃してやる。どっちが得かよく考えろ」 電話が切られた。(畜生!)大介は電話を握った拳で掌を叩いた。(冷静に…冷静 に考えろ…拳で…拳では考えないぞ…拳で考えるのは具志堅だけだ…何言ってるん だ俺は…グラウンド…サークル棟の近くで人気の少ないところ…そうだ…裏の横道 があった…小山になって…茂っている!) 確証はなかったが走り出した。調教までしておいて勝手な理屈だが、大介は強姦は 嫌いだった。女はイカせてなんぼ、と思っているだけに突っ込めばいいという連中 は信じられなかった。イケば和姦なのか、という問題はあるがそれがポリシーだっ た。 藪へ全速で突入する。できるだけ、道から離れる…奥の方へ…丘の頂上じゃない… 裏か…どこだ…結理…まだ無事か?…どこだ…声をかけるか…いや…もうちょっと …いた! 藪が少し広がった所に結理が転がっていた。ベルトで後ろ手に縛られたまま、テニ スウエアはビリビリに引き裂かれ、わずかにパンティーだけを身につけて身を丸く 縮めて震えている。 「結理、オレだ。何も喋るな」 大介は着ていた大ぶりのTシャツを脱ぎ、結理を抱き起こす。体育座りのようにな った彼女の身体全体を、自分のTシャツの中に押し込んだ。子供が時々する首だけ 出すだるまのような格好になったが、とりあえず全身は隠れた。 泥のついた顔の、怯えた眼から涙がこぼれ落ちる。「悔しい…あんな奴らに…」 (怒りがあるうちは大丈夫だろう)と大介は少し安心した。 「怖いだろうが、ちょっと待て。誰かから車を取り上げてくる」 その辺にいた学生から借りた古いカローラを無理やり構内まで突っ込み、結理を抱 いて急いで車に乗り込んで、とりあえず近くのファッションホテルに入った。
2003/08/08 12:24:59(9OqMs21J)
投稿者:
(無名)
上げ
17/04/26 14:43
(IeVDH641)
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