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三つ編みの少女
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:三つ編みの少女
投稿者: 翔太

現在。

「先生、さようなら」

「さようなら」

各々の生徒が、塾講師の翔太に挨拶をして、帰っていく。

「先生、さようならー。また明日」

「おう、頑張ってな」

三つ編みの少女は笑って会釈した後、翔太に手を振って、帰って行った。

三つ編み…翔太は、三つ編みの少女を見るたびに、かつての初恋の相手美奈子と、あの事を思い出す。

「はあ…」深いため息をついた翔太。

もう遠い過去の出来事だが、鮮明に覚えている、(あの事)

初恋の少女美奈子…果たして、今はどうしているのか?

「どうして…」もう考えても仕方ない事なのだが、翔太の心に、色んな「どうして」という思いが去来する。

翔太が帰り支度をはじめた頃、突然の豪雨が降りだした。

1980年代の6月のあの日…あの日も大雨の日だった…


1980年代

翔太12歳、小学6年生。

翔太はいつものように、帰りが同じ方向の同級生達と、ワイワイ賑やかに帰宅していた。

その同級生の中に、翔太が4年生の頃から想いを寄せる、初恋の少女、美奈子がいた。

美奈子は、腰まである長い緑の黒髪をいつも綺麗に三つ編みにした少女だった。

可愛い、美人といった同級生や同学年の少女なら美奈子以外にも、いた。

だが、翔太の初恋の少女美奈子は、明るく、聡明で、字も綺麗な字を書く、それでいて、控え目な少女だった。

そんな訳だから、美奈子は学級委員の委員長を任された。

本人も、嫌な顔ひとつせず、快く引き受けた。

翔太少年が、美奈子に想いを寄せている事は、周りの友達には周知の事実で、美奈子自身も、翔太に想われている事は、わかっていただろう。

「じゃあね、またねー」
「明日なー、バイバイ」
友達がひとり、またひとりと、別れて行く。

「じゃあ、私はここでねー」
美奈子が、翔太達に、別れを告げる。

「あれ?美奈ちゃん?家そっちちがくない?」
美奈子と仲良しの久美という少女が尋ねると

「うん、ちょっとね、バイバイ、また明日」
美奈子はそうとだけ言うと、家とは違う方向へ歩いて行った。

「あいつ、習い事とかしてるし、それじゃない?」

と、友達のひとりは言ったが…

美奈子が歩いて行った方向にあるのは、地元の夏祭りがある神社だけのはず…

翔太はこの時は、おかしくは思わなかった。


「おい!ショウ、これ、一緒に見ようぜ!」
翔太の友人のトモキが、どこからかエロ漫画を拾ってきた。

「マジか?じゃあ、神社行こうぜ」

友人のトモキは、翔太達ワルガキ衆の中でも、一番ませていて、エロが大好きな奴だった。

「うひょー。マジエロくね?」
「でも、これって、漫画だろ?」
「バーカ、ショウは何にも知らねえのか?実際のエッチでもこうするんだって、大人は」
「ホントか?女が、チンコくわえたりするのか?すげえなー」
「今度は、エロ本探して来るな?」
「へえー…フェラチオって言うのか…」
翔太は、食い入るように、エロ漫画を読んだ。

「ショウ、お前さ、クラスの誰とヤりたい?やっぱ、美奈子?」
唐突に、凄い事を聞いてくるトモキ。
「そういうお前は誰なんだよ」
「俺は、チエだな」
「ああ、トモキはボインちゃん好きだもんな」
「あいつ、マジ、乳デカイよなぁ…ああ、揉みてえ…」
そう言って、トモキは股間を擦る。
「なあ、一緒にシコろうぜ?」
「え?」
「あれ?お前、シコった事ないの?」

「なんだ?それ」

「マジか?俺なんか、シコりまくりだぜ?」

「だから、何だよ?シコるって」

「マスターベーションって言うんだけどさ…」
そう言ってトモキはズボンとパンツを一気に脱ぎ、下半身を露出させた。

「バカ、何してんだよ、お前!!」

トモキは既にうっすら陰毛が生え、皮も剥けて、男のぺニスになっていた。

「マスターベーション今からするから、ショウもやってみ?すげえ気持ちいいんだって!」
そう言って、トモキは自分のぺニスを扱き出した。

みるみる勃起していく。

「ほら、お前もやってみろよ。美奈子の裸とか想像して、チンコこうやってさするんだよ。俺は、チエのボインとか、あいつとセックスしてるのを想像して…ああ…」

翔太も、自分のぺニスが大きくなっているのに気付き、慌てて下半身を露出させた。
まだ陰毛も生えていないし、皮も剥けていない。

「ほら、真似して擦ってみろよ。あ、お前まだ包茎なんだ?」

ホウケイ…また聞いたことのない単語が。

「包茎だと、女子に嫌われるらしいぜ?早いとこ、皮剥いちゃえよ」

翔太が戸惑っていると、

「しょうがねえなあ…」
トモキはマスターベーションを中断すると、徐に、翔太のぺニスを握って、皮を剥いた。

「いてて!何すんだよ!」

「こうやって、皮剥いて、上下に動かすんだって!それ、それ」

「あ、やめろ…ああ…やめろって!」

「ほら、チンコでかくなってきたろ?美奈子の裸を想像して、やってみろよ」

トモキは再び、マスターベーションをはじめた。
翔太も、漸く、トモキの言う通りにしてみた。

「(美奈子の…裸?想像したこともないな…どんななんだろ?)」
むくむくと、翔太のぺニスが勃起していく。

自然と目を瞑り、ぺニスをしごく翔太。

隣では、トモキが荒い息を吐きながら、一心不乱にマスターベーションに耽っている。

「ああ!やべえ、出る!……うっ…うはあ…」
トモキのぺニスから勢いよく、精液が飛び散る。

「おわ!!すげえ!何それ!」

「はあ…ふう…」
びゅうびゅうと勢いよく射精したトモキ。

「うー、気持ちいい…ほら、ショウ、オレみたいにやってみろよ。初めて射精するのって、すげえ気持ちいいから」

翔太も再び、マスターベーションをはじめた。

ぺニスを握り、上下にしごく。

トモキは、エロ漫画のページを破って、飛び散った精液を処理して、にやにや、翔太のマスターベーションを眺めている。

「はあ…はあ…なあ、トモキ…何か、ムズムズしてきたぞ?なあ!ああ…ああ…」

「へっへっへー。もっと強く握って、早く動かしてみろよ」

「うん…」

「初めてはすげえ、出るからな。ほら、腰のへん、痺れてきたろ?」

「ああ…あ、あ、ウワー」
翔太は精通し、夥しい量の精液を射精した。

「あはあ…すげえ…すげえ…」射精しながら、翔太はぺニスを扱き続けた。

「な?気持ちいいだろ?マスターベーション。一応、俺たち、これで、赤ちゃん作れるって訳だ」

このあと2人は若さに任せて、シコりまくった。



翔太少年が、毎年の夏休み、楽しみにしていることがあった。

夏祭りがある神社の裏手の山一帯で、カブトムシ、クワガタを捕る事だった。

地元ではこの神社の裏山を(カブト山)と呼んでいた。

翔太達、ワルガキ4人組はすっかり、秘密基地と化してしまった神社で爆竹を鳴らして遊んでいた。

「今年もカブト捕るだろ?」

「当たり前じゃん、去年、でっけえミヤマ(ミヤマクワガタ)捕れたし」

「俺は、カブトのマッカチン(赤黒いカブトムシで、結構人気があった)捕りてえ」

パン!パン!静かな神社に爆竹の音が鳴る。

そこへ、軽トラックが走って来る。

翔太達の近くで停まって、運転手が声をかけてきた。

「おう、ワルガキ共、神社で爆竹何かしてると、罰当たるぞ」
そういう運転手だったが、顔は笑っている。

「あ、オジサン。こんちはー」
「こんちはー」
翔太達はオジサンに挨拶をした。

「今年もカブト大丈夫ですか?」代表する形で、翔太が尋ねた。

「おう、大丈夫だ、任せときな。今年も沢山、捕ろうな!」
「イエーイ!!」
翔太達は飛び上がって喜んだ。

「じゃあな!火事にでもなったら大変だから、ここで爆竹は止めとけ、いいな」
そう言って、軽トラックはカブト山の方へ走り去って行った。

翔太達は今のオジサンを、カブトムシおじさんと呼んで、頼りにしていた。

カブト山は、私有地で、当然、関係者以外、立ち入ることを許されていない。
しかし、カブトムシおじさん、以下Kと呼称するが、Kは、地元でも有名な造園会社の社長で、地域一帯の、植木の剪定や樹木の管理を任されていて、カブト山もKの会社が、所有者から管理を任されていて、カブトムシの捕れる、夏の時期だけ特別に、
K立ち会いの元、翔太達が立ち入りを許されている。

Kは50過ぎのがっしりした体格の角刈り頭で、現場にも出ているのだろう、真っ黒に日焼けしている。

翔太達は、Kの言い付け通り、爆竹をやめて、自転車で遊ぶことに切り替えた。


美奈子が神社の方へ歩いていくのは、まず間違いなく、木曜日だ。

翔太も、いつも美奈子と帰る訳ではないが、木曜日に限って、神社の方へ歩いていく。

それを気にしているのは、翔太だけ。

「(神社にお参りでもしてるのかな?)」

それとも、神社じゃなく、他のどこかなのだろうか?

何で木曜日なのだろうか?

「はあ…」翔太は美奈子を思いながら、覚えたばかりのマスターベーションに耽る。

「(何とか2人きりで帰れないかなあ…手とか繋ぎたいなあ…)」
そんなに大した事じゃない事でも、今の翔太には十分興奮する妄想だった。

「(よし、今度の日曜、神社辺りを探検しようっと)」
そんなことを考えながら、一心不乱にぺニスをしごく翔太。

そして、ベッドの下に隠している、エロ漫画の興奮するシーンを開いて、射精する。


5月終盤の日曜日。

翔太は木曜日に限って、神社の方へ歩いていく美奈子が気になり、神社周辺を自転車で見て回ることにした。

翔太の自宅から、学校へ一気に自転車を漕ぐ。

当時は、今と違って、日曜日でも、自由に学校に出入りできた時代だ。

校庭では、少年野球チームが試合中だった。

今日は、知り合いや友達はいなかった。

「よーし」

翔太は、美奈子と別れる地点まで戻って来た。

「こっからだと…やっぱ神社だよなあ…」

神社に向かって、自転車を漕ぐ。

神社の正面に来た。
ここから、神社の脇をかぶと山へ続く道があるのだが、普段は立ち入り禁止。
神社の左側の道は、かぶと山の所有者、この辺りでは一番の地主の土地へ続く。
立ち入り禁止ではないが、用事がない限り、行くことはないし、翔太もこの先は知らない。

残った道は、神社の正面から右へ、竹林を抜けて、かぶと山を回り込むように、かぶと山へ向かう道。
途中、保育園やその周辺の住宅や、中学校へ抜ける分かれ道がある。

「ああ、保育園とかこの辺に知り合いがいるのかな?」

翔太はそう考えながら、かぶと山を回り込む、緩やかな上り坂を自転車を漕いでいく。

上って行くと、この先行き止まりの立て看板があり、Kの造園会社が建てた、かぶと山を管理する際の物置のようなプレハブが建っていた。
2階建ての結構大きなプレハブである。
ロープが張ってあり、関係者以外立ち入り禁止となっている。ちょっと進むと確かに、行き止まりで、山に入れるが、当然、立ち入り禁止だった。
美奈子がここに来るとは到底考えられない。

結局、何故美奈子が木曜日に神社方面へ行くのかはわからずじまいだった。


6月、梅雨入りして、蒸し暑い日が続く。

トモキにマスターベーションを教えられ、性に目覚めた翔太少年。

女子は薄着になり、6年生ともなれば、胸のある女子はブラジャーをつけ、それが、シャツ越しに透ける。

翔太達、男子はそれだけで、興奮した。

翔太は勿論、美奈子が、今まで以上に気になっていた。

「なあ、ショウ?」
「ん?」
「美奈子って、結構色っぽくね?」
「そうか?」
「まあ、おっぱいそんなにないけど、何か、腰とかケツとか、いい感じだよなあ…」

トモキはそう言うが、翔太にはよくわからない。

それよりも、明日は木曜日…先週もその前も、美奈子は自宅とは違う神社の方へ向かっていった。

明日も、そうなのだろうか?
何故決まって木曜日に神社方面に帰って?行くのか…

「なあ、トモキ。明日って、放課後、委員会の集まりだっけ?」
「あー、そうだー。めんどくせえなあ」

委員会の集まりの日は、終わりの時間がまちまちになるため、トモキや美奈子達と帰る事が出来ない。

「(学級委員は一番遅い終わりだよな?いつも)」

翌日木曜日は朝から雨。予報では、午後から更に雨は強くなる空模様らしい。

「あー出たくねえ…じゃあな!ショウ」
「じゃあなー」

放課後、自分の委員会の集まりが終わり、翔太はそっと、各クラスの学級委員が集まって話し合いをしている教室を覗いて見た。
「(やっぱ、終わってないな?)」

翔太は、木曜日に限って、神社方面に帰って行く美奈子が気になり、先回りで、神社で待ってみることにした。

雨でも、行動は変わらないのか?それはわからなかったが、来なければ来ないでそれは仕方ない。そう考えて、翔太は、強くなる雨の中、神社へ向かった。

元々、神社周辺はひっそりとしていて、あまり人も来ない。稀に、お参りの年寄りや、車が通り抜けていく位だ。
周辺を木々に囲まれているからか、雨ということもあり、梅雨なのに、ひんやりとしている。

「(こんな雨の日にここに来るかなぁ?)」

30分…40分…1時間ほど経ったとき…

「(来た!)」

赤い傘をさした美奈子がてくてく、神社に向かって歩いてくる。

やがて、美奈子は神社の階段下の脇で立ち止まった。

誰かを(何か)待っているようだ。

10分位経っただろうか。

かぶと山に向かう道の方から、車が1台やってくる。
そして、美奈子の近くで停まると、ドアが開き、雨だからだろうか、急いでその車に乗り込む美奈子。

「(嘘だろ!?あれって…)」

美奈子が乗り込んだ車は、カブトムシおじさん、Kの軽トラックだったのだ。

美奈子を乗せた軽トラックはUターンして、来た道を戻っていく。

翔太は混乱していた。
何故?美奈子がKの軽トラックに?
Kと美奈子が知り合い?

翔太は、軽トラックを追って、小走りに走り出す。

「(あの物置みたいな所だ!)」

翔太は走っているのとは違う、動悸がしていた。

雨が少し弱まった。

傘を差しながら、ランドセルを背負って、しかも長靴で走りにくい。

緩やかな上り坂を早足で、あの物置へ向かう。


 Kがかぶと山を管理する際に使っているらしい、倉庫のような建物に、ようやくたどり着いた翔太。

立ち入り禁止のロープは外されて、軽トラックが停まっていた。

「(やっぱり、ここだ…)」

雨が激しくなった。

建物はプレハブの2階建て。

2階への外階段がある。

翔太は、なるべく静かに、その階段を昇り、やはり静かに、扉を引いた。

当然と言えば当然で鍵がかかっていた。

翔太は、中に入りたい一心だった。

Kと美奈子が2人でこんな建物にいるんなんて、普通じゃない。

翔太は階段を降りて、一階を調べてみた。外階段の反対に、1階の入口があった。

翔太は開いていないと思って、扉を引くと、呆気なく開いたのだ。

鍵をかけ忘れたのか、壊れていたのか、とにかく、1階の入口は開いていた。

やはり、倉庫というか物置のようで、翔太が見たことがない道具や機械類が所狭しと置かれていた。

建物に打ち付ける雨音が結構うるさい。

当然、人の気配はなく。雨音しかしない。

一階の奥に、2階に昇る階段があった。

一階に誰もいないということは…

翔太は、階段を昇る…雨音が一層うるさい。

2階は一階程でないにしても、道具、機械類が置かれていて、何より違うのは、2階は、もう1つ、部屋があり、仕切られていたこと。

目の前は、壁。右に回り込むように反対側の外階段への入り口に続いているようだ。

翔太は、身を屈めて、角から、そっと、先を覗いてみる。

薄暗く、やはり道具が置かれている。

窓があった。

恐る恐る、近づいて、そっと覗いてみる…

翔太は窓から中を覗く。

「(うあっ!?)」翔太は思わず、声をあげそうになった。

青いマットレスの上、全裸の男女…

Kと美奈子だった。

仁王立ちのKに、フェラチオをしている美奈子の姿が、翔太の目に飛び込んで来た。

「(嘘だろ…すげえっ…)」率直な、翔太の感想だった。
エロ漫画の光景が、眼前に広がっているのだ。

翔太はKの斜め後ろから覗く位置。
気付かれるとしたら、美奈子に気付かれる位置だ。

部屋の隅、外階段に出る扉の前に衝立があって、万が一、扉が開いたりした場合、マットレスの方が見られないようにしていた。

美奈子は目を瞑り、右手をフグリ(睾丸)に添えて、Kのぺニスを咥えて、頭を前後に動かしている。

Kは若干上を向き、両手を美奈子の頭においている。

声や物音は雨が建物に打ち付ける音でかきけされて、聞こえない。

翔太は、部屋のなかの光景に釘付けになった。
何故、Kと美奈子が?などという疑問、Kへの嫉妬は、その時の翔太は考えられなかった。

エロ漫画のようなことを本当にしている…

美奈子がぺニスを口から離すと、Kのぺニスは、真上に屹立した。
(大人のチンコってあんなに大きいのか…)

美奈子は所謂裏筋を、ペロペロ舐め、今度は手で、しごく。

美奈子が上を向いて、Kに話しかけている。

しばらく、手でしごいた後、鬼頭の先端をチロチロ舐める。

Kが美奈子の頭を撫でて、ポンポン叩くと、美奈子が立ち上がった。

「(うわあ…美奈子ちゃんの裸だ!)」

白い肌に、意外と膨らんでいる乳房…薄い桃色の乳首。
あそこは、ほぼパイパンだろう。

翔太は激しく勃起し、何もしないのに、射精してしまう。

「(やべっ…)」翔太は慌ててズボンからチンコを出し、なおも、射精してしまう。

やがて2人は激しく口づけを始めた。

ただ唇をつけるキスじゃない。

翔太は、初めて見るキスだった。
美奈子があかんべーをするように出した舌にKが吸い付いて、二人の口を押し付ける。

長い口づけ…美奈子は蕩けた表情になった。
呆けた表情の美奈子が微笑むと、

Kが、マットレスにあお向けに寝る。

美奈子は導かれるように、Kの腰の位置で跨ぐと、自分から、繋がって、腰を落としていく。

美奈子が目を閉じて、顎をあげた。その表情は気持ち良さそうだ。

2人は手を所謂、恋人繋ぎをした。

「(漫画で見た…トモキは…キジョウイとか言ってた…)」

美奈子が腰を前後にゆっくり動かし始めた。

Kを見て、何か言った後、動きを速める。

とたんに、美奈子は顎をあげ、時々頭を振る。

しばらく美奈子が腰を動かしていたが、繋いでいた手を離し、Kが美奈子の腰の辺りを掴むと、美奈子はKの両太股に手を置く。
今度は、下から、Kが突き上げる。

美奈子は顔を歪めた後、途端に乱れ始める。

「あーあー」という喘ぎ声が、窓ガラス越し尚且つ、雨音に混じって聞こえてくる。

小ぶりな乳房が動きにあわせて揺れる。

美奈子が、何か言った後、顎があがって、ガクンガクン身体を揺らして、Kの方に倒れた。

2人はしばらく密着したまま、キスし続ける。

そうして、Kが何か言った。
すると、四つん這いになった美奈子は海老反って、まだ肉付きの薄い尻をつき出す。
翔太に対して背を向けたKが美奈子に被って角度的に下半身が見えなくなるが 、顔を伏せていた美奈子が、横を向き、口を半開きで恍惚の表情を浮かべた。

Kは速く、ゆっくり、時には、円を描くような動きで、腰を美奈子の尻に打ち付ける。

やがてKが美奈子の両乳房を掴んで、ぐいっと持ち上げたとき、美奈子が頭を振り、やはり、ガクンと身体を揺らして、そのまま突っ伏してしまった。

カブトムシおじさんKと、翔太少年が想いを寄せる少女美奈子の官能は更に続く。

期せずしてその様子を覗き見た翔太。

エロ漫画で見た世界が、眼前に広がっているのだ。

翔太にとって、見たことがなかった、知らない大人の世界。

多分、翔太がもう少し大人で、美奈子がもっと翔太にとって大きな存在だったら、怒り、嫉妬といった感情もあったかもしれない。

しかし、翔太は、おかしな言い方だが、その様子を、興味深く、真剣に覗く。

梅雨の時期で外は雨。

周りを木々に囲まれているので、建物内でも、そう暑さは感じないのだが、Kはうっすら汗をかき、喉が渇いたのか、備え付けの冷蔵庫から、缶ビールを、美奈子には、ジュースを渡す。

Kは缶ビールを一気に飲み干す。
美奈子は、ゆっくり、2口程飲んで、何か会話し、当たり前のようにねっとりとしたキスを交わした後、Kが美奈子に覆い被さっていく。

まともな人間が見れば、異様な光景である。

中年を過ぎ、もう初老に差し掛かろうかというKと、まだ子供、弱冠小学生の孫と言っても過言でないような、少女美奈子の、濃厚なセックス。

どういう経緯で、Kと美奈子が男女の関係になったのか、翔太には知る由もない。
例え美奈子が合意の上での行為でも犯罪である。

だが、美奈子はもう完全にオンナだった。Kにオンナにされたのだろう。

Kがしつこく、美奈子の全身に舌を這わせて、美奈子を狂わせていく身体をくねらせ、時折のけ反って、Kの愛撫に応える美奈子。

Kの舌がヘソに這った時、美奈子が自ら、大きく股を開いた。

Kの頭が、美奈子の大きく開いた股間へ埋まる。

ガシッと、美奈子がKの頭を掴むと、更に股を開く。

何をどうしているのか、翔太にはよくわからないが、
「(マンコを舐めてる?あんなことまでするのか…)」

Kが、美奈子の膝裏を持って、これでもかというくらい、股を開かせる。

「(この窓…開くのかな?)」建物に打ち付ける雨音が大きく、2人の声は、聞こえない。時々、美奈子の喘ぎ声が漏れてくる程度。

Kが美奈子を所謂、まんぐりがえしにしたとき、翔太は、そっと、ゆっくり窓を引いてみた。

しかし、開かなかった。その時、雨が弱まった…

「あーあーあー」まんぐりがえしでクンニされ、喘ぎ続ける美奈子。

Kの頭が時々動くたび、美奈子の喘ぎが変化した。

「あっ…ああーーーっ!」

ビクンビクン痙攣し、ゆっくりKが美奈子の股間から頭を離した。

Kが小声で美奈子に何やら話しかける。

すると、美奈子は自ら両膝裏を手で抱えて、大きく股を開いた。

ブスリ…そんな音が聞こえてきそうな、Kの挿入。

「はあ!はぁぁぁ…ああ…」
とても、小学6年生12歳とは思えない、オンナの悦びの声。

蕩けた笑顔で美奈子がKの首に腕をまわす。
脚を腰に絡める。

ゆっくり動き始めたKだったが、激しく腰を振り始めると、美奈子も激しく喘ぎだし、腰に絡めた脚は外れて、Kが足首を掴んで、激しく腰を振る形になった。

濃厚に絡み合うKと美奈子。
途中、動きを止めては、口づけし、舌を絡め、乳房を弄ぶ。

もうどのくらい、絡み合っているのか…翔太ももう射精しつくして尚、チンコを擦って、覗き見た。

Kが1度、ピタリと、腰の動きを止める。

見つめあった2人が何か会話したあと、美奈子がスッと目を瞑った。
途端、Kは、恐ろしいくらいの速さで腰を振り、美奈子は
「ヒィィィィィ…あひぃぃぃぃ」と、雨音で窓越しでもはっきり聞こえるほどの掠れた喘ぎ声をあげた。

「いくぞぉ…ミーコ!!」初めてKが聞こえるくらいの声で叫ぶ。

ガシッと2人が密着した。美奈子は手を首に、脚は腰に巻きつける。

Kの尻が小刻みに震え、美奈子の足の指がグッと折れ曲がる。

「(ああ…射精しているんだ…)」翔太はまんじりともせず、その光景を見ていた。

2人はしばらく密着したまま、口づけを交わしていた。

やがて、Kがゆっくり離れ、美奈子の横にあお向けに寝た。
美奈子はそれこそ、あられもない大股開きで、しばらく快感の余韻に浸っている感じだった。

少し落ち着いたのか、美奈子があお向けのKにすがり付くように自分から口づけし、Kは美奈子を腕枕に抱き締める。

2人は笑顔で会話を始めた。

雨がまた激しくなった。

暫く添い寝で会話していた二人だが、ふと見つめあって真剣な表情になると、美奈子の方からKに口づけし、上になってKを愛撫し始める。
愛撫が徐々に下に下りていき、美奈子がKのペニスを再びフェラチオを始めた。
もう相当Kと身体を重ねているのだろう、慣れたいやらしいフェラチオ。
普段の、優しい穏やかな笑顔の美奈子ではない、妖艶な雰囲気の大人の美奈子がいた。
美奈子が顔を離すと、再び勃起しているKのペニス。
美奈子は微笑むと、Kの腕を掴んで上半身を起こすと、自ら対面座位で繋がっていく。

二度目のセックスは更に濃厚で激しいものだった。
何度も体位を変え、何度も口づけを交わした。
雨音に混じって響く、美奈子の喘ぎ声はいつもの声でなく、艶っぽいオンナを感じさせるモノだった。
時折Kが耳元で何か囁くと、笑みを浮かべ頷く美奈子。

Kは二度目でなかなかイカないのだろう。しかし、美奈子は体位を変える度、何度もイカされた。
若干12歳の少女があそこまでのセックスができるまでに、何度Kと体を重ねたのだろうか?
最後は正常位で手を恋人繋ぎで激しく腰を振り、ようやく射精したK。
暫く重なりあったまま、息を整えていた。
長い口づけの後、二人はお互いにタオルで体を拭いて、また口づけし、服を着はじめた。

翔太は、逃げるようにその場を離れた。
傘を忘れたことに気付いたが、それどころではなく、びしょ濡れになりながら帰宅した。


翌日は昨日の大雨が嘘のような快晴だった。

カブトムシおじさんと美奈子の大人の世界を覗き見た翔太は、あのあと帰宅してからも、マスターベーションを何度もしてしまった。

もちろんあの出来事は、誰にも話せない。

「おはよう」
いつもと変わりない美奈子が登校してきた。
翔太にも笑顔を向ける。

昨日と別人のようだ。可愛い美奈子がそこにいた。

翔太はつい昨日の、美奈子を思い浮かべ、勃起してしまう。

「(やべっ…)」

「どうしたの?翔太君?」

何か感じた美奈子が翔太に話しかけてくる。

「何でもない、何でもない(ホントにやべえな…美奈子ちゃん…)」

このとき翔太は、改めて、Kが羨ましく、美奈子とセックスしたいという思いに駆られたのだった。

いつもと変わらない美奈子を見ていると、昨日の事は夢だったのかと思える。


その次の木曜日もまた翌週も、美奈子はあの建物に行ったようだ。
だが、翔太は2度とあの建物へは行かなかった。いや、行けなかった。

覗きたい想いはあった。
しかし、傘を忘れたことで、覗きがばれているかも知れない。
見つかったら、美奈子に嫌われるだろうし、Kは大人である。何をされるかわからない。
嫉妬のような感情も芽生えた。

後に、翔太はアダルトビデオを観て、思うのだった。
「(あの2人は好きあって、愛し合っていたのだろう)」

夏休み前の終業式…

「じゃあねーまたね、バイバイ」そう言って、翔太に笑顔で挨拶した美奈子。
それが、翔太が見た最後の美奈子の姿だった。

美奈子は夏休み中2日ある登校日にも姿を見せず、2学期の始業式の日も欠席だった。
何より、その夏休みのカブトムシ捕りは、Kの都合で中止になった。
翔太は嫌な予感がしたのだ。

美奈子が欠席したのでクラスはざわついていた。
クラスの誰かが言った。

「(美奈子は夏休みに何かあったらしい)」と。

担任が来て、ホームルームが始まると、担任は神妙な面持ちで、翔太達に告げた。

「倉田美奈子ちゃんなんだけど、突然だけど、お父様のお仕事の関係で、転校しました」

クラスがざわめく。

「(嘘だ。カブトムシおじさんと何かあったんだ)」
当然翔太は(アノ)出来事と関係していると考えた。

「先生も突然で驚いたんだけど、お父様のお仕事の都合だから…美奈子ちゃんは、皆にお別れの挨拶が出来なくてごめんなさいと伝えて下さいって、連絡をもらいました」

生徒がどこに引っ越したのか、手紙などを出したい。と質問したが、担任は上手くはぐらかした。

しばらくして、Kの造園会社も、地元から撤退していることがわかった。
結局、美奈子の転校理由も引っ越した先も知らされることなく、月日は流れた。


同窓会が何度か開かれても、美奈子が出席することはなかった。

居場所が分からないのだから当然と言えば当然なのだが。

同窓会の席で、翔太はさりげなく、元担任に美奈子のことを聞いてみる。

その態度や物言いで、元担任は恐らく、美奈子の転校理由を知っているだろうと思われたが、翔太はそれ以上突っ込まなかった。

~現在~

翔太は、三つ編みの生徒を見送って、あの日に想いを馳せていた。

「不都合な事態が起こったんだろうなぁ…凄かったもんなぁ…アノ2人…」

「何が凄かったんです?荒木先生」
大学生のバイト講師が話しかけてきた。

「何でもないよ。メシでも行くかい?奢るよ」
「ごちになります」
雨が激しくなった。
美奈子の妖艶な姿と喘ぎ声が翔太の脳裏に甦っていた。
~完~
2022/02/08 16:06:30(zi7umWCo)
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