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1:義理の姉の娘を預かる
投稿者:
賢太
兄は真面目でよく親の言うことを聞く優等生、とは言っても10才も年が離れてるので兄というより小さいお父さんというか、若い叔父って感じだし、最強の家庭教師でもあった、そのおかげで学校の勉強に困ることは無かったし、兄はただ勉強が好きとか得意って人では無くて、物事いうか世界の本質に触れたいという好奇心で動いていたので、今考えたらまだ小学校高学年だった俺に、宗教や思想に哲学さえも教えてきた、自分が子供の頃に知っておきたかった事を教えてあげたかったと高校生になってから聞かされたが、そのおかげで周りを冷めた目でみるちょっとすました勉強のできる嫌な奴って中学では思われてたし、高校は公立だけど天才肌が集まるって評判の学校が家から遠くなかったので助かった、そして某国立大学で自由に学ぶ時間をありがたく享受しているが、一人暮らしして満喫しながら一人で生活する大切さを速い段階で知っておくべきだと、大学卒業まで実家にいた兄の希望で、僕は大学の近くの安いマンションで一人暮らしをすることに、確かに実家からだと一時間もかかる、親も俺が一人暮らししたいって言っても首は縦に振らなかったと思うけれど、家賃と最低限の食費は供給される、兄のサポートも入ってるだろうけど、年の離れた弟にスケールの小さい悩みを持たせたくないのだろう、おくびにも出さない。
ただそんな兄が突然結婚すると言い出して、俺も実家に呼ばれた、兄よりも2才年上だという女性はとても綺麗で、それはもう兄が好きになるのも無理は無いのだが、その隣に小学六年生の女の子が不安そうに座っている、親は先に聞かされていたが俺としては驚きを隠すのに必死だ、兄にこういう状況を作り出せる男らしさをこれまで一度も感じたことが無かったからだ。 「賢太、あんたちょっと結衣ちゃんと自分の部屋でお菓子でも食べてなさい、大人の話しがあるから。」 母親に言われて菓子と紅茶のペットボトルを持って二階の俺の部屋に、家を出てからもそのまま、兄から受け継いだ蔵書で壁は難しい本が並ぶ。 「ママ赤ちゃんできたんです。」 小6と時間を潰す方法を頭で考えていた俺の思考が一瞬で止まる、なんだってそれって、でも彼女は別にそれを当たり前って受け止めているって顔してるのだ、そうか世間体とかまだ気にならないもんな、男女が愛し合うと赤ちゃんができる、最近の性教育ってどうなってるのかなって、後で調べてみよう。 三人が帰ったあとに親から説明を受ける、5年も前から男女の関係で、結衣ちゃんの父親は交通事故でその少し前に他界して、兄の尊敬する仕事の先輩だった、彼女が立ち直るまで精神的にサポートが寂しさを埋めてあげる行為になったのは無理も無い。 そこは男女、時間が立つうちに避妊も安全日は大丈夫と着けないでする時も。 結衣の母親の真希さんは、結衣に赤ちゃんできたから育てるの手伝ってと言って、結衣もそれを喜びで受け入れた、父親がいなくても生きていけるってことを彼女たちは身を持って知ってるし、掃除洗濯料理が出来て、親譲りの頭の良さとスポーツも万能、結衣ちゃんはスーパー小6らしい。 人生ってのはわからない、全く女っ気が無くて童貞かもって疑いたくなるくらいに純粋な彼には死んだ先輩の奥さんを愛してしまうって十字架を背負って生きていたとは、一体どんな顔で結衣ちゃんと接してきたのだろう? それを結衣ちゃん本人から聞く機会はすぐに訪れた。三連休に僕の住む街に一度行ってみたかったと遊びに来ることになった。 海沿いのこの街には中華街と遊園地とデートスポットには事欠かない。 ただ街を案内してくれればいいと聞かされてたのに、彼女のカバンは随分と大きい。 「賢太さん、あのー私の考えるプランですけど、夕方まで遊び回って疲れ果ててついお部屋で眠っちゃって起きたらもう遅いから仕方なく泊まるってことになるんで。」 こりゃ本当のスーパー小学生だ、二人だけの時間が必要だってわかっていて、わざわざ遠い俺の所を選んだ、マンションに着くなり荷物をおろして、そんな計画をつらつら言い出すのだから実に恐れ入った存在。 カバンの中からは着替え、勉強道具、競泳水着、色のついた袋中はきっと下着類なのだろう。 午前中に繁華街巡って、中華街で昼食、図書館で勉強からプール、そして夕食、ノートにずらっと書かれた完璧な一日のルーティーンには感服する、もう全て君に任せて僕は保護者として横にいればいいだけ。 でもその横には、カラオケ行きたい、スイーツの美味しいお店の名前が並ぶ。 そしてこのハードスケジュールを2日に綺麗に分割して、初日のメニューこなすだけで僕はもう疲労困憊だ、帰りの電車で二人は居眠りしてしまって、部屋に着くと結衣はベッドに横になるとすぐに夢の中。 俺はしっかり後ろまで倒れることが出来るゲーミングチェアで兄に連絡する、結衣の振る舞いが大人過ぎて少々不安を感じたからだ、こんなに精神的に先んじて学校の生活はストレスなく成立するのだろうか?それにまだ小6だ、親の許可はいるだろう。 すぐに電話がかかってきた、俺はそっとベランダに出る。 「今は疲れて寝ているよ、なあ兄貴必要に迫られたとはいえこんなに早熟なのっておかしいだろ、普通の小学生が考える事をすっ飛ばして大人になる対応って不安なんだよ。」 兄もそれには気がついていたけれど、真希さんのメンタルの安定を取り戻すために仕方が無かったと反省しても、もう彼女の子供時代は早めにワープさせられてしまった。 大きなカバン持って出るのを見て気を利かせたのはもうわかっていた、結衣が母親の真希の幸せを優先して色んなことを我慢したり、都合よく捻じ曲げてきたことをこれから再認識して軌道修正するつもりだと兄は言ってきた。 まだ学生で年が近いだけ甘えやすいかもしれないから、それくらいの女子が喜びそうなことをさせてやってくれと兄とそして義理の姉からも頼まれて電話は切れた。 兄の息が少し荒い気がするのと真希さんの声が色っぽいのも気のせいで済ますことにした。 さてパソコンを立ち上げる、そもそもこれくらいの女子って何を考えてるのかなんて想像もしたことが無い、彼女でもいればすぐにでも聞けるのだが、残念なことに一ヶ月前に別に好きな人が出来たとラインで連絡が来てそれっきりだ、マッチングアプリで知り合ってラインでお別れ、二人でいてもスマホの画面見ている時間が長い女には未練はなかった、週に一度会ってセックスできればそれで良かっただけ、恋愛では無かったのだろうって別れのラインを見ても悲しくない自分がそこに居た。 そもそも小学生って何時に寝るんだっけ睡眠時間は?昼寝ってしてたような、自分の小学生時代が思い出せない、いやおやつに牛乳とパンを食べて、すぐに夕食でご飯いっぱい食べて、それでも寝る前にお腹が減って、いけないこれは参考にはならない、成長期の記憶のアップデートは頻繁ですぐ新しい情報に入れ替わっていったのだと確認できた。 明日は今日いけなかったプールか、競泳水着持ってるくらいだから泳ぎは得意なのだろう、ここら辺で一番泳げる場所は、ああ屋内で50メートルプールだと大きな大会やるここか、テレビで見た記憶があるけれど、泳げないわけではないけれど、果たして自分の水着って持っていたかもう忘れてしまった。 彼女が寝てる間に済ませよう、缶ビールと灰皿持ってベランダに、20才も過ぎたんでねやっと合法だぞっと、一日ぶりのタバコはさすがに旨い、アルコールも疲れた体に染み渡る、夕日が沈んでいく、今夜は自慰は我慢しないといけないって馬鹿な思いに至る、あの女はセックスだけは上手だったでも今度はマッチングアプリでは無くて学校で普通に恋愛から始めようと思う、心の満足が必要だ。 結衣が起きてトイレに立つのが見えた。 さて夕ご飯はそうするかだ。 「冷凍食品でもいいよ、なんか疲れちゃったーまだ眠いもん。」でも勉強しないと宿題もあるし、勉強道具を出すと椅子に座ってノートに向かいはじめた。 冷凍食品のパスタだけじゃ可哀想だ、タンパク質と生野菜はプラスしてあげたい、彼女を部屋に残してスーパーに買い物に出かける、レタスにキュウリにトマトに、卵は一人一パックまでか、高くなったなあ。 お菓子に飴にガム、腐るわけじゃないし、小学生だったらこの仮面ライダーのおもちゃ入のガムねだるよなあ、いやベルトを誕生日に買ってもらったのは小学校三年だったかな、気がつくとかなりの量の買い物になってしまったけれど、かかった分だけ請求してくれていいと兄からありがたいお言葉はいただいてる、そもそも無料で部屋に泊めてるんだからそれくらい当然だろうけれど。 成長期に必要な栄養素のバランスやカロリーを調べないとと思いながらドアを開けようとうすると鍵がかかっている、ああ気が利かなかった人が在宅してるから大丈夫って、女の子一人なのだ、配慮が足りないぞ俺。 鍵を使って開ける、奥の結衣に声をかける、今から料理するから勉強してて、二人分の食器が揃ってることにあの女にも感謝すべき点があったことに気がついた、一人分しか無い部屋だったからね、百均で充分だからとお揃いの茶碗、お皿等々だ、プラスチックのコップ、マグカップ。 サラダボウルだって彼女が買ってきた、そうかあ彼女だってこの部屋に来て二人で過ごす時間を少しでも快適しようってしてくれていたんだ、別れ方が悪いとつい悪者にしがちだけれどもういい思い出だけ残して忘れることにするからね。 ゆで卵の水を少しだけで作る方法だって彼女から教わった。 ベッドじゃなくて布団にしたほうが部屋の面積が有効活用できるのにって、二人いる時は思うけれど。 「いただきます~す。」元気に声にして、美味しそうにご飯を食べてくれるのはいいのだけれども、何というかこう避けられてる?彼女のぎこちなさを感じる、まさか今更二人きりのこの狭い空間を意識しているのか?でもその可能性だって充分考えられる、まだ小6、いやもう小6なのだ。 「この部屋さ、やっぱ二人だと狭いよね、お互い気を使うし、僕は安いサウナのあるカプセルホテルがあるからさ、スポンサーもついてることだし。」 彼女は心外だって顔に変わった、私に言うか考えてる。 待つことにする。 サラダだってまだあるし、ゆで卵は絶妙な半熟具合に茹で上がった。 「あの賢太おじさん、パソコンの履歴が、私の見たいサイトのURLの頭の文字いれたらエッチなやつが下に候補で出てきちゃって。」 ああ、なんてこったい、ここでもまた大きくしくじった。 「あのですね、それはそのごめんなさい、見ちゃった?」 「少しだけ、とってもおっぱい大きなお姉さんが大人のおもちゃを渡されていつも使ってますって、そこまで。」 ああまだましなやつだ、それは着エロで、男女の絡みは無い。 第二部に続く
2023/06/09 09:35:18(1CckrYAX)
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