電話を終えると、田所俊作は今夜こそ試してみようと決めていた。
岡本千晶が宗教の勧誘に、かなり頻繁に俊作の家を訪れていた。俊作は7年前に妻に先立たれて、いわゆる独居老人である。今年75になった。
身なりはきちんとしていて、穏やかな老人に見えるが、下半身は全く正反対の暴れ者であった。
先立った妻からも、もう勘弁して、風俗でも行って来てと言われるくらい元気であった。
穏やかで優しそうに見える俊作には、パチンコや昼カラオケで知り合った、色呆け老女がしがみついて来た。今は何人かを順番にしてあげている。さすがに古希を超えてからは、薬のお世話にならないと、硬度が持続しなくなってきた。千晶が来る前に、薬を飲んで、風呂に入って、上半身裸で、ステテコ一枚で応対してやろうと考えていた。そのためにはちゃんと勃起するよう薬の力をかりた。