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待っている。手を包むように握られるその瞬間を。背後に回ってくる時を。耳たぶにかかる甘くぬるい吐息と、鼓膜を震わせる低めの気だるい声を。背中に感じる肉の柔らかさを。
先生の家の敷地内には草木が生い茂り、飛び石に沿って緩い右カーブを曲がりながら奥へと進むと東屋が見える。そこが書道教室となっていた。 軒先には小さな銀の皿があり、庭に居着いた猫が時折餌を咀嚼していることもあった。 打ち込むものもなく、学校に行き、終業と共に帰宅して、ただぼんやりと日々の欲望をティッシュに吐き出してはげんなりとしていた。 このままではいけない、そう思うものの打開策などなく、また降ってくるわけでもないことは分かっていたが熱が帯びるのは下半身ばかりであった。 叔父からのお使い話に乗ったのは、その場の雰囲気と駄賃の良さからだった。 知り合いのギャラリーの改築に人手が足りないという。重労働などはなく見張りや荷物整頓をしてくれればいいという気軽さも良かった。何より、気が紛れる。 「逞しい指ね」驚き振り返ると肩が何かにぶつかった。「ごめんなさい!」言い目をあげた瞬間にゾクゾクと劣情の渦が背筋を走った。 ふわりと香る柔らかな香り、全体にムチムチと抱き心地の良さそうなおばさん。温和な表情、胸元の緩いTシャツ、綿のパンツが伸びてしまいそうな太もも。 「その作品、気に入ったの?」整頓を始めたてすぐに目に入った額縁を壁掛けから外した時、草書が読めず眺めていただけ、本当の事を言わない方が得と瞬時に判断し「ええ、まあ」と濁すに留めた。 その作品がおばさんのものであることから話はトントンと流れ、大先生から日々の教室を預かる身であること、改装前のギャラリーだったのでライブペイントの一環でパフォーマンスと作品を一部展示するに至ったことなどを聞いた。適当な相槌を打ちながら、目の前の肉体を蹂躙する妄想で一杯だった。よく見ると50に届くかどうか、二の腕はたるみ、小ジワもある、それなのに、むしろそういった経年変化すら装飾品のように見えた。 「今度遊びにいらっしゃい」それまで熟女趣味など無かったが、生身の暴力的な程の肉の魔力はユウマの心をギュッと捉えてしまった。 夕焼け空の頃、墨の香りが漂う部屋にはだいたい研修生と呼ばれる初老の男女が黙々と筆を走らせていた。 卓袱台ほどの背の低い長い木机1つに対して2人ずつ掛けられる。 人の気配と所作の音以外、なかった。 あのおばさんは雅美先生と呼ばれていた。 部屋に入ると雅美先生が本日自分が書く字を半紙に書いてもらい受け取る。それを手本に納得いくよう書き写し、朱色の墨で手入れしてもらうのだ。 通常研修生は雅美先生の席へ持っていくようだが、気に掛けてくれたのか、ユウマの後ろへ回り、握る上から手を添え、筆の運びを直接教示してくれた。研修生は皆自分の筆運びに集中し意に介していないようだった。 ユウマは筆のことなど忘れ、熱を帯びた雅美先生の手や背に当たるふくよかな胸の感触に神経を尖らせた。 「ここでグッとトメ、払いは優しく短く息を吐くように、」ハッと実際に息を吐いてみせた雅美先生は抱かれている時も気をやる時にそんな悩ましい気を吐くのだろうか。 正座をして押し込められているにも関わらず暴発を待ちわびるユウマのイチモツが苦しがった。 初回から、虜になった。 幾度か目の日、東屋の軒先で雅美先生はゆっくりと煙を燻らせていた。わかば、煙草だった。 音もなく雨が降っていた。ぼんやりとした気だるい眼差しがこちらを見つけ、魔性のような柔らかい笑みを浮かべた。 今日は誰もいなかった。ユウマはいつものように振舞っていたが、内心、期待してしまっていた。 すずりで墨汁の準備をしていると「今日も教えてあげる」とだけ言い、後ろへ回った。 目隠しされているような気分になった。 目の前の風景は死んだように灰色がかり、空気はゆったりと空中で巡るだけ。いつもより心拍数が上がる。 筆を持ち、雅美先生の思うままに弄ばれるのを待った。背に乳房が当たる、右手に右手が重なると、ユウマはもう傀儡人形となった。 字を書き終えると、手から離れた指先が腿を撫でた。「ユウマくん、いいでしょ…」何も答えられず、頭が真っ白になった。雅美先生の指が徐々に登っていき、乳首を見つけた。「ァッ」思わず出た声、雅美の左指がもう一方の乳首を弄る。「こんなに硬くして、感じるの?」興奮の電気が走った。ただ感じる悦に身を委ねていた。 「こっちも、苦しそう…」既に立派に隆起したイチモツの形を確認するように、ズボンの上から摩る指。ユウマは為すがままされるがままに悦の泥沼にズブズブと溶けていく感覚を味わっていた。 「私、年下の子好きよ。おもちゃみたい」火のついた快感覚は全身に広がり、何をされても切なく感じてしまった。 向き直り、唇を重ねた。舌を舌で嬲られ、吸われ、甘噛みされた。 シャツもズボンも剥ぎ取られ、ボクサーパンツ一枚、雅美は露呈したユウマの身体をしゃぶりつくすように上から下まで舌を這わせた。ボクサーパンツまで剥ぎ取られると竿先から滴る粘液が糸を引いた。雅美がチュルリと吸い取り喉の奥まで咥え込んだ。舌は裏筋を縦横無尽に這い回りながらしゃぶりこんだ。両指が快感機関と化した両乳首を弄びながら、徐々に速度は増していった。 「ァッ」という間に、声を掛ける余裕もなく喉奥に大量の粘液を吐精してしまった。雅美はイチモツの脈動から察していたのか、吐精の鼓動に合わせゆっくりと出入りし精液を吸い取った。 「私も…」というと倒れ込んでいたユウマの顔にパンティを脱ぎ取った雅美が跨った。 毛がなく、太ももを愛液の筋が伝う。ダラダラと溢れかえる肉壷、ユウマはむしゃぶりついた。 「ぁあ、そこ…」ビラビラを口に含みちゅるちゅると音を立てて啜った。次から次へと溢れてきて終わりは無いように感じた。硬く尖らせた舌先を壷に挿し入れ、鼻先で陰核を刺激した。顔を振る事で陰核は弾かれ、肉壷の入り口はほぐれ、ナカはキュウキュウ締まった。鼻をつくオンナの匂いにユウマの筆も硬さをすぐに取り戻した。 雅美の着衣に手を差し入れ、強引に乳房を揉みしだく。 「こんなに、早く、反り返って、すごい…」雅美は180°反転し、顔面騎乗したままユウマのイチモツをよだれまみれにねぶった。 微かに雨足が強まり外の草木に落ち弾けた雨粒の音が硬く、東屋の中で互いの快感機関をねぶり合うねっとりとした音とが混ざり合った。 「んもう、ダメ、欲しい…」馬乗りになり、膝を立てると、熱く硬く反り返るイチモツを掴み、雅美は自らの肉壷へ誘った。入口、亀頭で陰核を擦らせ快楽を弄ぶと、一気に膝を落とした。 「ぁぁぁ、、」ズブブ…と水気の多い介入音と共に雅美が軽く果てる。一度吐精しているユウマに分があった。 雅美の丸く豊かな尻を下から支えて、突き上げた。声にならない喘ぎをあげた雅美を無視し、ユウマは下から突き上げたご褒美の肉感をイチモツ全体で愉しんだ。 ケモノのような気分だった。尻を突き出させ、窓枠に手をつかせて激しく腰を打つ。「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ」ぐちゅぐちゅと互いの粘液が混ざり合って白濁した汁がユウマのイチモツにも、雅美の肉壷にもへばりついて溢れていた。 切ない欲望の波が、我慢の限界だった。「イク…」「ユウマくんの…ちょうだい…たくさん…ンンッ」尻を力一杯掴み奥の奥まで貫いた時、ダムが決壊したようにドクドクと奥へと吐精した。 雨はまだ降っており、2人の乱れた呼吸が静かに溶けていく。 … … … 書道の腕は未だ上がらない。それでも通い、先生の手に包まれる瞬間をいつも待っている。
2019/04/10 16:03:13(w54Hs2up)
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