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『昨日言ったとおり、今日こそあのバカ息子をハローワークに連れて行くんだぞ』 「はい、分かってます...」 『あいつのことはお前に任せてるんだから、しっかり頼むからな。それじゃあ行ってくる』 「はい、いってらっしゃいませ...」 朝、出勤する夫を送り出し、玲子は2階へと上がっていった。 コンコン 「ヒロくん、起きて、朝よ」 『. . . . .』 息子の部屋の前でドア越しに声をかけるが返事がない。 「ヒロく~ん...開けるわよぉ...」 彼女はそっとドアを開けた。 むさ苦しい若い男の匂いが充満し、床には成人雑誌やティッシュが散乱したままになっている。 (もう..出しっ放しなんだから...) 「ヒロくん、起きて。ほらぁ、もう朝よ」 『う~ん. . . . .』 足の踏み場を探しながら近寄って声をかけてみるもまとまな返事は返ってこない。 彼女はベッドに腰掛け、背を向けて寝ている彼の体をトントンと叩いた。 『う~ん、今起きるよ. . . .』 口ばかりで起きる気配はなかった。 「もう..しょうがないわね..今日もなの?」 彼は背を向けたままコクリと頷いた。 彼女は掛け布団をはぎ、彼のパジャマのズボンに手をかけた。 朝立ちで膨らんで股間が目に入る。 (ココはもう起きてるくせに...) 彼女は彼のズボンを足元まで下げると、おもむろに彼の若い肉棒を咥えこんだ。 カーテンの隙間から朝日が差し込む部屋の中で、彼女の口元からは卑猥な音が響いていた。 「んん..起きて..んふぅ..ねぇヒロくんたらぁ..チュパッ...」 「今日は..ん..ハロー..ワークに..んぐ..行かないと..お父さんに..んはぁ..叱られちゃうのよ..」 彼女は彼の肉棒を咥えながらに懇願し、さらに勢いをつけ目覚めの口淫を続けた。 ズッ、ズズッ、ジュポッ、ジュボッ... 『ぁっ..ィクっ..』 「ん..んんーっ...」 彼の朝一番の濃厚な精が彼女の口の中に放たれた。彼女は口をすぼめ搾り取った若い精を飲み込む。 「んふぅ..今日もいっぱい出たわね...さぁ..起きて..」 『ん~...出したらまた眠くなってきちゃった..ふわぁ~ぁ..ごめん..あと5分だけ...』 『あぁんもう..ヒロくんたら...』 彼女は諦めた様子で部屋を出ると、1階に下りて洗面所で口をゆすぎ、途中だった家事を続けた。 ◇ 玲子は36歳。 バツイチだった玲子は同じく離婚歴のある年上の夫と再婚し、その連れ子のヒロユキと3人で暮らしている。 そのヒロユキは22歳。 就活に失敗し大学卒業後も家に篭りバイトもせず無職だった。 玲子とヒロユキは既に肉体関係があった。 夫の誠実な人柄に惹かれて結婚したものの、生真面目なうえに仕事人間で淡白な夫とは夜の生活がほとんどなかった。ヒロユキと過ごす時間が長くなるにつれ、欲求不満の玲子と性欲旺盛な若いヒロユキが男女の関係になるのは必然だった。 . . . . . 結局、彼が起きてきたのは昼の12時を過ぎていた。 玲子とヒロユキは遅めの昼食をとりながら話をしていた。 『あ~あ、なんだか寝すぎちゃったなぁ』 「もう、ヒロくんが全然起きないからこんな時間になっちゃったじゃない」 『ごめんごめん、昨日ネット見てたらつい寝るのが遅くなっちゃってさ』 「どうせまたエッチなサイトでも見てたんでしょ? それに、少しは部屋を片付けたらどう? あんなんじゃ彼女も呼べないわよ」 『彼女なんていないよ! 僕は..玲子さんさえいてくれたらそれでいいんだ...』 「ヒロくん...」 突然の言葉に玲子はドキッとして、一瞬言葉に詰まった。 「ヒ、ヒロくんね、今日こそは一緒にハローワークに行ってほしいの。行けばきっといいお仕事見つかると思うのよ、ね?」 『玲子さん...昨日も父さんにぶたれてたでしょ。全部聞こえてたよ。ごめんね..あんな父さんで』 「知ってたのね...でも私が悪いのよ..ヒロくんの母親としてまだまだだから...」 『今日は行くよ、ハローワーク。これ以上、玲子さんがぶたれるの耐えられないし...』 「ヒロくん、ありがと..じゃあ急いで支度するわね」 しばらくして化粧を済ませ外出着に着替えた彼女は、車のキーを取ってヒロユキと一緒に玄関を出た。 ◇ 運転中の玲子がくたびれたTシャツに色褪せたデニム姿のヒロユキを横目に見て言った。 「ねぇヒロくん、もっとちゃんとした服なかったの?」 『これが一番しっくりくるんだよ、楽チンだし』 「あっ、今度ヒロくんの服選んであげるね。私これでも服選びのセンスいいのよ」 『いいよ、試着とかめんどいし』 「そんなこと言わないで、ねっ、今度服を買いにデートしよ」 『う、うん、そんなに言うならいいけど..』 「じゃあ、決まりね!」 玲子はとても嬉しそうだった。 ハローワークに着くとヒロユキは職探しの端末に向かい、玲子は待合室でそれが終わるのを待った。 15分ほどして、ヒロユキが玲子のもとに戻ってきた。 「どう? 良さそうなお仕事はあった?」 『ん~、とくに』 「職員さんにも相談してみたらどう? ほら、掘り出し物のお仕事とか紹介してくれるかもしれないし」 『なんだよ掘り出し物って。ここの人嫌いなんだよ、上から目線だしネチネチうるせーし、もう今日はいいよ、帰ろ』 「そんな..せっかく来たのにまだ全然..」 『うっせーな! 帰るっつってんだろ!』 室内にヒロユキの怒号が響き、しんと静まり返った。 出て行くヒロユキの後を追い玲子は逃げるようにその場を後にした。 ◇ 行きの車内とは一転して帰りの車内は沈黙が流れ、気まずい雰囲気が漂っていた。 はじめに口を開いたのはヒロユキの方だった。 『ごめん...』 「. . . . .」 『ついカッとなっちゃって..ごめん』 「うん...」 『自分のダメさ加減にイラついちゃったんだ...』 「そう...」 玲子は沈黙かそっけない返事しか返さなかった。 再びの沈黙のあと、次に口を開いたのは玲子だった。 「今日ね、ヒロくんが一緒に行くって言ってくれて、私すごく嬉しかったんだよ」 『それは..玲子さんが父さんにぶたれるのを守りたかったから...』 「うん..さっきはちょっとビックリしたけど...でもほんとはヒロくんが優しい子だって分かってるから..」 『. . . . .』 「ねぇ、ちょっと寄り道してこっか..」 夕暮れどきの道、2人を乗せた車は自宅を通り過ぎ、気がつけば隣町のホテル街を走っていた。 ハンドルを握る玲子は無言のまま、洒落た外観のラブホテルに入り車を止めた。 ◇ 2時間の休憩コースで部屋をとり、2人は歳の離れた恋人のように手を繋いで上階に向かうエレベーターに乗りこんだ。 部屋に入るなり、2人は抱き合いながらベッドに倒れこみ熱いキスを交わした。 お互いの舌を絡め合う長いディープキスの後、彼女が話し始めた。 「ねぇ、ヒロくん?」 『ん?』 「私ね...ヒロくんのこと好きになっちゃったの...本気で愛してしまったのよ...」 『玲子さん...』 「私..どうしたらいいの?..」 彼女の潤んだ目元から涙がこぼれた。 ヒロユキはその涙を指で優しく拭き取り、何も言わずにキスをしてから玲子に言った。 『玲子さん..父さんと別れちゃいなよ..そして僕と結婚しよう..』 「ヒロくん..本気で言ってるの?」 『本気さ。そしたら、僕、真面目に働いて玲子さんを幸せにするよ』 「でも、そんなことしたら..あなたとお父さんとの関係が壊れてしまうわ」 『かまわないよ、あんな父さんなんて...僕は玲子さんを幸せにしたいんだ』 「ヒロくん...」 玲子は彼の突然のプロポーズにまた涙した。 2度目の涙は嬉し涙だった。 ◇ 再びキスをしながらお互いの着ている服を脱がせていく。 玲子の熟した肉感のある肌にベージュの主婦らしい下着が食い込んでいる。ヒロユキにはそれがたまらず、じっくりと鑑賞した。 『玲子さん、今日も綺麗だよ...』 「恥ずかしいから..そんなに見ないで...」 彼女は少し恥じらいを見せつつも彼の気が済むまで鑑賞させた。 そんな彼女の姿に刺激を受け、彼の下半身はパンツの中で十分に膨らみきっていた。 「今朝出したばかりなのに..ヒロくんたら元気ね..」 『僕、玲子さんの身体が大好きだから、いつでもすぐにこうなっちゃうんだ..』 「もう、可愛いんだから..ヒロくん..抱いて..」 『うん..玲子さん...』 それから2人は愛を確かめ合うかのように体を重ね合った。 赤い大きなベッドの上で2つの肌が絡み合い擦れ合う。 彼女の膨よかな谷間に彼が顔を埋め、それを柔らかい腕で優しく包み込む。彼の舌が彼女の身体の隅々を這い回り、それに呼応するように仰け反る彼女。 若い彼の肉棒はパンツの上からハッキリと分かるほどに切ない汁を滲ませていた。それに気付いた彼女が優しくパンツを下ろし、ビクンと跳ねる肉棒を解放してやった。 彼はベッドの上に仰向けになった。何も言わずとも彼女がその上に逆さまに重なり、彼の肉棒を咥えこむ。彼もまた彼女の濡れ光る陰部に顔を埋め、お互いに快感を与え合う。 『はぁ..はぁ..玲子さんのココ..どんどん溢れてくるよ...』 「やぁん..恥ずかしいわ...ヒロくんだって..こんなに硬くなって..」 『僕..もう..玲子さんの中に入りたいよ..』 「うん..来て..奥まで来て...」 彼はベッド脇のコンドームに手を伸ばそうとしたが、それを彼女が止めた。 「お願い..今日はそんなのつけないで..」 『玲子さん..いいの..?』 「うん..ヒロくんの子なら..デキてもいいの..」 『玲子さん...』 正常位になった玲子が自らの脚を抱え、濡れた陰部の口を開いて彼を待ちかまえる。 彼はその口に肉棒をあてがうと、ゆっくりと彼女の中へ深く深く入っていった。 2人は抱き合い、熱い繋がりを確かめ合う。次第に彼の腰が動きを速め彼女の奥深くを突きはじめる。 「あぁん..あはぁん..ヒロくんが..奥まで来てる..」 『はぁ..はぁ..うん..僕も..玲子さんに届いてるの分かるよ..』 2人は義理でも親子。 しかし今は愛を貪る男と女にしか見えなかった。 ◇ 2人は抱き合ったまま上体を起こし、対面座位の格好になった。 下から突き上げるヒロユキに玲子もまた腰を振り互いの快感を高め合っている。2人の身体は汗ばみ熱く紅潮していた。 『れ、玲子さん..僕..もう...』 「..うん..ヒロくん..来て..中に...」 『あっ...あぁ..玲子さん..出すよ...あぁっ!』 「あんっ...ぁぁ...ヒロくん...」 2人は対面でキツく抱き合ったまま、彼の脈動が鎮まるのをじっと待つ。 彼の肩に彼女の涙がこぼれた。 時間は休憩の2時間をとうに過ぎ、外は日が暮れていた。 ◇ 帰りの車中、2人は沈黙したままだった。何も話さずとも気持ちは通じ合っていた。 自宅に着くと既に夫が仕事から帰宅していた。彼は2人の遅い帰宅を訝しんだが、彼女がハローワークに行っていたことを伝えると、その事実に夫は納得した様子だった。 数日後、玲子はヒロユキと一緒に夫に離婚届を差し出した。 玲子の薬指に夫との結婚指輪はなく、代わりにささやかな婚約指輪が光っていた。 終 ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
2018/06/20 21:37:20(5anpL05Z)
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