『えっ、なんで？予約キャンセルしてもお金戻らないのに槌』『どうすんのよ、もう～』

栄子が怒るのも無理無なかった。二ヶ月前から予定していた二組夫婦でのお泊まりツーリングだった。

栄子は事情を律子に連絡した。二人は大学時代の友、偶然大型バイクの免許を二人とも取得していたのだ。共に37歳の人妻、子供はなく、夫婦の楽しみ春のツーリングだった。

「嘘？旦那出張？」『うん、ごめん律子、二人で行って』「実はさぁ、家の旦那もヤバそうでさぁ、風邪気味なんだよねぇ」

互に事情を夫に話した結果、女二人の泊ツーリングになった。

二人だけで行くとなると、二人には別の楽しみがあった。

律子からLINEで、アレ持ってくからね。それと下着も少し派手なの持ってくからね。栄子は、了解と返信した。二人には誰にも言えない秘密があったのだ。

栄子は大人しい性格。何時も律子の意見に従う事で二人の仲を丸く納めた。

翌朝、黒のＴバックを着け、丸く大きめの尻を革パンに収めた。Dカップの胸も黒のブラに収め、インナーに革ジャンを装着した栄子だった。何時もの集合場所には律子も黒の革で身を纏め待っていた。おはよう、そう言葉を交わし店に入る二人の後ろ姿、左右にしなやかに揺れる尻に少ない男性客達の視線を集中させた。