目を開けるとまだ日も出ていないような時間
私を残して逝ってしまった母の代わりに朝食を作り火が消えた事を確認して父親を起こしに行く
怯える体を抑えながら父の体を揺すり声を掛けた
低い唸り声が物が散乱した部屋に響いた
目が開いたのを確認して部屋から出ようとした時父の大きな手で手首を掴まれベットの中に引きずり込まれる
私がいつも早起きしている理由がこれだ
成長につれだんだん似てきた私を母に被せ当時の懺悔とともに貪る
父はかなり乱暴に私を使い最後には必ず泣いて抱きしめてくる
母が生きていた頃は優しい人だった
この時間が唯一父が私をあの頃のように愛してくれる時間だった
泣きじゃくった父が身体を離してくれた頃には着ていた服は色んな体液が混じり身体のあちこちに愛された証が刻まれていた
登校まで少し時間があるのでシャワーを浴びて着替えを済ませ父に書き置きを残し学校へ向かった。