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1:欲望と絶望と ~壊された小さな小さな幸せ~
投稿者:
らふ
目の前で最愛の女性が肉人形のように4人の男に身体を弄ばれている。
いや、「もてあそばれる」という表現ではなまやさしすぎるかもしれない。 肉体を蹂躙されて、涙も枯れた妻が、男に乱暴に突き動かされるたびに、ただただ無慈悲に身体を揺らしている。 男の動きに合わせて妻の小ぶりな乳房がユサユサと同調するようにリズムを刻んでいる。 「おいおい、まだ3周目だぜ。もうへばったのかよ、へへへ・・・」 “3周目”という言葉が示すように妻の輪姦は始まったばかりではない。 愛する妻は3穴すべてを塞がれて、5分ごとに男は犯す部位を変えてゲスな「味比べ」をしている。躊躇なく射精感の赴くままに妻の中に精液を吐き出し、その様子を俺に笑いながら見せつける。妻は全身の疲労感から自ら姿勢を保つ力も残っておらず、男が穴の味比べのためにいきり立ったものを引き抜くと、屍のように床にぐしゃっと崩れ落ちて動かない。 「やっぱり、マンコが一番しまるわ。最初はケツが良かったんだけど、だんだんガバガバになってきたな。」 男が妻の尻穴に指を突っ込んでこねまわしながら気持ち悪い笑みを浮かべている。 別の男がわざと爪を立てるように乱暴に妻の尻肉を掴んで、うなじをペロペロと舐めている。 尻肉に傷がつくように触られて、妻の眉間にしわが寄り「ぅ・・・」という小さなうめき声が漏れる。 「なんだ、まだ声出せんじゃん。もうてっきり壊れて口もきけないと思ってたのに。まだまだ楽しめそうだな、へへへ。」 もう何時間続いているのか。俺にとっては時計を見るのも現実を知るようでツラい地獄のような時間だった。 週末、いつもより早めに会社から帰宅して、いつも通りマンションのドアのカギをあけて、いつもと変わらない「ただいま」を口にした。いつもは台所からトコトコと嬉しそうに駆けてくる妻の姿がない。TVの音だけが部屋から聞こえ、俺は妙な胸騒ぎに襲われた。 リビングのドアを開けて妻の名前を呼ぶ。 「美悠ぅー。帰ってるのか?」 その瞬間、俺の視界に広がったのは信じがたい光景だった。 リビングを占拠して全裸でタバコを吸い、ソファーに座る男たちの姿。 そして人形のように床に何もまとわない状態でゴロンと転がされた妻の変わり果てた姿。 俺はその光景に言葉を失い、怒鳴り声をあげることすらできなかった。 「なんだ、お前たちは!」と言ったつもりだったが、俺の声は極度の緊張感でかすれ、どもり、男たちの耳には届かなかった。 妻が俺の帰宅に気づいたが、妻も涙目で口をパクパクさせるだけで、何も言葉を発することもできない。かすかに動く口が「りょーた…」と俺の名前を呼んでいるのがわかった。 俺は抵抗らしい抵抗もできないまま一瞬で侵入者たちに後ろ手に縛りあげられ、「まだ全然満足してねぇから、そこで見てろ」と腹を蹴り上げられ床に押し倒された。 「誰なんですか・・・あなたたちは」 こんなときさえも丁寧語で話してしまう気弱な自分の性格が恨めしい。 「俺たちはお前の奥さんのファンなんだよ。」 男の1人が妻の顔を足で踏みつけたまま、ビールを片手に言う。 「こいつら・・・何を言っているんだ。狂ってる。」 サラリーマン。 つくづく嫌な響きだが、俺は中堅広告代理店の営業マンをやっている。やっているといえば自分で選んだようにも聞こえるが、要はそこしか内定をもらえなかった。 俺の名前は菅原良太。24歳。 1浪した挙句、2流の大学を出て、サークルとかコンパとか、いわゆる大学の空気にもなじめず、華のキャンパスライフってやつは送れずに卒業した。 俺は昔からいわゆる“虐められっこ”だ。空気みたいに扱われたこともあったし、ときには理不尽な暴力ごっこの餌食にされることもあった。お陰で「誰も助けてはくれない」って思春期の早い時期に知ることができたって思ってる。 並以下の人生が大きく変わったのは就職活動のときだ。 面接を受けて受けても落ちる落ちる。そりゃあそうだ。俺はまともに人の目を見て話すことだってできやしないんだから。学歴も資格もなく、人間性も酷いやつを採用するなんてボランティアみたいなものだ。 あの日も重い足取りで就活の帰りだった。見慣れないところに小さなスペースで美術展みたいなのをやってるのが目に入った。美術大学の卒業作品発表展みたいなことが入口に書いてあった。 普段は「金でもぼったくられるんじゃないか。」って疑心暗鬼で素通りなんだけど、何故かその日は吸い込まれるように、そこに入っていったんだ。 そこで俺は1枚の絵を見て、言葉を失った。 絵のタイトルは『希望』って書いてあった。およそ、そのタイトルとは似つかわしくない独特なタッチの絵で、その絵から伝わってくるのは希望というよりも悲しみのような感情で、観に来た人たちもあまりその絵を理解できるって感じの人はいなくて、みんな首をかしげて通り過ぎていた。でも俺は心震わせる何かを感じて、釘付けになっていた。 どれくらいの時間、その絵の前で立ち止まっていただろうか。後ろに人が立っている気配を感じて、ゆっくり振り向いた。俺は基本的に後ろに立たれるとそれだけで何かされるんじゃないかって怖くなるから、たぶんおびえたような酷い顔をしていたと思う。 振り向いた視線の先にいたのはうつむきながら作り笑いを浮かべる“天使”だった。 「あ、あ、あの・・・すみません。邪魔でしたね。どきます、どきます・・・」 俺はてっきり自分が邪魔でこの絵が見えないのだと思い、滅茶苦茶あわててその場を立ち去ろうとした。昔から人とまともに喋れないが、女の子なんて問題外だ。 頭を下げまくって、去ろうとする僕に返ってきたのは意外な言葉でした。 「あ、あの・・・ありがとうございます。これ・・・私が書いたんです。」 僕は耳を疑った。 続けざまに彼女が俺に向けて言葉を発する。 「ずっと立ち止まって見ていてくれたんで、なんか嬉しくて。変な絵・・・ですよね?」 俺はブンブンと首を横に振って否定した。本当にこの絵に惹かれたこと、普段は美術展なんて行かないがたまたま入ってきたこと、自分でも驚くほど饒舌に一生懸命彼女に向かって説明した。ひとしきり話し終わったら急に恥ずかしくなって、顔が真っ赤になってきた。何を話せばいいかわからず汗だくになった俺に彼女がハンカチを差し出してくれた。 「あ、ありがとうございます。お、俺。す、す、菅原良太って言います。」 何でいきなり名前を言ったんだろうか。今となってはわかならい。 昔から俺は緊張すると顔が真っ赤になりどもってしまう。 「私、鹿島美悠です。」 醜態をさらし続ける俺に彼女は優しく微笑みかけてくれた。 これが美悠との出会いだった。 そこから約1年付き合って、プロポーズして、結婚したんだ。
2014/05/04 03:22:26(6eC1baSC)
身体が反応しちゃうんですよね
14/05/05 14:28
(ENy2D.cw)
投稿者:
(無名)
なんか、切ないですね…小説であることが救いです
14/05/19 20:13
(dTpzu93N)
投稿者:
美佳
つーか、続き読みたいな
14/05/19 22:42
(5uTQ2R5D)
投稿者:
(無名)
「おいおい、まだ連載一投目だぜ。もうへばったのかよ、へへへ・・・」
14/05/25 23:55
(iyMZ4jtH)
投稿者:
らふ
ぐったりと仰向けのまま床に倒れている美悠の髪をつかんで上半身を引き起こしながら、男が執拗に美悠の唇にねちっこく舌を差し込んで美悠の口内を陵辱している。
美悠は息も絶え絶えといった様子で目をつむり瞳から涙をぽろぽろと流しているが、口を閉じることを許されず男から唾液を大量に流し込まれ、飲み込むことを強要されていた。 少しでも口を閉じれば容赦なく平手打ちが飛び、美悠の左の頬は見てすぐわかるほどに赤く腫れてしまっていた。観念したように口を大きくあけたままの美悠を助けてやることもできずに俺は縛りあげられたままずっと床に転がされていた。 俺が大声をあげて「やめろ」なんて言おうとすると、男は無表情のまま俺の体にタバコの火を押し当ててくる。俺はそんな無言の圧力に屈するように声をあげることすらできなくなってしまっていた。 「また、回復してきたからいつでもヤレるぜ」 1人の男の低い声が響くと、美悠の唇を堪能している男が「まぁ、待てって。俺が楽しんでるんだから。美悠ちゃんの胃袋が俺の体液でいっぱいになるまでやってやるんだからさ」と薄ら笑いを浮かべる。 「おいおい、お前だけの人形じゃないぞ。お前の口臭くさくなったらどうするんだよ。またぶちこませろよ」 低い声の男が美悠の脚を強引に開かせて対面座位のような体勢で亀頭を美悠の割れ目に押し当てて添わせるように上下させる。 「これだけ犯しても濡れたり感じて喘いだりしないのは大したもんだよ、ほんと。でもさぁ、俺たちは絶対美悠を征服するよ。どんな非道で残酷な方法を使ってでも壊してやるからね」 挿入しようとしている男が俺のほうを見ながらニヤニヤ笑い、そんな下衆なセリフを口にする。 「奥さん、助けたいか?」 俺のすぐ横でタバコを吸っていた男が煙をフーッと俺に吐きかけながら無表情のままつぶやく。 俺は無意識に差し出された助け船にすがるように首を縦に何度も振っていた。 「じゃあ、奥さんへの愛を見せてもらおうかな。」 男はそう言うと俺を引きずるように美悠の近くまで連れて行く。 うつろな表情の美悠と久しぶりに目があった気がした。こんな近くにいるのに現実離れした空間が距離の感覚さえも狂わせていた。 「夫婦の交尾を見せてくれよ」 俺も美悠も思わずぎょっとした表情になった。 そんな反応はお構いなしに男は続けざまにこう言った。 「ただし、お前は俺たちの言う通りに奥さんを犯せ。少しでも逆らったり言うとおりにできなかったら、奥さんをレイプしてる映像をネットに配信する」 何を言っているのかすぐには理解できなかった。 俺は「あ、あ、・・・」とパニック状態になり、美悠は不安そうな顔で俺のほうをじっと見ている。 「まずは、いつもやっているように愛し合ってるところ見せてもらおうかな」 状況が理解できず全く動くことさえもできない固まったままの2人の人間を真上から見下ろすようにして男がそう告げる。 美悠と俺とは本当に仲の良い夫婦だ。 付き合っているときも結婚してからも喧嘩なんて1度もしたことない。 俺が仕事で嫌なことがあって殻に閉じこもって様子がおかしいときには、いつも何も言わずそっと手を握ったり隣に寄り添ってくれた。 美悠は芸大を卒業してから美術館で勤めていたが、体調を崩して辞めてしまい、いまは子供たちに絵を教える美術教室の先生をしている。 自分が今日仕事であった楽しいことや子供たちと話したことなんかを天使のような笑顔で無邪気に話す美悠のことを、俺は世界で一番愛している。 夫婦のセックスも週に2回以上は必ずしている。 社会人としてもまだまだ未熟で、仕事で失敗ばかりの俺は、慰めてくれる美悠に甘えるように、何度も何度も吸い込まれるように唇を重ね、体を重ねあっていた。 美悠はいつだって優しくて、ただ何も考えずに「40歳くらいで死んでもいいや」とかって考えてた俺にとって、いつしか生きる意味になっていた。 「りょーた・・・・」 か細い俺を呼ぶ声に意識がはっと戻り現実に引き戻される。 美悠の唇を蹂躙していた男が、美悠の口に指を2本突っ込んでこね回すように動かしている。 苦しそうに餌付きながら瞳から大粒の涙が1粒2粒と滴り落ちる。 「お前がやらねぇんだったら、俺がマジでキチガイみたいに鬼畜な方法でヤッちゃうよぉ」 無表情な男が俺の拘束をとく。 もうどうせ抵抗してもこの人数には歯が立たないことは向こうも承知の上で俺を自由にしたのだろう。 脅迫に屈するような形で、俺は1枚ずつ服を脱ぎ裸になっていく。 美悠の悲しそうな怯えた視線が体中に突き刺さって痛かった。
15/07/10 19:22
(n.4V695m)
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