いつものように、ホテル街に車を停め退出する獲物を物色していた。
一台のﾜﾝﾎﾞｯｸｽが退出してきて私の車の横を通り過ぎていく…
助手席の女は30代半ばの清楚な感じの女、運転しているのは50代前半の自営業っぽい男…

不倫か夫婦か!?
迷うが、好みの女だったので…
車を反転させ、尾行開始した。
対象者は近くのICから高速に入る。
ノロノロ運転なので、一度追い越して中の様子を確認すると、男が女の胸を弄っている。
逆に前に入り超ノロノロ運転をしたら進路変更して私を追い越していった。

付かず離れず尾行する事、15分ICで高速を降りる。
10分後、とあるマンションの前で対象者はハザードを点灯した。
助手席の女が降りる…
辺りを見回し車に頭を突っ込みお別れのキス!!
そそくさと立ち去る男と車…

ここからが面白い…
女はそこから更に歩き出す…
向かった先は400mほど離れた分譲マンションだった。

女がオートロックを解除した瞬間さりげなく一緒に侵入、女はエレベーターで８階へ、私は７階で降りて階段で８階へ。

女がどの部屋に入るかを確認してエレベーターで一階へ降りた。
ポストで部屋番から名前を確認
次に連絡先を調べる、NTT104に電話し住所、マンション名、部屋番、名前を伝える…
登録があればラッキーだが殆どヒットしない…
だが、今回は珍しくヒットした!!ラッキーである！

一度帰宅し、作戦を練ることにした!!

簡単に連絡先がわかった為か、もう少し情報を集める事にした!!
翌日の昼間、非通知で電話した所、不在のようなのでマンションに向かってみた。
またまた、住民と共にオートロックをクリアし、ポストの中を確認しにいく…
郵便物から旦那＆奥さんのフルネームをゲット!!
携帯の請求書もゲットした!!

更に翌日朝、マンション内の玄関の見える階段踊場で待機…
旦那の出勤する場面に遭遇する事ができた。
あの日の男とは違う男だ!!
やはり不倫であった！

15分後、小学校へ登校する２人の子供を確認、笑顔で送り出す女…

これから起こる事も知らずに、呑気なものだが…
見れば見るほど、私好みの良い女である。

30分後、自宅に連絡をいれた。
『こんにちは、○△さんのおたくでしょうか!?』


『もしもし、○×企画と申しますが、旦那さんいらっしゃいますか!?』

『主人は仕事に出ておりますが………。』

『あっ!!奥様の浩子さんですか!?』

『あっ、はい…。何か!?』

ここで、こちらが興信所の人間で、更に旦那さんでなく、奥さんに尋ねたい事があると切り出す。

先日の奥さんの行動を時間帯を織り交ぜながら、リアルに確認する…
『なんで私がそんな事に答えなければ、いけないのですか!?』

浩子は動揺しながらもしらを切ろうと必死になっていた。
依頼人が誰かは、言えないが…嘘や黙秘はあなたが不利になる旨を伝えると…
最後は素直に認めた…
認めざるをえなかった…。
全て事実なのだから………。

『一度お会いしてお話しができますか!?』

時間をあまり与えると相手の男や知り合いに相談する可能性があるので…

電話で話しながら玄関へ向かい、チャイムを鳴らした。

『来客みたいなので、少しお待ち下さい。』

電話が保留になる。

インターホン越しに私の名を言うと浩子はかなりビックリした様子だったが、素直に玄関を開けた。

これが興信所のやり方である事を説明した。

浩子と玄関の扉を開けたまま、始めは話していたが、内容が内容だけにどうぞ中でお話ししましょうと、スリッパを差し出してくれた。

白の薄手のワンピース姿の浩子は、上品で清楚な奥様といった雰囲気である。

リビングに通され、冷たいお茶を頂きながら、電話の続きを少し話した。

浩子は既に素直になり…
自分の旦那だけにはバレたくない…
バレたら、夫は暴力を振るうと半泣きで私に訴えている。

『奥さんが調査に協力的なら、私も考えてもよいですよ』

浩子は土下座までして、謝りながらこの先の心配をしている。

私は少し、悪戯心が芽生え…
『奥さん、以前このような話し合いの場で盗聴器を隠してた方がいたんですが…あなたは大丈夫ですか!?』

『そんなものありません』

皆さんそう言うんですよっ!!

私の前に立って下さい。
『……!?』
キョトンとする浩子…

ボディーチェックする旨を伝え普通にチェックする。
モジモジする姿に、私の股関はギンギンになっていました。

続く…。