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隣人
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:隣人
投稿者: 妄想屋 ◆haMTCbgLZQ
妄想オタクの戯言です。


宜しければ…。。。





 
2011/07/21 04:06:17(EvQunvBj)
2
投稿者: 妄想屋 ◆haMTCbgLZQ
妄想1話……


清々しい朝…

世間は慌ただしく動きだす。

ここの閑静な住宅街も例外では無い。

出勤を急ぐサラリーマン 学校に眠い目を擦りながら向かう学生達 そして 子供達を小学校幼稚園保育園に送り出す母親達…

何気ない朝の始まりである。

そうした中で 古びたアパートの2階の一室で1人の男が薄汚れた部屋の寝床から頭を掻きながら気怠く起床する。

慌ただしく動く世間の街音を目覚まし時計替わりに起床し窓を開ける男。

窓からは路地を挟んだ向かいの一軒家が見える。

男は気怠く路地を窓越しに見下ろす。

そこにも慌ただしい朝の光景が見て取れる。

路地向かいの一軒家から慌ただしく自転車に又借りパート先に急ぐ1人の主婦の姿があった。

オレンジ色の自転車…

白のブラウスにグレーのベストジャケット…

そして同色の膝丈程のスカート…

そしてスラリとした脚にはナチュラルベージュのパンストにヒールサンダル…

パート先の事務制服のまま時間を気にしながら栗色に染めた髪をなびかせ走り去る。

男は その光景を窓越しに見送った。

そして…

男は見送った後に壁に掛けてあるカレンダーに印を付けた。

「8時25分…」

カレンダーには意味不明な時刻が毎日のように書き込まれていた。

そして 男は何をするのでも無く 気怠く再び寝床に戻った。

この男…

定職に就く事も無く独り身の中年男。

この古びたアパートも祖父から受け継いだ財産…

しかしながら管理の荒さから空室が目立った。

働かずしても、先祖代々から受け継いだ財で少なからずも財を成す道楽者…

そして、その意味不明なカレンダーの書き込みは 男の部屋の壁が総てを語っていた。

部屋の壁に所狭しと張り巡らされた写真の数々…

しかし 只の写真では無かった。

その張り巡らされた写真…

今 まさに 慌てて家を飛び出して行った路地向かいの主婦の写真…

男が窓越しから撮り蓄めた盗撮写真であった。

出勤姿は勿論の事 家族で出掛ける姿 近隣の主婦達と立話をする姿 着飾った容姿で家を出る姿…

中には不謹慎ながらも喪服姿の写真までもがあった。

この男…

3年前に女が路地向かいの新築建売物件に越して来た時から好意を抱き 秘かにストーカー擬いの盗撮を行っていたのであった。

男の日課と化している朝の女の出勤時刻を意味も無く記録する朝…

そうして再び寝床につき再び昼前に起床する男。

そして また 窓越しに路地向かいの女の家を見下ろす。

お昼を少し過ぎた頃…

昼の休憩時間に女は自宅に一時帰宅をして来る。

これも日常の事…

「12時13分…」

男は再びカレンダーに時刻を書き込んだ。

そうして昼の休憩も終え再び自転車に又借り颯爽と走り去る女…

当然ながら男は その時刻も記録する。

しかし 今日に限っては男の様子が少し違った。

何時ものように昼の日課の女を見送った男…

「………………」

男は見えなくなった女の姿を惜しみながら呟いた…

「初めて…夢に出て来たぜ…あんたがよ…」

男は女の夢を見た。

その事が男の願望欲望を今以上に駆り立てる事となった。

午後からは男の唯一の趣味と言うべきなのか…

有り余る時間をネットサーフィンとPCゲームに費やす時を過ごす。

しかし 言わずと ネット回覧もアダルト系の物…

そしてPCゲームに至っては鬼畜系レイプ物ロールプレイング…

男の秘めた願望欲望をゲームと言うアイテムで満たしていた。

ひとしきりゲームを堪能し飽きればネット徘徊…

この日も同じ日常を送る男。

そうしている内に時間は無駄に過ぎて行き また 世間が夕刻から夜に向けて慌ただしく動き出す。

路地を挟んで向かい側の住宅地も同じであった。

住人達が夕刻と共に我が家に向けて戻ってくる。

その中に男が想いを寄せる女もパートから戻って来る。

「6時12分…」

その時刻も当然ながら記録する男。

そうして 家に入った女を窓越しから眺め またパソコンに没頭する。

飽きる事の無いネット徘徊を時間が許す限り楽しむ男。

だが 今日と言う日のネット徘徊が男に取って重大な徘徊となろうとは 今の時点では知る由も無かった。

色々なアダルト系サイトを閲覧する男。

しかし 毎日の事が故に刺激は少なく物足りなさを感じる男。

そして 何よりも頭の片隅に過る 昨夜の夢…

男は昨夜に見た夢が どうしても頭を霞めた。

そして…

何時しか昨夜の夢を回想するかのようにネット徘徊を始める。

あの夢の中で見た願望欲望を追い求め様々な怪しきアダルトサイトを訪問する男。

しかし そんな悲現実な事柄をネット世界に求めても叶う事など無かった。

それもそのはず…

男が求めき物が余りにも犯罪的で尚且つ卑劣事であったからであった。

のめり込んで行くネットサーフィン…

すると…

「ん…?」

男はサイトローリングされながら ある海外系と思われるサイトに行き着いた。

英訳ソフトを駆使しながらも そのサイトの奥まで侵入して行った。

そのサイトの本筋とも言える事柄が男の胸を熱くした。

【美女オークション】

その名の通り 各国の美女を会員達が情報を発信し 意に叶った欲望願望をバーチャルな世界の中で叶えて行く。

そこには様々なバーチャルメニューが並んでいた。

調教依頼からレイプ…

多種多様であった。

そして 好みの女の情報を開示しては 擬似オークション形式で競り落とした者がバーチャルに実行すると言う物。

画像や個人情報を開示された女が それを元にされ淫らにされる…

バーチャルに実行された中には 実際の映像のように画像を駆使し創られている物までがあった。

そして そのサイトには会員にだけ閲覧出来る裏サイトが存在していた。

シークレットな裏サイトの不気味な匂いがするのを男は直感する。

しかし その裏サイトには普通では有り得ない高額の入会金が更に要した。

しかし 男には 何故か妙な胸の高鳴りを覚えた。

そうして 一度サイトを後にする男。

「気になるんだよな…」

ネット徘徊も止め 万年床に寝転がりながら 頭から離れない あの裏サイトの事を思い浮かべる男。

そして 壁に貼ってある女の写真に目を向けた。

「そう言えば…名字は知ってるが…名前も歳も知らねえなぁ…」

ポツリと呟いた男は起き上がり窓を覗いた。

窓の下に見える女の家…

リビングらしき部屋の灯りがレースカーテン越しに漏れていた。

そうして 暫らくの間 何をするでも無く灯りを見つめる男。

暫らくしてリビングの灯りは消えた…

その時の男の胸に込み上げて来る異様な程の切なさ…

すると男は 思榁にパソコンの電源を入れた。

パソコンが起動するまでの少しの間にフツフツと沸き上がって来る邪悪な感情。

そして 再び あの辿り着いたサイトを訪れる男。

裏サイトに通じる入り口で考え込む事 数分…

男は意を決したかのように裏サイトへの入会手続きを行った。

男の頭に過る微かな希望を高額な入会金に託す。

決済が完了し正規会員として裏サイトの門を潜る男。

そうして 初めての認証パスワードと国籍を入力する…

次の瞬間…

サイトは一瞬にして自動ローリングし始め 何を操作しようが止まる事が無かった。

意味不明なサイトにジャンプされる事 数十回…

「何だよ…ウィルスじゃねぇか…」

男は高額な決済でスパイウィルスを買ってしまったと嘆いた。

目まぐるしく画面が変わって行くディスプレイ…

男は溜息を吐き諦めたかのように強制終了をしようと電源ボタンに手を掛けた時であった。

「あ…」

目まぐるしく変わっていた画面が止まった。

そして…

【ようこそ】

男は画面の文字が何なのか戸惑った。

すると…

再び サイトにアクセスする動きがあった。

男は 息を呑み見守った…

次に現われたサイト画面…

【認証を受け付けました ここからは 貴方の国籍に合った当サイトが代行いたします】

それは まさしく日本語のサイト画面であった。

そうして 裏サイトにアクセスが完了する。

男は意味が解らなかったがフリーズ寸前で回避したパソコンの操作を続けた。

サイトに入ると 前に見たメニューとは顕らかに違う犯罪色の濃い物ばかりであった。

そのサイトとは…

バーチャルなのか?現実なのか?

区別がつかない物であった。

誘拐請負からレイプ代行…

様々な犯罪メニューが示してあった。

しかし 注意書きには…

【総てフィクションです】

男は その言葉さえも疑う程の怪しき物に見えた。

しかし 一時は高額な入会金をも諦めた男…

ここは騙される覚悟でゲーム感覚で先に進んだ。

そして 男が選んだリクエスト…

【拉致・誘拐・レイプ】

サイトの奥に進むとリアルにターゲット情報を求める旨があった。

しかし ここは全ての個人情報は流石に記載する事を躊躇う男。

そして女の名字と画像だけを転送する事にした。

画像も目元にボカシを入れ送った。

「まぁ…所詮…ガセだろうけど…お遊び程度で…」

男はサイトのターゲット認証を待った。

すると…

【ターゲット認証を完了しました…後日 郵便小包みが届きます…その中身に従って行動してください】


そして いきなりパソコンがシャットダウンした。

「え!!!!????」

男は完璧に騙された事を真っ暗なディスプレイ越しに嘆いた。

「畜生…解ってても腹が立つな…」

そうして男は布団に包まりフテ寝同然で就寝につくのであった。

しかし…

誰も解らない…

これが本当か嘘かは…

時が真実を男に教えるだけであった。



続く。




11/07/21 04:07 (EvQunvBj)
3
投稿者: 妄想屋 ◆haMTCbgLZQ
妄想2話……


身から出た錆…

男は自分の愚かさを棚に揚げ 騙された事に怒りを隠せなかった。

寝床に入るも 沸き上がる悶々とした怒りが眠りを妨げた。

「チッ…何だよ…郵便荷物なんて届く訳ねぇだろがよ…飛んだ茶番だぜ…まったく…」

男は個人情報の特定に繋がる情報を提示していない事に愚痴を吐く。

そうして眠れぬ夜を過ごした明け方…

「畜生…眠れやしねぇ…」

男は眠りを諦め 再びパソコンに向き合った。

「くそったれが…」

腹癒せ同然に再び 騙されたサイトにアクセスを試みる男。

決済で取得したパスワードを入れ 最後に辿り着いた裏サイトに侵入を試みる。

「どうなってんだよ!?」

数時間しか経っていないにも関わらず そのサイトは閉鎖されていた。

男はキーボードを無駄に叩き完璧に騙された事を再認識し嘆いた。

「もう! いい!! 糞ったれが!」

パソコンを遮断し朝まで悶々と過ごす男。

そうして また 世間は慌ただしい朝を迎える。

日常の女の出勤を見届け何時もの1日が始まった。

その日から男は騙された事に落胆する日々を送り 唯一の趣味的ネット徘徊をもする事無く過ごした。

そうして男の記憶から徐々に あのサイトの事が薄れ行く。

そんな ある日の事…

毎日のように窓越しに何をするでも無く 路地向かいの女の自宅をボンヤリと眺めている時であった。

「ん…?」

女の自宅前で物陰から隠れるように見慣れない男の姿があった。

「何してんだ? あの男?」

不審を抱いた男は、窓越しから隠れるように監視した。

そして暫らくすると…

女が何時ものように昼休憩の一時帰宅をして来た。

物陰に隠れていた男は 女の姿を何度も確認しているように見えた。

「何だよ あの男…」

不審な行動に終始目を離さず監視する。

女が自宅に入った瞬間であった…

男は物陰から携帯電話で話す姿が見えた。

片手には何やら写真らしき物を見ながら話していた。

そして 会話を終えると 何事も無かったように立ち去った。

「何してたんだ? あの男?」

男は不審に思いながらも何事も無かったように立ち去った事で 首を傾げ不審ながらも窓を閉めた。

しかし この日を境にして毎日のように 女の自宅を見張っているような男達の姿が後を断たなかった。

毎日 違う男達が様々な容姿と監視スタイルで自宅周辺に現われていた。

堂々と玄関を覗く者…

辺りを気にしながら自宅周辺を写真に収める者…

顕らかに不審に思える行動が目についた。

「何だ? 取り立てか? いや…違うな…」

男は考えられる全てを当てはめようする。

しかし 男は重大な事を見逃していた…

そうした日々の数日を過ぎた頃…

ピタリと男達の姿が見えなくなった。

男も只の思い過しだったと言う事で自分なりに結論付けた。

そうして何も起こらない様子の安堵する数日が過ぎた頃…

【ピンポォーン♪】

滅多に人が訪れる事が無い男の自宅のインターフォンが鳴った。

「ん…? 誰だ?」

男も驚いたように突然の訪問者に戸惑った。

「はい…何ですか?」

玄関扉を開けず扉の裏側から応対する男。

「郵便小包みです 印鑑かサインお願いします」

男は目を丸くした。

「小包み? 誰からだ?」

男は突然の配送物に戸惑いながらも扉を開け受け取った。

手の平に乗る程の小さな小包み…

送り主は海外からの者で転送航空郵便であった。

しかし男には覚えも無い発送主…

「何だ? 間違いじゃねぇのか?」

男は宛先を確認し確かに自分に充てた物である事を再確認する。

男は戸惑いながらも小包みを開箱した。

中からは見た事も無い形の携帯電話が…

そして…

添えてある封書…

その書面に目を通した時…

「ま…ま…まさか!!??」

男の消え失せ掛けていた微かな記憶が鮮明に蘇って来た。

この小包み…

あの裏サイトが男に促していた郵便物であった。

「えぇ…!!?? 何で ここが解ったんだよ!? ってか…あれは…本当なのかよ?」

男は何度も何度も書面を読み返し 送られて来た携帯を何度も確認した。

そして…

砕けるように万年床に腰を落とした男は沸き上がって来る身震いを必死に堪えた。

「本当に本当か?」

まだ信じられない男…

常識を越えた現実を受けとめられずにいた。

そして 書面に書かれている事柄を冷静に再確認する。

【到着したら直ぐに電源を入れてください 一度電源を入れると故意に電源を切る事も出来ませんので、くれぐれも自主判断で行って下さい その後の充電作業はソーラー方式ですので不要です 後は送られて来る指示通りに動くだけで貴方の願望は確実に叶えられる事でしょう 尚その携帯は着信専用となっています、どうぞ御理解の上 これからの願望ライフをお楽しみ下さい】

男は携帯をマジマジと確認した。

操作ボタンが四つだけでテンキーも何も無い着信専用の異質な物…

そして画面とソーラー部分だけが携帯の殆どの領域を占めていた。

男は意を決し恐る恐る電源ボタンに震える指先をかざした。

「よし…こうなりゃ…どうにでもなりやがれ…」

電源を入れる男。

画面が灯り起動する携帯電話…

説明通りだと故意に電源を切る事さえ出来ない状態となった。

半信半疑に携帯画面を見つめる男…

すると…

メールが着信した。

「うわっ!!」

男は意気なりの着信に声を挙げて驚いた。

そして恐る恐る確認をする…

【ターゲット情報の通知です 下記のURLにアクセスして依頼されたターゲットを確認して下さい】

男は身震いが止まらなくなった。

「う…嘘だ…あれだけの情報で見つけれる訳がねぇ…」

男は己の居場所をも特定された事を忘れ 確信的に疑問に思った。

「繋がるのか? この携帯で…?」

男は半信半疑のまま タッチパネルになっている画面のアドレスに指で触れてみた。

すると ネットアクセスしだす携帯。

そして 示されていた情報確認サイトに繋がった。

「本当だ…繋がった…」

そこには ターゲット情報として何人かの情報が示されていた。

【貴方様の提供された情報に基づいた調査の結果 下記の数名のターゲットが候補に上がりました 全てを御確認頂き、その中で該当する者1人を選んで下さい もし 全てが該当しない場合は オールクリアを選択して下さい】

男は目を疑った…

「あれだけで…これだけの女を…」

男は提示されているターゲットナンバーを1から順に確認する。

1番…2番…3番…

「何だ…どれも別人じゃねぇか…やっぱり ヤラセのサクラだよな…」

そして4番…

しかし 思う人物では無かった。

そして最後の5番…

男は背筋が凍り付いた。

表示されたターゲットの画像…

「う…嘘だ…嘘だろ…」

まさしく向かいの女の望遠で撮られた顔写真であった。

「他人の空似じゃ…」

男は小さい画面に顔を近付け必死に確認する。

「う…うわぁ…間違い無い…あの女だ…」

そして その他の情報を確認する男。

【ターゲットナンバー5】
【氏名 ・ 藤○ 徳子 39歳 既婚者】

【家族構成 ・ 夫 41歳 長女 18歳】

【住所 ・ ○○県○○市○○町2‐5‐5】

【パート勤務先 ・ ○○商事 総務課】

【身辺の現状 ・ 夫(長期単身赴任中) 長女(短大一回生 サークル活動等で多忙】

【総評 ・ エステ通いの美系 気の強さ多少 夫以外の異性交流並びに性交渉暦は調査時点で無しとして断定】

【計画成功率 ・ ほぼ100パーセント 拉致監禁可】

恐るべき情報開示が男に叩き付けられている。

「うわぁ…な…な…何なんだよ…」

ある意味で男は恐怖すら覚えた。

しかし フツフツと沸き上がる願望が身震いとなり男を襲った。

後は 5番を選択するだけで願望が現実化され動きだす…

しかし…

男は戸惑いを隠せない。

「マジかよ…本当なのかよ…あの男達…まさか このサイトの回し者だったのか…?」

男は以前に不審な男達の姿の事を思い返した。

身震いが次第に大きな波となり男を包み込む。

願望欲望が男を丸呑みしてしまうには時間は然程かからなかった。

「ここまで来たんだ…」

そして男は…

示された5番のターゲットを選択してしまう。

【実行遂行は5番で行います また指示があるまで 願望ライフを 有意義にお過ごし下さい】

男には後悔は無かった…

あるのは願望を満たす事が出来る喜びだけ…

そして男は窓を開け向かいの女の自宅を見た。

「本当かどうかは知らねえが…悪く思わないでくれよ…お前が余りにも魅力的過ぎたんだよ…悔やむなら…その美を恨みな…その…美をよ…」

そして 静かに窓を閉じる…

ついに始まるのか?

それともバーチャルで終わるのか?

それは時が教えてくれるのであった。



続く。




11/07/22 12:41 (Dgg/3y2A)
4
投稿者: 期待 ◆HPxPvj7m.s
イイじゃん
続き期待してま~す
11/07/23 13:44 (hiYlwAxt)
5
削除済
2011/07/25 11:17:31(*****)
6
投稿者: 妄想屋 ◆haMTCbgLZQ
妄想3話……


その日から肌身離さず携帯電話を持ち歩く日々を過ごす男。

しかし あれからと言うものは何の連絡も無かった。

「はぁ…もう3週間になるな…」

男は携帯を握り溜息を吐く。

「やっぱ…そう旨い話なんて無いよな…」

半分諦めながも微かな期待を胸に秘め日々を送った。

そして 今日も窓越しに路地を挟んだ女の自宅を眺める日課を送る。

「あ~ぁ…今頃 何してんだろうな? 旦那は単身赴任…ガキは短大でサークル三昧…徳子は今頃エステか…?」

そして…

「まぁ…何にせよ…精々エステで美貌を磨いててくれ…いつか来る悪夢までな…」

男は微かな希望を呟きながらボンヤリと路地を眺めた。

すると…

「ん…? 何だ? 今日は もう ご帰宅か?」

何時もの時刻より かなり早く帰宅して来た女。

「あれ? 今日は髪をアップに束ねての ご帰宅か…項…綺麗だな…堪らねえ…」

男は女のアップスタイルの髪から見える首筋の項に魅了される。

「おっと…撮っとくか…」

慌ててカメラを女に向け項を惜し気も無く晒す後ろ姿を乱撮した。

そして玄関に消えて行く女。

「さてさて…早速…」

男は乱撮した画像の出来栄えを確認するとパソコンに取り入れた。

そして 暫しの間 項に魅入るように画像を楽しむ男。

そうしている内に…

路地にトラックらしきエンジン音が男の耳に入った。

「ん…?」

日頃 自家用車も余り通行しない路地…

その路地にトラック音がするのが男には不審だった。

そして窓越しに路地を見る男。

確かに路地にはアルミボディーの荷台付きトラックが停車していた。

「何だ?」

暫らく様子を伺っていると運転手と助手らしき男が女の自宅を訪問した。

まだ制服姿のままの女が玄関から笑顔で対応して出迎えた。

耳を傾け 微かに聞こえる会話を聞いた。

「お届けの冷蔵庫を…」

男は悟った…

女の帰宅時間の早さは冷蔵庫の搬入の為だったと…

そうして搬入される大型冷蔵庫。

女は笑顔を魅せながら業者達を自宅に招く。

暫らくの間 搬入作業は続いた。

そして…

再び入れ替えられた冷蔵庫を担いだ業者が出て来た。

しかし…

「ん…? あれ? あの冷蔵庫…さっき中に持って入った冷蔵庫だぜ…どうしたんだ?」

男は不思議に思った。

運び出された冷蔵庫は荷台に再び戻される。

そして…

一人の男だけが玄関に消えて行った。

その男が再び玄関から出て来た時であった。

手にボストンバッグを抱えていた。

不思議な光景を窓越しに見る男。

そうしてトラックは何も無かったように走り去った。

しかし 男には疑問が残った。

あれ程 搬入前は笑顔で表に出て対応した女が 帰りは姿も見せなかった事に何か違和感を覚えた。

そして あの 最後に出て来た男の怪しげな行動と手に持った荷物…

男は不思議に思いながらも首を傾げ窓を閉じた。

そして男は再びパソコンに没頭した。

もう陽もすっかり暮れ世間は夜の街に変わろうとする頃…

あの初めての着信から何の音沙汰も無い肌身離さず持ち歩いている携帯に着信が…

「ひぃっ!!」

男は意表を突く着信に驚く。

「意気なり何だよ…ビックリするじゃねぇかよ…」

しかしながら待望の着信に心が踊る男。

男は逸る気持ちを押し堪え着信メールを確認する。

【ターゲット情報です】

男は紛れも無く進行している事を安堵し読み進む。

【現在の進行状況をお伝えします。 本日○○時○○分 ターゲット捕獲に着手し成功いたしました。 今現在に於いてターゲットは某廃ビル倉庫内に監禁しております 監禁場所は次の通りです】

そう書き綴られた後に監禁場所の住所とアクセス情報が書き込まれていた。

「う…嘘だろ…夕方…自宅に帰ってるじゃねぇかよ…」

男は慌てて窓を開け女の自宅を確認した。

すると隣接する家屋の殆どが部屋の明かり等 電気が点いているにも関わらず 女の自宅だけは真っ暗で闇に包まれていた。

何時もなら この時間帯は必ずと言って良い程 灯りが点いている女の自宅…

男は驚きを隠せず捕獲時刻を再度確認した。

【○○時○○分】

男は記憶を辿った…

「え…? ま…まさか?」

男の脳裏に確実に蘇る記憶。

「ま…まさか…あのトラック…」

あの不思議な搬入作業を行っていたトラックの存在が鮮明に蘇る。

確かに不審であった事に男の膝は震えた。

「まさか…あの時に…」

そして 再び携帯のメールを震えながら読み進む男。

【監禁場所に お越し頂ければ 貴方様の願望は叶えられる事と思います お越しになられるか、なられないかは貴方様の判断にお任せ致します】

そして…

【監禁期間は このメール配信時刻より48時間です それを過ぎますと如何なる理由であってもターゲットと接触する事は出来ません 御了承お願い致します では 願望ファイナルステージを存分にお楽しみ下さい】

そして 文末の最下段にURLが記載されていた。

男は身震いしなが その最後のURLにアクセスする。

そこには…

殺風景な廃墟部屋に両手を上に天井から縛り吊るされている女の姿の画像があった。

それは まさしく あの女…

そして まさしく あのアップに束ねた項を顕にした あの時の女の姿であった。

その画像を見た瞬間 止めども無く沸き上がってくる鬼畜な武者震いが男を襲う。

もう男の願望を制御するストッパーが外れてしまうのであった。

「ま…待ってなよ…直ぐに そっちに行くからよ…徳子…」

男は手当たり次第に部屋にあるカメラや備品をバッグに詰め込む。

そして 転げ出るように玄関を飛び出した。

最寄りの駅まで必死に走る男…

日頃の運動不足が男の息遣いを荒くする。

「48時間…」

男は腕時計を確認しながら走る。

「ちっ!! もう いいや!」

男は国道添いでタクシーに乗った。

指示された住所を運転手に告げる男…

「お客さん…どうしたんですか? この住所…今の時間じゃ車が入れ無くてね…」

「え??」

「あそこの地域は工場や倉庫が閉鎖されててね 暴走族対策やらで夜は車両進入禁止なんですよ…」

「あ…そ…そしたら…近所で降ろして下さい…」

「良いんですか? 帰りとか? 寂れてるからね…あそこら辺りは…」

「あ…良いです…それで…」

そうしてタクシーは目的地を目指し走り出す。

「でも…どうしたんですか? こんな夜に…あの地域までって?」

走りながら運転手は声を掛ける。

「あ…いゃ…別にたいした用事じゃ…」

「そうですか…あそこら辺りは物騒だから気を付けて下さいよ…」

「あ…ありがとう…」

そうしてタクシーは走り続け 目的地付近に到着する。

「お客さん この辺りで どうですか?」

「あ…あぁ…」

「あの工業団地って看板を曲がって一番突き当たり付近が住所ですよ…歩いて行くと少し距離ありますがね…」

「あ…解った…ありがとう」

「もし 帰り 入り用でしたら電話下さい ここまで送迎回しますから…」

運転手は 送迎用の名刺を手渡した。

「あ…助かる…ありがとう…」

そうして男はタクシーから降り街頭の灯りが極端に少ない工業団地の暗がりの道を歩いた。

「待ってろ…もう少しだからな…」

普段なら身の毛もよだつ廃墟の闇夜…

しかし今の男には何も感じない…

感じるのは女の匂いと願望の高鳴りだけ…

男は一心不乱に監禁倉庫を目指す。

闇夜に男の足音だけが響き渡る…

女の運命は如何に…



続く。



11/07/25 17:03 (.s3DnX37)
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