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1:醜い姉とその娘(3)
投稿者:
ユキダルマ
第13話
肌寒い季節がやってきた 自ずとアザラシとの行為も冷たい風呂場は避け、暖房のある部屋で行うようになる 窓をできる限り開けたくないので、「匂い」が出るようなこともしなくなった ただただお互いの身体を貪るように重ね合い、言葉だけで汚していく 姉を犯し孕ませることの征服感を味わう弟、弟に陵辱され孕ませられることの屈辱感で身体を撼わす姉、何度も何度も膣内で血を分けた二人の精液と愛液が交りあった 「なぁ、来週、明日香の誕生日だろ?、なんか欲しいって言ってなかったか?」 首を横に振りながら「あ、あのコ、なに、何も言わなくて」 「今晩、聞いといてくれよ、明後日仕事終わった後で買って来るから」 「う、うん・・でも、ま、毎月お小遣い・・あげてるけど・・な、何か買ってるような感じもしないし、と、友だちとかとも・・遊んで・・ないみたいだし」 「そうか・・何が好きなんだろうな明日香は・・アイドルとか、マンガとか・・あと、あのくらいのコなら、オシャレにも興味あるんじゃねーの?」 「何にも、きょ、興味なさそうなの・・あ、あ、でも、そういえば・・この間、テレビを見て、め、珍しく大きな声だしてた」 身を乗りだして「何に?」と問いかけると、記憶を確かめるように首を傾げて考え、自信なさそうに答える 「た、たぶん・・確か、新宿・・だったと思うけど、どこかのビルの上のステーキ屋さん、お、美味しそうで、あ、あと、その後のケーキが、綺麗で、あの、飴で糸みたいな感じで・・」 丸い手を動かしながらドーム状であることを示すと、その番組はちょうど俺も見ていたので、すぐに察しがついた 「あー、見た見た、じゃあ誕生日に連れて言ってやるかな、お前も来るだろ?」 「わ、わたしは・・いい・・」 「娘の誕生日くらい来てやれよ」 首を強く横に振り嫌がる 明日香の入学式は無理をして出たが、かなり無理をしたようで、その後数日寝込んでいたことを思い出し、そうなったら明日香も責任を感じでしまうかもしれないと感じた 「じゃあ、俺が連れてってくから、お前はネットで何か見つけといてやれよ」 「う、うん、分かった」と言って、ベッドの中で少し冷えた身体を寄せ、丸太のような腕を俺の胸に重ねてくる 「お、お前って・・も、もっと・・言って・・ください・・」 太腿あたりに汗とも違うヌメリがある液体が擦りつけられる感触があったので、俺の腕の中に収まる頭を引き寄せてやった 「もう少し可愛がって欲しいのか?」 「は、はい・・ふ、ふゆかの、いやらしい身体を、い、いじめてください」 「じゃあ、まずはお前の汁で汚れたチンポを、お前の口で綺麗にするとこからだな」 「は、はい、ふ、ふ、ふゆかから出た、き、汚い、汚いお、オマンコの液を、じ、自分できれいに、します」 と言いながら布団の中に潜り込んでいった
2017/03/01 16:40:08(n9/LQrx6)
投稿者:
ユキダルマ
第14話
翌週土曜日の夕刻、この時期はすでに日が暮れているが、少し遠くには煌びやかなネオンが数多く光っている 俺は「愛」を意味する単語を使ったオブジェの前で明日香と待ち合わせをした ここは比較的、光が少なく、かつては恋人達がこぞって集まったものだが、今はさほどいなく、ビジネスマンやOL達が横切る程度だ 自分で指定しておいてなんだが、女子中学生どころか女子高生すらも見かけず、待ち合わせ場所として相応しくなかった と一頻り反省していると、パタパタと小刻みな靴音が近づいてきた 「あきちゃん、お待たせ!」 「お、おう・・元気・・だな」 明日香とはなかなか会うことがなく、見かける程度が多いが、こんなににこやかな笑顔でいる明日香を見ることはなかなかない あ、そうそう、冬香が俺をあきちゃんと呼ぶから、明日香も小さな頃から、叔父さんとは言わず、いつもあきちゃんと言う、いや、叔父さんと呼ばれるのは正直なところ、イヤだ 「あきちゃんもテレビで見たんでしょ?、凄く美味しそうだったよね、たのしみ」 「俺も行ったことないからな、じゃあ入るか」 「うん」 2時間後、二人は同じ場所に戻り、オブジェの前で至福の時間を思い出していた 「美味かったなぁ」 「うん、あんなお肉はじめて」 「だよなぁ、最後のケーキも美味いし綺麗だし」 「うん、さっき友達にライン送ったら、いいなって言ってた」 あれ?友達・・あの丸いコか? 「また来ような」 「うん」 「じゃあ帰るか・・あ、そうだ、ほらプレゼント」 バッグから小さな箱を出し、明日香に渡す 「あ、ありがとう・・何だろ?」 「気にいるか分からんけどな」 黙ったまま首を振り、小さく「ありがとう」ともう一度言って、赤いリボンのついた箱を見つめる 「よし、じゃあ帰るか」 「・・うん」 はたから見れ親子なのだろう 小学生にも見えるくらい小柄で痩せ細った身体つきは、年齢差以上にに年の差を感じさせる 何も言わずに下を向いて歩く姿は、いつか見た学校帰りの明日香そのものだった 誕生日を友達とも家族とも過ごさない子供 そういえば、ここ数年は毎年俺が明日香と過ごしているな そんなことを思いながら駅まで続く地下道を歩いた 「ねぇ」とふいに明日香が話かける 「ん?」 「今日、あきちゃんのうちに泊まっていい?」 「あ?、あぁ、いいけど何もないぞ」 「うちに帰っても何もないから一緒だよ」 「ママが何か用意してるかもしれないぞ」 「来る前にプレゼントくれた、このコート」 明日香が着ていたのはピンクがかったベージュのコートで、流行りやブランドは知らないが、いいモノのような気がする 「そっか、きれいな色だな、よく似合ってるよ」 「うん・・ネットで探してくれたみたい」 「・・そっか」 「嬉しいけど、学校には着て行きづらいなぁ、汚れてもイヤだし」 「確かに制服にはな、休日用かな」 「そうだね、でも、せっかくママが買ってくれたから学校に行くときも来ていくよ」 「・・そっか、そうだな・・ママも喜ぶと思うよ・・でも、今日ママも来たら良かったのにな」 「うん、でも、お店は大丈夫だと思うけど、新宿はムリだと思う」と寂しそうに呟いた 「だな・・」 また沈黙 俺は明日香を元気づけたく「誕生日ケーキ買ってうちで食べるか、小さいのならまだ入るだろ?」 「うん!、大きくても入るよ」 察したのか、健気にも無理に笑顔を浮かべ、頷いた
17/03/01 16:41
(n9/LQrx6)
投稿者:
ユキダルマ
第15話
明日香がこの家に来るのは2年ぶりくらいか まだ小学生で、母親である冬香がインフルエンザにかかり、2週間ほど避難していた 「あまり変わってないね」 「まぁ、大人になったら、そうそう生活状況は変わらないからな」 「ふーん、そうなんだ」 「とりあえずママに泊まるって電話しとけよ」 「うん」と言って携帯を手に取り、電話をかけるが用件だけ言ってすぐに切った 「分かったってさ、あと、あきちゃんにお礼言っときなよって言ってた・・ありがとう」 「あぁ」と照れを隠して頷いた ハンガーを渡して促すと、母からもらった新しいコートを脱ぎ、型崩れがしないよう注意しながら、勝手知ったるクローゼットを開け、しまい込んだ 伸びをしながら大きめのソファの端に座り、目の前のリモコンを手に取ってテレビをつける 「あきちゃん、ケーキ食べようよ」 「あぁ、紅茶とお茶とコーヒー、どれがいい?」 「あきちゃんは?」 「俺はコーヒーだな」 「じゃあ、明日香も」 「オーケー」 キッチンで湯を沸かしながら、黙ってテレビを見る明日香を横から眺めると、食事を与えられていない少年のようだった 薄く腰までまっすぐに伸びた背中、丸みを感じさせない胸、小枝のような手足、唇から溢れる歯は横から見ると更に飛び出しているように感じる 少し前まで食事をしていたのに、まだケーキを食べようとすることに、いったいどこに入るのか・・ 冬香とは全く違う身体つきだ あいつは中一には既に丸くなっていた インスタントコーヒーを溶かし、明日香の目の前にフォークとともに置く 切り分けもせずに二人でつつき合いながら、山を崩していった 「あー、食った食った、もう入らねー」 「うん・・あ、そうだ、プレゼント開けていい」 「あぁ、気にいるか分からんけどな」 包み紙を丁寧に開け、中から箱の中から出てきたものは、ピンクゴールドの少し小さめな腕時計 「あ、時計・・ありがとう・・こんなの欲しかったんだ・・かわいい・・」 と、じっくり文字盤を見た後、左手首につけた 骨の形が浮き出るかのような細い細い手首には、小さい時計も大きく感じる 「似合うよ」 「ありがとう、あきちゃん・・」 ソファを背もたれにして床に座っていた俺に近づいて横に並び、肩に頭をもたれかけてくるので、肩に手を回し、頭を二度軽く叩いて、そのまま髪を撫でた あまりにも細く、そして小さい・・ 俺の腕の中にスッポリと収まったまま、静かな時間が過ぎる 「明日香は・・彼氏とか出来たか?」 「えっ!、なっ!、いっ、いないよっ!、何でっ?」 「あ、いや、中学生くらいなら、そろそろ出来たりするのかと思ってさ、クラスにもいるだろ?、付き合ってる奴」 「まぁ、中には・・」 「告白されたりは?、ってゆーか、好きな男子くらいいるだろ?」 「なっ、いっ!、いないよっ!」 と言って近くにあったクッションを抱きしめ、恥ずかしそうにしてる 「そっか、そのうち・・だな」 「・・・」 黙る明日香に「ん?、どうした?」 「・・出来ないよ、彼氏なんて」 「なんで?」 「明日香・・ブスだし・・嫌われてるし・・」 泣きそうに顔を歪めながら俯く 小さな頃からブスだと罵られ、おそらく学校でも汚いなどと陰口を叩かれ、付き合うどころか恋心さえも出すことも出来ないのだろう 家族として贔屓目に見ても決して可愛いとは言えなく、個性的などといった言葉も多感な少女は過敏に反応するだろう 何も言えず、両手でただ抱きしめるしかなかった
17/03/12 22:14
(wyQkuWey)
投稿者:
ユキダルマ
第16話
明日香は黙ったまま泣き続け、長い時間が経ったのち、ゆっくりと立ち上がった 「お風呂入るね」 「あ、あぁ」 バッグから、おそらく下着が入ってるであろう袋を出し、以前置いていったパジャマとともに脇に抱え浴室に入っていった 俺はタバコを持ってベランダに出た 微かにふく風が煙を流し、暗闇に白く浮かんでいる その中に涙を流す明日香を思い浮かべながら、虚ろに夜の街を眺めた 本人に何の瑕疵もなく、ただ生まれ持っただけなのに、周りから疎まれるという理不尽さ 強く生きようと頑張っても、誰も気に留めず、それどころか敵意を向ける現実 学校の中のことなど俺には分からないが、ほんの少しの言葉にさえ、あれだけ反応するということは、胸に溜まったものがあったのだろう 家に帰っても、姉が心配しないよう、平静を装っているのかもしれない 誰かにすがりつきたかったのか、俺の前で泣き続けた明日香 瞼を真っ赤に腫らし、目はその存在がなくなるまで薄くなり、涙とともに出た鼻水は、飛び出た歯に流れていた 小刻みに身体を震わすたびに、薄皮しかない肩の骨が俺の腕を押し、痛みを感じさせる スカートの下から生えた真っ白な脚は、理科室の標本のように赤と青の血管を浮き立たせている 「・・何でだよ、俺は・・何でだよ・・」 物凄い熱量を感じ、目を落とした先にある溢れんばかりの膨らみに心から愕然とした カラカラと浴室の戸を引く音が聞こえた後、少し経つとドライヤーの音が響いてきた 俺は一度深呼吸をし、頭と身体を落ち着かせてから部屋に戻った カチャっという音とともに、少し小さくなった薄いピンク色のパジャマを来た明日香が出て来たので、俺もシャワー浴びてくると告げる すれ違う際、長い黒髪からシャンプーだけとは思えない甘い匂いが漂った くそっ、何でだ 温度を下げたシャワーを浴び、熱くなった身体を冷やしたが、頭の中は明日香の貧弱な身体と歪んだ顔が離れなかった 「長かったね」 「あ、あぁ、長くシャワー浴びるのが好きなんだ」 慌てるように言い訳をする 明日香は少し間を開け、ふーんと言い、窓のほうを向いて黙り込む 「もう・・寝るか?」 「・・うん」 今になって気づいたが、2年前に明日香がここに来たときは、一つしかないベッドに並んで寝ていた 当然今もベッドは一つだけ あの時はまだ小学生だったが、今はもう中学生 体つきはどうであれ、頭の中は大人に近づいている 「あ、あのよう、俺こっちで寝るから、明日香はそっち使えよ」と寝室を指す 「・・う、うん・・あ、でも、ソファだとあきちゃん体痛くなるよ」 「あ、いや、大丈夫・・明日香が体痛めるほうが・・ダメだろ」 少し沈黙した後、「じゃあ、前みたいに一緒に寝ればいいんじゃ・・ない?」と真っ直ぐ俺を見つめた 「あ、えっ?、あ、あぁ・・」 それはダメだろ、という言葉は頭の中に浮かんでいるのに、断りきれない強さを秘めた瞳だった
17/03/18 07:39
(V6N39D4U)
投稿者:
ユキダルマ
第17話
リビングと寝室の間には、一応の壁はあるものの、扉はなく、ほとんど境がない 寝室用の照明もあるが、全く使わないので、リビングの照明を消すと、発光する大きな壁掛け時計だけが唯一の光で、家具や壁を薄っすらと照らす さすがに、そばにいる明日香は見えるが、それでも薄暗く、表情までは読み取れない 肩を押すと、うんとだけ言い、真っ直ぐにベッドに向かう 掛布団をめくり、奥に寝ると、続けて明日香も潜り込み、布団を体にかけた 少し大きめだが、二人で使うには小さい枕の両端にお互いの頭を乗せ、微かに見える天井を垂直に見ていた 「あきちゃん」 「ん?」 「枕、小さいね」 「あ、あぁ、一人用だからな」と当たり前のこと言う 「・・あ、あのね」 「あ、あぁ・・」 「も、もう少し、よ、寄っていい?」 「あ、あぁ・・」 明日香が近づき、肩が触れたので、少し奥にズレると、俺の頭は、ほとんど枕にかからない状況となった 「それじゃあ、あきちゃんが飛び出ちゃうよ・・もっとこっちで・・」 何度やっても二人の頭がしっくりと収まることはなかったところ、明日香が徐ろに上半身を少し起こし、俺の腕を掴み、自分の頭の下に持っていき、その腕に頭を置いた 「え?」と戸惑う俺のほうに体を寄せ「こ、これならちょうどいいね」 「あ、いや・・でも・・」 「・・あったかい」 体と直角に伸ばした腕をどうしていいか分からず、指先を硬直させていた それに気づいたのか、何なのか分からないが、明日香はその手を掴み、自分の肩に乗せた 自ずと抱きしめるような形になり、明日香は俺の腕の中にすっぽりと収まっている 「どうした、今日は?、学校で何かあったのか?」 黙ったまま小さく首を振る 何かイヤなことでもあったのかと、先ほどのことなど棚に上げて、親心を出し、もう一方の腕も回してギュッと抱きしめてやった そのうち眠りにつくだろうと静かに見守っていてやると、小さく囁いた 「眠れないね」 「そうだな・・」 「ねぇ、あきちゃんって何で結婚しないの?」 「こればっかりは、縁だしな・・、特に理由なんかないな」 「彼女とかいないの」 「あぁ、いないな、残念ながら」と笑いかける この距離だと、さすがに明日香の表情も分かるが、なぜか、さっきよりも明るく見える 「でも、前はいたんでしょ」 「まぁ、そりゃあ何度かは」 「そっか、そうだよね・・いいな・・付き合うとかって・・」 「明日香もそのうちできるよ、明日香のこと好きな奴が現れるって、出来ないことなんかないよ」 「・・でも、怖い・・、もし、明日香に好きな人が出来て告白しても、きっと振られると思う」 胸に顔を埋めてきた 「ってことは、誰か好きな男がいるんじゃないのか本当は?」と意地悪そうにおどけた声で問いかけるが明日香は何の反応もない」 「あのさ・・あきちゃんは・・彼女がいた時・・あの・・△◎□◯▽?」 「えっ?、何て?」 「えっ、エッチとか、してた?」
17/03/18 16:27
(V6N39D4U)
投稿者:
ユキダルマ
第18話
明日香の突然の発言につい声を大きくしてしまった 「な、なに言い始めるんだよ」 「ちょ、ちょっと聞きたくて」 「なんでそんな話なんか・・」 「・・学校で」 「学校?」 「うん、さっき、あきちゃんが彼氏の話とかしてたでしょ」 「あぁ」 「クラスにもね、何人かは、付き合ってる人がいて、昨日、彼氏とキ、キスしたとか・・話してるコがいるのね」 もじもじとしながら話す明日香を見ながら、静かに聞く 「男子にもいて、彼女が出来たとか、いつキスするのとか、コソコソ話したりしてるの」 「うん」 「みんなね、付き合う話をすると、キスとか・・その後とか、そういう話をしてて、明日香も、あぁ、そういうものなんだって思ったの」 確かに、俺も中学、高校の頃はそんな話ばかりしていた気がする 性というものを初めて知り、女に興味が湧き、見えないもの、触れないものへの欲求が大きく高まり、それを満たした者への羨望、また、満たしていない自分を鼓舞するように、友人達とそんな話ばかりし、家では自らの手でその気持ちを毎日、何度も満たしていた 明日香は何故か悲しそうな表情を浮かべている 「明日香ね、友達とかいないから、席で聞こえてくる話を聞いてたんだけど、休み時間に、後ろの席の男子が・・」 「うん」 「・・エ、エッチしたいけど、あ、明日香とは嫌だって・・あんなガイコツみたいなブスは嫌だって・・小さな声で話してて」 「・・ひどいな」 泣きそうな顔をしている 「その後で、お昼休みにトイレに行ったら、入ってきた女子が、その男子の友達から聞いた話を、あっ、二人は付き合ってるんだけど・・明日香とは出来ないって話をしてたって・・笑いながら話してた・・みんなで、あいつとは無理だって・・私が男 なら嫌だって・・話してて、明日香、トイレから出られなくて・・」 ポロポロと泣き出す 俺は居ても立っても居られなくなり、胸の中に収まる明日香を強く抱きしめた 「・・嫌なのかな?、明日香のこと嫌いなのかな?、ブスだから?、痩せすぎてるから?」 「そんなことない、そんなことないよ、心配しなくても、明日香のこと好きな男も現れるから」 子供は残酷だ 思っていても至近距離で話すようなことじゃない 聞かれても構わないくらい、いや、むしろ聞こえるように言っていたのかもしれない 自分が誰かより上のステージにいたいという欲求だけが頭の中を支配する 泣きじゃくる明日香を、俺はただ抱きしめるしかなかった 明日香も俺の体に強くしがみつき、鼻をすすりながら、身体を震わせていた 父親のいない家庭、母も心に病を持っており相談出来ない状況、自然と強くなるしかないが、それでもまだ子供、今日やっと13になったばかりの子供 つらいのだろう・・どうしてあげればいいのか 俺には分からない・・何もできない 抱きしめながら頭の中は真っ白になっていたとき、明日香が小さく声を出す 「あきちゃん・・」 「ん?」 「明日香ね」 「あきちゃんのことが・・好き」 「あ、あぁ、俺も明日香が好きだよ」 「・・そうじゃなくて、お、男の人として・・好きなの」 ドクンと心臓が鼓動した 「え?」 「明日香ね、小さい頃から、あきちゃんのことが好きだった・・男子とか全然好きじゃなくて、ずっと、あきちゃんが好きだった」 「いや、でも・・」 「前に泊まりにきたでしょ?」 「あぁ、小学のときな」 「うん、あの頃、マンガとかでね、恋とか、そういうのを知ったんだけど・・いつも明日香が思ってた気持ちって・・あきちゃんが好きって気持ちって・・恋?、なんだって思ったの」 「いや、それは、明日香くらいのコが、先生とかアイドルに初恋するのと同じようなもんだろ・・」 「違うもん!、明日香の気持ち、そんなのじゃないもん」 強い目で訴えかける 「・・に、2年前・・明日香泊まりに来た時、あ、あきちゃんと・・そ、そういう仲に、そういう仲になりたくてきてたんだよ・・でも言えなくて・・」 そういう仲?、心臓がバクバクと脈打つのを必死で抑える 「いや、でも・・明日香はその・・姪っこだし・・そういう仲って・・」 「あ、明日香は・・あきちゃんに・・キ、キスとか・・それ以上のこととか・・して欲しかった」
17/03/20 11:37
(UgyR5XgL)
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