優しさに包まれ眠っていた私は、母さんのひざ枕のまま除夜の鐘が鳴る寸前で目覚めた

｢あっ、母さんゴメン。寝ちゃってたんだね｣

｢いいのよ智也、母さんなんか嬉しくて智也の寝顔をずっと見ていたの｣

そしてテレビの画面からは除夜の鐘が鳴りはじめた

私は母さんを連れて近所の神社にお参りに向かったんです

プレゼントしたニット帽とマフラーと手袋をしてくれてる母さんの手を握り、静かな町の中を二人で歩いた

４３才の母さんは、体調の悪さから少しヤツレてはいるし、１８０cmある私と違い１５０cmほどしか身長が無いので、細く小さなその手は手袋の上からでも分かるほどです

お参りを済ませ
正月の三日間はゆっくり過ごしてから、引っ越しの準備を始めた

要る・要らないで分け、家電類と家具は引っ越し便で送る事にした

車には衣類を積み、大家さんにも連絡をして部屋の引き渡しや引っ越しと、役所の手続きは全て同じ日にやることになった

引っ越し業者には日にちを指定し、すぐに作業も終わり

公共料金の日割り分の支払いは向こうに送ってもらうように手続きをして
役所では転出届けや払い物を全て終え

大家さんにも日割りで家賃を払い終えた

母さんが送り続けてくれた現金書留の中で、母さん自らが払い、来るときは一般道だったが帰りは高速道路を走る事に

全部母さんから言い出した事で、見てみたい所に寄りながらゆっくり帰る事になりました

引っ越し業者に指定したのは十日後だったし、社長にも連絡はしていたからそれまでに帰れれば良かったから

群馬の有名温泉地で偶然にもキャンセルが出た旅館に泊まることが出来て、母さんと泊まる事にしました

観光して温泉にゆっくり入って、豪華な料理を食べ、生まれて初めての贅沢を母さんとして

あまり飲んだ事の無い酒に二人とも酔っ払ってしまったんです

私も覚えてはいないけど、母さんに今まで押し殺していた感情をぶつけたらしく、母さんもオレに我慢していた感情を吐き出したみたいなんです

母さんに抱き着き私はいっぱい泣き、母さんもオレに泣きながら抱き着いていた

｢これからは母さんに遠慮しないでね、母さん智也の事なら何でも受け止めるから｣

ギューっと力強く抱きしめられ、人に対して今まで恋愛感情などは持たないようにしていた私は、ただ愛情に飢えていただけだった

母さんは小さな身体で、私を包み込むほどの大きな愛情を出していた

歪んだ愛情とかではなく、純粋に母が恋しかったのだ

抱きしめた母にキスをした

母さんも応えるようにキスを返してきた

わかっていた
愛情に飢えていた私と、ずっと忘れた事の無い子供に会いたかった母さんは、その目の前に居る愛する人の全てが欲しいんだと

愛の飢えは身体の飢えでもあった

朝に裸で抱き合う親子は、普通なら異様に見えるでしょう

母さんに何度も挿入して、母さんの身体の中には私の精液が溢れんばかりに残っている

起きた二人は無言のまま温泉に入りに行った

母の太ももには溢れた精液が流れ出して、慌てて拭き取る母さんを見て現実に親子で身体の関係を持ったんだと分かった

母さんは出来るだけ普通に振る舞っていたが、オレは少なくとも落ち着きが無かった

二十歳まで童貞で、捧げた相手が実の母親だという現実を飲み込めなかった

朝食を終え、支払いを済ませ宿を出て

次の目的地の東京に向かった

私はその車内で初めて母さんに、童貞を母さんに捧げた事を話した

母さんは複雑そうな顔で私を見ていたが、｢母さんが初めての相手なら、正直母さんは嬉しいよ。智也が良かったら母さんは智也とこのまま続けても良いし、智也とシテいる時は幸せで気持ち良かったから｣と、受け入れてくれた

明らかに女の顔をした母さんが隣で私を見ている

私は信号待ちで母さんの唇にキスをして返事をしたんです

シフトを握る私の手の上に母さんも手を乗せてきて、初めて母を女性として恋愛感情を持ってしまった

一つだけ約束させられたのは、毎日一緒に寝る事でした

独り寝の寂しさはもう味わいたくないという母さんの願いだったんです

もちろん良いよと答えた

母さんの手が、私の股間に伸びてきて｢母さん智也のコレを触りたいんだ｣と遠慮無しに言ってきたので

私は運転する車内で、ジーンズのチャックを開けてペニスを取り出した

今度は酔っていない者同士の欲求なのだろうか、母さんの手の中でペニスは硬くなりだしていたのだ



続く