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1:義母・亜紀子 旅情編
投稿者:
コウジ
(義家族との体験―義母・亜紀子 より続く)
日光からの帰路、高速道路を降りてしばらく走り、自分の住む街に 入ってから、自宅からほど近いラーメン店で早めの昼食を済ませて、 家の駐車場に着いたのは十一時半過ぎでした。 誰もいないしんと静まり返った家の中に入り、バッグから洗濯物を 出し、洗濯機に放り込み、同じバッグからあるものが入った紙袋を取 り出して居間のほうに向かいました。 あるものとは、鬼怒川温泉のホテルで義母の身体を弄んで、その後 でひどく後味の悪い思いに陥った、二つの猥褻器具でした。 帰路の途中のドライブインの、ゴミ箱にでも捨てようと思ったので すが、モノがモノだけに、気の弱い僕は結局捨て切れずに、家まで持 って帰ってきてしまったのです。 居間のソファに座り込む前に、僕はその紙袋の中身をしょりするこ とにしました。 そのことを口実にしたわけではありませんが、僕の足は自然に義母 の寝室に向かっていました。 襖戸を開けると主のいない室は、窓のカーテンも締め切られていて、 仄暗く冷え冷えとした空気が漂っていました。 その冷たい空気とは関係なく、この室に入ると、何故か僕の気持ち はいつもあらぬ方向に向き、知らぬ間に心にも身体にも妖しげで邪淫 な活力が、勝手に鎌首をもたげてくるのでした。 そういえば妻の由美が不在で自分が家にいる時は、義母がいるいな いに拘わらず、僕は大抵この室に入り浸っているような気がしました。 エアコンのスイッチを入れ、室の隅のクローゼットと和箪笥の隙間 から、例のアダルトショップの紙袋を取り出し、手に提げていた紙袋 から、途中で捨て切れずに持って帰った二つの猥褻器具を入れ換えま した。 妻の由美もいるこの家では、唯一安全な隠し場所でした。 持っていった紙袋には、実は猥褻器具の他にもう一つの写真雑誌が 入っていました。 僕がアダルトショップに二度目に行った時にこそっと買い求めた、 あの女美剣士が悪者たちに陵辱され、種々の辱めを受ける過程が淫靡 なフォトストーリーになっている雑誌でした。 その雑誌を買っておいて、僕はずっと見る機会を失くしていて、こ の日光の旅で、どこかで暇な時間があれば見ようという助平根性で持 っていったものです。 その雑誌だけを手に持ちながら、腕時計を見ると十二時半前でした。 義母の机の前の椅子に座り、僕は手にした雑誌を何気にペラペラと 捲り読みしました。 その雑誌は実をいうと値段は相当なもので、価格を見た時には僕も 少し躊躇したくらいの値段で、それなりに装丁もしっかりしていて、 大きさは週刊誌大で厚みもそこそこありました。 この室に入った時にいつも感じる妖しい昂揚感が、また身体と心の どこかに妙な刺激を与えてきているような、そんな気がしてきている 自分に僕はふと気づきました。 改めてその雑誌に目を向けると、表紙にはヒロインの美貌のうら若 い女剣士が、袴を穿いた小姓姿も凛々しく刀を抜いて構えていて、 「仇討ち無残」というタイトルが赤色の扇情的な文字で書かれていま した。 見かけによらず単細胞な僕の心の中に、さらにまた妙なスイッチが 入ったような気がかすかにしました。 最初の二、三ページは、数人の武士家族の幸せそうな写真が載せら れていました。 ページの四隅あたりに、脚本のト書きのように大まかなあらすじめ いたものが書いてあり、武士家族の構成は両親と娘二人のようで、し とやかな顔立ちをした姉のほうは武士の妻として嫁ぎ、妹のほうは負 けん気の強そうなきりりとした眼差しをしていました。 屋敷の縁側で、温厚そうな両親と姉夫婦と妹の五人が楽しげに談笑 している光景が写されていました。 その武士家族の長である父親と姉の夫が、藩の家老の悪事を知った ことで、家老の手配した三人の浪人たちに闇討ちに遭い命を落とす。 父を闇討ちした浪人たちを追って、母娘三人が仇討ちの旅に出る。 女だてらに剣の腕の立つ妹は、袴姿も凛々しい小姓姿に身を変え腰 に二本の刀を差す。 旅の途中で雲助風のたちの悪い駕籠かきやら、やくざものたちに金 品強奪目的で何度か襲撃を受けたりするが、小姓姿に身を変えた妹の 男勝りの鮮やかな剣捌きで撃退し難関を越える。 ある宿場町でついに仇の浪人たちと遭遇し、果し合いをするも浪人 たちの卑劣な姦計に嵌り、母娘三人とも拉致監禁の身となる。 大きな座卓があり夜具が二つ敷かれている、広い座敷の間。 黒い座卓の上に捕らわれの身となった小姓姿の妹が仰向けにされ、 両手両足を縄で座卓の脚に固定されている。 悔しげな顔で周囲に群がる三人の浪人たちを睨み据える妹だが、す でに着物の襟は大きくはだけられ、胸の膨らみを隠した白い晒の布も ほぐれ気味になっていて、乳房の深そうな谷間が妖しげに露呈してい る。 袴も大きくたくし上げられ白い二つの太腿が露わになっている。 その座卓の近くに敷き並べられた夜具には、後ろ手に縄で括り縛ら れた妙齢の母と姉が寝転がされている。 母のほうも姉のほうも着物の襟はあられもなくはだけられ、母のほ うはすでに膨よかな乳房の片方を露呈させられている。 姉のほうは着物の裾を腰の上あたりまでたくし上げられ、豊潤な白 い尻肉を無残に晒している。 やがて三人の浪人が離れ、母と姉と妹の三人に辱めを開始する。 いつの間にか座敷に現れ出ていた悪役顔の家老が、母のほうに近づ く。 「奥方殿、お年の割にはいい乳をしておられる。前からそなたを賞 味したいと思っていたのじゃ」 そういって家老の手が、五十代前くらいの母の、すでに二つとも露 呈した乳房をわし掴む。 二十代後半くらいの姉のほうも着物の帯を解かれ、白い長襦袢まで はだけられ浪人がその上に覆い被さり、露出した膨よかに熟れた乳房 に、卑猥げな髭だらけの口を寄せ舌を這わし廻っている。 母も姉も恥辱の思いに顔を切なげに歪めている。 座卓に仰向けに括られたまだ二十代前半くらいの妹ものほうも、す でに乳房を包み隠していた白い晒の大半がほどき解かれ、張りのある 大きな膨らみと桜色をした尖った乳首を浪人の手で弄ばれている。 袴はすでに脱がし下ろされ座卓の横に落ちていて、白足袋一つだけ の下半身が露わになっている。 浪人のもう一方の手が、妹の露呈した下半身の漆黒の茂みの上を這 っているが、きりりとした顔にはまだ憎悪の表情が露わになっている。 縄を解かれた母が夜具の上に仰向けにされ、素っ裸になった家老に 覆い被さられ、白足袋を上に向けて下腹部へのつらぬきを受けている。 やはり素っ裸になった浪人が膝を立てて固くいきり立った自らのも のを、母の顔の前に翳している。 やがて母の唇が浪人のものを口の中深くに咥え入れる。 隣りの夜具では全裸にされた姉が四つん這いにされて、背後から浪 人につらぬかれている。 いつの間にか母と姉の顔には、苦渋とはまるで違う愉悦の表情が滲 み出だしている。 両足を固定していた縄が解かれ、裸の浪人が座卓の上で妹の下肢を 割り開くように腰を突き出している。 妹の下腹部の漆黒の茂みの中に浪人のものが深く突き刺さっている。 目を固く閉じた小姓髷の妹の赤い唇が、襲い来る愉悦に堪えかねた かのように妖しく半開きになっている。 その唇に浪人がつらぬいたままで下卑た顔を近づける。 妹の唇が浪人の唇で塞がれる。 いつしか縄から解き放たれた妹の両腕が、浪人の浅黒い首に巻きつ く。 母のところにいた悪家老が、夜具の上に仰向けになっている浪人の 下腹部に跨り座り下からつらぬかれている姉の顔の前に立つ。 姉の白い手が悪家老の下腹部のものに添えられ、唇まで添え当てら れる。 恨めしげな目をしている姉の片頬が、悪家老のものを咥えて歪な膨 らみを見せる。 その真横の夜具で胡坐座りをした浪人に、髪を激しく乱した母が正 面向いて股がり座って、同じように下からのつらぬきを受けている。 深く抱き合いながら、今はもう母のほうが浪人の唇を貪り吸ってい る。 下からのつらぬきを受けたままの姉は、浪人の胸の上に倒れ込んで いて、その背後で悪家老が膝立ちをして剥き出しの尻肉に自らの下腹 部を突き当てている。 下から浪人の突き刺されたまま、姉は悪家老に尻穴を無体に犯され ている。 座卓では浪人が足を投げ出して座り込んでいる間に、小姓髷を乱し た妹が上体を屈めるようにして、浪人の剥き出しの下腹部に顔を深く 埋め込んでいる。 夜具の上で母と姉の二人が、豊潤な尻肉を向き合うようにして四つ ん這いに這わされている。 母と姉の尻肉の間に木刀のような棒が真横にあり、其々の先端が二 人の下腹部を深々とつらぬいている。 母と姉の顔の前に二人の浪人が膝立ちをしていて、其々のものを口 の中深くに咥え入れさせている。 妹のほうに悪家老と浪人がいて、悪家老が畳に仰向けになり、その 腹の上に小姓髷の妹が跨り座っている。 その側に立っている浪人の下腹部のものを、妹はいとおしげな表情 で口の中に含み入れている。 鴨居に母、姉、妹の三人が手首を縄で括られて並んで吊るされてい る。 「ふふ、母親似か三人とも豊満な乳をしておる」 と悪家老が嘲り笑うような下卑た眼差しで呟く。 三人の女の片足の太腿に縄が巻かれていて、同じように鴨居から片 足を浮かせるようにして吊り下げられている。 母と姉のほうに三人の浪人が群がり、唇を重ねたり、乳房をわし掴 んだりして弄んでいる。 小姓髷の妹の可憐な唇を、悪家老の分厚い唇が塞いでいる。 勝気なはずだった妹の顔にはもう愉悦の表情しかなく、悪家老の舌 に桜色の舌を淫らに絡ませている。 その写真雑誌の巻末にはト書きで、以降、その母娘三人の消息は誰 も知らない、と結ばれていて、座敷牢のようなところで後ろ手に縄を うたれ男たち数人に陵辱を受けている写真で終わっていました。 それを見終えた僕は思わず、ふうっと大きな息を吐き、何気に顔を 天井に向けると、ふと昨夜遅くの義母の悶えた顔が思い浮かんでいま した。 その後、僕の手は徐に動き、義母の日記が仕舞われている机の引き 出しを開けていました。 室の暖房が効き出したせいばかりでなく、自分の身体が自然に熱く なってきているのがわかりました。 義母の日記の古いほうの何冊かを取り出し、机の上に置いて、僕は ペラペラとページを捲り読みました。 青木、という文字を僕は探していました。 今しがた見た写真雑誌の興奮状態のまま、四年前の青木という男と の情交の描写のあるページを探しました。 …一ヶ月以上も間が空いて会った青木の、極端に痩せ細った身体と 顔を見て私はひどく驚いた、という件りがあり、…もしかすると、も うこの男とは二度と会えないのかも知れないと、私は心の中で思いを 複雑なものにしていた、という文で括られているところを見つけ、僕 は椅子にもう一度座り直すようにして、そのページの最初に目をむけ ていました…。 続く (筆者付記) これをお読みいただいている皆様には重ね重ねの不手際でご迷惑を おかけして申し訳なく思っています。 この前にレス投稿と勘違いして、無題のままスレ投稿をしてしまし ました。 改めて表題を入れさせてもらい、投稿させていただきますのでよろ しくお願いします。 筆者 浩二
2015/10/05 16:21:12(kVcxvxrv)
投稿者:
ロシナンテ
いつも精力的な投稿ありがとうございます。
楽しみに拝読しております。 ここ最近は、お義母さんが自らの気持ちを口にしたり、淫語を発したりする 場面が増えてきて、嬉しい限りです。 引き続き、投稿をお待ちしております。
15/10/05 22:05
(D8aiWiig)
投稿者:
コウジ
義母の日記より抜粋。
一ヶ月以上も間が空いて会った、青木の異様なくらいにやせ細った顔と 身体を見て、私はひどく驚きを大きくした。 駅裏公園で待ち合わせをして、いつもなら自分の車に私を乗せるはずの 青木が、その日には私の車のほうに強引に乗り込んできたのだ。 夏の終わり頃の薄暮は七時前でも、まだ少し薄明るい。 男の汗の臭いと、もう青木の身体に染み付いてしまっているのか、酒の ような臭いが、それほど広くない車に充満して、私は深いな表情を露わに して、彼の顔を睨みつけた。 その時に、私は青木の変容に気づいたのだ。 荒い息を吐きながら前を見据える青木の横顔に、これまでのような精悍 さがまるで見られず、頬から顎のあたりがひどく削げて見えた。 よく見ると酒焼けと日焼けが入り混じったような、あの赤黒い肌艶が、 薄暮で見るせいだけでなく、痩せ細った顔や首の周りからも失せてしまっ ているようだった。 「いつものホテルだ…」 そう短くいって、また悄然と前に目をやる青木は、明らかに身体のどこ かに変調をきたしているようだった。 しかし意に染まない逢瀬を強いられている、私のほうからそのことを、 青木に窺い聞くということはしなかった。 自分が教師として勤める学校の児童の親である青木からの暴力的な陵辱 を受け、それからは強いられるまま彼のいいなりになり、身体を幾度とな く汚され続けてきて、やがてもう半年になろうとしている。 これまでに気持ち的に青木に迎合するということは、一度としてなかっ た。 どんなことがあっても体感的にも、好きになることができない男の一人 だと、私は確信的に今も思っている。 ただ、恥ずかしくて情けないことだが、間もなく六十を迎えようとする この年齢で、青木の手と身体に抱かれてしまうと、私は女としてはしたな く淫れてしまう。 私にしたらまるで毒蛇のような男であるはずなのに、青木の腕の中に抱 かれ、淫靡な手で身体のあらゆる箇所を愛撫され、そして果てしなく長い 時間のつらぬきを受けると、無残にも私はいつも崩落の憂き目に合ってし まうのだ。 曲がりなりにも子供を教え導く教職者としての誇りは、一溜まりもなく 消失してしまい、私は遠い昔にあった娼婦のように乱れ狂わされるのだっ た。 自分のどこにそういう淫靡な資質が潜んでいるのかは、私自身にもわか らなかった。 教師になり立ての頃、赴任した田舎の学校の宿舎で、見知らぬ男に襲わ れ、犯されてしまったことが、もしかしたら私という女の身体の中のどこ かに、潜在的に潜み隠れているのかも知れない。 青木の身体の変容はかすかに気にはなったが、お互いに語り合うことも なく、車は郊外の慣れることのないホテルの入口を潜った。 青木は車から降りても、いつもとは違う何か弱々しげな歩幅でホテル の人のいない薄暗いロビーまでゆっくりと歩き、その後を私は顔に手を当 てるようにして追随した。 いつも青木が好んで使う室が空いてなく、違う室に入った。 入口を入るとすぐに縦長の大きなベッドが目に入り、談笑用の小さな丸 いテーブルと椅子二つがあった。 天井の四隅から気色の悪い赤々とした照明が放たれ、ベッドの頭の方向 と縦長部分がやはり鏡張りになっていて、反対側の浴室もガラス張りにな っていた。 青木がベッドに全身をどっかりと投げ出すように倒れ込んだ。 私が所在なさげに小さな椅子に腰を下ろすと、ベッドのほうから、 「今日は時間がないんだよ、先生。こっちへ来いよ」 と青木が頭だけ起こしてそういって、弱々しげに手招きをしていた。 私はいわれるままテーブルにバッグを置き、青木のいるベッドににじり 寄った。 すぐに青木の手が首に巻きついてきて、私は引き込まれるように彼の胸 の上に抱かれた。 青木の好きにはなれない汗の臭いが、私の鼻腔をついた。 「ううっ…むむ」 いきなり青木に唇を塞がれる。 酒臭い息が粘い舌と一緒に、私の口の中に入ってきた。 ブラウスの上から青木の手が私の乳房をまさぐってくる。 唇を吸われ乳房を揉まれての時間がしばらく続く。 すると、好きではないはずの青木の体臭と息の臭いが、私の体内を伝っ て頭の神経を妖しく刺激してくる。 唇が離れた時、青木は肩まで揺らすほどの大きな息を二、三度ほどして、 少し苦しげに顔を歪めているのが見えた。 「先生、服脱げや。…ついでに俺のズボンも脱がしてくれ」 天井のほうに顔を向けたまま、青木が覇気のない声でいってきた。 逆らうことなく私はベッドから離れ、丸いテーブルの近くで上着から順 に脱ぎ出す。 いつものことだが、この悪夢のような時間が早く過ぎることだけを願い ながら、私は顔を俯けさせて、スーツ、ブラウス、スカートまでを脱ぎ、 パンティストッキングに手をかけた。 ベッドの上で身体を横向きにして、私のほうに目を向けていた。 いつもなら卑猥げにほくそ笑んだりして、ぎらついた視線を投げつけて くるのだが、今日はいつもと違っていた。 ブラジャーとショーツだけになり、ほんの少しだけの躊躇の後、私はブ ラジャーのホックを外し、流れのままにショーツも足首から抜いた。 青木の顔がかすかに満足げな表情になっていた。 全裸になった私はベッドの上に乗り、這うようにして青木に近づいた。 青木は上半身のTシャツだけ自分で脱いで、ベッドに仰向けになっている。 私は青木のカーキ色の作業ズボンのベルトに手をかけ、ホックを外す。 そしてズボンだけを下に下ろすと、派手な色のトランクスが見えた。 「早く頼むぜ、先生よ」 という青木の声に急かされて、トランクスを脱がすと、鬱蒼とした漆黒の 茂みの中央から、グロテスクな色をした半勃起状態のものがだらりと垂れ下 がっていた。 どう足掻いてもこのままこの場から逃げることは出来はしないのだ。 青木につらぬかれ、女として恥ずかしく悶えさせられ、体内深くに迸りの 放出を受けるまでは、ただ堪えるしかないのだと私は気持ちの中で、自らに いい聞かせ、その茂みから覗き出ているグロテスクなものに手を添えた。 上体を屈め、顔を青木の股間の漆黒に近づけた。 いいようのない異臭が鼻をつく。 その異臭に堪えて青木のものの先端に、私はそっと唇をつける。 口の中に含み入れてすぐに、やおら青木のものがびくんと小さく躍動し、 見る間に硬度を高めてきた。 「うおっ…」 という驚いたような声が青木の口から洩れた。 瞬く間に硬度を増した青木のものを、唇を窄めるようにして咥え入れな がら、彼に以前に幾度か教えられたように、私は頭を上下させた。 頭と肩を布団から上げてきた青木の顔に、驚きの表情が露わになってい るのが見えた。 「よしっ…」 とまた青木が独り言のような声を出したかと思うと、いきなり私の肩を 掴み取ってきて布団に押し倒してきた。 仰向けにされた私の両太腿の裏を、慌てた動きで手で持ち上げてきた。 身体を海老折りにされ上に向けて剥き出しになった私の股間の頂点に、 青木の唇が被さるように触れてきた。 私は声を上げるしかなかった。 いつもにない荒々しさで青木の舌は、私の身体の中心を這った。 拡げた両手で布団をわし掴み、顔を左右に振りたて、私は女になりた だ喘ぐだけだった。 やがて青木が上体を起こして間髪を入れずに、私の下腹部に固くいき り立ったものを突き立ててきた。 忘れかけていた強い圧迫が、私の下腹部を襲ってきた。 「ああっ…」 一際高い声を上げて、私は青木のものから受ける圧迫に堪えようとし たが、一気に押し寄せてきた快感の前にそれは徒労でしかなかった。 青木の咆哮のような声が長く聞こえていた。 腰の律動を続けながら青木の上体が折られ、顔が私の顔に近づいてき たのがおぼろげにわかった。 布団を強くわし掴んでいた私の両手が、青木の首にまるで待っていた かのようにすぐにしがみついていた。 「ああっ…お、お願いっ…キ、キスしてっ」 そう叫ぶようにいって、私は青木の唇を求めていた。 長く唇を重ね合ったまま、青木は私への突き立てを止めることはなか った。 もうどうなってもいい、と私は思っていた。 今日の夕刻に唐突に、会いたいから来い、という携帯を受けた時から ずっと抱いていた青木への嫌悪感が、瞬く間の早さで雲散霧消してしま っていた。 下腹部への青木の抜き差しは長く続き、それに平行するかのように、 このまま死んでしまいたいような快感を伴った圧迫も長く続いた。 薄目をどうにか開けて見た青木の形相にも、何か得体の知れない逼迫 感に必死で堪えているような表情が出ていた。 固くいきり立ったままの青木のものは、まるで断末魔のあがきの ように躍動し、私の体内の深い部分にまで達していた。 「せ、先生よぉっ…」 「あっ…あ、あなた…きてっ…もうきてっ」 「お、おうっ…い、逝くぜっ、先生っ…」 青木の本当に断末魔のような高い咆哮の声が上がり、私も薄れゆ く意識の中である限りの声を絞って、熱い官能の頂点に達した声を 上げて応え、そのまま気を失っていた。 どれくらいの時間が経ったのかわからなかった。 全身に何かが覆い被さっている圧迫感で、私は意識を戻した。 圧迫の正体は青木だった。 青木が私の身体に覆い被さるようにして、珍しく眠りこけたよう に意識を喪失していた。 私の顔の真横に顔を埋めたまま、青木はまるで死人のようにピク リとも動かなかった。 どうにか青木の身体からすり抜けるようにして、私は上体を起こ し布団の上に座った。 下腹部から何かが外に洩れ出るのがわかった。 青木が私の体内に迸らせた白濁液だった。 ベッドの棚からティッシュペーパーを取り出し、下腹部を拭くの だが、その白濁液は驚くほど大量に洩れ出ていた。 私がバスルームに入って、シャワーで身体を洗って出てきてもま だ青木はベッドに突っ伏していた。 その青木が急に腹部のあたりを押さえて、 「ううっ…」 と顔を歪めながら、呻き声を上げて意識を覚ましたのはそれから 間もなくのことだった。 腹部のあたりの痛みに堪えるような青木の仕草だったので、 「…どうかしたの?」 と私は少し不安げに尋ねた。 ベッドの上で背中を捻じ曲げるようにして、青木は顔をひどく歪 ませていた。 これまでに一度としてなかった光景に、私も少し狼狽し、もがき 苦しむ青木ににじり寄った。 青木の腹部のあたりの苦痛は数分ほど続いたが、いる場所が場所 なだけにどうすればいいのかが私にはわからなかった。 そうして途方に暮れかけた時、青木の苦悶の症状がピタリと止ま った。 それからまた数分後、私が冷蔵庫から取り出し渡した缶入りのお 茶を飲んで、どうにか落ち着いた青木の口から、 「心配かけたな。…俺ァ、実は今入院しててよ。ふふ、酒の飲み 過ぎで胃潰瘍だってよ。仕事の現場で血を吐いて倒れちまって、病 院に担ぎ込まれて、もう二十日くらいになるんだよ」 と思わぬ言葉が出て、 「病院の先生に、こんなに痩せ細ったりして、ひょっとしたら癌 じゃねぇのか?って聞くんだけど、悪性の胃潰瘍だからってばかりい いやがる。…で、病院でいつも先生、あんたのことをよ、思い出し てたらもう無性に会いたくなってなぁ。それでこうして病院抜け出 してきたんだよ」 といかつい顔には不似合いなくらいのしおらしい声で、話してき たのだ。 私は言葉を返すことなくただ聞くだけだった。 「あっ、そうだ…先生に返すものあるんだ」 と青木が急に何かを思い出したようにいって、側にあった作業ズ ボンの後ろポケットから、何か封筒のようなものを出して、私の前 に差し出してきた。 封のされていない封筒を開けると、十数枚ほどの衝撃的な写真が 入っていた。 ずっと以前に青木に呼ばれて抱かれた時に撮られた、私の全裸の 恥ずかしい写真ばかりだった。 思わず私が青木に怒りを込めた視線を向けると、 「先生、これであんたをどうにかしようなんて、俺ァ、思っちゃ いないよ。あんたに返そうと思って持ってきたんだよ。…あ、その ネガなら俺がちゃんと燃やしてもうないから、安心していいよ」 と彼は少し申し訳ないというような表情でいってきた。 ホテルを出て駅裏公園の駐車場まで、青木を送り届けた時、彼が 車の降り際に、 「先生よ…今日、あんたに会えてよかったよ。いや、あんたを抱 けてよかったが本当かな?…世話になったな」 とまた彼には不似合いな穏やかな声で私にいってきた。 その言葉に私は言葉を返さず、目だけでかすかに別れの意を伝え たのだが、以前とはまるで違う背中の細さを見て、もしかしたら青 木とはこれが最後になるかも知れないと、何気にふとそう思った。 義母の日記のそこを読み終えて、僕はその次を読もうという気持 ちには何故かなりませんでした。 以前に義母の口から聞いたのは、青木はそれから二週間ほどで、 胃癌によりこの世を去ったということでした。 義母の日記を読み終える寸前くらいに、僕の携帯がメール着信を 告げていました。 喉の渇きを覚えたまま、椅子に座り携帯の画面を開くと、義母か らのメールでした。 (もう、お家にいるの?…あのね、観光予定になっていたところが 何か事故があったみたいでスルーすることになり、帰宅が早まりそ うなの。遅くても四時には集会所に着くとのことです。早く会えて 嬉しい亜紀子より) という内容でした。 つい今しがた読み終えた義母の日記に、完全に触発されていた僕 は、義母のメールを読んですぐに心を決めました。 由美の帰宅は九時頃です。 昨日、というか、昨夜の午前三時頃に抱いたばかりの、義母の身 体に、愚か者の僕はもう欲情していました…。 続く
15/10/07 01:16
(DFIAw2WT)
投稿者:
kkk
雑誌の3人の女性と侍の絡みが上手く表現されていますね~私もみている様な感じになりましたよ。
義母さんからの早くにつくと言うメールの内容が可愛いですね~。 時間が取れて青木との行為を再現して楽しむのではないかと・・・・・期待しています。
15/10/07 06:01
(3UWsPfsE)
投稿者:
(無名)
Kkkさん
いつもの感想&思い込みを書く前に 他に書く事無いですか? 前スレで誰もが理解している事を質問しといて 無名さんが丁寧に説明されてるんですが そっちはシカトなんですね 恐れ入りました
15/10/07 16:40
(2fOO3Zr5)
投稿者:
(無名)
5
板汚しのいじめヤローだね。お前しつこいね~。
15/10/07 21:35
(pggwOmW.)
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