結婚しよう・・・優美子
優美子はあれから何百回もその言葉を頭の中で復唱している
その言葉を復唱する度に、一人顔をニヤケさせては、現実を考え悩む、その繰り返しを優美子はこの１週間ずっと続けてきた

嬉しい・・・純粋な気持ちでは、すごく嬉しい
あの最愛のおにいちゃんからのプロポーズ
私と一緒に生きていこうという意思表示
人生で最大の喜びを感じている

あの後、おにいちゃんは、晴菜と一緒に暮らそうと言ってくれた
子供が出来ていたら、４人で幸せな家庭を作ろうと言ってくれた
子供が出来ていなかったら、作ろうと言ってくれた
そして・・・
そして、ママよりも優美子を愛していると言ってくれた・・・

涙が出た
おにいちゃんの胸の中でいっぱい泣いた
嬉しくて嬉しくて嬉しくて、大泣きした
子供のようにワンワンと泣いた

そんな私をおにいちゃんはあの時のように頭を撫でて、涙を拭いながら優しくキスしてくれた
私はそれ以上何も言えなかった
こんなに幸せなことってあるの？
私、こんなに幸せでいいの？

でも、でも・・・・
誰にも許されない・・・
おにいちゃんと本当に結婚することはできない
この国の法律は、婚姻届を受け取ってくれない
この国の人達は、私達の結婚を祝福してはくれない

晴菜もいる
晴菜の将来を考えると・・・
イジメにあうかもしれない、おかしな目で見られるかもしれない

でも・・それでも・・・
はあぁ・・・・・・・・・

おにいちゃんは私をあやすようになだめた後、寝ようかと言って、私を抱きしめたまま眠りについた
私はずっと眠れなかった
嬉しさで興奮して眠れなかった
時々、おにいちゃんの胸をぎゅっと抱きしめて、喜びを味わってた
おなかの中に出してくれたおにいちゃんの種が私の中で暖かく動いているのを感じた

大好き
おにいちゃん大好き

私、子供になっちゃたのかなぁ
もう３０なのに、もう晴菜もいるのに・・・
おにいちゃんの前にいると、おにいちゃんの胸の中にいると、私、子供になっちゃう

次の日の朝、私はおにいちゃんが目を醒ます前に部屋を出た
出る前に寝ているおにいちゃんにそっとキスをしておにいちゃんの部屋を出た

おにいちゃんと一緒に朝を迎えて、おはようのキスをして、一緒にコーヒーを飲んで、お別れの前にもう一度キスをして家を出る・・・ううん、もしかしたら、その前にもう一度おにいちゃんに・・・
そんな朝もいいなって思ったけど、でも、なんか恥ずかしかった

だから、何も言わずに黙って帰った

でも、帰りの電車の中で現実に気付いた
喜んでいるだけじゃいけない
もっと重い現実があった・・・

どうしたらいいんだろう・・・・

今、優美子は自分の家にいる
仕事から帰り、母に預けている晴菜を迎えに行き、晴菜に食事をさせた後、風呂に入り、少しだけ遊び、晴菜を寝かせた
これからが、優美子が自分だけのために使う時間である
まだ時間は９時、朝も早いが、まだ寝るには早すぎる時間だった
優美子はいつもであれば、春菜が見ないよう棚の上に隠してあるレディコミを見て、優二と次に会うときはどのようなシチュエーションにしようか研究し、しだいに自分が興奮していき、優二に様々な場所で、シチュエーションで、体位で抱かれる妄想をしながら自慰に耽る時間である

しかし、この１週間はずっと、優二からのプロポーズについてを喜び、悩み、そのループに陥っていた
ただ、優二により開かれた女の扉は閉じることはなく、考え抜いていると、つい優二のことを思い浮かべ、下着の中に手を入れ、優美子の秘唇の上にある突起を強く擦っていた

んっ・・んっ・・・あっ・・・んっ・・あっ・・・おにいちゃん、おにいちゃん・・・
あっ・・おにいちゃん・・んっ・・おにいちゃん・・・おにいちゃん・・・
おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん、おにいちゃん・・・いくっ・・・

はぁ・・はぁ・・はぁ・・・
またショーツ汚しちゃった・・・
おにいちゃん、こういうの欲しいかなぁ・・・
そういえば、あのショーツどうしたかな・・・
私を想いながらしてくれてるかなぁ・・・
あーあ、おにいちゃんのパンツ持ってくんだった・・・
はぁ・・・おにいちゃんに会いたい・・・