朝目覚まめるとモノクロトーンで統一された部屋だった。確実に寝る前まで
の俺の部屋ではない。
俺の部屋はエロ本と漫画、飲み終えたペットボトルで散らかっていたのだ
が…。
ふと、部屋を見渡すと木が太陽に向かって繁っている。その上、隣の一軒屋
の屋根が同じ目線にある。
（一軒屋の二階？）と思っていると携帯電話がどこかで聞いたことのあるメ
ロディーを奏でた。俺の携帯じゃない。
誰の家だろうと考えているうちにふと自分の腕が細く、しかも白く透き通る
ような肌なのに気がついた。
見慣れた毛に覆われて空手二段まで持っている自分の腕とは違う！
急いで鏡を見た。そこには金髪に染めたショートカットの少女がいた。少し
眉毛が薄いが可愛い若い少女だ。多分12～14才くらいの顔立ちは整っている
ハーフ顔、スレンダーな身体で身長は160くらいだろう。
俺ぢゃない…。着ている物は黒のタンクトップと黄色い赤いハーフパンツで
唖然とした顔で写りこんだ自分の変わり果てた姿が印象的だった。確かめる
ように胸を触ってみた。
まだ硬い乳房はシコリが大きくなった感じで揉むと鈍い痛みが胸に広がる。

情況が把握出来ない。混乱していると、また携帯電話があのメロディーを演
奏し始めた。携帯の外側にある液晶には、ただ電話番号が載っているだけ
だ。登録されていない番号なのだろう。

とりあえず、携帯電話を無視して、彼女の部屋を見渡してみる。モノトーン
調でまとまった部屋だが、およそ少女の部屋とは言い難く、部屋を飾ってい
るのは、真っ赤な特攻服だけだった。
(・・・チビのヤンキー女か？)
特服のポケットを漁ると家の鍵と財布を発見。財布の中のレンタルカードで
名前を確かめると「朝霧　朱里(あさぎり　あかり)」という名前だった。
ひどい物で財布には623円しかない。とりあえず服を探してみる。
少女のクローゼットの中はあまり服が無く、カラーボックスに下着と晒し、
クローゼットにはコートや特攻服、そして制服が入っていた。

制服を手に取ると彼女の香水だろうか？年不相応な甘い香りが花をくすぐ
る。まず、制服を着る事にした。
タンクトップを脱ぐと小ぶりで少しだけ膨らんだ胸には、小さいピンクの突
起物があり、卑猥な光景だった。下をパンツごと脱ぐとそこには毛の無い縦
筋があるだけだ。

内心ドキドキしている。童貞が初めて彼女にＨのＯＫをもらった時のくすぐ
ったいような、それでいて心は落ち着きながらも、体の芯が熱くなるような
あの感覚だった。
少女の体をじっくり観察してみる。色白で炉利というに相応しいくらい完璧
な少女の体。
俺は一旦ベッドに入り直す。そして、指で胸と乳首を刺激してみた。コリコ
リしたり、爪で引っかいたり弾いたりしてみたが、漫画のように女が喘ぐよ
うな感じの快感はない。むしろ、これくらいなら、男体の時に女に胸を攻め
てもらったほうがよほど感じる。次にあそこに手を伸ばしてみる。
ちょっと、ヌルッとした感触で自分が濡れているのが分かった。クリトリス
は小さいが、そこを手で擦ると思わずビクッとしてしまった。余りに刺激が
強過ぎるのだ。
俺はがっかりした。訳も分からず女体になってしまったのに、女体は男の時
に想像していたよりあまり楽しい物ではないらしい。
最後に膣への進入を試みたがあまりの激痛に第一関節も入らない程だ。

俺はとりあえず制服を着て部屋を出た。
この時、俺自身に起こった事、これから、レイプ、レズ・・・様々な苦難が
待ち受けているとは考えても見なかった。

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