男としての屈辱感に勝る女の快感で、
俺は顔を上げて前にある鏡で自分の惨めな姿を見ている。
あいつのピストン運動で俺の乳房は激しく揺れる。
硬派だった俺は、すけこましのこいつ、山下を
ラグビー部の部室で腹立ち紛れに床にねじ伏せた、
あのときのことが脳裏に浮かんでいた。
その山下のペニスが、女となった俺のバギナに挿入されている。
山下は、今犯している女が俺だということを知らない。
ただの一人の女だと思ってファックしている。そのことだけが救われる。

俺は無意識にベッドに両肘をついて、あいつが俺を犯している様子が
よく見えるようにしてしまっていた。
体だけでなく、心まで女になりはててしまったのか？
オナニーではとうてい得られなかった快感でやつのペニスを受け入れて
しかもそれをこの目でよく見てさらによがっている自分が鏡にいた。
やつは俺をじらすかのように時々ピストン運動を止める。
「イヤー、止めないで、入れてー、お願いっ」
俺はペニスをほしがるように尻を振りながらあいつに尻を突き出す。
やつはそんな女の俺を見て勝ち誇ったようにまたペニスを前後する。

「あーん、あんあん、いいー、もっとー」
やつは今度はピストン運動を止めることなく、いや止められなくて
ずっとペニスを前後し続けて、俺は次第に絶頂に上り詰めていった。
やつは急にペニスを俺のバギナから抜いたかと思うと
俺の尻に、背中に大量の精液を吐きかけて俺の上になだれ込んできた。
俺は絶頂感に浸り、尻と背中にやつのザーメンを吹きかけられたままで
ベッドの上に意識朦朧となった。
女の快感が徐々にしぼんでいくにつれて
やつに精液まみれにされたことに屈辱感が次第に頭をもたげてきた。

「おまえ、本当に石坂先輩とは関係ないのか？
なんかあの男を犯しているような変な気分になって
今までにないくらい興奮したぜっ」
「・・・・」俺は意識のないふりでごまかした。

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