某イベント会場に来て、人気アイドルの片方になり、ファンサービスを楽しんだ男は、次は何をしようと考えていた･･･。

（また、同じように本人になっても芸がないしな～）

などと思っていると、会場にアナウンスが流れる。


「では、本日のイベントのひとつである、茜ちゃんの撮影会権利を得たお客さんたちを発表します。
皆さま、お手持ちの入場券に書かれている番号をご覧になりながら、スクリーンに注目して下さい」


茜と言えば、まだ知名度は低いが、現役女子高生の肩書きを売りにバラエティーで活躍しているアイドルである。

最近、水着の写真集を出したばかりであり、その販売促進も狙った企画なのだろう。


スタンドからは、歓喜の声がところどころで上がっている。

スクリーンから発表された番号は、全部で20名。

いやはや、なんとも運のいい人達だ。

「それでは、抽選に当たった方は、スタンド裏手にある特別室までチケットを持って訪れて下さい。
撮影会は、茜ちゃんの準備もありまして、今から1時間後を予定しています。
遅れずに、訪れ下さい」


（なんだよ～、残念だな。
俺のチケットは抽選にもれちゃったか。
って、どうでもいいがな。
撮影会～、ちょっと遊んでみるかな･･･）


男は、先程と同じように言葉を唱えると目をつむっていった･･･。




撮影会のための特別室隣では、茜とマネージャーが話をしていた。

「今日の撮影会は、イベントのひとつの目玉だし、しっかりね。
基本的には、今着ている水着の上からセーラ服を着て、初めはセーラ服で撮影。次は水着での撮影になるからね。」

「大丈夫だって、マネージャー。
何度も話は事務所で聞いたわ」

「後、一応お客さんからポーズを要求されたら、軽くは答えてね。
基本的には、茜ちゃんの自由になってるけど。」

「は～い、わかりました。」

「じゃあ、私は一度出るから、このセーラ服を着てね。」

っと、服を渡してマネージャーは出ていく。


残った茜は、水着の上からセーラ服を着ると、濡れた髪を乾かしたり、化粧を直し始めた。



っと、思ったら突然立ち上がって両手を背中に回して水着の上を脱いでいく茜･･･。

ブラウスを着たまま、肩紐を抜くと、そのまま水着の上を脱ぎ捨てる。


っと今度は、スカートの下から手を入れて、一気に水着の下を脱いでしまう･･･。


ぱっと見ても、特に変わった様子は見られない。

ブラウスの上に上着があるため、胸が透けることはない。
スカートも短いと言っても普通に立っていれば、何も変わった様子は見られない。


しかし、今の茜はセーラ服の下には何も着けてないのである。


脱いだ水着を、適当な所に隠すと、今度は鏡の前に座って、自分を見つめる茜。

「いいこと、茜。
いま、あなたは水着の上からセーラ服を来ています。
水着は身に付けているのです。
前に水着の写真集を出しましたね。
今更、水着が見えるくらいサービスと思いましょう。
笑顔を絶やさず、要求されたポーズにも答えましょうね。
では、化粧直しも終わりました。
ちょっと休んでからマネージャーを呼びましょう」

っとまで言うと、眼を閉じていく。




っと、場面かわって部屋の外で待っていたマネージャーは、茜が眼を閉じたと同時に立ちながら笑みを浮かべていた･･･。

（これで、準備は整ったかな。
マネージャーになっちゃえば撮影会中に茜ちゃんの近くにいられるもんな。
さっき、本人になって水着を脱いだ後に、暗示もかけたことだし･･･。
セーラ服の下には水着に着けていると本人は思い込んでいるはず。
どんな撮影会になるか楽しみだ･･･。）


「マネージャー入っていいわよ」

っと茜に呼ばれ、部屋に入っていくマネージャー。

「うん、かわいい、かわいい。ばっちしだよ」

「そう？嬉しい」

「下着じゃないし、水着が少し見えるくらいのサービスはしなよ。」

「分かっているって。下にはさっきから会場のみんなに見られてた水着なんだしね」

（よし、しっかりと暗示は効いてるな）

「じゃあ、そろそろ時間だし。茜ちゃん、隣の部屋に移動するよ」


その後、茜とマネージャーは選ばれたファンが待つ隣の特別室に入っていく･･･




※久しぶりに暇だったので書いてみました。
なんとなく、ソフトな描写が好きなので、前置きが長かったです。
次からは撮影会の様子を書いてみようと思っています。
感想あったら、嬉しいです。

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