「へぇ……子供にすると皮かぶっちゃうんだ」
　陰茎をもてあそびながら峰地は言った。
「なに考えてるんだよ！」
　能力を使ってはいるが気が気ではなかった。
　通勤ラッシュではないとは言え、そこそこの人数がいる。1車両全員の意識
をそらすには相当な集中力が必要でふとした弾みで操作が外れる可能性があ
る。
「フフ……」
　峰地は小さく笑うと陰茎を親指と人差し指でつまむ。そして、ゆっくりと皮
を剥き始めた。
「いっ！」
　陰茎に激しい痛みが走った。
「痛いっ！　や、やめてくれ！」
「へぇ……向けてない状態に戻るんだ」
　オレの懇願などどこ吹く風。峰地はゆっくりとけれど着実に皮をむいてい
く。
「み、峰地！　許して！　許してよ！」
　あまりの激痛にぽろぽろと両目から涙がこぼれた。泣きながら必死に請う。
「私の初めてを奪ったんだよ。だから私も貰うね」
　露出している亀頭部分を左手でつまむと一気に皮を剥いた。
「ひぎぃっ！！」
　最初の比ではない痛みで目の前が真っ白になった。
　
「フミ？　フミ？」
　名前を呼ばれ、眼を開けた。
「う……」
　ぼやけた視界であたりを伺う。
「あ、やっと起きた。心配したよ」
　峰地がオレの顔を覗き込んでいる。数秒ほど見詰め合っていると突如、電車
の中でのことがフラッシュバックした。
　まともに働かない頭でとにかく体を起こそうと思い、手を突いて起き上がろ
うとする。
「……む？」
　しかし、体は動かなかった。
　正確には動かなかったのではなく動かせなかった。電車の中でのこととは異
なり、意識しても反応しないということではない。動かそうとしても外的な何
かで動かせないのだ。
　首を回して確認する。
　両腕両足がベッドに縛り付けられていた。そして、口には猿轡がされてい
る。
「っ！」
　予想外の出来事に息を呑む。
「ここは私の部屋。大変だったんだよ。フミが気絶したせいでごまかすのが大
変だったんだから」
　峰地は顔を離すとベッドに腰掛ける。
「そうそう。謝らなくちゃいけないんだけど」
　半ば呆然としているオレに対して峰地は反省するようなそぶりを見せる。
「フミのちんちんなんだけど無理やりしたから血がでちゃった」
　峰地の言葉に首を上げて股間を見る。
　無理やりはかされた短パンは下着とともに脱がされ何もはいていない。とい
うか全裸だ。
　むき出しにされているナニを見ると確かに赤いものが見えた。
「でもこれぐらい嘗めとけば大丈夫だよね」
(そういうことじゃねえだろ！　早く戻せよ！)
　だがいくら口に出そうと思っても「むーっ！」としかいえない。体を動かそ
うにもぎしぎしとベッドがきしむだけで変化はない。
　そうこうしているうちに峰地は長い髪を耳に掛け、陰茎をつまむ。
「だから舐めてあげるね」
　そのまま峰地は口を開くと陰茎を口に含んだ。
「んーっ！」
　勃起もしていなましてや子供の陰茎など容易に口に収められるようで余すと
ころなく舐めしゃぶった。咥えた亀頭に舌を絡みつかせて吸い上げる。
　下半身に血が集中していくのが分かった。子供でも勃起するらしい。
(っ、なんだよ！　これ！？)
　昨日の快感とは比にならないほどの快感。あまりの快感に腰がしびれ動くこ
とも出来ない。
　だが……
(っ、ぐ、くる、しい！)
　強すぎる快感のため、辛いと感じてしまっている。耐え難いほどの快感で涙
が流れた。
(ひぐ……たすけ……て)
　このままでは射精も時間の問題だった。
　舐められているだけなのに意識が飛びそうだ。なら、射精の場合は？
　そのことを考えると恐怖が全身を覆った。このまま射精した死んでしまうよ
うな気がした。
(やだ……いやだぁ)
　両の目からは涙がこぼれ震えながら峰地を見やる。
　そのとき峰地は顔を上げて眼だけで笑うと玉袋を揉みしだき、攻めを強め
た。
(っ！？)
　そこで再度、意識が途切れた。



　今回は短めです。

　それと峰地の能力について
　峰地の能力は自分の考えを相手に反映させることです。年齢を操るだけでは
ありません。

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