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雪菜12 〜【矢と稲妻の書】その5〜
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:魔法使い体験告白
ルール: 私は魔法使い、そんな私の空想H体験告白
  
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1:雪菜12 〜【矢と稲妻の書】その5〜
投稿者: 液男 ◆p.LufJKJx.
「残念ね……少しだけ、遅かったらしいわ」
 俺と雪菜が駅前商店街に着いた時、そこで起きていた騒動はすでに、収束に
向かっていた。
 通行人から聞いたところによると、『地元悠々ぶらり散歩』の撮影中、レポ
ーターの桃川美月が、突然裸になってウンコを漏らしたらしい。
「裸になったって言っても、服を脱いだって言うんじゃなくて、突然服が消え
てなくなった、って感じらしいわ……間違いなく、魔法使いのしわざよ。魔力
反応もたっぷり残ってる。
 生放送中に、出演者の女性に痴態を晒させるなんて。なんて馬鹿な魔法の使
い方をするのかしら」
 これは確かに酷すぎる。放っておいたら、この先さらに、何をしでかすかわ
からない。
「雪菜、やっぱりお前、この魔法使いをやっつけるのか?」
「ええ、もちろん。ただ、どうやっつければいいのかは分からないけどね。
 時空に穴を開けた痕跡があるから、使われたのは【矢と稲妻の書】だろうと
思うけど……そうだとしたら、犯人は今、この世のどこを探しても見つからな
い可能性があるわ」
 雪菜の説明に、俺は首を傾げた。
「犯人がこの世にいないって……その魔法書、どんな魔法が使えるようになる
んだ?」
「過去や未来に、物を送り込む時間移相魔法よ。だから犯人は、私たちの手の
届かない未来か、過去かにいる可能性が高いの。未来にいるとしたら、今この
時点では、まだ生まれてすらいない可能性だってあるわね。
 もし、この事件だけで犯人が満足して、二度と魔法を使わなかったら、私た
ちにできることは何もないわ」
「それじゃ、打つ手がないってことじゃないか!」
「落ち着いて……今の仮定はあくまで、敵が二度と魔法を使わなかったら、の
話よ。
 二度、三度と、同じような犯行を繰り返すようなら、こっちにもやりようは
あるわ。今日、ここで起きたのは、魔法を悪用した性犯罪よ。性犯罪っていう
のは、かなり中毒性の高い犯罪よね……」
 雪菜が、確信に近い意味を含んだ言葉をささやいたのと、ほぼ同時だった。
俺たちの背後で、素っ頓狂な声が上がったのは。
「……何だってぇ? 美月ちゃんだけじゃないだと!?」
 振り向くと、声の主は撮影隊のスタッフらしき男の人だった。狼狽した様子
で、携帯電話を自分の耳に押し当てている。
「他の生放送番組でも、出演者が妙なことになってるって? 全国ネット
で……地方局の番組でも!? おいおい、何が起きてんだよ!?」
 その言葉を聞いて、雪菜がうっすらと口の端を上げた。
「なるほど? 生放送番組をターゲットにしてるのね。これは、ちょっとした
手がかりだわ……」
 彼女は、敵を攻略する何らかのヒントをつかんだらしいが、その間にも【矢
と稲妻の書】による犯罪は、着々と進行していたのだ……。

つづく。
2010/12/02 23:57:55(rmjePDFS)
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