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魔法使いの驚き...
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:魔法使い体験告白
ルール: 私は魔法使い、そんな私の空想H体験告白
  
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1:魔法使いの驚き...
投稿者: 健二
健二です。

友達から恋人への境目をいつ超えましたかと言う質問をされることがあった。
告白をしたから、告白を受けたから、体をあわせたから、二人きりで合うようになったから...
色々考えてみたのだが、自分の感触では「ある日突然」と言うのが正しい様な気がする。
それまでは一緒に居ても意識する事が無かった様なことが気になり出したり、何をしていても一緒に居られない時間が苦しく感
じだしたり、それが昨日までとは明らかに違う状況になってしまった時なのだと思う。
僕にとってみれば、自転車置き場で沙也ちゃんと出会った時には感じなかった感情である「一緒に居られない事への不安」が事
実であることこそが、彼女を単なる3人称ではない特定の「彼女」と呼べる存在であるという認識をしているのだが、その瞬間
は別に日をまたがなくとも訪れるのだと言う事を改めて実感させられた事件があったのです。


藤森先輩の切羽詰まった連絡を受けた沙也ちゃんは僕と顔を見合わせるなり頷いてみせた。
その瞬間、沙也ちゃんを見つめていた僕の視界の中で、沙也ちゃん以外のものが一瞬で様変わりしたかと思うと、二人は既に研
究棟の中にある一つの実験室前の廊下に立っていた。

「ここに、藤森先輩はいるわ...」

そう言いながら沙也ちゃんはためらう様子も無く入り口のドアに手をかけた。
その中を見回してみると、そこは修羅場だった。
床には累々と連なる屍のような5人の男たちが下半身を丸出しにして横たわり、部屋中に異様な匂いが立ちこめていた。

「これは...」

目前に広がる光景に僕は言葉を失った。
生きてはいるのだが、5人が5人とも白目を剥き、あるものは口から泡を吐き、またあるものは定期的に細かく痙攣し、そのう
ちの3人は床に大小便を失禁していたのだ。

放心状態で部屋の隅にあるデスクの椅子に携帯電話を握りしめたまま座っている藤森先輩に抱きつくようにユキミキが恐怖に顔
を歪めながら涙を浮かべていた。

「何が有ったの...」

沙也ちゃんもそのあまりの惨たらしい状況を理解出来ないかのように、少し顔をしかめて藤森先輩に訪ねる。

「どうしよう...私が...こんな事...」

その口ぶりからして、どうやらこの惨状の原因は自分にあると自覚している様子の藤森先輩がやっとの思いで口を開いた。

「こんなの...誰かに見られたら...私...どうして良いのか判らない...星野さん...」

確かにこの状況の現場に藤森先輩たちが居た事が大学側、いや、警察にでも知られようものなら、彼女たちのこれからの人生に
も大きな汚点を残す事になってしまうだろう。
その点でも、一番最初に沙也ちゃんを呼んだのは正解だったと僕は思った。

「大丈夫。心配しないで、先輩」

そう言うが早いが、沙也ちゃんは5人もの男子生徒が気絶している現場に目をやった。
次の瞬間、床に散乱して悪臭をまき散らしていた汚物がキレイさっぱりと蒸散し、男の子たちもちゃんと洋服を着させられて痙
攣や失神状態から気付けられたがごとく、うーんとうめき声を上げながら次々と起き上がり始めた。
既に研究室からは彼らが気を失う時にのたうち回ったであろう痕跡一切が消失していた。

「みんな、今日のサークルの打合せは、駅前の喫茶店でやるって言ってませんでしたっけ?」

何事も無かったかのように男の子たちに沙也ちゃんが語りかけると、頭を掻きながら立ち上がったリーダー格の男がキョトンと
した表情で他の仲間に向かって口を開いた。

「ヤベー、4時からって招集かけてたんだっけ、あと5分じゃん。みんな、急ごうぜ」

それを聞いて他の4人も自分たちの荷物を急いで確認するそぶりを見せた後、ドヤドヤと研究室を出て行ってしまった。
おぞましい修羅場から一転して静寂を迎えた研究室に残っているのは、涙でぐしゃぐしゃになった顔に安堵の表情を浮かべた藤
森先輩と今目の前で起こった事が理解出来ないでお互いに身を寄せ合っているユキミキコンビの3人と、部屋の中央に立ちすく
んでいる僕と沙也ちゃんの二人だけとなった。

「星野さん...ありがとう...」

恐怖を振り払うかのようにやっと絞り出した様な小さな声で藤森先輩が口を開いた。
ゆっくりと3人に近づいた沙也ちゃんは藤森先輩の手を取り、天使の様な笑顔を返す。

「何が...あったのですか?」

もどかしい空気のなか、僕は意を決して藤森先輩たちに聞いてみた。
しかし藤森先輩は首を横に振るだけで語ろうとはしない。
沙也ちゃんも静かに先輩の手を握ったまま目を閉じて何かを考えている様子だ。

「彩香は、私たちを助けようとして...多分...」
「でも、彩香が何かをしたと言う訳では...」

まだ今の事態を把握しきれてはいないユキミキの二人が、返事をする事も出来ずに放心状態の藤森先輩に代わってゆっくりと話
し出した。

「私たちに無理に合コンを迫る彼らの事を彩香に相談していたら、そこに突然彼らが5人でやってきて...彩香と口論になったか
と思ったら...しばらくすると彼ら全員が...その...突然苦しみ出したと言うか...」
「凄く怖くて...何が起こっているかが全然理解出来なかったの...でも、星野さんたちがきてくれてから、その、あんな地獄みた
いな状況が...今は何事も無かったかのように...」

そこまで話し終わった瞬間、それまで目をつぶっていた沙也ちゃんが顔を上げたかと思うと佐々木先輩と海老沢先輩が不思議そ
うな顔をしたまま固まってしまった。

「もしかして、「魔」の力を受け継いでしまったのかも知れない...どうかしら、藤森先輩」

沙也ちゃんが質問を投げかけると、ゆっくりと顔を上げた藤森先輩はしばらく自分の行動を思い出すかのように考えごとにふけ
る様子をみせたあと、納得するかのようにゆっくりと頷きながら静かに口を開いた。

「そうかも知れない...でも、自分でも怖いくらいに力が出て...制御出来なかったの...あのまま皆を殺してしまいかねなかっ
た...」
「だって、沙也ちゃんが先輩と「魔」を切り離したんじゃなかったの?」

思わずそう口走ってしまったが、それに答えるかのように藤森先輩は僕の方を見つめて話し出す。

「健二君の力を...感じたわ。あの時、ほんの少しだけどあなたの事を受け止めて...意識が朦朧となったのと同時に自分の中で何
かが生まれるのを感じた...人を...際限の無い快楽に導く力を...」

それを聞いた沙也ちゃんが大きくため息をつきながら、納得した様子で頷く。

「藤森先輩に入り込んだ「魔」によって力の使い方を覚えたからだが、「魔」と離別する事によって無くなるはずの力が、健二
君のエネルギーを受けた刺激で覚醒させて先輩の力になる...あり得ない事ではないかも....」
「でも、自分が怖いの...その、際限のないエネルギーがほとばしるようで...快楽のはずなのに、まるで地獄絵図だった...怒りに
任せての事だったとは思うのだけど、自分で制御できなくて....皆そのまま死んでしまえとまで思ってしまった事が...怖い...」

肩を震わせながら告白する藤森先輩を、沙也ちゃんは優しく抱きしめた。

「でも、もう大丈夫です...あの事件は無かった事にしますから。佐々木先輩にも、海老沢先輩にも忘れてもらいますから、安心
して下さい。それに、今はもう冷静だから大丈夫でしょ? 先輩はその力、制御出来ると思います...」

魔法使いがこの世に存在する事でさえ不思議でしょうがないのに、今はまた別な能力を持った女性が自分の前に実在している事
に妙な運命を感じていたのだが、その原因が自分にあると言われてちょっと複雑な気分になった。

「私がこの時空で行使されている「魔」の力をその痕跡さえ感知出来なかったのには、ちょっと興味があるの。そうだとすると
先輩が手に入れた力は、やはり魔族のものとも魔法とも違うものなのかも知れない....藤森先輩、もし落ち着いたのなら、ちょっ
と見せてもらっても良いですか? と言っても、私じゃ困るし...健二くんに行使されるのもイヤ...あ、そうだ」

そう言って沙也ちゃんが研究室の入り口の方を振り向くと、ほどなくして隆がやってきた。

「えーっと、なんの用事でこの研究室に来たんだっけ....って、お前らここで何やってんの?」

おそらく沙也ちゃんの魔法で呼び寄せられたであろう隆は、納得のいかない表情に僕や沙也ちゃんや藤森先輩たちがガンクビそ
ろえて居る場に出くわした事に多少の嬉しさを感じてはいるようだったが、昨日に引き続いて大変な快楽を与えられる事になり
そうだった。

「健二たちさ、いつから藤森先輩とそんなに親密になったんだよ、それに佐々木先輩たちも、あれ、パントマイムの練習でも
やっているんですか???」

沙也ちゃんの魔法でピクリとも動けなくなっているユキミキコンビに近づこうとした刹那、その間に藤森先輩が割って入る。

「星野さん...じゃあ、良いのね」
「はい、何が有っても後は私が....」

その答えを聞いた藤森先輩は、大きく頷くと同時に大学中を魅惑した笑顔で隆に向き直る。

「隆君、ごめんなさい...いくわよ...」

なにが起こったか解らない隆だったが、瞬時に藤森先輩の力に絡み取られ、動けなくなると同時に顔がとろける。

「藤森先輩...ああっ...ぐがああーっ...」

だが、次の瞬間、全身が生け捕りになったエビのようにガクンガクンと跳ね上がったかと同時に、絶叫に近い声を上げてよがり
出す。

「むぐおああーーっ」

沙也ちゃんでさえ驚いた顔を見せていたが、効果を確認する為か隆の方を見つめると、同時に彼の服が全て消えて無くなった。

「ううっ、あひっ、ああーーーっ」

床にもんどりうって倒れた隆のあそこは、恐ろしいほどに勃起して、触っても居ないのにそこら中に精液をまき散らせている。

「お尻でも感じてみて....」

先輩が呟いた途端、隆の体は後ろへ後ろへと感じていた様子だったのだが、まるで恐怖映画で首を切り落とされた人間のように
制御を失い、激しく四肢をばたつかせながら人の声とは思えない異音を発し出した。

「ぐぼっ、ごええーーーっ、あぐーーっ」

その様子に沙也ちゃんも「すごい、これほどまでとは...」と言いながら口を覆ってしまった。

人智を超えた快楽を与え続けられている隆は、ほどなく白目を向いた状態で口からは泡を吹き、大小を失禁させながら気絶して
しまったのだが、体はまだ小刻みに痙攣を続けながあそこも射精運動を続けている様な状態だった。

「今は...何となくだけど、自分の思うとおりに出来る...まだ、何処まで力を使えば相手がどうなるのかはわからないけど...」

昨日、僕自身もまだ「魔」であった時の藤森先輩の力により失神寸前の快楽を体験してはいたのだが、今隆が受けた刺激はその
顔を見る限り、快楽を通り越して苦痛の域にまで達しているように思えた。

「これは...なにか別の...新しい力だわ。先輩が例えとなりの部屋でこの力を開放したとしても、私には...いいえ、多分「魔」の
一族のさえ気づかれる事は無いわ。それにしても、隆君には悪い事をしたわ...」

と沙也ちゃんが気を取り直して呟くと、気絶している隆が一瞬空気のように揺らいだ次の瞬間には、既に洋服をきっちり身に付
けて鞄を肩からかけた状態の隆がそこには再び立ちすくんでいた。

「おれ、なにしに来たんだっけ...何か凄くだるいから、今日は帰ろうかな...」

多分、沙也ちゃんの魔法で原状復帰させられているはずなのに、どこかに強制快楽の記憶が刻み込まれているのか、いつもの明
るい隆からは想像もできないうなだれようだった。
同時にユキミキコンビもおそらく魔法で記憶を消され、何事も無かったかの様な屈託の無い笑顔を浮かべてはいるのだが、自分
たちが何の為にこの研究室に居るのか多少戸惑っている様子ではあった。
ただ、藤森先輩だけは成り行きとは言え、二日連続で隆に強制快楽を与えてしまった事を申し訳なく思っているらしく、伏せ目
がちの表情で隆を見つめていた。

「じゃあな健二、あんまりサーヤを困らせるなよ。先輩たちも、ガンバッテください...あれ、おれ何言ってんだ? とにかくお先
に...」

そう言い残して研究室を後にしようとした隆を藤森彩香が呼び止める。

「待って、隆君」

声をかけられ、入り口手前でだるそうに振り向いた隆に、さっきまでのうつろな表情とは全く別の、皆が知っている凛とした表
情の藤森彩香が歩み寄る。

「我慢する事は自分にとってあまり良くないと思ったから...答えはyesだけよ...隆君、私と...付き合って」

その瞬間、そこに居合わせた隆以外の全員が同じ様な奇声を発した。

「ええええええーーーーーっ」

告白された隆自身も、何が起こったのか判らないでいるのだが、おそらく「魔」の力を使わないでいても藤森先輩と対峙してい
るだけで普通の男なら動けなくなってしまうだろう。
隆の返事を聞く事も無く、両腕を首筋に廻して藤森先輩が口づけをし、その後に熱い抱擁をしながら隆の胸に顔を埋めると、周
りの皆から自然と拍手が起こった。

「沙也ちゃん...なにかした?」

そのさなかに小声で聞いてみると「する訳無いでしょ。人を好きになって、我慢出来なくなるのに理由はいらないわ。もちろん
魔法でぶち壊しにする事は簡単だけど...お望み?」

僕は小さく横に首を振ってから隆の表情を見たが、「魔」の力で強制的に感じさせられているときとたいして変わらない顔をし
ているがおかしくてしょうがなかった。
いつか隆が「沙也ちゃんのような女の子と付き合って行ける健二は偉い」みたいな事を言っていたのを思い出したが、どうし
て、あんな力を持った藤森先輩と付き合うのもどっこいどっこいの様な気がした。
2010/08/29 05:47:05(boLOPTpX)
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