それはスルスルと移動したかと思うと、美由紀の豊かな膨らみを包むブラジャーを真っ二つに分断する。
今までの締め付けから一気に開放された、柔らかなしかし弾力のある膨らみがブルルンと勢いよく飛び出すし、少しサイズは大きめの淡い色をした乳首と乳輪があらわになる。
次にナイフは残された美由紀の身体を隠す残された一枚のパンツも腰の所で切りさき、美由紀の秘部をもあらわにする。
そこは年齢の割に良く発育した胸とは違い、年相応、むしろ少し幼さを感じるつくりで、生えかけの恥毛とびっちりと閉じた一本の筋が晒される。

美由紀はこの異様な状況の中で夢を見ていた。
美由紀が所属していたバスケットボール部の先輩、菱塚の夢だった。
美由紀は、菱塚に対して淡い恋心を抱いてた。
だが菱塚は甘いマスクと後輩にも優しい人柄から、美由紀だけでなく、多くの女子部員が恋い焦がれる存在であった。
美由紀は、菱塚に自分の思いが届く事など期待していなかった。
だが美由紀にとって信じられない事が起きた。
何と菱塚の方から交際の申し込みが来たのだ。
断る理由などあるはずもなく、美由紀は菱塚との交際をスタートした。

ただ菱塚から自分達が付き合っている事は誰にもばらさないで欲しいとの条件があったが、美由紀はさして気にしなかった。むしろ、他の女子部員の嫉妬から自分を守るための菱塚からの愛情表現と感じていた。
交際が始まると、菱塚は直ぐに美由紀の身体を求めた。
美由紀も、そういった事に全く興味がなかったというわけではなかったのだが、自分にはまだまだ早いと思っていた。
しかし拒否すれば菱塚に嫌われてしまうのではという思いが、まだ汚れを知らない美由紀の身体を開かせた。

処女を失う痛みに涙を流しながら耐えた美由紀だったが、その涙は恋い焦がれた菱塚と一つになれた喜びからでもあった。
一度身体を許した後、菱塚は美由紀の身体を頻繁に要求するようになった。
行為自体にも愛情は感じられず、ただ菱塚の射精欲を満たすだけのものだった。
美由紀が行為を拒むようになると、菱塚はあっさりと美由紀に別れを告げた。
後で美由紀は、菱塚には自分と同じようにして性のはけ口にされた少女が何人もいる事を知った。
美由紀はクラブを辞め、沈んだ生活を送っていたが、この頃になり漸く以前の快活さを取り戻していた。

そして夢の中で、美由紀はそれが例え現実のものでなくても、もっとも会いたくない人物に遭遇していた。
夢の中で美由紀は何故か身動きできず、その動けない身体を菱塚に蹂躙されようとしていた。
動けない美由紀の身体に菱塚の手が伸びてくる。
「い、いや…」
美由紀は首を振り拒否するが、菱塚はブラジャーごしに胸をフニュフニュと揉む。
「んっ…」
おぞましいだけのはずなのに、敏感な胸への刺激に美由紀の口から甘い声が漏れる。
次の瞬間、美由紀の姿は全裸に変わり、一糸纏わぬ美由紀に、これもまた全裸の菱塚が覆い被さる。

「や…、先輩止めてください」
嘆願するも、菱塚の動きは止まる事なく、美由紀の胸を愛撫する。
「んっ…、やだ、オッパイ触らないで」
現実には菱塚の愛撫は荒々しいだけで痛みこそ感じさえすれ、快感などは伴わなかった。
だが美由紀の夢に現れた菱塚はねっとりとした手つきで美由紀の中に潜んでいた性的快楽を呼び起こしていく。
「オッパイ…、止めて、揉まないで」
菱塚の手の中でムニュムニュと揉みほぐされる双乳。沸き上がる甘い感覚に、まだ触れられていない乳首が硬く尖り始める。
「やっ…、乳首起っちゃってる…、んっ！！」

突然、勃起した美由紀の乳首に菱塚がしゃぶりつく。「ひゃんっ！！！」
強烈な快感が美由紀の乳首に走る。
そして、その十四歳の少女には強すぎる刺激が美由紀を夢の中から引きずり起こす。

(え…、何、夢…)
刺激的な夢のせいか、美由紀の意識は未だ朦朧としていた。
意識をはっきりさせようと美由紀は上体を起こそうとする。
「えっ！何で私、裸なの！？」
自分が衣服を纏っていない事に気が付き、美由紀は悲鳴をあげそうになる。
だが、その口が何者かに塞がれる。

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