私が中学二年生の時。高校に入学したばかりの姉がいた。思春期の男。異性に興味はあるが、｢姉と。どうこうなりたい｣という気持ちは持っていなかった。両親が親戚の家へ出掛けるという日。出掛ける直前になって、母親から｢今日の帰りは遅くなるから｣窓の外は薄暗くなり、姉と二人で母親が作り置きしてくれた夕飯を食べていた。風呂は私が先に入る事が自然と決まっており、その日は姉と二人で夕飯を食べるしかなかった。食べ始めると｢一緒に。お風呂入らない｣姉の言葉。｢入らない｣隣に座り、姉の顔を見る事なく食事を続けた。先に部屋へ戻った姉。食事を終え風呂へ行くため、廊下を歩き脱衣所の扉を閉めた。湯舟に浸かっていると脱衣所の扉が開き、スリ硝子の向こうに姉の姿が映る。母親と姉。父親と私。洗濯物は別々にされていた。｢いつも夜遅くに洗濯するのに。なんで今頃｣不思議に思っていると、｢ねえっ。一緒に入っちゃダメかなぁ｣身体を洗う私の手が止まった。｢やっぱり。嫌かなぁ｣幼い私の脳では理解不能。｢良いよ。別に。入っても｣｢やったあっ｣服を脱ぎ始める姉。スリ硝子越しの姉の裸。浴室の扉を開けた姉はバスタオルを巻いていた。既に湯舟に浸かっている私に背を向けバスタオルを取る。初めて見る目の前の姉の尻。イスに座り母親と一緒のソープ類を使いシャワーで洗い流した。湯舟に入ろうとする姉から視線を外す私に、｢一緒に入るのも。良いもんでしょ｣大人びた姉の言葉。私は無言で頷く事しか出来なかった。初めての女子校での生活を話し続ける姉。だが、その視線は入浴剤の緑から微かに映る、私のペニスに向けられていた。逆に私は水面から微かに出ている姉の乳首を｢チラチラ｣見てしまっている。｢どうしたの｣｢何でもないよ｣そう言う私の顔に｢パシャッ｣湯舟のお湯を掛ける姉。それに対抗するように、私は水面を｢バシャバシャ｣叩いた。
その日から何度か、親が居ない日に一緒に風呂に入る事があった。そんな事が数回と続いた日。姉は私と一緒に風呂に入っている事を母親に話した。母親は｢弟を。いつまでも子供扱いしちゃダメよ。お父さんと同じ男なんだからっ｣｢どういう意味っ｣私は首をかしげた。｢バスタオルを巻いてるから。大丈夫だよ｣嘘をつく姉。その言葉を聞いた母親。｢昔みたいに。可愛い息子と一緒に入りたいな｣何故か、笑いながら私の股間を見つめた。
その日の夜の私は、小さな灯りだけだけを付け、布団には潜ったが、枕に右頬を押し当てながら眠れずにいた。そんな時。部屋の扉が開いた。ゆっくり入って来たのは中学時代の体操服を身に付けた姉だった。寝た振りを続けている私。姉は布団に潜り込むなり私に抱きついた。姉の胸の感触が背中から下半身に伝わり、私のペニスは勃起。姉の左手が私のパジャマのズボンの上を一人歩きする。姉の右手は自らの乳房を握り締めているのだろう。姉の手の甲の動きが背中越しに伝わる。勃起した先端にたどり着くと、全体を撫で回しながらの指は。やがて。私のブリーフの中を通り抜け直接ペニスに触れた。包茎のペニスは限界まで伸び、皮を捲りながら、ゆっくり前後する。まだマスターベーションを覚えたてのペニスは戸惑うばかり。姉の手の動きが早くなる。経験した事のない快感に襲われ射精。しばらくペニスを握る姉の左手は動かなかった。枕元のボックスからティッシュの数枚を抜き取り、ペニスを握り締める姉の指に触れさせシーツの上に｢そっ｣と置いた。その感触に気付いた姉。私の精子でベトベトの指でティッシュを掴むと同時に姉は私に背を向けた。互いの背中が数回当たった。その直後の私の想像だが。あの時。姉はオナニーをしていたのだと思う。そんな事を妄想する中。｢バレバレ｣の寝た振りを続けた。再び私の背中越しに震動が伝わり、私の尻に、姉の尻が数回エビが跳ねるように当たった。姉は絶頂を迎えたに違いない。いつの間にか私は眠ってしまっていた。起きた時は姉の姿はなく、朝早く部活で家を出たらしい。｢おはよう｣の母の声。でも意味深な微笑みを浮かべている。｢お姉ちゃん。貴方に。ありがとう｣って。その後に知った話だが、姉には中学から幼馴染みの彼氏がいる事を母親から聞かされた。高校生になり彼氏と一線を越える前に、何かを知りたかったのだろうか。最後まで読んで頂きありがとうございました。