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1:ずる 青く黒い経験
投稿者:
ずる
人妻板に メディカル…とか五十路… を書かせてもらってる ずるです。
それらも放置ぎみで半端になってしまっていますが、35年程前の 私の中3~高校時代の体験をもとに 書いてみたいと思います。 それでは さっそく 失礼して…。 中学3年、1学期、期末試験の最終日。 帰りのホームルームも終わり 廊下を歩きだすと『山根くん、山根くん待って』と呼び止められた。 振り返ると女子が2人、クラスメートの根岸真知子と綿貫幸子だった。 『山根くん、これ、帰ってから読んで』と、俺に白い封筒を渡し、『じゃぁね、お願いね』と2人 顔を見合わせクスクスと笑いながら 俺の前を横切り下駄箱に向かった。 突然の事に呆気にとられた。 『なんだこれ?、ラブレター?、どっちの?』 そんな事を思いながら2つ折りにして学ランのポケットにしまって 下駄箱に向かった。 家に帰ってドキドキしながら封をあけた。 なにせ 女子から手紙を貰うなど初めての事に心臓がバクバクいっていた。 封筒のなかにはレポート用紙が10枚以上。 住所 氏名 生年月日からはじまり、電話番号 趣味 好きな音楽 得意な学科 嫌いな学科 志望校 はては家族構成まで、簡単なプロフィールなどではなく まるで身上調査のようだった。 しかも 質問ごとに 俺の答えを書き込めるスペースまで設けてあった。 そして 最後の用紙は 『故郷に彼女は居たのか?』『今 気になってる女子はいるか?』などといった質問だった。 俺は それらの質問に『バカ』が付くほど正直に答え『あなた方の事も教えてほしい』と、付け加えて 翌日 返した。 実は 先月 6月の末 父親の仕事の都合で この学校に転校してきた。それから まだ1ヶ月足らずでの出来事だった。 山◎県と宮◎県、両県に隣接する東北地方の 冬には1面雪におおわれる田舎町から東京近郊の とある街に引っ越してきた。 本来の学区内の中学校はマンモス校で 定員をはるかに越えていて受け入れ出来ないと言われたらしく 隣の学区の この中学校になったと親から聞いた。 転校初日の昼休み 俺は何人ものクラスメートに取り囲まれ 質問攻めにあった。 仕切り屋の様な女子が 親切に1人1人 紹介してくれた、が このなかに この2人は居なかった様に思う。 2人から返ってきた返事 何人かのクラスメートが教えてくれた噂、それらを要約すると、 根岸真知子のアダ名は『えんぴつ』160なかばの身長に加えて とにかく細く何の凹凸もない、ただ あまりに呼びにくかったらしく 今 根岸を『えんぴつ』と呼ぶ者はいない。 綿貫幸子のアダ名は『たぬ子』、150ない身長に加えて とにかく丸い、小さくて丸っこくて 笑うと 人懐っこい笑顔をみせる、俺はこの笑顔が嫌いではなかった。 根岸とたぬ子 20cm近い身長差から『エンピツと消しゴム』なんて呼ばれた事もあったらしいが 『わたぬき』のたを抜いて『たぬき』、それが転じて『たぬ子』となったらしい。 幼稚園から ずっと一緒、小学校中学校の9年で違うクラスになったのは中学1年のときだけ、学校でも 街で見かけても いつも一緒、1人1人別々で見かけた人がいなかった程らしい、で いつからか『2人はデキてる』と言われていた。 2人と文通の様なやり取りを繰り返すなかで、 俺は何より その真意がきになって しかたなかった。 7月の末、夏休みになって何日か目の朝に家の電話がなった、根岸だった。 これから たぬ子と遊びに来たい と言う。 が、2人は俺の家をしらない。 断る理由は 勿論何もないものの 来るのは午後にしてもらった。今日 母は昼で帰るはず、最初は母の居る時に… 咄嗟にそぅ思った。 帰宅した母に 女子が2人 主題をしにくると伝えて、期待に胸を高鳴らせて 家の近所のよろず屋の様な 小さなスーパーの前で待ち合わせをした。
2020/01/30 11:28:09(qU.4psUC)
投稿者:
ずる
青く黒い経験 2
今とは違い スマホどころか携帯電話そのものがない時代 スーパーの外で 道ゆく人やスーパーに出入りする人達を眺めながら2人をまった。 約束の13:30を少しすぎた頃 自転車にのった2人がやってきた。 2人の近所の駄菓子屋に寄ってきたのと、思いのほか時間がかかったらしい。 そんな話をしながら自転車を押してる2人と 歩きなが俺の家に向かった。 『ただいま』 『こんにちはぁ』 の声に 母が玄関にでてきた。 『あっ、あぁ、いらっしゃい、ど、どぅぞ』 母は 男子が来るものと思いこんでいたらしく その声は 少し裏返っていた。 『さぁ、どぅぞ、あがって』 『一応、母さんにも ご挨拶させてね』 台所のテーブル、俺と母が並んで座り 2人が対面に並んで座った。 「大丈夫よ、皆して そんなに硬くならなくても、お説教しようって訳じゃないから」 「男の子だとばっかり思ってたから ちょっとビックリしたけど」 「引っ越してきて間もないし、皆 受験で大変で 友達なんて出来るのかしら?って」 「だから嬉しいの。こぅして遊びにきてくれて。宿題やるんでしょう、2人は何処(高校)受けるの?」 とっ散らかった母の言葉が止まらない。 2人は俯いてしまった。 「…かぁさん」と母を見た。 「あらーっ、ゴメンなさいね、私ばっかり」 「根岸さんと綿貫さん」 俺がそぅ言うと顔を上げた2人が見合わせた。 「根岸真知子です、初めまして」 「綿貫幸子です、初めまして」 「山根健一の母です、初めまして」 なんだか滅茶苦茶だった。 「宿題やるんでしょう?」 「持ってく?、飲み物とか お菓子とか」 「あっ、少しなら…」 とタヌ子が紙袋を俺に見せた。 「あら、流石 女の子ね」 「わかった、あとからジュースとか持ってってあげるから、ほらほら」 「それとも もっと説教聞きたい?」 「ンじゃお願い、行こ こっち」 『ッふぁー』、3人で俺の部屋に入ったとたん 根岸が漏らした。 3人3様に緊張していた。 六畳の部屋に ベッド 机 幅広のカラーボックスと その上にコンポとテレビ 部屋の真ん中に小さなガラステーブル。 2人が持ってきてくれた紙袋は机の上に置いて、テーブルの上に宿題をひろけて そのテーブルを囲む様に3人で座った。 「ちょっとぉ、開けてぇ、ジュース、ほら」 程なくして母の声がした。 ドアをあけ、トレイを受け取ってはみたものの、置き場に困り右往左往している俺に 「なんだか狭そうね、向こうのテーブルにしたら?、台所の」と、母が言った。 俺はトレイで 机の上の紙袋を押しやり 机の上にトレイを置いた。 そして「ちょっとゴメン」と、テーブルをカラーボックスに押しつけ 「これなら大丈夫、なんとかなるよ」 俺がそぅ言うと 「そぅお?」 と、母がドアを閉めて戻って行った。 「ねぇ山根くん 初めて?」 「そのぉ、女の子 家に連れてくるのとか」 と、根岸が聞いてきて 「その、お母さんがさ、何て言うか…」 「彼女とかは?、向こう(故郷)で…」 と、続けた。 「だから、無いって、そんな事、1度も」 「だから どぅしていいか 分かんないんじゃん、おふくろ」 「俺だって初めてだし、その、女子なんて」 「根岸達は?、有んの、他の男子んち とか」 「私達だって初めてよぉ、ねぇ さっちゃん」 『幸子』の定番のアダ名『さっちゃん』、根岸のことは『まぁちゃん』、学校以外での2人は 小さい頃から ずっと そぅ呼びあってきたらしい。 「ジュースとって」 机を背にして座っている根岸に頼んだ。 根岸が立ち上がって 両手にコップを持った。 それを受け取ろうと たぬ子も立ち上がった。 制服以外の2人を初めてみた。 スーパーから今まで、緊張していて ろくに見てもいなかったが、私服姿の2人を初め てまともに見た。 根岸は本当に細い、と言うか何の凹凸もない。 細身のジーパンがダブついている。 たぬ子はたぬ子で変わらぬ『丸さ』。 思春期の女の子 本人なりに気にしているのかもしれない、フレアなスカートに ゆったり目のTシャツ、学校で 体育着ごしに観察したブラジャーとは ブラジャーそのものが 今日は違う様に思えた、Tシャツの『横縞の歪みかた』から『おっぱい』を意識し始めていた。 「じぁ、あれ?。無いの?、女子と出掛けたりとか、そぅいうの」 また 根岸が聞いてきた。 2人の間の主導権は どうやら根岸にあるらしい、そんなふうに思った。 「無いよぉ、そんなの」 「じぁ、手 繋いだりとかも?」 「無いって。そりゃぁ 幼稚園とか1年生とか そんぐらいの時なら そんな幼馴染みも居たけど、段々とさ。お前らだってそぅなんじゃないの?」 「それとも あれ?、根岸は有んの?、誰かと『デート』みたいな事、たぬ子は?有んの」 「まさかぁ、ねぇ さっちゃん」 「そんな。有るわけないじゃん」 2人が同時に答えた。 「…だってさ。山根くんだって 誰かに聞いたんじゃないの?加藤とかにさ。その、私とサッちゃんが、その、アレだって、そんな事ないけどさ、アレだなんて。そんくらい 一緒なんだもん 他の男子となんて、ねぇ さっちゃん?」 「そうよぉ、『アレ』なんて無いから絶対、ねぇ まぁちゃん」 「ふぅん、そぅなんだ」 「それはそぅとさ山根くん、何で私は『根岸』で、さっちゃんは『たぬ子』なの?。山根くんは?、山根くんは やっぱり『健ちゃん』だった?『健ちゃん』て呼ばれてたの?」 「俺はそぅだね、『健ちゃん』だったね、今だって目の前の家のオバサンや 親戚の伯父さん叔母さんからは『健ちゃん』だし。小さい頃は『けん坊』とかだったなぁ」 「それで?、私達は?、何で?」 「何で?、って。クラスの皆も そう呼んでるしさ。その方が何だか『クラスメート』みたいじゃん。お前らみたく『幼馴染み』じゃないんだし。ダメなの そぅ呼んじゃ」 「ダメって事はないけど。ねぇ さっちゃん」 「うぅん??。いいじゃない、どっちでも」 「もしよ、もしも誰かと その『お付き合い』みたいな事になっとしたら 何か変わっちゃたりするの?呼び方とか、そぅいぅ事なの?まぁちゃんが言ってる事って。『幼馴染み』には成れないけど 良いじゃない『幼馴染み みたいな仲良し』で。呼びたいときに呼びたい様に呼べば、ダメなのかなぁ それじゃ」 「もお!。始まった。」 「あんた 時々 そぅいぅ事 言うわよね、『お姉さん』みたいにさッ」 「小っちゃくって、まん丸の『たぬ子』のくせに、もぉ」 「うるさいわよッ、あんただって『エンピツ』って言われんのが嫌で そんなに髪伸ばしてるくせに、なによ!、校則違反なんだからねッ、そんな長いの」 「そんな事 どぅだって良いでしょ」 「それより山根くん、本当?、誰も居なかったの、彼女とか」 「そぅ、それ、手紙でだって ちゃんと答えてくれてないし、どぅなの?」 『ヤバい』と思ったのも束の間、また普通に話し出す2人。 こんなふうに 喧嘩と仲直りを繰り返して 2人はこれまで やって来たのだろう。 喧嘩をしたばかりだといぅのに『ケタケタ』と笑う2人の『アレ』の真相を確めずには いられなくなった。
20/02/01 12:48
(tHy61n8h)
投稿者:
ずる
青く黒い経験 3
夏休みの間 たぬ子と根岸は何回ウチに遊びに来たことか?、その夏休み 8月も20日を過ぎてしまった。 『今日こそは、今日こそは』と思いながら 未だに聞けずにいた『…デキてる』という噂を確めたくてアレコレ作戦を考えていた。 カラーボックスの下段に入れてあるジャンプやマガジンの上に『プレイボーイ』や『週刊◎◎』を わざと置くことにした、食い付いてくれる事を願って。 上手い事 食い付いてくれたら 自然とHな話しになるだろう?、と期待していた。 13:00過ぎ、2人がやってきた。 たぬ子の手にはスーパーのレジ袋を下げている、どうやら おやつや飲み物を買って来てくれたらしい。 俺がベッドに座り、2人はガラステーブルを挟んで向かい合って座る、いつしか それが定位置になっていた。 そのガラステーブルの隅には『言い訳』程度に 宿題が置かれるのも暗黙の了解になっていた。 あとは ダラダラと お菓子を食べジュースを飲みながら くっ喋る。 俺がトイレに行って戻ってくると 計画どおりに根岸が食い付いてきてくれた。 「山根くん、こんなの(雑誌)読んでるの?」 週刊◎◎をパラパラとめくりながら聞いてきた。 「そりゃそぅだよ、これでも健康な中3男子だぞ、何だと思ってたんだよ」 「お前らだって読むんだろ?、(雑誌の)名前とかは分かんないけど、その、大人の女の人が読む奴 とか、読んだ事ないって事はないんじゃないの?」 見栄を張って精一杯そぅ言った。 歯がカチカチいって、身体の色んな所が震えてた。 根 「そりやぁねぇ、さっちゃん?」 た 「ん?、うん」 俺 「俺より もっと 進んでんじゃないのかな?、って」 根 「なにそれ?、進んでるって」 俺 「だってさ、ほら、……」 根 「それってアレ?、私とさっちゃんが どぅの… ってやつ?」 俺 「ああ…」 根 「どぅ思ってんの?山根くん、信じてんの?あの噂、ねぇ、どうなの?」 俺 「… … …、俺が健康な中3男子な様に」 根 「私達も 健康な中3女子 だろう?、って事?」 俺 「…まぁね。興味が無い方がおかしい って言うかさ…」 た 「…そぅだよ、興味あるよ私達だって」 いつも根岸に仕切られてる たぬ子がクチを開いた事が以外だった。 「まぁちゃんと2人の時は『お姉さんの雑誌』とか見て 話したりする時だってあるわよ、だからって私とまぁちゃんがレズとか 無いから、そんな事」 たぬ子の『レズ』発言、ビックリした。 俺 「じ、じゃぁ、アレ?」 「好きな男子とか芸能人とか そんな話とかすんの?」 た 「そぉよ、いけない?、山根くんが言う様に『健康な中3女子』だもん 私達だって、ねぇ まぁちゃん」 根 「そ、そぅよ、ねえ さっちゃん」 根岸の方が『面喰らって』いた。 た 「気になる男子とか、こんな彼氏が良いとか、そんな話しもするよ」 俺 「へ、へぇ、そ、そぅなんだ」 た 「そりゃそぅよ」 俺 「か、彼氏が出来て?、……そのあと とかも想像したりすんの?」 た 「そのあと…って?」 俺 「デ、デートだよ。どんな所が良いとか」 た 「…するよ、買い物とか映画とかね」 俺 「…そ、そぅなんだ」 「じゃぁ、たぬ子が好きな誰かと何処行きたい とか 根岸が誰かと何処っか とか?」 た 「そうだよ。誰が好き とか 誰が気になるとか、その人と こんなデートしたいとか、ね まぁちゃん?」 根 「ちょっ、さっちゃん、そんな事まで…」 「もぉお。そぅよぉ。私達だって あの人と こんなデートが出来たら良いなぁとか、そんな話しはいつもしてたし 今もするわよ、私達2人の時はね」 俺 「じぁアレ?」 「その……、ファーストキスとか」 「そのアレ…、『初めて』の時の事 とかも 話したりすんの?」 た 「…するわよ」 俺 「本当?、本当に?」 「やっぱり進んでんじゃん俺より、俺 そこまで想像した事なんてねぇもん」 「なぁ、もぅ『済んでる』って事はねぅよな?」 た 「それって『初めて』って事?。それは教えない。女子が そんな事 教える訳ないでしょ、バカじゃないの?」 根 「気になるの?山根くん、どっちだと思う、ねぇ山根くん どう思う?、『噂』信じてたんでしょ?、ねぇ」 た 「そぅよねぇ。どぅなの山根くん?」 俺 「ン~、どぅって言われてもさぁ」 「だけど たぬ子の話しだと その…、『レズ』って事は無さそうかな、あと『男子とも…』無いかなぁ?って…」 「でも、アレだよ、そんな『噂』のなる位 いっつも一緒なんだろ?、その…、『練習』とか してんじゃないかなぁ?って、その…ファーストキスとかの… … …」 そぅ言ってしまって、次の言葉に困って2人を見ていると、『ポーッ』と たぬ子の顔が赤らんでいった。 俺 「そのぉ…、『大人のキス』ってさ …違うんだってよ」 根 「…違う…、って?」 俺 「その、『舌』、入れるんだって。ただ『チュッ』ってするだけじゃないだって。『舌』吸ったりすんだってさ…」 「……違うよ。書いてあったん、先月号だか何だかのプレイボーイだか何だかに…」 「知ってた たぬ子?、知ってた?。そんな話しとかもすんの お前ら」 た 「…うん。……ねぇ、まぁちゃん」 俺 「すげぇ、知ってたんだ、お前ら」 「…、だから そんな『練習』とかは した事有るんじゃねぇかなぁ?、ってさ」 「『レズ』とかまでは行かなくてもさ、お前らなら『有る』かなぁ、っては 思った」 真っ赤になってしまった たぬ子と、キョロキョロと少し挙動不審な根岸が 顔を見合わせている。 俺 「『有る』んだ?練習した事、たぬ子も根岸も『おかしい』もん、そうだろ?、なぁ」 根 「ちょっとだよ。ちょっとだけ『チュッ』って。鼻が邪魔だから こうするんだ とか言いながら ちょっとだけ、ねぇさっちゃん?、ちょっとだけだよね?」 俺 「ほらっ、やっぱり有るんじゃん」 「で?、何なに?、どぅだった?練習しててさ、そのさ…アレだよ…、変な気になっちゃったりとかしなかったのかよ、どぅなんだよ?」 た 「する訳ないでしょ『練習』なんだから、バッカじゃないの、馬ぁ鹿」 俺 「本当かなぁ。『練習』なら『変な気に』なんねぇのかなぁ?」 「でも良いよなぁ お前ら、『練習』出来る相手が居てさぁ、俺 そんな奴いねぇもんなぁ『練習』しときてぇなぁ俺も。」 「あっ、ゴメンゴメン、別に お前らに『練習』させてくれ って言ってんじゃねぇからな、勘違いすんなよな」 「恥ずかしいじゃん、鼻ぶつけたりしたらさ、なっ、そうだろ?、嫌だろ?お前らだって『鼻ぶつかって やり直し』とかってさ」 「でもさ?、『練習』って その、『チュー』だけなの?」 根 「もぉお、さっちゃんが 変な事言い出すから…、きっと『変な気に』なっちゃってるよ山根くん。…でしょ?、違う?」 「帰ろ さっちゃん、襲われちゃうよ山根くんに、ねっ帰ろ?」 俺 「何だよ『変な気』ってさ」 「そりゃあ少し『ドキドキ』してるけど、『襲ったり』しねぇよ、するわけねぇだろ そんな事 バッカじゃねぇの」 た 「そぅだよ まぁちゃん、私達『2人』居るんだよ、2人1度になんか襲えないでしょ、いくらなんでも」 「でも、そろそろ帰ろっか、まぁちゃん」 根 「うん、帰ろ、さっちゃん」 た 「じゃぁね山根くん、帰るね、また明日ね、バイバイ」 たぬ子の『また明日ね』が、以外だった。 『きわどい』話しもしたし、『噂』の話から『あわよくば』と アレコレ妄想していた事も上手くいかなかった、警戒されて 暫くは来ないだろうと 半ば諦めていただけに 以外だった。 自転車を押して歩く2人を『通り』まで見送った。 その帰り、目の前家のオバサン『門脇君子』さんが洗濯物を取り込んでいた。 「こんにちはぁ」と頭を下げた俺に 「あら健ちゃん こんにちは、今日も宿題?、受験だもんね?、頑張ってね。でも終わりそぅ?『宿題』、頑張るのよぉ」と、意味ありげに微笑んでいた。
20/02/09 12:12
(RIM7Gg3h)
投稿者:
ずる
青く黒い経験 4
翌日、この日は朝から とにかく暑かった、普段なら午後しか入れないエアコンが 朝からブン回っていた。 ゆうべはゆうべで 色んな事が気になってアレコレ妄想したり、なかなか寝付けなかった。 『あいつら どこまで いってんだろ?』 『どぅやつたら 俺に そのチャンスが回ってくるんだろう?』 とか、良からぬ妄想と計画を繰り返していた。 それに輪を掛けたのは 昨日の 門脇さんちのオバサンの『…いくら2人で来るからって 嫌いな男子の家になんか来ないわよぉ』、『どっちが彼女?』『どっちがタイプ?』とか聞かれたのに対して『そんな彼女とかじゃないですから』と答えた事に返ってきた一言だった。 『…どっち?、山根?、たぬ子?』 『… …どっちも?』 『上手くすれば… …』 『もし そぅなったらコンドームとかは?』 『上手くすれば…、って どぅ上手くすれば良いんだ?』 そんな妄想ばかりを繰り返していた。 部屋でボーッとしながら そんな妄想を繰り返していると電話がなった、あわてて子機をとったら たぬ子だった。 『暑くて暑くて とても姉弟たちと部屋にはいられない』、これから来ると言う。 まだ計画もまとまっていないが、取り敢えずOKした。 が、今日の たぬ子はクチ数が いつもより多かった『俺の親は大丈夫か?』とか『誰かと遊ぶ予定はないのか?』などと、たぬ子にしては珍しかった。 しばらくして、ガタゴトと自転車を停める音がした。 俺が玄関を開けると 根岸がチャイムを押そぅとしてるところだった。 2人とも 大汗をかいていた。 俺 『(部屋に)行ってて、タオル取ってくるから』 根 『ありがとう、たすかるぅ』 た 根 『お邪魔しまぁす』 『ああ、涼しいねぇ』 と、2人の声が聞こえた。 タオルを持って部屋に入ると、夏場特有の『ブラの跡』が たぬ子の背中に見えた。 ベッドに座って2人にタオルを渡した。 2人が同時に顔を拭きはじめた。 驚いたことに たぬ子はTシャツを捲って お腹や腰や胸のあたりまで拭いている。 根 「ちょっとぉ山根くん 今 幸ちゃんのこと見てたでしょ?、やぁらしい」 「幸ちゃんも幸ちゃんよ!、山根くんの前で そんな…」 た 「…だってさぁ、ベタベタするじゃない?、それも ヤでしょ?」 俺 「見た、って言われたってさぁ、ここ俺の部屋だぞ!」 ほぼ同時だった。 根 「タオルだけ渡して ちょっと(部屋)出ててくれるとかさぁ、気がきかないわね、だから男子ってさぁ…」 俺 「わかったよ!、出ててりゃ良いんだろ?、終わったら教えろよな!」 そぅ言って冷蔵庫から麦茶をだして グビグビと飲んだ。 暑さだけではない 変な汗をかいていた。 しばらくして、『良いわよ、ありがとう』 そぅ、たぬ子に呼ばれて部屋に戻ると、いつにもまして 大きなレジ袋がテーブルとカラーボックスの間に置いてあった。 俺 「何それ?、お昼?」 根 「そ、山根くんの分もあるよ」 た 「カップ麺だけじゃ足りなそぅだから バナナも買ってきちゃった、美味しそぅだったんだもん、ね、まぁちゃん?」 『バナナ?、バナナ?、バナナ!』 良からぬ妄想が頭を持ち上げた。 大人は お互いのアソコを舐め合う のだという、確か いつか見た雑誌に『バナナを男性のソレに見立てて』女の人が舐めている写真があった、それだけじゃない 別の雑誌だったかも知れないが 皮を剥いたバナナに歯をたてない様に『練習』をしている、なんてのも有った。 そんな事が頭の中をグルグルと駆け巡った。 『早く、早くバナナ食えよ』 『バナナなんかじゃなくて俺ので練習しなよ』 そんな事ばかり思っていた。 が、それは当然やってきた。 「何か お腹すいちゃったね 幸ちゃん、バナナ食べちゃおっか?、山根くんも食べる?」 根岸が そう言い出した。 「うん、食べる」 そぅ言った たぬ子がレジ袋からバナナを取り出して取り分けている。 バナナを握ってボーッとしている俺に 「山根くん?、今 変な事考えてたでしょ?」 と、たぬ子が言いだした。 俺 「へ、変な事って何だよ?」 た 「ほら、やっぱり 考えてたんだ」 俺 「だから 変な事って何だよ?」 た 「変な事は 変な事よ、そんな事 恥ずかしくって言えないわよ、バッカじゃないの?」 俺 「へぇ、変な事って 恥ずかしい事なんだ?、どんな事だろぅね 恥ずかしくって変な事 ってさ」 「山根くんてば 白々しい、知ってるくせに」 途中まで剥いたバナナを頬ばった根岸が言った。 俺 「白々しい ってさ、大人の人達がするアレだろ?、その…、女の人が 男の人のアレをさぁ…、だろ?そぅだろ?」 根 「なんだ 知ってるんじゃん、やっぱり」 俺 「って、お前ら 『チュー』だけじゃなくて そんな事も『練習』してんの?、なぁ?」 た 「バッカじゃないの!?、する訳ないでしょ そんな事、してたって『してる』なんて言う訳ないでしょ、馬ぁ鹿」 俺 「でもさ…、見た事ぐらいは有るんだろ?、その…、男の人の…、アレ」 た 「山根くんは有るの?、女の人のアレ」 俺 「ば、バッカじゃねぇの?、有る訳ねぇだろぅよ、そんな事。雑誌にだって載ってねぇし、みんな隠されてるし…」 た 「へぇ、やっぱり そぅいぅ所 見るんだ山根くんも」 俺 「なんだよ!、たぬ子は有んのかよ」 た 「私は有るよ、見たこと」 俺 「な、何だよ、そんなに進んでんかよ お前ら、すげぇな」 根 「ちょっ、山根くん、私は無いわよ、私は。でも幸ちゃん、誰のみたの?、いつ?、私 知らなかった。ねぇ誰?、誰の?」 た 「どうしたの?2人とも。まぁちゃんまで そんなにムキになっちゃって。『弟の』よ、弟の。お風呂とか平気で裸で出てくるし、まだ(小学校)2年か3年ぐらいだったかなぁ、なんだか『らっきょう』みたいだった、まぁちゃんは無いの?、お兄ちゃんの とか」 根 「なぁんだ そぅいぅ事、それなら有るわよ私だって、うんと小さい時だけどね。そぅね そぅ言われれば『らっきょう』かもしんないね」 2人は そぅ言って笑っていた。 その時だった、『山根くんは?』、たぬ子に聞かれた。 「有る訳ねぇだろ、1人っ子だし俺、だから お前らだって 夏休みだっていぅのに こうやって俺の家に居られんだろ?」 た 「そっかぁ、1人っ子だったね山根くん」 俺 「そぅだよ。だから無ぇよ、見た事なんて。て、でさ、『練習』したりしてんの?2人で、どぅなんだよ?」 根 「だから それは 教えないってば、ねぇ幸ちゃん」 た 「ねぇ。教えなぁい」 何だか『こぅいぅ話』になると たぬ子は妙に堂々してる といぅか 落ち着いている。 俺は勿論だが、いつも ベッタリくっついている根岸も 時々 焦ってる様な位だった。 俺 「でもさ、…その、違うぞ」 た 「何が?」 俺 「そのぉ…、『らっきょう』とは。俺も『らっきょう』の時はあったけど 違うもん今は…」 た 「だから、何が?、何が どぅ違うの?」 俺 「…だからさぁ。その…、『毛』も生えてくるしさ、その…」 た 「その…、何ぁに?」 俺 「… … …」 た 「『大人になってく』って事?。それなら私達だって そぅだよ。それこそ『健康な中3』でしょ?、ねぇ、まぁちゃん?」 根 「ちょっと 幸ちゃんてばぁ」 根岸の方が あたふた していた。 俺 「でもさ、『チュー』は有るんだろ?『練習』した事、だろ?」 根 「しつこいよぉ、山根くんてばぁ」 俺 「でもさ、『メガネ』、相手がメガネ掛けてたら どぅすんの?俺みたく」 「なんなら メガネ貸してやるから『練習』してみたら2人で」 根 「ここでぇ?、無理よ そんなの」 俺 「別に お前らに『女の人のアレ』見せてくれ って言ってんじゃないんだからさ、邪魔じゃねぇのかな?っさメガネ、俺 そん時 どぅすりゃ良いんだろ?、どぅ思う? たぬ子」 た 「どぅなんだろ?、やっぱり邪魔なのかなぁ、ねぇ まぁちゃん?」 「してみる?、『練習』、貸して 山根くんのメガネ、私 掛けてみるから」 根 「ちょっとぉ、本気?、幸ちゃん?」 た 「良いじゃない、別に エッチな事しよう って訳じゃないんだし、それに いつも山根くんち お邪魔してるんだしさ」 根 「それは そぅだけどね」 俺 「お、俺は?、また(部屋)出てた方が良いのか?」 た 「(部屋出なくて)いいよぉ」 「何か『おかしかったら』教えて」 俺 「そうか?、なら ほら こっち。ほら根岸も…」 と、ベッドをあけた。 た 「やだぁ、これじゃホントに エッチな事 になっちゃうじゃない、バッカじゃないの?」と、笑いだした。 「まぁ でも良っか、まぁちゃんと『練習』した時もベッドの上だったし、ね、まぁちゃん」 たぬ子と根岸が ベッドの縁に座った。
20/02/10 11:15
(P95QHw9D)
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