食い込みパンティーを組み替える脚の間から、チラチラ見せるこの作戦で、宮崎優香子は完全勝利を収めたように見えた。
秋田文香がブラウスのボタンを外して、どんなに胸を誇張しても、太腿の間に見えるパンティーの縦スジには勝てなかった。
焦った文香はときおり自分の乳首をさりげなく触るそぶりさえ見せたが、視聴率の数字は地震計の微震ほども動かなかった。
ところが秋田文香の作戦を受け継いでいながら、そこに奇妙なテイストを加えることで、パンチラの女王 宮崎の視聴率を簡単に超えてしまう女子アナが現れた。
月曜担当の香河美香だった。香河美香は27。美香はバツイチ女子。もう年長さんになる男の子の親権は元夫側に奪われている。それもそのはず、離婚の原因は奔放な美香の浮気だった。
美香は毎週、夫と取り決めた日に、自分の子供に会っていた。その時には、かならず息子の口に長い乳首を含ませて、母乳を飲ませることにしていた。もう息子が五歳になるというのに、断乳していないのだった。
ある日、ネット記事を読んでいるうちに、香河美香はその母乳の滴を武器にしようと考えついた。
それは、母乳が出るデリヘル嬢というのが人気で、そういうフェチ系のお店はどこも大繁盛だという記事だった。
男っていつまで経っても子供なんだなと思った。そういえば別れた夫も、母乳が出るようになったら、ベビーより先に絞り飲もうとして大変だった。電池式の搾乳機で無理やり搾乳されたこともあった。あれも離婚の原因のひとつだったと美香は要らぬ事まで思い出していた。