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同級生
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:同級生
投稿者: (無名)
「恵里好きだ…付き合ってくれ」中3の5月に俺(晃)は、仲の良かった恵里を体育館裏に呼び出し告白した。しかし恵里の返事は「ゴメン…晃は好きだけど、友達として好きだから…それにアタシ好きな人いるから…」だった。俺はその返事に茫然していた。絶対上手くいくと思っていた。恵里の友達や俺の仲間も「絶対上手くいくよ」と言う程仲が良かった。俺は翌日から一週間寝込んだ。俺が寝込んでる間、配られたプリント等を届けてくれた子がいた。母から「名前を聞いても名乗らなかったけど女の子だよ」と聞いた。プリントの他に手紙もあった。その手紙の内容は「晃君が居ないとクラス内が暗い感じがします。早く良くなってね…それともうすぐ中間テストだから、出そうな所をチェックしておきました。」と書いてあった。俺は誰だろうと思った。そして翌週俺は気が重いながらも学校に行った。「おはよう」と言うと友達が「やっと出てきたかぁ」と言って肩を叩いた。「大変だったなぁ」と友達は言った。
 
2017/10/22 01:22:08(3zq7EQMA)
2
投稿者: (無名)
「あっ…恵里…おはよう!」と言うと周りがざわつき恵里を見た。「…うん…おはよう」と恵里はよそよそしく言った。俺は恵里に「まだ諦めてねぇからっ…覚悟しとけよっ」と強気に言って笑顔を見せると、恵里は「晃と付き合うってないからっ」と言い「また振られたっ」と言っておどけて見せると周りがドッと笑った。…それからテストも終わり一週間経ったある日の夕方だった。帰ろうとして昇降口に行くと、俺の場所に手紙があった。俺は慌ててそれをポケットにしまった。そして友達に「あっ!?そうだっ俺さっき先生に呼び出しされてたんだ」と言うと「マジかよ?すぐ終わんの?」と聞かれ「分からないから先帰ってていいよ」と言って別れた。俺はすぐに人が来ない屋上の踊り場に行き手紙を読んだ。「明日の放課後、屋上の踊り場で待っています…1人で来て下さい…~S~」と書いてあった。俺はSが付く子を考えた。同級生にSが付く子は3人いた。1人はデブの相田さゆり、2人目は大人しい柴田すず、3人目は斉藤香織だった。
17/10/22 01:58 (3zq7EQMA)
3
投稿者: (無名)
俺は誰だろう?と考えながら、手紙をポケットに入れ家に帰った。家でまた手紙を見た。そして2つある事に気付いた。最後のSの横にもう一つSと書いて消された後があった。もしかして柴田すずか?と思った。そしてもう一つ、手紙の封筒とプリントと一緒に渡された封筒が同じ物だった。俺は2つの手紙の字を確認すると同じ字だった。字を良く見ていると「そ」に特徴があり、それをどこかで見た覚えがあった。少し記憶を辿り思い出した。その特徴的な「そ」は柴田すずの字だった。すずの「そ」は一番始めを続けて書かずに「ヽ」にして書いて いたのを思い出した。…次の日すずに国語のノートを見せて貰った。俺は間違いないと確信した。俺は放課後屋上の踊り場に行った。すずが待っていた。「やっぱり柴田だったんだ」と言うと「あっ…晃君…来てくれたんだ」と言った。「プリントとか持って来たのも柴田だよな?」と言うとすずは「うん」と言った。「ありがとう…あれかなり助かったわ」と言うと「良かった」と言った。
17/10/22 02:22 (3zq7EQMA)
4
投稿者: (無名)
「あのプリントの説明…バカな俺でも凄ぇ解りやすかった…さすが秀才だな」と言うと「私秀才何かじゃないよ」と謙遜した。「柴田って先生とか向いてんじゃね?」と言うと「でも私話すの苦手だから…」と言った。すずとは幼稚園からの付き合いで、ずっと同じクラスだった。…「で?今日は何?」と本題を切り出すと、すずは顔を赤くして俯いた。「あ…あのね…晃君が恵里ちゃんの事…好きなの知ってるけど…聞いて欲しいの…」と言うとすずは俺を見てすぐに顔を逸らした。「何?」と聞くとすずは「ふぅ~」と深呼吸をした後「あの…私…晃君の事が…大好きですっ」と言った。俺はえっ?と思った。「晃君が恵里ちゃんを好きなのは知ってます…それでもいいので私と付き合って下さい」 とすずは言った。俺達は沈黙した。「ありがとう…でもゴメン…付き合えない」と言うと「…やっぱりダメかぁ」と言った。俺は「正直柴田の事は嫌いじゃないけど…恵里が好きだからそんな気持ちで付き合えないし柴田に悪いよ」と言った。
17/10/22 13:31 (3zq7EQMA)
5
投稿者: (無名)
「やっぱり晃君て…優しいね」と言った。「柴田の事昔から知ってるけど…可愛いと思うよ…」と言うとすずは「私…可愛く何かないよ…根暗だしソバカスだしメガネだし…」と言って顔を赤くした。「自信持っていいと思うけど?」と言うと「お世辞でも嬉しい」と言った。「まぁとにかく今は俺恵里が好きだから…それにまだ諦めてないし」と言うと「そうだよね…ゴメンね」と言った。そして「じゃぁな」と帰ろうとすると、すずは「あっ待ってっ」と言って俺の腕を掴んだ。そして「あっあの…最後にワガママ聞いてくれる?」と言った。「何?俺に出来る事なら」と聞くとすずは真剣な顔をして「キス…して」と言った。俺は「えっ?」と言ってドキマキした。まさか大人しいすずからキスしてと言われるとは思ってなかった。俺の口から出た言葉は「俺何かでいいの?」だった。すずは頷き「大好きな晃君だから…」と言った。俺はパニックになっていたが、体が勝手に動いていた。そしてすずの肩を掴んだ。すずは潤んだ瞳で俺を見ると目を閉じた。
17/10/22 15:23 (3zq7EQMA)
6
投稿者: (無名)
頭の中で、天使と悪魔が語り掛けてきたが、キスをしてみたい中学生の欲望には勝てず、悪魔の1RKO勝利だった。すずの唇に吸い付いた。柔らかかった。「ん…」とすずの声が漏れた。俺はもう離れた方がいいのかな?と思うと同時にもっとしていたいとも思っていた。すると思っていなかった事が起きた。すずの方から舌を入れてきたのだった。俺はパニックになりながらも、それに応える様に同じ様に舌を絡めた。時間にして1分位だったと思うが、凄く長い時間に感じた。やがて唇を離した。俺もすずも真っ赤になっていた。少し沈黙した後すずが「ありがとう…じゃぁね…また明日…」と言って階段を降りて行った。俺は暫く呆然としながらすずの背中を見ていた。…次の日教室に行くとすずはいつもの様に接した。俺も気にしない様にしたが視線はすずを追っていた。…俺はすずの事を忘れる様にまた恵里に告白したが結果はダメだった。そして時間はあっという間に過ぎ去って冬になった。受験が始まった。
17/10/23 20:27 (O1wHw1SB)
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