ルールは、なんでもありで、どちらかが降参するか、続行不能になるまで闘うという危険なものでした。

私は小柄で華奢で、運動神経もあまり良くないので正直やりたくありませんでしたが、恩人である社長の期待に答えたかったのと賞金がとてもよかったのを理由に参加を決めました。

それから一週間後くらいに対戦相手が決まったというので社長から、対戦相手の資料をもらいました。

その子は別の事務所の地下アイドルで、私と同じくらいの体格で年齢も同じでした。
写真を見せてもらった感じクールそうな印象を受けましたが、地下アイドルをやるだけあり可愛い感じの子でした。

そして私は数日後の闘いに向けて、軽く筋トレをしたりしてました。

続きお願いします。気になります。

コメントありがとうございます！
昔のことを思い出しながら書いてるので、少し遅いですがごめんなさい泣

そして当日
私は支給されたピンクのビキニを着て、リングに上がりました。

思ったよりも本格的なボクシングで使うようなリングで、その周りには観客さんも多く、ドキドキと少し緊張しました。

暫くして、対戦相手の女の子も入場して、リングに上がってきました。
その子は水色の私と同じタイプのビキニを着ていました。
その子も緊張しているのか少し表情がかたかったです。

今からこの子と喧嘩すると思うと不思議な感じがしました。
そもそも取っ組み合いすらしたこともないので、上手くできるか心配でした。

でも絶対負けたくないという気持ちはありました。

私達はお互いにリングのコーナーの対角線にもたれかかり、睨み合いました。

すると進行役の人がマイクを持って来ました。
意気込みなどを言えとのことでした。

特に考えてなかった私は適当に
「全力で頑張って楽しみたいと思います」

と言いました。
すると周りの観客からからは拍手や歓声が聞こえて来ました。

しかし、それを聞いた相手は私を思いっきり睨みつけました。

次は相手の意気込みを言う番でした。
相手はマイクを持つと
「お母さんの生活を少しでも楽にしてあげたいので絶対勝ちたいです」

と力強く答えてました。
強い気迫に少し怖くなりました。

レフリーに呼ばれ、お互いにリングの中央へ向かいました。
武器を隠し持っていないかチェックのようです

リングの中央で顔がぶつかるくらい近づきました。
近づくと相手の顔や肌の綺麗さや胸の大きさなどがよくわかりました。だいたい同じくらいだと思いました。

顔も可愛いのですが相変わらず私を睨んでいます。
ボディチェック中、少し時間があるので挨拶してみることにしました。

「よ、よろしくね」

私は握手を求めました。
しかし、相手は握手を返してはくれませんでした。

「さっき楽しむって言ってたけどナメてるの？」

突然、小さく言われ、私はどうしたらいいかわかりませんでした。

「そう言うわけじゃ」

「いいよ、ボコボコにしてやる」

さすがに私もイラっときました。
今すぐにでも無防備で柔らかそうな相手のお腹をボコボコにしてやりたいと思いました。