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昔話
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:昔話
投稿者: 勇一

幼馴染みの昔話です。

私には、由美という幼稚園からの幼馴染みがいました。
由美とは本当に家族ぐるみの付き合いで、互いの家にはほぼ自由に行き来できるくらいでした。
何をするにも一緒でした。
私はどちらかと言えば、大人しく運動はあまり得意でない文化系、由美は明るく活発な体育会系の女の子。
小学校、中学校は同じでしたが、高校は別々になりました。
私は進学校へ、由美は部活の関係でソフトボールの強豪校へ進学しました。
由美はそういう意味で、短髪でボーイッシュな格好が多く、幼稚園からの幼馴染みで恋愛感情はありませんでした。あの時までは…

中学まで、本当に由美とはいろいろな話をし、悩み事も勉強もしていました。

中学2年からです。
両家の話し合いで、私も由美も思春期であり、恋愛などを意識する歳頃でもあり、互いの部屋へ無断では入ってはいけないと決められました。
ある程度のプライベートとプライバシーは必要だろうとのことでした。
私も由美も
「そんなこと全然構わないのに」
と思っていたのですが。

由美は妹同然でどんどん女らしくなっていっても、恋愛感情は沸いてきません。

高校になってから暫くして、由美が我が家に来ていました。
「あれ、久しぶりだね、由美っぺ」
「うん。それと、その由美っぺってもうやめてよ、ゆうちゃん」
「由美っぺ…あ、由美。どうしたの?久しぶりじゃん。部活頑張ってるんだってな」
「まぁねー。高校はきついよぉ。ソフト強いとこだから」
「部屋行く?」
「うん」
久しぶりに由美を部屋に入れた。
「あー。変わってないねぇ…相変わらず、地味な部屋だわ」
「ほっとけ!」
「はあ、なんか落ち着く…」
「自分ち同然だもんな」
「まぁねー」
この日の由美は高校の制服のまま。
「でも珍しくない?部活は?」
「珍しく休みなんだー。顧問の親戚に不幸があってね」
「そっか!」
「ゆうちゃんはどう?」
「ん?まあ、頑張ってるよ」
私は飲み物と茶菓子を出した。
「ありがと。お菓子は遠慮しとく」
「なに、ダイエットとかか?」
暫く他愛ない会話をしていると、由美は突然、
「ね、ゆうちゃん。私の事どう思ってる?」
と尋ねてきた。
この時、私に少しでも由美を異性としてみていれば…
「どうって…?」
「好きとか、嫌いとか!そういうこと」
「えー?嫌いなわけないだろ。幼馴染みだし」
「…」
「ともだち…いや、親友かなぁ?どうしたの?そんなこと聞いて」
何故か由美は怒っているような哀しいような顔をしていた。
「だよねぇ…ちっちゃい頃から一緒だしね」
「家族みたいなもんか」

久しぶりに由美と話をした。
しかし、この日を境に、私と由美の関係は変わっていった。そのことに気づいたのは、まだ先の事。

私は進学校でもあり、塾通いもしていて、由美は毎日朝から晩まで部活。
隣同士だったが、会って話す機会は殆どなくなった。

夏休みが近づいた頃の事、塾帰りに、偶然、コンビニで由美をみかける。
話しかけようとしたが、由美は男と一緒だった。
由美は制服だが、男はシャツにジーンズという、ラフな格好。
私の知らない男だった。
歳は二十歳前半くらいだろうか?
背の高い、がっしりした体格。イケメンではないが、ブサイクでもない。
二人は楽しそうに会話しながら、何かを買い込んでいた。

彼氏?
そう思ったとき、私は複雑な心境になった。
私も由美も少なくとも中学校までは恋人はいなかったはず。
勿論、好きな異性はお互いいたし、その事も話したりはしていた。
恋人ができたら、互いに知らせあおう…
でも由美は部活優先で恋愛どころじゃないって言っていたな…


この時、私はつくづく、自分のとった行動を後悔しました。
私は二人を尾行してしまったんです…

二人はコンビニを出ると、少ししてから、手を繋いで歩き始めました。

やっぱり彼氏か…

やがて、二人は公園に入っていき、ベンチに腰掛けると、身体を密着させました。
男は由美の肩を抱いた。

暫く、二人は楽しそうに会話をしていた。
小さい会話で内容はわからない。

やがて、二人はどちらからともなく、キスを交わした。
二度、三度、チュッチュッとしたあと、舌を絡める、深いキス。
それを何度も繰り返していた。

お互い見つめあったあと、二人は再び手を繋いで公園をあとにすると、駅前まで戻って、別れた。
別れ際、何かを話し、頷く由美。

ずっと一緒だった由美の知らない一面を垣間見て、少しずつ由美との距離が離れていく気がした。

そんな場面を目撃した私は眠れない夜を過ごし、明け方…窓を開けた時、朝練に行く由美とあった。
「ゆうちゃーん!おはよーう!」
そう言って、笑顔で手をふり、出掛けて行った。
私は手をふり返す…昨夜の出来事を思い出しながら…

今度由美と話をする機会があれば、聞いてみるか…幼馴染みだし親友だから聞けるよな?

夏休みになれば、会う機会もあるだろう。

しかし、夏休み…とんでもない事になったのだった。





2013/03/13 13:31:29(vPPHr9qt)
2
投稿者: 勇一
続き。

由美に彼氏ができていた。

複雑な心境だったが、恋人ができたら、教えてくれる筈だったんじゃ…
しかし、いざとなれば、秘密にしたくなるものかも。

相手の男は何者だろう…
キスより先にすすんだのかな?

幼馴染みで親友…そう思っていたが…

私は塾帰り、あのコンビニに立ち寄って、由美がいないか、確認してしまう。

しかし、再び会えることはなく、夏休みに入って間もなく…

由美は相変わらず部活でいそがしいようだが、帰宅が遅くなる事が多くなっていた。

「ねえ、ゆうちゃん、由美から何か聞いてない?」
おばさんが帰りの遅い由美を心配して私に尋ねてきた。

聞いてはいないが、理由はわかる。

「理由聞いても、居残り練習としか言わなくて…学校に問い合わせても、そんなことはさせていないって。好きな人ができたのかしら…」
私は答えようがない。
「おばさん、彼氏はゆうちゃんだと思っていたんだけれど」
「いやぁ、すいません」
「ゆうちゃんからも聞いてみて」

そんなことがあって
暫くして、由美と話をする機会が訪れた。

私は久しぶりに由美の部屋へ。
おばさんには話を聞いてほしいと言われた。

由美の部屋は女の子にしてはさっぱりしていて、人の部屋を地味な部屋と言えない。

由美は日焼けし、少し痩せたようだ。

「なあ、由美…」
「ママに何か言われたんでしょ?」
「え…うん…最近帰りが遅いんだって?」
「やっぱりそのことかぁ…でー?ゆうちゃんはどう思ってる?」
「どうって…俺はわかんないよ…由美には由美の事情があるだろうし」
公園での光景がよぎる。
「ママもゆうちゃんもわかってるんでしょ?私に男ができたって」
「できたのか?」
「まぁね…」
「なんだよ、恋人できたら、教えてくれるって約束だろ」
「そんなの、いざとなったら出来るわけないじゃん!ゆうちゃんはできるの?」
「……わ、わかんない…」
「出来ないって!秘密にするつもりはないけど、わざわざ話したりもしないよ」
「うん」
「どんな人か知りたいなら、ゆうちゃんには教えてあげるわよ」
由美は私の返事を待たずに話し始めた。

由美の話しでは、彼氏は高校のOBで、今はスポーツクラブのインストラクターをしている

OBの縁でソフトボール部の筋トレの指導をしていて知り合ったのだとか。

なかなか会えないから、部活帰りに逢瀬を重ねているらしい。
「って、ママに報告しといて!迷惑かけないからって!」

まさか公園でのことを話すわけにもいかず、仕方なく、聞いたままをおばさんに伝えた。

「そう…やっぱり…ゆうちゃんが相手なら何の心配もないのに…」

その後、由美は部活に恋愛に頑張っていたようだった、そんな時、夏期講習の帰りに、由美をみかけた。
え!?私は驚いた。
由美は見たこともないような派手な服にハイヒール、化粧もしていた。さらに驚いたのは、腕組みしている男があの公園でみた男と違うことだった。
インストラクターの男より歳で、かけているサングラス、背広は何か近寄りがたい雰囲気だった。
本当に由美なのか?
まちがいなく由美だ。
私は混乱していた。
なにより、由美は部活…しかも合宿中の筈…
どうなってるんだ?
二人は駅に向かって歩いている。
後をつけていくと、由美は駅前のロータリーから、タクシーに乗ってどこかへいってしまったのだ。

いぶかしがりながら、帰宅すると、家に母とおばさんがいて、何やら深刻な顔。
「あ!ゆうちゃん!大変よ!」
「由美が部活の合宿に行ってないのよ!」
「それに、退部したって!!」
あまりに突然だった。
私はさっき見たことを話すしかなかった
「そんな!由美は何をしているのよ!」
当時、携帯電話などはなく、連絡の取りようがない。
とりあえず、夜まで由美からの連絡を待つ。
はたして、由美から電話がかかってきた。
折り悪く、おじさんは長期の海外出張で頼る事ができない。
「由美!あなた何をしているのよ!」
珍しくおばさんが怒鳴る。
「ええっ!?何をバカな事いってるのっ!!心配しないでって!誰といるの!ちょっと!由美!…」
「正子さん?」
「由美なんて?」
「部活やめて、彼氏と旅行って…なにを考えてるの!あの子は!」

あの男と旅行?とてもそうは見えなかった。
私は公園でのことを伏せて、以前見かけた男と別人だったと話した。
「そんな…」おばさんは泣き出してしまう。

ひとまず由美が無事であることは確認できた。
私の母とおばさんは翌日由美の言っていたインストラクターの男の所在を突き止めて話を聞くが、別れたから関係ないという。
しかし、このインストラクターの男はとんだ食わせものだったのだ。


13/03/13 16:18 (vPPHr9qt)
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