とあるラブホテルの一室。激しい一戦を交えた後、煙草を吹かしながら隣で安らかに眠る相手を見やる。
…面は良い。話した感じも悪くない。Hもそこそこ上手かった。が。
何故コイツは全裸になっても靴下を脱がないのか。しかもキティちゃん柄て。せめてミッキーにしろよ。いや待て。ツッコミはそこじゃない。
そんな奴と最後までした自分は何なんだと、眉間にシワを寄せる。けして変態嗜好でも特殊なフェチでもない。プロフに『アブノーマルはムリ』とも書いた。なのに。
…うん。とにかく面が良かったんだ。ビンゴだったんだ。
『バナナマン日村』にクリソツで。
――こうして、ナンネを利用していること自体アウトな自覚の無い女の夜は更けてゆくのだった……。
END.