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投稿者:
春
◆NqRlWkOMMM
寒い寒い冬。
僕は来年13歳。 榊春って名前。 さかきしゅんって読む。 なかなか読みにくい名前だ・・・。 漢字二文字だけど気に入っている。 冬休み前に学校に行かなきゃいけない。 朝起きたら歯を磨いて朝ごはんを作る。 僕は料理が大好き。 トントンと料理を作る。 「あら、春ちゃんおはよ」 「お母さん、おはよ」 お母さんは27歳。 榊悠美、15歳で僕を産んだ。 そしてお姉ちゃんもいる。僕の一つ上。 お母さんがコーヒーを一口飲んでため息をついた。 「悪いね、春ちゃん・・」 「ううん、いいよ。お母さん疲れてるもんね」 お母さんは夜のお仕事をしている。 お酒のお酌をしたり楽しく話をしたり。 綺麗だから一番人気らしい「春ちゃん来年中学生だね」「あ、うん・・」 「彼女作りなよっ!」 「えっ・・・ん・・うん」 お母さんが頭を撫でてくれた。 料理が得意だから女の子には人気だけど。 彼女なんて・・・。 お母さんはまた寝室に戻った。 コーヒー飲んでまた寝るなんて凄いなって思う。 足音がして振り返る。 お姉ちゃんが起きてきた。ムスッとしている。 「おはよ、凛姉ちゃん」 「はぁ・・ったく・・」 お姉ちゃんは榊凛。 僕と同じで漢字二文字。 黒くて長い髪をブラシでといでいる。 「春、はやくご飯」 「あ、うん・・・」 僕はお姉ちゃんが怖い。 叩かれたり殴られたりするし酷い事も言われる。 お母さんには言えない。 凛姉ちゃんもお母さんの前では仲良くしているように見せる。 怒らせないようにオムレツとトーストをテーブルにのせる。 「まずそ」 「ごめんなさい・・」 そう言いながらパンにかぶりついている。 僕は自分の部屋に行こうとした。 「どこ行くの?座ってなよ」「学校の準備しなきゃ・・」「あんたが遅刻しようがしらない・・座ってろ」 「うん・・・」 怖い・・・。 お姉ちゃんは学校ではとっても人気だ。 可愛くて頭も良くて。 でも・・家では違う。 僕をいじめる・・。 学校の用意をしてランドセルに必要な物を入れる。 鏡を見て髪型を整える。 睫毛が長い・・・。 また切らなきゃな。 学校まで走って行く。 「遅刻しちゃう・・・」 僕は男の子の友達がいない・・。 あんまりゲームとかの話題についていけない。 いつも休み時間は料理の本を見ている。 学校についてから下駄箱に靴を入れる。 一番上だからなかなか届かない。 僕はまだまだ小さい。 牛乳が苦手だからかな・・身長が低い。 しかも女の子みたいな外見だから・・・。 男なのに女の子に間違われる。 クラスについて自分の机に座る。 ギリギリセーフ。 ランドセルから料理の本を取り出す。 今日は終業式。 教科書もいらない。 美味しそうな料理がたくさん。 将来の夢は料理職人。 どこかで弟子入りしたいなと思ってる。 話かけてくれるのは女の子ばかり。 だいたい料理の事。 僕に彼女なんてできるのかな。 朝礼が終わった後体育館に向かう。 校長先生が冬休みの注意を言ってからすぐに終わった 寒い廊下を歩く。 もうこの学校ともお別れか・・・。 教室に戻って宿題を貰う。僕はまぁまぁ頭がいい方だ・・・。 ランドセルに宿題をしまう「冬休みは寒くなりますし風邪に注意しましょう」 先生が体調管理の事を言っている。 卵酒かエッグノッグが好きだ。 ・・・未成年だからアルコールはかなり弱めの物を使うけど。 砂糖とお酒とホットミルクを混ぜて生姜の絞り汁をいれる。 火を止めて卵の黄身をいれてゆっくりかき混ぜる。 甘くて美味しいし体も暖まる。 僕の作り方はそんな感じ。 帰宅時間になる。 まだ午前中。 家に帰る前に寄り道をする 山道を登っていけばお墓がある。 お父さんのお墓。 お父さんは30歳の時亡くなった。 お母さんとは歳の差の結婚で大分苦労したみたい。 僕は顔を良く覚えている。優しくてかっこよかった。お父さんのお墓は豪華だ。お金持ちだったからかな。今も生活に不自由はない。「お父さん・・来年は中学生になるよ」 途中で買ったお花を供えるコーヒーも一緒に。 「僕・・友達たくさん作るよ・・見ててね!」 手を合わせて目をつむる。きっと見ててくれる。 ゆっくりと立ち上がって階段を降りる。 マフラーと手袋をしてるけど寒い。 お墓のから家に向かう。 もうお昼だ。 お姉ちゃんが待ってる・・ 「ただいま」 「遅い・・はやくご飯作ってよ」 「うん・・分かった」 今日はうどんにしよう。 生椎茸で出汁を取る。 料理酒を少々入れる。 少し味を見て塩と味醂を少々。 油揚げと牛蒡を入れる。 油揚げはそのまま入れる。味がコッテリ目になる。 牛蒡はささがきにする。 しばらく染みるまで待ってからうどんを入れる。 グツグツ煮込んでからどんぶりに盛り付ける。 テーブルに持っていく。 「お姉ちゃん、お待たせ」 「うどんか・・まずそ」 お姉ちゃんは一口食べてからどんぶりを流し台の所に捨てた。 「糞まずい・・」 「あ・・ごめん」 「もういい・・」 お姉ちゃんは部屋に戻っていった。 僕はいつかお姉ちゃんを笑わせるくらい美味しい料理を作りたい。 流し台に捨てられたうどんを片付ける。 目が霞む。 涙が流れる。 美味しいって言ってほしいのに・・・。 余ったうどんはお母さんにあげよう・・。 お母さんはまだ寝てる。 宿題をして時間を潰す。 もう終わっちゃいそう。 「春ちゃん、おかえり」 「もう仕事?」 「うん、いい子にしててね」「あ、お母さん・・うどん作ったんだ」 「おおっ、どれどれ」 うどんを暖めてどんぶりに盛り付ける。 お母さんは一口食べて微笑んだ。 「春ちゃんは料理上手いね!本当に美味しいよ」 「うん、良かった」 お母さんは全部食べてくれた。 「さて、行ってくるわ。戸締まりちゃんとしてね」 「うん、いってらっしゃい」お母さんは元気良く仕事に向かった。 僕はお母さんもお姉ちゃんも好きだ。 だから・・笑ってて欲しい
2011/02/12 00:12:11(BhPlqiGf)
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春
◆KEJbDUVQ9A
冬休みに入り宿題もささっと終える。
こたつでぬくぬく暖まりながら料理の事を考える。 冬はやっぱしお鍋がいいなぁ。 どうやったらお姉ちゃん・・・笑ってくれるかなぁ。お姉ちゃんはきっと美味しい物じゃないと嫌なんだろうな・・・。 僕の料理を食べて笑ってくれた事は一度もない。 頑張らなきゃ・・・。 料理ノートを見る。 今まで作った料理はここに書いてある。 「ふむ・・・」 僕は基本和食しか作らない洋食はよく分からない。 ノートを閉じて寝転がる。暖かいなぁ・・炬燵。 少し眠くなってきた。 今日はお姉ちゃんは出掛けた。 お母さんも仕事。 僕一人きり。 ・・・・・・すーっ。 眠い・・・。 足音・・・。 誰・・・? 僕の頭の所で止まった。 「しゅん・・・ごめん」 ・・・・? そのまま足音はどこかに行った。 また眠たくなった。 誰かな・・・。 起きるともう夕方。 目をこする。 「ふぁ・・・あ」 お姉ちゃんが炬燵に入っていた。 僕をにらんでいる。 「夕飯・・まだ?」 「あ、うん・・買い物行ってくるよ」 「だめっ!冷蔵庫にある物で料理作って」 「あぅ・・・うん」 買い物行きたかったのになぁ・・・。 こたつの中でお姉ちゃんが蹴ってくる。 はやく作れって事か。 トコトコと冷蔵庫に向かう うちの冷蔵庫はなかなか立派だ。 けど・・・中には何もない・・・。 「あぅ・・・こんなんじゃ・・・料理・・できない」パシッと頭を叩かれる。 痛い・・・。 「はやくっ!」 「分かったよ・・・」 お姉ちゃんはまたこたつに入った。 隣のおばちゃんにもらった白菜がある。 後はご飯だけ。 食材は2つ。 とりあえずお鍋がいい。 それは間違いない。 お姉ちゃんはお鍋の時は文句一つ言わない。 「よしっ・・」 腕を捲る。 白菜を細かく切る。 土鍋に入れる。 白菜の水分が出るから水は少な目に。 料理酒を少し入れる。 粉末の出汁を少々。 薄味で構わない。 しばらくふたをしておく。マグカップにラップをいれる。 暖かいご飯をラップに入れてギュッギュッと押す。 取り出すと丸いご飯の塊が出てくる。 片栗粉を少しつけて油でゆっくり揚げる。 おこげ・・かな? 香ばしいにおい。 キッチンペーパーで油を切ってしばらく置いておく。土鍋のふたを開ける。 むわっと白い煙が上がる。少し味をみる。 薄味だな・・もう少し塩を入れてもいいかな。 少し塩を入れてもう少し煮込む。 「まだー?」 「もう少し待ってて」 はやくしないと殴られる。でももう少し。 味を見てからおこげを上に乗せる。 見映えは良くない。 まぁいい・・・。 鍋つかみで土鍋をこたつに運ぶ。 「おそい・・」 「ご、ごめん」 取り皿に少しわさびをつける。 出汁を取り皿に注ぐ。 わさびを溶かしてから白菜とおこげを取り皿に入れる・・・。 薄味にしてわさびの風味が効くようにした。 お姉ちゃんが一口食べた。「・・・・・」 「どう・・凛姉ちゃん?」 「まず・・くはない・・・普通」 「良かった・・!」 僕も少し食べる。 白菜は良く煮えている。 わさびの風味もなかなか。おこげも香ばしい。 はぁ・・・2つの食材でなんとか切り抜けた。 この達成感がなんとも言えない。 お姉ちゃんに料理を作るのは一番楽しいかもしれない・・・。 緊張感もあるし。 殴られるのは嫌だけど。 ・・・・・お姉ちゃんは土鍋にある白菜を全部食べた僕をじっと見つめる。 ドキッとするほど綺麗。 「もっと・・・美味しいの作って・・」 「あ、うん!頑張るよ」 土鍋を片付けてお皿を洗うキッチンは綺麗にしないと・・・。 包丁も綺麗に洗う。 安い包丁だけどまぁまぁいいやつ。 「はぁ・・」 少し疲れた。 僕はあんまり体が強くない風邪もよく引く。 こたつに入って暖まる。 お姉ちゃんは寝てしまった・・・。 「すーっ・・すーっ」 可愛い寝顔・・。 いつか笑わせたいなぁ。 料理番組を見ているともう夜中だ。 お姉ちゃんはまだ寝ている・・・。 こたつで寝ちゃうと頭が痛くなるから起こさなきゃ。「お姉ちゃん、起きなよ」 肩をゆさゆさする。 「んーっ・・しゅん」 「・・・?」 僕の名前を呼んだ。 いつもは名前で呼んでくれない。 お前。 おいっ。 とかだ・・・。 「凛姉ちゃん・・おき・・っ!」 胸がはだけてる・・。 ドキッとした。 触ってみたい・・。 けど後が怖い。 目をつむって見ないようにする。 「おきてよ・・」 パシッと平手打ちされる。「うるさい・・」 「ぃ・・いたい・・」 お姉ちゃんが目を擦った。その仕草も可愛いなって思う。 「わっ!胸・・見たの?」 「み、みみ、見てない!」 僕を睨んだ。 「エッチ・・・しねっ」 また平手打ち。 お姉ちゃんは部屋に走って行った。 洗面所に行って鏡を見る。「頬っぺた・・赤い・・ぐすっ」 肌が白いから目立つ・・。タオルを濡らして冷やす。またこたつに入る。 昼間だいぶ寝たから眠くない。 お母さんがそろそろ帰ってくる。 生姜湯を作っておく。 粉末でお湯を入れておくだけ。 「ただいまぁ!」 「おかえり・・」 やっぱり酔ってる。 「しゅんちゃん!」 抱きつかれる前に生姜湯をつきだす。 「飲んでっ!」 「あはーっ、ありがとっ」 グイッと一気に飲んだ。 「お疲れさま・・もう寝なよ」 「えっへへ・・まだ寝ませんっ!」 「もぉ・・・」 結局抱きつかれる。 お酒って怖いな。 「しゅーんちゃん・・」 お酒くさいけど・・。 そんなお母さんも好き。
11/02/12 13:07
(BhPlqiGf)
投稿者:
春
◆KEJbDUVQ9A
雪が降る。
窓から景色を眺める。 もうすぐお正月か・・。 お年玉で何を買おうかな。窓ガラスに息を吐いてくもらせる。 絵を書いてすぐに消す。 「はぁ・・」 友達が・・欲しい。 男の子の友達が・・。 「春ちゃん、どうした?」 「うん・・ちょっとね」 「顔が赤いよ?熱?」 お母さんがおでこをくっつける。 ドキドキする。 このドキドキするのはなんでだろう・・。 どうしてお母さんにドキドキするの? お姉ちゃんにも・・・。 僕の家族なのに・・。 「少し熱っぽいね。寝てなさい」 「あぅ、大丈夫だよ」 「だぁーめっ!ほら、添い寝してあげる」 お母さんの部屋に連れ込まれる。 毛布と布団の中に入る。 暖かい・・・。 お母さんは風邪薬を持って戻ってきた。 「ほら、飲んで・・グイッと一気に!」 「ぅ・・ごくっ」 お母さんは拍手した。 たぶんお酒の相手をする時もこんな感じか。 お母さんが布団の中に入ってきた。 「春ちゃんと一緒だぁ」 「もぉ、お母さん・・」 ギュッと抱きついてきた。お母さんは僕に対しては結構過保護だ。 すぐに心配する。 背中に胸が当たる。 ドキドキする。 柔らかくて大きい。 「春ちゃんなかなか大きくならないね・・」 「牛乳苦手だし、お腹もあんまり減らないから・・・かな?」 体も弱い・・・。 料理を作るのは好きだけど食べるのはそれほど好きじゃない。 僕にとって料理は人を笑わせる物。 ただそれだけ・・・。 「大きくならなきゃダメだぞっ」 「うん・・がんばる」 暖かい。 でもやっぱり風邪だったみたいだな。 ドキドキしてなかなか眠れない。 「春ちゃんどんな彼女作りたいの?」 「ふぇっ!?」 「年上とかいいんじゃないかな、いい子紹介しよっか?」 「い、いい・・よ・・まだいいよ」 「えーっ、つまんないよ。春ちゃんが彼女と手を繋いで歩いてるの想像するだけで胸がキュンキュンしちゃうよ」 「そんなの想像・・しないで」 「くすっ・・・まぁ・・まだいいか・・春ちゃんはお母さんの物ね」 さっきより強く抱きついてきた。 胸が・・・。 お母さんは意識してないの? 僕だって男の子だよ・・。 僕だって想像しちゃう・・・・。 エッチな事・・。 お母さんを押し倒して胸を揉んだ。 「ああっ、春ちゃん!いいよぉ!」 キスして・・。 パンツを下ろして。 僕は何をすればいい? その先は知らない。 チンチンが固くなるのは知ってる。 これを入れれば・・? ヌプヌプと先っぽが入っていく・・・。 って何想像してんだよっ!僕はそんな事しない。 絶対にしない。 「春ちゃん体固いよ?」 「な、なんでもない」 「そっか・・・」 今日はお母さんは休みだ。お姉ちゃんは出掛けた。 家の中は静かだ。 時計の針が動く音くらいしか聞こえない。 やっとドキドキが収まってきた。 お母さんは美人すぎるから・・ドキドキするよ。 優しいし・・けど家事は苦手だし・・そこが可愛いし・・。 首にお母さんの吐息がかかる。 少しいやらしい・・そんな感じ。 「春ちゃん眠い?」 「ううん・・ドキドキして眠れないよ」 「ははっ、なんでかな?」 「それは・・お母さんが・・・くっつきすぎだからだよ」 「ふーん・・じゃあこれはどう?」 お母さんが覆い被さってきた。 「お母さ・・っ・・なに?」「ドキドキする?」 「う・・・んっ・・」 「やっぱり男の子だね」 胸の谷間が見える。 黒い胸に付けるやつを付けてる。 ぶ・・ぶらじ・・。 ぶらじる・・? ブラジャーだ・・。 僕にもう少し勇気があれば女の子と付き合ったりできるかも・・。 「顔赤ーい・・可愛いっ」 「う・・うぅっ」 「春ちゃんはちゃんと固くなってるね」 「・・っつ!」 ドキドキしすぎて気付かなかった。 チンチンが固くなってる。お母さんは布団から出た。「成長したね!お母さんはお粥作ってくるよ」 「あぅ・・うん」 恥ずかしかった・・。 お母さんは部屋から出て行った。 お母さんはお粥ぐらい・・作れるよね? ・・・・・・。 レトルトのお粥だった。 一安心。 冷ましてから口に運ぶ。 「美味しい?」 「うん、おいしい」 「チンチン固いのおさまった?」 お粥を吹き出しそうになる危ない・・。 「だ、だだ、大丈夫・・」 「自分で擦ったりするの?」「擦る・・?」 「知らないのか・・純粋だなぁ・・」 またギュッと抱きつかれる知ってる・・・。 けど言えなかった。 お母さんの緩くパーマのかかった黒髪。 ピアスもしている。 本当に綺麗・・。 「まぁそのうち分かるかな・・彼女ができれば嫌でも分かるから」 「う、うん・・」 しばらくお母さんの部屋で寝た。 夜中に目が覚めた。 隣でお母さんが寝ている。シャツがはだけてる・・ブラジャーが見える・・。 「風邪引くよ・・」 シャツのボタンを止めてあげる。 胸に触れる。 ドキドキする・・。 触ってもいいかな・・。 少し・・。 震える指先で少し触る。 柔らかい・・。 も、もうだめっ! 布団を被せて台所に行く。喉が乾いた・・。 お茶をコップに注ぐ。 「ふぅ・・自分の部屋で寝よう・・」 お茶を一口飲んでホッとする。 後ろから足音。 振り返った。 ドスッ。 お腹にパンチされる。 「・・痛いっ!」 「しね・・」 「お姉ちゃん・・やめて」 次は顔。 壁に押し付けられる。 「なんで・・あんたなんかを・・・」 「ぐふっ!」 痛い・・・。 最後に蹴られて攻撃は止まった。 シャツを掴まれて引きずられる。 ベランダに出される。 ここは12階。 落ちたら死んでしまう。 「やだっ、だめ!」 ガラス扉を閉められる。 鍵がかけられた。 「しねばいい・・・」 そう言ってお姉ちゃんは電気を消して部屋に戻って行った。 寒い風が僕を冷やす。 心まで冷たくする。 お姉ちゃんの一言で・・。心が凍った。 固まって震える。 このまま死んでもいいかなって・・。 思ってしまう。 きっとお母さんと一緒に寝たのが悪かったんだ。 お姉ちゃんはお母さんに甘えたいんだ・・。 だから僕が邪魔なんだ。 ブルブルと震える。 寒い・・寒い・・。 窓を叩いて叫ぶ余裕もない・・。 立ち上がってベランダから下を見下ろす。 ・・・しねばいい。 ・・・しねばいい。 ・・・しんだら・・だめ。 「死んだらだめっ!」 ガラス扉が開いてた。 お姉ちゃんが立っていた。「来いっ・・」 手を掴まれて中に入る。 お姉ちゃんがガラス扉を閉めた。 「ふぅー・・」 寒くて変な呼吸しかできない。 ブルブル震える。 肌が真っ白・・。 「ごめんっ・・」 抱き締められた。 こんな事・・初めて。 「ごめん・・やりすぎた」 「うぅ・・はぁ・・はぁ」 喋れない。 声も出ない・・。 「ごめん・・」 そうやって抱き締めてくれた。 僕は気が遠くなった。 翌朝目が覚めるとベットで寝ていた。 お母さんが心配そうに僕を見ている。 「安静にしなきゃ・・」 「うん・・」 「昨日ベランダに出たんだって?凛が止めなきゃ危なかったよ」 「・・・へ?」 「とりあえず寝ててね。お母さん仕事行くから・・」お母さんは手を振って微笑んで仕事に行った。 お姉ちゃんが止めた? 違う・・お姉ちゃんが閉じ込めたんだ。 僕のせいにされた・・。 部屋のドアが開いた。 「凛姉ちゃん・・」 僕の顔をじっと見た。 「昨日の事は忘れて・・」 「嘘ついたの?なんで?」 「お母さんに怒られたくないから・・黙ってないと殴るからね」 お姉ちゃんは・・・。 なんなんだよ・・・。 僕がそんなに嫌いなの? お姉ちゃんが部屋を出ていってから・・・。 泣いてしまった。 凄く悲しかった。 一番笑わせたい人が。 僕を凄く嫌っている・・。
11/02/13 10:33
(ZczHunvc)
投稿者:
春
◆KEJbDUVQ9A
お正月に知り合いのおじさんが来る。
いつもお年玉をくれる。 「おおっ、元気か?」 「おじさん、新年おめでとう!」 頭を撫でてくれた。 おじさんがおせちを持ってきてくれた。 今年は僕は作れなかった。こたつで四人でおせちを食べる。 お姉ちゃんはこの時は僕と仲良くする。 「ほい、お年玉!」 「ありがとー」 ウキウキする。 おこずかいとは一味違う。お年玉をポケットにしまう おせちを食べながらテレビを見る。 おじさんとお母さんはお酒を飲んで笑っている。 黒豆は年の数食べる。 12個・・・欲張って13個食べた。 伊達巻を食べたらお腹いっぱいになった。 「春も酒飲んでみろ!」 「えっ、僕はいいよ」 「そだよーお子ちゃまにはまだ早いよ!」 お母さんの言葉にムッとした。 おじさんのコップを奪って一気に飲んだ。 「あ・・・」 おじさんとお母さんが固まった。 「けぷっ・・はぁ」 まずい・・・。 「春・・・やるな」 「あぅ・・美味しくない」 しばらくしてクラクラしてきた。 寝転がる。 気持ち悪い・・・。 「あーぁ・・春ちゃん酔っちゃったね」 「うん・・・」 「寝てれば治るよ」 「うん・・・」 お母さんの隣で寝た。 お姉ちゃんが一瞬僕を睨んだ。 やっぱり・・・僕がお母さんに甘えるのが嫌なんだ。 お正月はテレビを見て過ごす。 お参りはしない。 お母さんの隣で眠よう。 安心する・・。 お姉ちゃんは友達と遊びに行った。 僕は座布団を丸めて枕にして眠る。 目を閉じる。 しばらくして・・。 「寝たか?」 「うん、寝たよ・・可愛い」僕は目をつむっただけ。 寝てない。 お母さんが僕から離れる。台所に行った。 おじさんも台所に行った。「んっ、ちょっと・・だめ」「いいだろ・・」 「酔ってるの?だめ」 「お前もだいぶしてないんだろ?」 「んっ・・あっ・・」 何してるの・・? お母さん・・・。 「春ちゃんがおきちゃう」 「いいじゃねぇか・・こたつでやろうぜ」 「・・・・うん」 おじさんとお母さんがこたつに入った。 しばらくしてこたつが揺れる。 二人がはぁはぁと息を荒くしている。 「んっ、はぁ・・」 「おぉ・・」 これって・・・。 薄目を開ける。 おじさんがお母さんの背中に抱きついて腰を振っている。 モコモコと布団が動いている。 お母さんのおっぱいも触っている。 「あぁ・・いぃ・・すごい」お母さんが・・。 変な声を出している。 おじさんの動きが激しくなる。 「中でイクぞっ!」 「ああっ!」 動きが止まった。 二人ともブルッと震えた。また目を閉じる。 「なに・・中出ししてんのよ・・最低・・」 「悪い・・もう一回」 「もぉ・・最後だよ?」 こたつから出た。 今度は・・・。 おじさんのチンチンが・・お母さんに入ってる。 二人とも気持ち良さそう。おじさんが腰を振ってお母さんが息を荒くする。 また激しくなる。 「おおっ!」 おじさんの腰が止まる。 また・・中に何かしたの?「ああ・・二回もしやがった・・」 「なぁ・・今度はホテルでしようぜ」 「バカ・・これっきりよ・・」 しばらく寝たふりをした。何か変な気持ちになった。おじさんが・・お母さんと・・・。 しばらくして起きた。 「春ちゃん大丈夫?」 「・・・うん」 おじさんは帰った。 お母さんに聞いてみるべきか・・・。 分からない・・。 「生姜湯飲む?」 「うん、欲しい・・」 「ちょっと待ってて」 お母さんはいつもどうり。夢だ・・きっと夢だ。 僕は寝てたんだ・・。 生姜湯を飲んで少し落ち着く。 夕方におせちを食べて自分の部屋に行く。 お年玉を開く。 「い、いちまんえん!」 こんなに貰えるとは・・。おこずかい3ヶ月分だ。 やった・・おじさんありがとう。 ベットでごろごろして何を買おうか考える。 コンコン。 ドアをノックされる。 「春ちゃん、入るよ」 「あ、はーい」 お年玉を隠す。 お母さんが入ってきてベットに座った。 「春ちゃん、さっき起きてたでしょ?」 「ふ、ふぇ!?」 「起きてたんだ・・」 夢じゃなかったって事? お母さんは頭をポリポリかいた。 「酔っててね・・どうかしてたよ・・」 「お母さん・・気持ち良さそうだった」 お母さんは顔を赤くした。「ま、まぁ・・大人になれば分かるからね」 「う、うん・・」 お母さんがお年玉袋を取り出した。 「はい、あげる!」 「えっ・・さっきくれたよ?」 「口止め料っ!」 お母さんはウィンクしてササッと部屋を出ていった。お姉ちゃんには言うなって事か。 「わっ、また一万円!」 急に大金持ちになった。 ルンルン気分だ。 夜にお姉ちゃんが帰ってきた。 僕はお財布を開けたり閉めたりする。 「いくら貰ったの?」 「えっとね・・5000円」 「ふーん・・」 お姉ちゃんとはあまり喋りたくない。 あんな事されたら誰でもそうなる。 酷いよ・・・。 僕は自分の部屋に逃げようとした。 グイッと捕まれた。 「行かないで・・・」 「ふぇ・・?」 「謝ったじゃん・・」 「やだよ・・お姉ちゃん嘘ついたし」 「ごめん・・」 振り切って逃げる。 もう知らない。 お姉ちゃんなんか・・・。 部屋に入ってベットに座る・・・。 お姉ちゃん・・悲しそうな声だった。 僕を嫌いなはずなのに。 知らない・・・。 反省すればいいんだ・・。また眠くなる。 ベットに寝転がる。 目を閉じて気が遠くなる。眠い・・・。 「ねぇ、しゅん」 お姉ちゃん・・? 「どうして・・?私を避けるの?」 手に包丁を持っている。 びっくりして動けない。 「許さない・・逃がさないから・・」 唇が近づく。 嘘・・・。 チューされた・・。 「あんたは私のそばにいればいいの・・それがいいの・・」 「お姉ちゃ・・やめっ」 包丁で服を切り裂かれる。抵抗しなきゃ。 お姉ちゃんの手を掴もうとした。 「いっ、ぎゃあ!」 手を包丁で切られた。 血が・・たくさん出た。 「あんたは・・・」 僕のパンツを下ろした。 チンチンを触っている。 お姉ちゃんもパンツを下ろした。 くっつけた・・・。 「んっ・・!」 変な感じ・・。 「どう?実の姉に犯されるのは?」 お姉ちゃんが動く。 僕は怖くて動けない。 「や、やだっ・・やだ・・助けてっ!」 お姉ちゃんが口を塞いできた。 包丁を突き立てる。 怖い・・・何なの? お母さんは何で気持ち良さそうにしてたの? 僕は怖くて痛くて・・気持ち悪いよ。 ドアが開いた。 「しゅ・・ん・・何してるの?」 お母さんが固まった。 僕とお姉ちゃんを見て。 お母さんはお姉ちゃんを突き飛ばした。 「凛、何してるの!?」 僕を抱き締めてかばう。 「何って・・・気持ちいい事だよ」 「包丁を置いて・・・落ち着きなさい」 お姉ちゃんは包丁を捨てた「春の童貞奪ってやったよ・・・ははっ」 その笑いは・・。 恐ろしかった。 きっと僕の見たい笑顔じゃない・・。 ただ震えるしかできなかった・・・。
11/02/13 12:51
(ZczHunvc)
投稿者:
春
◆KEJbDUVQ9A
怪我の具合は良くない。
右手を深く切った。 出血も酷くてしばらく入院する事になった。 お姉ちゃんを避けるためでもある・・・。 個室で一人きり。 たまに来るのはお母さんだけ。 つくづく友達がいないんだなって思った。 お姉ちゃんの事を思い出してブルッと震える。 凄く凄く・・怖かった。 右手が治るまで料理ができない。 テレビをボーッと眺める。看護婦さんがたまに来る。「調子はどうかな?」 「あ、はい・・大丈夫です」「明日退院だね」 「・・・はい」 退院は明日。 家に帰ると思うだけでブルッと震える。 お姉ちゃんが怖い。 前よりずっと・・・。 消灯時間になる。 もうすぐ電気も消える。 ドアが開いた。 「お母さん・・?」 お姉ちゃんが笑って入ってきた。 「調子はどう?」 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。 ナースコールを押そうとした。 パシッと掴まれる。 「ねぇ・・調子は?」 「は・・ぁ・・へいき」 「そっか・・」 お姉ちゃんは椅子に座った怖い・・なんで来るの? 「どうせお見舞いに来るような友達いないでしょ?感謝しなさい」 「あ・・うん」 返事しかできない。 お姉ちゃんが僕を睨む。 今度こそ殺される。 「あんたは・・どうしてそんななの?」 「・・・何が?」 「どうしてとじ込もってるの?・・友達くらい作りなよ」 「とじ込もってなんかない・・」 「好きな事だけをしてて友達が作れると思ってんの?周りに合わせる努力はしないの?」 「僕は・・・」 僕の肩をガシッと掴んだ。「あんた・・・むかつくよ・・・そんなんじゃダメ・・・そんなんじゃ・・一生そのままだよ?」 「う、うるさいっ!僕を襲ったくせにっ」 お姉ちゃんが僕の首を掴んだ。 「私も・・分かんないよ・・どうしてこんな風にしか・・できないのか・・分からない・・・」 お姉ちゃんは泣き出した。けど僕の首をしめてくる。「しゅんの事・・・どうなのか分からないよ・・なんで傷つけちゃうんだろ・・・・分かんないよ・・」 苦しい・・・。 お姉ちゃんが手を離した。「しゅん・・ごめん・・本当にごめん」 お姉ちゃんは病室から出ていった。 怖かった・・・。 けど・・お姉ちゃんは泣いた。 分からない・・・。 翌日お母さんが迎えにきた荷物を持って車に乗る。 「春ちゃん・・お家帰るの怖い?」 「うん・・・」 「しばらくお母さんと一緒にいよう・・」 「うん・・・」 マンションについて玄関を開ける。 お姉ちゃんの靴がある。 恐怖しか・・湧かない。 お母さんの部屋でテレビを見る。 しばらくはお母さんの部屋で生活する事になった。 お母さんが仕事に行く時は一緒について行く事に。 お母さんが部屋に入ってきた。 「おにぎり作ったけど・・・食べる?」 「うんっ!」 お母さんのおにぎりは形は変だけど美味しかった。 「お母さん・・・お姉ちゃんは・・」 「その事でね・・今、凛は疲れてるんだよ・・」 「違う・・前から殴られたりしたよ」 お母さんはびっくりした。たぶん初耳だからだ。 お姉ちゃんはまた黙ってた・・・。 「離れるしか・・ないのかな・・」 「僕・・違う場所に行きたい・・・違う場所で友達を作りたい」 「春ちゃん・・・」 お母さんが悲しそうな顔をした。 「もう少し考えよ・・ねっ?きっと・・大丈夫」 「うん・・・」 しばらくお母さんの部屋にいた。 トイレに行きたくなって部屋を出た。 廊下は暗い。 トイレに入っておしっこをする。 あの時・・ぬるっと中に入った・・。 お姉ちゃんの中に・・。 後ろのドアが急に空いた。お姉ちゃんが抱きついてきた。 また何かされる・・。 「やっ、だめっ!」 チンチンを掴まれた。 ゴシゴシ擦られる。 「ん、はぁ・・」 怖いけど気持ちいい・・。「女って・・男より獣なんだよ・・」 耳をかぷっと噛まれる。 「んぁっ・・」 「友達がいないなら・・私と一緒にいよ?・・一緒に・・」 「凛っ!」 お母さんがお姉ちゃんを引き剥がして僕を抱き締めた「やめなさい・・」 お姉ちゃんは黙って部屋に戻った。 お母さんに連れられて部屋に戻る。 「お母さん・・」 「大丈夫・・なんとかするから・・大丈夫」 そのまま抱き締めてくれた・・。 お姉ちゃんの言った事。 僕は周りに合わす努力をしてないから・・だから友達ができないのかな・・。 僕は・・・ダメなやつなのかな? 女の子とは喋れる。 けど・・・女は男より獣って? どういう意味? 怖いよ・・怖い・・。 どうすればいいの?
11/02/13 21:54
(ZczHunvc)
投稿者:
レン
もしかして…
11/02/14 13:14
(/umx11yj)
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