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僕の彼女
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:僕の彼女
投稿者:
人が忙しく動き回る気配に目が覚めた。

それは僅かな喧騒といってもいいもので,薬品の臭いと何かの機械の電子音で嫌でもここが病院であると,ぼんやりした頭で漠然とだが理解できた。

次に泣き顔の女の子が視界に入った。
鼻水がびろ~んと垂れる度に,ずずっ!と器用に元の穴に戻すこの女子(おなご),きっとラ-メンも上手に食べるに違いない。

友美・「うぇ~ん,バカ~目を開けるの遅いよ~ひっく,ひっく,先生~」

医者・「気がつきましたか?ここは病院ですよ。貴方は事故に合われて一ヶ月も昏睡状態だったんですよ,もう大丈夫です」

事故?昏睡状態だった? なんで?どうして?そもそも僕は誰?あの女の子は誰?・・・う~ん分からん。

僕・「うっ,うっ,うっ」と自分の喉を指差し痛いと訴えた。

医者・「もういいでしょう。人工呼吸機の為のもんです,今抜きますからね」

僕・「ゲホッゲホッ!み,水~」

友美・「はい,ゆっくりだよ」

僕・「は~,どうも。あの,貴女はどなたですか?」

顔を見合わせる友美と医者。

それからいろんな検査を受け,どこも異常がない・・・ただ,事故によって,精神的ショックを受けたことによる記憶喪失であると告げられたのであった。
僕は現実感もなく聞いてたけど,隣の女の子は僕の手をギュ~っと握りしめてた。
ちょっと痛いけど,なんでだろ?不思議に懐かしさと,手の温もりに幸せな気分になった。

なんで?う~ん分からん!
 
2008/09/14 15:32:31(dJR2IK13)
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