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インターネットの女28
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:インターネットの女28
投稿者: 影法師
新聞社の受付でその記事を書いた記者に面会を求めた。
応接室に案内されて待つ間、記事を書いた記者がどんな人物なのか、とても
気になった。
しかし、応接室に入って来た記者を見て、それが二十歳代の女性記者だった
のには驚いた。
「お待たせしました。三村と申します。私の書いた記事の事で、何かお話が
あるとお聞きしましたが・・?」
三村と名のる女性記者は、椅子に腰を下ろし、丁寧な口調で尋ねてきた。
私は彼女に、此処に来た経緯を説明した。
女性記者は真剣な表情で、黙って私の話聞いていたが、私が話し終えるのを
待ち、
「失礼ですが・・美咲ちゃんのお父さんですか?」
女性記者の口から予期せぬ名前が出た。
思わず、
「はい、そうです。」
私はそう答えていた。
「美咲ちゃんが話していた通りのお父さんみたいですね。」
記者はそう言って笑った。私は胸が詰った。
(美咲が私の事を、・・・私の事を・・。)
「私は記者をしていて、本当に良かったと思う事があります。私の書いた記
事が切っ掛けで、人が幸せになれた時、そんな時は本当にこの仕事をやって
て良かったと思います。記者冥利とでも言うのですかね。」
三村と言うその女性記者は、嬉しそうにそう私に話した。


女性記者に教えてもらった住所は、此処から少し離れた地域であった。
訪れるのは翌日にし、今夜はこの地に泊まることにした。
次の日、私は教えられた場所へと向った。
電車、バスと乗り継いで行くと、次第に周囲の景色が変わってきた。
高い建物が無くなり、田や畑・・次第に山が迫って来る。
私が乗ったバスはその手前の町に着いた。
此処から先が過疎化した村につながっているそうだ。
此処は、又、沙織の住んでいる町でもあった。
狭い町なので、記者から教えられた商店はすぐに判った。
スーパーマーケットの様なその店の奥に向かい声をかけると、商店主らしき
人が出て来た。
「木村さん? 仕事に出ましたよ。帰りですか? そうですね・・いつもは
4時頃ですかね。その頃に又いらっしゃってはどうですか?」
どうやら、沙織は一足早く仕入れを終え、出かけたようだ。
「あの・・?」
私は商店主らしき人に尋ねた。
「子供も一緒ですよね?」
「美咲ちゃん? いや・・あの子は学校ですよ。休みの日は一緒に行ってま
すけど、今日は違います。あの子も4時には此処に来ますよ。」
「そうですか。学校は近いですか?」
「そうね・・20分位かな? この道を真っ直ぐ行けば判りますよ。小さな
町ですから。」
男は笑いながら話した。
「どうもありがとうございます。後でまた来ます。」
私はお礼を述べた後、学校に行って見る事にした。
15分も歩くと町外れに出た。学校はすぐに判った。
小さな学校で、校舎も一棟だけの、如何にも田舎の学校と言う雰囲気だ。
学校の中に入ると目立つので、外から様子を眺めていると、校舎から生徒達
が出て来た。
服装から見ると体育の時間の様に見える。
慌てて姿を塀の影に隠した。
私の目が、生徒の中の一人に自然に行った。
成長した美咲がそこにいた。
(美咲・・大きくなったな・・)
私は目頭を抑え、沙織に感謝した。
美咲に逢うのは沙織の許可が出てからと決めていた。
(全ては沙織に逢ってからだ・・。)
暫くの間美咲の姿をジッと眺めていたが、まもなく私は学校から離れて行っ
た。

2007/10/05 00:11:06(ZqVF.mWj)
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