順番にその顔を追って行く。
(真理子・・真理子確かそんな名前だった)
そして・・・。
(あった!)
私は遂に目的の名前を見つけ出した。
手が震えていた。
パソコンの画面を見つめていた私はその画面に釘付けになっていた。
(馬鹿な・・そんな馬鹿な・・嘘だろう・・どうして・・?)
それはまるで我が家の今のテレビの上に飾ってある写真立ての様に、ニッコ
リと微笑んだ沙織の顔がそこにあった。
一瞬その意味さえも忘れた。
紛れも無く沙織だ。私の身体は凍りつい様に、次の行動をためらわせた。
(写真は沙織だが、中に出ているのは別人と言う事は無いのだろうか・・?)
(そう・・そうだ、それに違いない! 確かめなくては・・。)
私はその中身の確認をすることにした。
(PHOTO)
(MOVIE)
MOVIE・・・動画?
写真だけじゃないのか。
映像まであるのか?
自身の認識の甘さに驚かされた。
(沙織、すまん!)
(PHOTO)
手始めにそこから観て見る事にした。