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女神讃歌2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:女神讃歌2
投稿者: 子犬
浩介編が始まりますので2章としました。
書き込みが少なくて、若干寂しいですね。
感想をお待ちしております。


浩介が慌てて後を追う。
通りに出てタクシーを拾う。エレナが先に乗り込み、浩介も急いで従う。
「西麻布のラ・ネージュ・フォースター。」エレナが短く行き先を告げた。
ミシュランの三ツ星レストランの上に位置するという、四ツ星の称号フォースターを貰っている、日
本で唯一のレストランである。
「名前だけは知っています。人気のレストランだって事も。」車内の緊張に耐え切れずに、浩介がエ
レナに話しかける。
浩介どころか、東京中で今最も予約が取れないレストランとして、皆が名前くらいは知っていた。
「良く知っているじゃない。それなりに美味しいわよ。従業員の態度も悪くないわ。」エレナが答え
る。
浩介は考えた。一体この人は何者だろうか。普通にタクシーで、超一流のレストランに向かう。およ
そ庶民の考え方では無い。
自分の家も貧乏では無いが、行こうと思っても行けない店だ。おまけに予約とかしてあるのだろう
か。いつも満席の店の筈だ。
幼いながら、両親から放任されていた事で、世間の考え方や話した人間の分析には、小学生とは思え
ない鋭さが浩介にはあった。
その浩介がエレナの底知れぬ魅力に、ドップリと嵌るべく興味津々である。
どんな人なのか、浩介のエレナへの関心が深まっていく。
店に着いた。すごい人の数だ。50人は並んでいる。
まだ開店まで2時間以上あるらしい。列を作っている人達が話しているのを浩介は聞いた。
「参ったわね。こんなに早く来た事無かったから。」エレナの言葉に浩介は、場所を変えたっていい
と言うつもりだった。
「ちょっと浩介君、待っていてね。」エレナが携帯でどこかへ電話している。他の店を予約してくれ
ているのだと浩介は思った。
日本一の料理を食べられないのは少し残念だったが、仕方がないと思っていた。実際はどうする事も
できない筈だ。
エレナを見た。口調が少し怒っている様だ。責める様なセリフを相手にぶつけている。
電話が終わった。「さあ行くわよ、浩介君。」エレナの後を慌てて追う。
行列を無視してレストランの入り口の前まで行った。なぜだか扉が開いた。ズカズカと入っていく。
一瞬の出来事に信じられない浩介だったが、現にこうして中へ入る事ができたのだった。
「いらっしゃいませ、エレナ様。」
恰幅の良い店のオーナーみたいな人物が、エレナに頭を下げた。そして一番奥の個室に案内される。
「今日は入り難かったわ。次から考えなさいな。」エレナの指摘に、なお一層申し訳なさそうにその
人は詫びていた。
「まあいいわ、連絡もしていなかった事だしね。それよりもこの子初めてだから美味しいもの食べさ
せて、あたしはロマネを開けて。」
エレナの注文に、一礼したその人はインカムで指示を出し、続けて浩介に好き嫌いの有無を確認し
た。
浩介が好き嫌いは無いと答えると、またインカムで指示を出し、一礼して個室から出て行った。
「どうして入る事ができたのですか。」浩介は一直線な質問をぶつけてみた。完全にエレナの事を尊
敬している口調だった。
「どうしてって、知り合いが居るからよ。さっきのがオーナーだけど、昔からの知り合いなの。」タ
バコを燻らせながらエレナが言う。
浩介は信じられないでいた。いくら知り合いであっても、ここまでの我侭は通らない筈だ。そこまで
の知り合いとはどんな関係なのか。
エレナの答えに納得できない浩介にエレナが言う。「あのオーナーはね、あたしの作ったものが大好
物なのよ。フフフ。」
意味深な笑いでエレナが続ける。「だからご馳走してやってる代わりに、あたしもご馳走して貰って
る訳なの。そういう関係よ。ウフフ。」
浩介には理解できない答えがエレナから出る。その時浩介の一品目とエレナのワインと前菜が運ばれ
てきた。
「その内にゆっくりと教えてあげるわよ、さあ召し上がれ。フフフ。」エレナは謎掛けに満足してい
る様だ。顔が笑っている。
浩介は出された料理を口に入れた。
美味い。今まで食べた料理とは次元が違う。素材、手間、技術どれもが卓越しているのだろう。
「どう、おいしい。」悪戯っぽくエレナが聞いた。
「はい、こんなに美味しいもの生まれて初めてです。流石日本一だと思います。」本心からそう思
い、浩介は答える。
「どんどん出て来るから沢山お食べなさいな。また連れてきてあげるわよ。」優しくエレナが言う。
浩介は無心に食べていた。ふと見るとエレナが見ていた。途端に恥ずかしくなる。
「どうしたの、沢山食べないと大きくなれないわよ。」
エレナに見詰められると緊張する。
ワインが半分以上空いている。エレナの頬が少し赤らんでいるのが解る。本当に綺麗だ。
どんどん料理が運ばれてきて、浩介は全てを満喫しながら平らげていた。エレナの方もワインを空に
していた。
これからデザートになる。エレナはここで追加のワインといつものスペシャルメニューをオーダーし
た。
「オーナーにちょっと挨拶してくるわね。」エレナはそう言って個室を出ていった。
その間にワインがニューボトルに替えられる。
「トイレだな。」浩介は推理し、エチケットも考えた言い訳だと思っていた。
自分の推理力に満足し、声を上げて笑いたい気分だった。
しかしその頃オーナー室では、跪いて顔を上げたオーナーの口に、エレナが躊躇なく放尿していた。
始末した紙も口中に捨てていた。
浩介の推理も正解だが、エレナも嘘は付いていなかった。
オーナーがエレナの作ったものが大好物というのも嘘では無かった。
エレナが戻り、また2人になった。デザートも美味しい。いくらでも食べられる様な味だった。
エレナが注文したメニューが来た。雑炊みたいな食べ物だと浩介は感じていた。
「先生の料理は、何という名前なのですか。」思い切って浩介は聞いてみた。
「うーん、コラーゲン雑炊かな。食材は全部無農薬で、気に入っているのよ。あたしにしか出さない
メニューだしね。」
エレナの答えに浩介は食べたい衝動に駆られた。どんなに美味しいのか興味が湧いていた。
「食べてみたいの。」エレナが聞く。
「少しだけでいいです。食べたいです。」浩介はエレナに気持ちが伝わっていた事が嬉しかった。
エレナは自分の食べていたスプーンで、小皿に一口分だけ掬い浩介に渡す。
「少しクセがあるかもよ。でも体にはいいものばかり使っているからね。」
「いただきます。」すぐに口に入れた。味なんて解らなかったが、美味しいというのだけは感じた。
それよりもエレナが食べていたスプーンに付いた食べ物だという事が、嬉しい気持ちでいっぱいにな
って味わう暇など無かった。

2010/12/14 09:58:28(xmR6.tJn)
2
投稿者: 子犬
「さてと、食べたわね。浩介君はお腹いっぱいになったのかしら。」エレナがワイ
ングラスを空けてから浩介に聞く。
「はい、もう食べられません。美味しかったです。」元気良く浩介が答えた。
「そう、じゃあお会計してくるから待ってて。それと明日の朝食はパンでいいわよ
ね。」そう言ってまた部屋を出て行った。
しばらくしてバスケットに入ったパンが運ばれてきた。焼きたてで香ばしい匂いが
する。土産用に梱包してある。
オーナー室では、机に座ったエレナの前の床に、オーナーが跪いている。
「今日は帰るから無しね。」エレナの言葉にオーナーは涙を流して何かを訴えてい
る。
「だってまだ消化してないでしょう。それにさっきオシッコあげたでしょう。」
エレナはあのメニューを食した後には必ず与えていた。
オーナーもそれがあるからこそ、心を込めて消化に良い食材を使い、エレナにスペ
シャルメニューを作っている。
今日も2ヶ月ぶりにエレナが顔を見せてくれ、少しは構って貰えると期待していたの
だ。
次はいつ来てくれるのか解らない。そもそも最近は呼び出してもくれない。
エレナの事を考えると気が狂いそうになるのだった。
「いいのよ、我侭言うんだったらそれでもね。」エレナの性格は知っている。ここ
で縋ると逆効果だった。
「とんでもございません、エレナ様、今日は有難うございました。それと最初に不
手際がありまして、申し訳ありませんでした。」
オーナーは泣きながらも、エレナの気分を害さぬ様に、努めて普通にお礼の挨拶を
した。
頭を擦り付けた床の絨毯が汗と涙でシミを作り、それが広がっていく。
「また来てあげるわよ。それとお前また優勝したの。」エレナはリビングケースの
中のカップを見ながら言った。
「連覇しました。全てはエレナ様のおかげです。」オーナーはそう返事をした。
実はこのオーナーは、エレナと出会った当初は華奢だった。
エレナがその気で責めるとすぐに気を失い、エレナが呆れたのも1度や2度では無か
った。
オーナーはエレナの責めに耐えられる体を作ろうとジム通いを始めた結果、今やボ
ディービル界の大御所にもなっていた。
優勝カップは先月の国際大会優勝の物だった。カップの直径は50センチくらいあ
る。
「良かったわね。ウフフフ、お祝いをしてあげるから、カップを持っておいで。」
エレナが優しく言った。
オーナーはケースからカップを取り出しエレナの元に運ぶ。いったいどうするのか
オーナーには解らない。
「カップの中に出してあげる。お前はそれをお飲みなさいな。どう、ウフフ。」エ
レナの含み笑いにオーナーは歓喜した。
もうこのまま帰ってしまわれ、またしばらくお会いできないと覚悟を決めていたの
に思いがけないご褒美であった。
「有難うございます、エレナ様。最高のお祝いでございます。」言ったオーナーの
目からは涙が溢れていた。
エレナはカップを跨ぎ、勢い良く放尿する。オーナーは頭を擦り付けたまま、感涙
にむせいでた。
エレナは後始末をさせようとも考えたが、オーナーは顔中ビショビショだったので
やめた。拭いたティッシュもカップに入れた。
「じゃあね、ごちそうさま。ゆっくり楽しみなさいな。」そう言ってエレナはオー
ナー室を後にした。
その背に向かってオーナーが、泣きながらお礼の言葉を言っていた。

10/12/14 10:00 (xmR6.tJn)
3
投稿者: 子犬
レナが個室に戻ってきたので、浩介はなぜか安心していた。さっきよりも時間が長
かったし、1人で居るのが不安だったからだ。
「そろそろ行くわよ。満足した。」エレナが残ったワインを飲みながら浩介に確認
する。
ワインを2本空けた事に少し驚きながらも、浩介は返事をする。「大満足しまし
た。ご馳走様でした。」
席を立ちながらエレナが言う。「悪いけど浩介君、パンを持ってくれる。知り合い
が迎えに来てくれているから連絡するから。」
エレナはそう言って携帯を取り出し、電話を掛けながら店の外へ向かう。
浩介は言い付け通りにパンを持ち、その後を付いて行った。
店の外に高級車が停まっていた。ピカピカに磨かれたその車を浩介は見た事も無
い。たぶん外車だと思った。
車種はベンツ・マイバッハ、庶民には縁の無い車だ。運転席から男が降り、エレナ
に一礼し後部ドアを開けた。
浩介が帰る直前までエレナと一緒に居た男だった。早速エレナに使って貰えたの
だ。
車が滑りだす様に発進した。振動を感じさせない乗り心地だった。
走り出してしばらくするとエレナが口を開いた。
「浩介君、こちら木下さんといって、あたしの知り合いなの。代わりに勉強見ても
らう時もあるからよろしくね。」
エレナは男に浩介の家の用事を何かさせようとしている。しばらくノブ子の代わり
にするつもりでいる様だ。
もちろんエレナのそんな思惑など浩介は知る由も無い。
ただ家庭教師を、この木下と紹介された男が代わるのが嫌だ。それがたまにでも嫌
なのだった。
浩介が返事をしないので、男が焦れて言う。「よろしくな、浩介君。何でも聞いて
くれてかまわないから。」
「はい、よろしくお願いします。」少し浩介が無愛想に答えた。
車はデパートの駐車場に入った。VIP用の駐車場で入り口の前にあるスペースだ
った。
デパートの従業員なのか、ドアを開け来店のお礼を言っている。
「木下、お前も付いておいで。じゃあ、浩介君行くわよ。」エレナは言ってデパー
トの中に入っていく。
犬に言う様な言われ方をした男が、満面の笑みで後を付いていく。浩介も不思議に
思いながらも付いていった。
服、靴、寝具、アクセサリーと順に店を廻った。
男はどの店でも椅子に座ったままのエレナに対し、商品を目の前まで持っていき、
女店員の体に合わせ、エレナの指示に従っていた。
特に靴などは、自分の服が汚れるのも気にせず、エレナの差し出す足に、跪いて胸
に靴を抱く様にして履かせていたのだった。
女王様に仕える奴隷の様だ。実際男はそれを望んでいるのだが、エレナの方はまだ
まだ認めてすらいない。
その姿は傍から見ると滑稽であったが、浩介はこの男の事を羨ましく感じていた。
どんな形でもいいからエレナに構われたいと思っていた。荷物を持つ役が、男に奪
わたのも悔しかった。
2時間近く経っただろうか、やっと買い物も終わり家に着いた。もう午後9時を回っ
ていた。
「今日はこれとこれ、あとはこれだけでいいわ。あとは明日また呼んであげるか
ら、その時に持っていらっしゃいな。」
家の前でエレナが男に指示を出す。ノブ子が帰って来ないと置き場所に苦労するか
ら全部を運び入れるのは無理だ。
続けて「浩介君はお風呂沸かして。それとパン忘れないでね。」
各々がエレナから命令されて忠実に動く。
浩介は家に入ると、簡単にお風呂掃除をして沸かした。男は指示された商品だけ
を、家の中に運び入れている。
エレナはソファーで煙草を吸っていた。その組んだ足元で、男が商品の梱包を解
き、いつでも使える状態にしている。
「お風呂沸いたら入りなさい。明日学校でしょう。遅くまで悪かったわね。」浩介
に向かってエレナが言った。
「じゃあ僕はシャワーでいいから入ってきます。」浩介はそう言って浴槽に向かっ
た。

10/12/14 10:01 (xmR6.tJn)
4
投稿者: 子犬
浩介はいつもシャワーで済ましている。だから別に沸いていなくても問題は無い。
ただ着替えを忘れた。
着替えは自分の部屋だ。部屋に行くにはリビングを通らなくては行けない。もう全
裸になっていたがバスタオルを巻いて出た。
なるべくなら気付かれない様にと、リビングを通ろうとして信じられない光景を見
た。そのまま壁の影に隠れる。
そこには2人にとっては在り来りだが、常識では考えられない光景があった。
跪く者と君臨する者、男がエレナにお礼を言っている最中に、浩介は出くわしたの
だった。

「エレナ様、今日も使っていただき、本当に有難うございます。明日も誠心誠意務
めさせていただきます。よろしくお願いします。」
「ウフフフ、今日はご苦労だったわね。しかもまたいっぱいお金使ったんじゃな
い。預かったお金も有ったっていうのにね。」
エレナが男の頭の上で、組んだ上の方の足をブラブラさせながら言っている。
浩介は唾を飲み込んだ。影になってエレナは足しか見えなかったが、男の姿ははっ
きり見える。
そのまま後ろ向きで浴室に戻り、シャワーを浴びる。硬くなった下腹部が、中々元
に戻らずに、時間を長く使った。
リビングではあの後どんな事になっていたのだろうか。考えれば考える程硬くなっ
ていく。
やっとの思いで浴室を出て、タオルを巻いたまま自分の部屋に入った。エレナの方
は見られなかった。
部屋に戻って着替えを済ませリビングに行く。男は帰ったみたいで居なかった。
「ウフフ、浩介君って以外と長風呂なのね。一体どこを洗っているのかしら。フフ
フ。」エレナが含み笑いをしながら言った。
見られたのかもしれないと思うと顔が赤くなる。「あの、木下さんは。」話を逸ら
そうと浩介が聞く。
「とっくに帰ったわよ、ウフフ。待っていたけど浩介君が遅いからって、また会う
だろうからって言ってたわよ、ウフフフ。」
悪戯っぽく笑いながらエレナが答える。男にあんな事をさせた後なのに、至って普
通に話している。
「そうですか。」返事をした浩介だったが後が続かなかった。
「さてと、あたしもいただくわね、お風呂。」背伸びをしながらエレナが言った。
エレナはケースの中から、ポーチに一式納められている用品を取り出した。それと
バスローブを持ってエレナは浴室に向かった。
シャワーの音が聞こえた。一人取り残された浩介はエレナが座っていたソファーの
対面に座った。
ガラステーブルの灰皿に、口紅の付いた煙草が2本揉み消されていた。妖しい赤い
色の口紅だった。
灰皿を始末しようと台所に向かう。流しの上で煙草を取り、フィルター部分の根元
で折った。葉の方はそのまま流した。
フィルター部はポケットに仕舞う。いけない事をしている罪悪感が襲う。
布巾で灰皿とテーブルを拭き、元通りの位置に置いておく。
次にエレナが座っていたソファーの前に座り、ソファーに顔を埋めた。エレナの残
り香を探している。
続けて浩介はさっきの男と同じ体制になった。エレナの足元に跪く体勢だ。
そしてエレナが足を付けていた床に唇を付けた。エレナの匂いはしない。フローリ
ングの木の匂いだけだ。
浩介は舌を出して舐めようとした。とその時、浴室の扉が開く音がした。
浩介は焦って飛び起きた。弾みでガラステーブルの端に、肩をぶつけてしまった。
かなり痛かったが我慢して、エレナが座るソファーの対面に、何事も無かった様に
して座った。
「なあに、さっき大きな音がしたけど。」言いながらエレナがリビングに来る。
「あの、いえ、テーブルを蹴ってしまった音です。」しどろもどろになりながらも
浩介が答える。
「そうなの。」エレナがソファーに座り、バスタオルで髪を拭きながら答える。バ
スローブ姿も眩しい。
「あのう、それと灰皿掃除しときました。麦茶でも飲みますか。」浩介がエレナの
顔色を伺う様にして尋ねた。
「あははは、いいのよ、そんなに気を使わなくても、お客さんじゃないんだから。
フフフ、でも喉は渇いたわね、甘えようかしら。」
エレナの言葉に、嬉しそうに浩介は麦茶の仕度をした。「どうぞ。」「ウフフ、有
難う。」妖しくエレナの目が光る。
「美味しいわ。」麦茶を飲み干してエレナが言う。浩介は、言われなくてもお代わ
りを用意した。
「フフフ、そんなにしなくても厳しくしないわよ。厳しくされるって思っている
の、ウフフフ。」エレナが笑う。
エレナには浩介が、自分に傅きたいと思っている事が解かっていた。
少し酔いが回ってきているから、暇つぶしにからかってやろうかとも考えたが、ま
ずはノブ子からだと思い直した。
尤も奴隷に不自由はしていないし、小学生の奴隷なんていらない。役に立つとは到
底考えられないからだ。
その気になれば、いつでも従わせられるのは確信していた。それも初対面の時か
ら、こんな対応を浩介はすると予想していた。
だからしばらくは、家庭教師と生徒の関係を続けるつもりでいた。
だからこそ男の事を、手足みたいに使う自分の姿も見せたのだった。
「いえ、厳しくされてもいいです。先生の教え通りに頑張ります。」少しの沈黙の
後に、浩介が言った。
「勉強だけじゃなく、生活面でも精神面でも教えて下さい。それと名前は呼び捨て
にして下さい。」思いの丈をエレナにぶつけた。
エレナは少し面倒臭い思いになった。やれやれという感じだった。
「解ったわ。色々と教えてあげる。勉強は明日から見るわね。頑張って成績上げ
て、両親安心させてあげましょう。いいわね。」
エレナが優しく言い聞かせる様に言った。
「両親なんて関係ない。あんな奴らなんか、もうどうでも良いと思っています。」
浩介は言った後、口を真一文字に結んだ。
「両親が嫌いだなんて、どうしてそうなったのかしら。」エレナはノブ子に聞いて
はいたが、浩介の口から聞きたかった。
「ほったらかしでした、いつも。僕だって甘えたかったのに。」ぶっきらぼうに浩
介が答える。
「ノブ子さんには甘えなかったの。」浩介を再確認しているエレナがいる。
浩介はそんな事できる訳が無いといった表情で口を尖らせる。
「いつも、オドオドしていて尊敬できないし、母の味方ばっかりする。本当に先生
には悪いけど、親友だなんて信じられないです。」
浩介は的を射た答えを出している。エレナの実物を見てしまったからだろう。
ノブ子の性格はその通り当て嵌まるし、エレナとノブ子が親友だなんて、誰が見て
も納得できる訳が無いのだ。
エレナは考えた。遅かれ早かれ隷属させるのなら、このタイミングでも良いかなと
も思った。
しかし、成人男性であれば、喜ぶツボが手にとる様に解るのだが、相手は小学生
だ。どんな対応をして良いのかが不明であった。
エレナは考えるのが面倒になり、浩介をヒヤリングしながら答えを出す事にした。
「条件があるわ。」凛とした声がリビングに響く。

10/12/14 10:06 (xmR6.tJn)
5
投稿者: 子犬
「はい。」顔を上げて浩介が答える。迷いの無い顔をしている。
「今後この家で起こる事を、絶対に人に話さない事、もちろん両親にもよ。それが
約束できるなら、続きを話してあげるわ。」
エレナはストレートな話をぶつけてみた。返事次第では方向を修正するつもりでい
た。
「命を賭けて約束します。絶対に秘密にします。誓います。」エレナの出した条件
に、浩介が間髪入れずに答えた。
予想通りとはいえ、浩介が本気なのをエレナは悟った。少し遊んであげてもいいと
思った。
「アハハハ、別に命までは必要無いわ、でもその覚悟があるって事ね。解ったわ、
じゃあ次の条件よ。」エレナが浩介を見る。
たまらず浩介は視線を外す。「はい、お願いします。」でも小さい声で返事はして
いた様だ。
「勉強とかやる気はあるのかしら。あたしが教えて成績が下がったとか、性格が悪
くなったとか言われたくないわよ。」
確認の意味を込めてエレナが聞いた。
「頑張ります。今日からゲームもしません。学年一を目指します。先生に褒められ
る様に頑張ります。」
浩介が2回目の条件に答えた。
「ウフフフ、あたしに褒められたいんだ。どういう風に褒められたいのかしらね
ぇ、フフフ。」妖しくエレナが聞き返す。
浩介は耳まで赤くなっていた。答えるのが恥ずかしいし、エレナにずっと見られて
いるからだ。
「どんな感じで褒めれば嬉しいのかな、フフフ、言わないと褒めてあげられないわ
よ。アハハハハ、ハハハハ。」
エレナは我慢し切れずに大笑いした。小学生のマセガキが、一丁前に自分に褒めら
れたいと言っている。
この年でりっぱに隷属する性格が備わっている。多少の体罰は、甘んじて受けるだ
ろう。
「木下さんみたいになりたいです。」決定的なセリフを浩介が口にした。
なぜここで木下の名前が出るのか、エレナは不思議だった。
「木下って今日会った人の事。別にただの知り合いよ、便利に使わせて貰っている
けどね。」エレナがそう答えた。
「僕は先生に使われたいです。先生に命令されたいです。先生の役に立ちたいで
す。」浩介は泣きそうな顔で訴えていた。
浩介の隷属意識を最大限に引き出そうと、エレナが勿体ぶって話す。
「フフフ、あなたの言っている意味が解らないわよ。どういう気持ちで言っている
のかしら。」
エレナの言葉に、浩介はもう泣いていた。気持ちが伝わらずに、焦らされて辛かっ
たのだ。
「木下さんの様に使われて、その後に先生の足元で使ってもらったお礼を言いたい
です。そして褒めて貰いたいです。」
浩介の涙の訴えにエレナは驚いた。「なるほど見られていたんだわ。危なかった
わ。」
こうなるとエレナは、もう浩介に対して自分を隠す事を止めた。
「盗み見していたのね。それ見て興奮してたのかしら、子供の癖に。」少し怒気を
込めてエレナが聞く。
「いいえ違います、着替えを取りに帰ろうと思ったら、木下さんがそこに座ってい
て、慌てて戻りました。」浩介が答えた。
一瞬であっても見られたのだ。それに決定的なところを見られたのは間違いなさそ
うだった。
エレナは浩介に再度確認した。
「さっきの条件で、この家で起きた事は秘密にすると約束したけど、この事は誰か
に話すつもりなのかしら。」
「絶対に話しません。本当に約束します。」きっぱりと浩介が答えた。
この浩介の言葉に、エレナは納得した。自分の思った通りの展開だったからだ。
「解ったわ、教えてあげる。彼はあたしの奴隷候補、本人はなりたくてうずうずし
ているの。何でも言う事聞くわよ。」
どういう反応を示すのか、浩介を見ながらエレナが言った。
「奴隷・・・・ ですか。奴隷って先生の。」エレナに対し浩介が聞き返す。
「そうよ、自分の意思は持てないの。全てあたしの言うがままに動くのよ、命令に
は絶対服従が条件。」エレナが答えた。
さあ、浩介はどんな反応をするだろうか。
エレナは楽しみではあったが、まだ小学生の浩介には理解できてないかとも思って
いた。
「僕は、僕は先生に構って貰えるのなら、奴隷にだって何にだってなりたいで
す。」沈黙を破り、浩介が口を開く。
予想通りとはいえ、あからさまに言ってくる浩介に、エレナは少し不快感を示し
た。
「あははは、無理よ、お前じゃね。気持ちは嬉しいけど役に立たないわ。」エレナ
が呆れた様に答える。
「そんな、先生の言う通りにします。お願いです。」真剣に浩介は言っている。
浩介は奴隷というのを甘く考えている様だ。現実には、エレナの厳しい規制が待っ
ている。
浩介の考えが、いかに甘いのかを自覚させる様に、エレナが話す。
「木下の年収は5億あって、時間も自由になるわ。お前に時間とお金、どちらかで
も自由になるのかしら。」エレナは続けた。
「命令も色々よ、お前はあたしを好きみたいだけど、あたしが出したオシッコを飲
めるのかしら。オシッコだけじゃないのよ、大の方も
食べさせるわよ。それも歓喜の涙を流しながらじゃないと許さない。木下のレベル
はそれ以上行っているけど許されてないのよ。」
浩介はエレナに、さっきからお前お前と連発されて心地よかった。
だがこの言葉と、その厳しさには鳥肌が立つ思いがしていた。
確かに自分には何も無い。ただエレナを崇拝しているという事だけで、エレナを満
足させるお金も時間も無い。
エレナの事を思えば、どんな汚い物でも口にできる自信はある。ウンチでも何だっ
て大丈夫だと断言できる。
でもそれは、達成すれば褒めて貰えるという前提での話だ。
木下を見ていて羨ましく思っていたが、冷たくされているのを感謝している感じが
あったのが、今になって思い出せた。
そんな対応をしなければ、エレナは認めてくれないのだ。いや、しても認めてもら
えない場合が多いのだった。
エレナが全てを握り、相手の意思は無視される。そんな関係でも不平不満は許され
ない。
嬉々としてエレナに相手をして貰える事を、喜びに感じなくてはならないのであっ
た。
浩介にとってもエレナに構って貰えるのであれば、どんな立場でも良いと思ってい
る筈だった。
自分の気持ちをエレナという神に示し、その神に身体を委ねたい。絶対服従で付い
ていきたい。
しかし実際問題として、人の排泄物を口にするという行為が、妖しい誘いなのだ
が、達成できるかわからない。
何より歓喜の涙が解らない。そんな涙を生まれて一回も流した事が無かったせいも
ある。
色々な想いが、浩介の頭の中に錯綜していた。
「まあ、条件を2つともクリアーしたから、将来的には成れるかもしれないわよ、
フフフ。」少し哀れに思い、エレナが声を掛ける。
「有難うございます。」浩介はそう答えながら、将来エレナに相応しい男になろう
と、決意し始めていたのだった。

10/12/14 10:08 (xmR6.tJn)
6
投稿者: ゆか
夢中で読んでしまいました*エレナ様はもちろん、どの登場人物もキャラクターが確立していて魅力的ですね!文章も読みやすいですし、暴虐と美神の二面性にドキドキします。続きを楽しみにしております!(^^)

10/12/14 11:12 (3dv8BzqQ)
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