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痴漢漁り。・・・のはずが
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:痴漢 官能小説   
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1:痴漢漁り。・・・のはずが
投稿者: 貴之 ◆iCdgR6D1oU
大学最後の年、出先でラッシュに巻き込まれた俺達は人の波に引き裂かれた。
(まぁ、この時間だし仕方ないか)
と、こんな時間に学生がプライベートで乗っている事を、通勤だろうスーツ姿の男たちに逆に申し訳なく思っていると携帯が鳴った。

送信は数メートル先にいる彼女。
携帯の画面から顔を上げると、俺の方を見ていて視線が合った。

「なにが?」
送り返すと、彼女が手に持っているのだろう携帯に視線を落とす。

「さわられてる」
変換もせずに送られてきた単語に理解が追いつかず、俺はすぐに「は?」とだけ返した。
彼女を見ると、俯いたままでいる。
見えているのに視線があわない。

「どういうこと?」

「なにが?」

俺はメールを続ける。
彼女は顔を上げなかったが俺の携帯が鳴った。

「ちかん」

『は?』

「だからちかん さわられてる」

『マジ?』

『まじ」

『誰?』

「わかんない」

『どこを?』

「ゆびもうはいってる」

驚いて顔を上げると、視線の先て彼女がこっちを見ていた。
その顔は上気し、眉が苦しそうに歪んでいた。
そして最高にセクシーだった。





「助けろよ~~」

何を言えばいいか、どうすればいいかわからない俺に、彼女は恥ずかしそうに笑顔を作って話しかけてきた。

「もぉ~~~大変だったんだからね?」

そう言う彼女に、俺は心配や労りの言葉よりも先に心の声を伝えてしまった。

『あのさ・・・・・』

ん?とゆう表情で俺を見る彼女。

『・・・感じてたよね?』

2人は見つめ合ったまま無言になった。
彼女は目を泳がせ、俯き、顔を上げると、少し困ったように眉をすぼめながら、けれどその首を小さく縦に振った。

「・・・・ごめん」

そう言った彼女にキスをして、無言で手を引いてラブホに入った。




2回の射精のあと、ベッドに2人で寝転びながら話した。
突然だった事。
怖くて声が出なくて、けどその間にどんどんと男の指が進んできた事。
俺にメールした頃には、スカートは腰まで捲られてた事。
下着も降ろされ、指を入れられて、怖いとかより「こんな姿、誰にも見られたくない」って思ってた事。

一番衝撃的だったのは、男が1人じゃなかった事。
前や左右の人も仲間で、それぞれ触ってきた。

『感じたんだよね?』

無言

『怒らないから言って』

無言

何度も何度も説得し、何回も何回も「怒らない?」と確認されたあと、彼女が頷いた。


『もっかいしたいね』

「?」

『もっかい、痴漢されてる姿が見てみたい』

すごくたくさん話して、怒ってないことも、俺も興奮したって事もなんども話して、ようやく「そう言うなら」とゆう言葉を受け取った。
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2019/06/15 21:39:13(x6bs7eo7)
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