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大浴場で出会ったロリ天使
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:大浴場で出会ったロリ天使
投稿者: ナオトイズム ◆CSZ6G0yP9Q
某小説サイトに投稿している作品ですが、お読みいただければ、幸いです。



「ここが宿かぁ。観光で来たかったなぁ。」



 小さめのスーツケースを引きながら、目の前にある立派な建屋のホテルに到着した。

 十月半ばの観光シーズンではあるが、僕は二泊三日の出張で訪れた。

 本来ならビジネスホテルに泊まるはずだったが、どこも予約することができず、行き着いた先がこの観光ホテルだった。

 ガラス張りの玄関を通るとき、観光ホテル特有の歓迎掲示板が視界に飛び込んできた。

 平日のためか、掲示板の空白が多く、宿泊客が少ないことがすぐに分かった。

 そのおかげで、上田様御一行もすぐに見つけることができた。

 僕の名前は上田ナオト。社会人二年目の俗に言うフレッシュマンだ。

 今回はお客様対応として、若干人質のように出張に出され、半ばモチベーションが下がっていた。

 それに拍車をかけるように、掲示板には○○婦人会御一行や□□事務所御一行の文字が踊っており、✕✕大学テニスサークル御一行のような出合いやラッキースケベを期待できる要素は限りなくゼロに近いことが約束されていた。

 一般の家族連れといえば二組しかいないような状態で、そこにフレッシュマンの欲望の泉から湧き出るものを満足させることは難しいと感じていた。



 初日からお客様に叱咤される目にあい、半ば逃げるように到着したホテルでは、そそくさとチェックインを済ませ、簡単に食事を取り、せっかくの観光ホテルだからと大浴場へ向かった。



 体を洗い、内風呂の真ん中に浸かり暫くすると、一組の家族が湯気の向こうから入ってくるのが分かった。転ばぬように注意を促す、少々声太の父親とそれに答えるかわいい声の存在があった。

 まぁ、小学低学年の混浴はよくあることと、気にもとめず湯船に浸かっていると、目の前を横切るスラッとのびた体型が目に飛び込んできた。

 思いがけない映像に、目を見開き凝視すると、胸は膨らみはじめて、見ようによっては中学生と言ってもいいほどの少女だった。



 思わず目で追ってしまったが、近くに父親がいるため、注視はできないものの、タイミングを見ながらチラ見するごとに僕の息子はむくむくと隆起をしていった。

 それほど自然にオスを掻き立てるほどの体型だった。



 ほどなくして僕が入る内風呂の奥のスペースに二人で入ってくると、父親は僕に背を向けるようにして座り、少女は僕の方を向く位置に座った。



 そのような位置関係だったため、薄い湯気の中ではあるが、時折湯面から顔を見せるツンとした膨らみかけの胸を堪能することができた。

 先程よりも父親の目線を気にすることがないため、度々凝視をしていたためか、少女は僕の存在に気付き、たまに少女と目が合うようになった。

 次第に父親と話しながらも、少女のほうからこちらをチラチラと見ていることがわかり、その表情がたまらなく可愛かった。



 しかしながら、すでに僕は長時間入っているため、そろそろ限界がきていた。

 それでもこの状態が名残惜しいため、浴槽縁の段差に腰掛け、少女を見学することにした。

 その状態でも父親からは死角になるため、先程よりも大胆に少女を凝視していたところ、少女のこちらへのチラ見に変化があることに気付いた。

 これまでは、僕の顔と父親や外の景色を往き来していた少女の目線が、もう一ヶ所経由するようになっていた。

 僅かな時間ではあったが、僕の顔から真下に視線を落としているのは、間違いないと確信した。



 僕もそちらを見下ろすと、真上を向いて隆起している息子の頭が、水面から半分ほど湯面の波に合わせて、出たり入ったりを繰り返していた。

 この状態を気に留め、恥ずかしがりながらもチラ見するかわいい少女、いや早熟のメスが目の前にいる。

 僕は即座に興奮の頂になり、交尾を迫るオスのごとく、自らの性をメスに見せつけたい欲求が芽生えた。



 すでに性の一端は見せてはいるが、シンボルのすべてを、明瞭なシンボルを、できるなら目の前で見せつけたい。

 いまだ血の通わないオスのシンボルを見たことがないであろう若いメスにアピールしたい。



 そう、頭の中をめぐり始めた思考は、僕に行動を取らせていた。

 段差に腰掛けていた腰を、ゆっくりと浮かせ、まるで浮上する潜水艦の潜望鏡のように、息子を半分ほどまで湯面に露わにさせた。

 そのとき少女は、チラ見どころか、瞳をまん丸にしながら凝視に変わり、視線を外すことなかった。

 僕は存分に見てもらうため、あえて少女からは視線を外してるように見せかけ、その様子を横目で確認をしていた。

 それにより少女もためらうことなく、思う存分堪能してくれているに違いない。

 そんなつまらないサービス精神を装った自己満足の思考は、僕の欲望の一端を満たすとともに、息子のさらなる膨張を助けるには十分で、凝視される潜望鏡は心臓の脈動のように躍動していた。



 僅かな時間ではあったが、さすがに父親は娘の緊張に声をかけた。



 「どうした?」



 それと同時に娘の視線の先へと振り返ろうとしてきた。

 僕はとっさに浮かせた腰を沈め始めたが、その動きは不自然なまでの波と音を立てるため、万事休すと悟った瞬間、少女は咄嗟に湯船から勢いよく両手を上げると同時に、父親の意識を自分へと戻すかのように言葉を発した。



「なっ、なんでもないよ!あっ、あの木の扉の部屋は何なのかなって、思ってただけっ!」



 少女の起こした波と音は、僕の回避行動を紛らわせてくれるだけではなく、肩までゆっくりと入水する余裕を持たせてくれた。

 少女も自分が見ていたものが父親にバレるのを嫌がったのであろうが、お互いに事態は好転していて、感謝でしかなかった。

 しかし、またすぐに少女へ視線を戻すのは、早いと思い、これまで気にも留めていなかった、窓の外を眺めた。

 そこにはいくつかの露天風呂を確認し、もしそこに少女と二人きりだったら、自らの欲求を存分に開放することができるのではないかと妄想にふけると、今のアクシデントで幾分か頼りなくなった息子も揺れる湯面の下でみるみる水面を目指す生き物のようにそそり立った。



 状況は少なくとも膠着状態であり、欲望の終着を目指すことは諦めるしかなかった。

 しかし遠巻きだが、そそり立った全容を見せることは叶いそうだ。

 僕が湯船から出るところを見せつけたい。

 そのタイミングを図るため、再度少女の方へ目線を戻した瞬間、少女の瞳も横目でこちらを向いてきた。



 何を思ったか、僕は小さく頷き、あたかも意思疎通しているかのように合図を送ったが、それは僕の自己陶酔からであろう。

 少女と同じ目的を果たそうとするエゴな義務を自らに課し、ゆっくりと湯船の縁の段差にふたたび腰掛けた。



 その様子を確認した少女もまた、唇を多少噛み締め、目線は、父親のほうを向いているが、周辺視野で僕のことを探っているようだった。

 その二人の共感空間を感じ取ると、僕は風呂を上がる動作の中でも、天井を指し示さんとする息子を、ゆっくりと亀頭から露わにしていった。



 少女もその動きを周辺視野で確認したのか、さらに強く唇を噛み締めながら、瞳の黒目をゆっくりとこちらへと向けてきた。

 興奮のあまり、あたりはスローモーションに包まれ、少女の目に届いているであろう昇り龍の光景は、数分に渡っているようにも感じた。



 僕は立ち上がり終わると数秒、股間を突き出しこれでもかというほど、若いメスにセックスアピールを行った。

 初めて見せたときとは異なり、少女の瞳は大きく見開かず、そのかわりオスのシンボルを欲するかのようなトロンとした眼に変わっていた。



 その状態で息子が2回ほど跳ねただろうか。

 それを合図に僕は振り返り、湯船を後にし、少女の視線も戻っていった。

 それからは興奮のあまり、脱衣所までの道のりはガクガクの脚をだましだまし進み、なんとか父親に気付かれることなく脱出することができた。



 脱衣場に出ると、長湯に当てられた身体を休めるため、洗面所の鏡の前に座った。

 あたりは適度に涼しく、火照った身体を冷まし、徐々にぼやける頭も明瞭になり、先程までの行為を思い出し興奮するには最適だった。

 興奮が冷めない息子を鏡越しに眺めてると、この景色を少女は目に焼き付けたのかと、見せつけたい欲望の一角が満たされるのを感じた。

 すると、鏡に映る僕の後ろに焦点を移すと、脱衣カゴが目に入り、同時にカゴからはみ出すピンクの生地が目に飛び込んだ。



 その瞬間、僕は振り返りながら立ち上がり、最短距離で獲物に近づいた。

 正しく、先程の少女の抜け殻で間違いないことを悟った。

 咄嗟だったが、僕はカゴ内の抜け殻の折り重なりを覚え、痕跡を残さないように慎重に物色し始めたのは、己ながら拍手を贈りたいとまで思った。



 まもなく目の前には、少女の柔らかな肌に直接触れであろう、魅惑の五角形が現れた。

 しかも混浴適齢期のホームベース型ではなく、大人のものに近い、魅力を持つものだった。



 立ち上がってから数秒の出来事だろうか。

 手にした抜け殻を顔に押し付け、一息で吸える量を遥かに超えた空気を抜け殻のフィルターを通して吸い込んだ。

 そこにはなんとも表現できないロリフェロモンとも言えるロリコンだけが持つセンサーを刺激する何かがあった。

 顔に押さえつける手は、空気を含ませるかのごとく優しく構えるが、逆の手はまさに噴火せんとばかりの強張りを激しく刺激していた。

 突然の噴火警報に僅かながら残っていた理性が踵を返し、所作を継続しながらも、噴火の矛先を洗面台にかろうじて届けた。

 顔を花園にうずめ、下では烈火の白濁を出し続けるなんとも言えない姿を鏡は映していた。



 大きく深呼吸を二回ほどしたとき、噴火は収まり、だらしない顔の男がそこに佇んでいた。



 こんな姿を少女に見られたい。



 新たな欲望が生まれた瞬間だった。

 咄嗟に我に返ると、朧気に覚えた抜け殻の配置を脳裏からたどり、修復すると、四方に飛び散った溶岩流を備え付けのペーパータオルで拭き取った。



 急ぎホテルの浴衣に袖を通し、帯も頼りなく手で抑えながら出口の暖簾をくぐった。

 部屋までの道のりはさほど記憶がなく、気が付くと自室のベッドの上で、再び少女の瞳を思い出しながらその後の進展を妄想して止まなかった。



 衝撃の出会いはこうして終わっていった。
2024/04/05 20:28:49(ol6DXQoe)
2
投稿者: ナオトイズム ◆CSZ6G0yP9Q
「ん、もう、朝か、、、」



 静かに鳴り響く、ベッド上のアラームに気が付き、重い目を開けた。



 寝ぼけながらも、昨日の大浴場の少女を真っ先に考えると日常の朝の強張りより幾分か、その強度は高かった。



 今日の仕事は、昼前からの業務のため、レストランの朝食時間ギリギリに入ると、やはり客はほとんどいないことが分かった。



 バイキング形式のトレーを持ち、軽めの料理が並ぶ机に向かうが、頭はスッキリせず、いまだ夢の中といったところだった。



 そのとき、奥のテーブルから一組の家族が食事を終え、こちらに向かってきた。



 昨日の少女の家族に違いない。



 夫婦と見られる二人に挟まれ、スラッとした姿の少女は、僕が抜け殻探索をした際に見た、ピンクのパーカーを着ていた。

 一糸まとわぬ姿も最高だが、どこかの読者モデルかと思うほどの出で立ちは、その姿そのものに加えて、昨日の姿さえもより素晴らしいものにランクアップさせるものだった。



 僕はこの中身を知っている。



 そしてその眼には、僕の強張りを写し込んだのだと言う、満足感に浸っていた。



 そのうち家族は僕の目の前を通過していくが、その際、少女は横目でチラッと僕を確認し、軽く唇を噛む仕草をした後、少しうつむき加減に恥ずかしさを見せた。

 その姿からも昨日の出来事を証明することになり、朝の強張りとは異なった成長を見せた。

 夢見がちの中、朝から良いものを見れたと思っていたが、通り過ぎてからの父親の発言を耳にし、僕の意識は一気に覚醒した。



「さてっ、出かける前に朝風呂だな!」



 サラダバイキングに目を移していた僕は動きを止め、横目で家族の後ろ姿を見ると、父親は少女の肩を叩き、お前もなと言わんばかりの動きをしていた。

 僕は急ぎ料理をかき集め、空っぽの胃に流し込むように平らげ、出かける時間など意識する暇もないほど、入浴の準備を整え、大浴場へ向かった。





 案の定、男湯の入り口には二つのスリッパが並んで置かれていた。



 それを確認すると、すでにもぬけの殻の脱衣場に一目散に飛び込んだ。

 目的地は、浴室入り口ではなく、そのすぐ脇に置かれていた脱衣カゴだった。

 二つあるカゴのうち、目指すのはピンクのパーカーが入るカゴ。



 先日のカゴ内の配置を覚えるなど、今の僕には配慮する暇などなかった。

 ピンクのパーカーを確認すると、一気にカゴ内のすべてを抱え込み、その中に顔を突っ伏し、静かに、ゆっくりと、コーヒーを抽出するかのように、フィルター越しの少女を味わった。



 突っ伏した衣類は、程よく少女の温もりを宿しており、先程飲んだフレッシュジュースよりもフレッシュで、諦めたホットミルクよりも濃厚な少女ミルクのコクが僕の鼻に押し寄せた。



 これだけで、ご飯三杯、いや、白濁三発はイケると、突っ伏しながら考えていた。

 そしておもむろに顔を離すと、一番少女に近いもの、直接触れているものを探し始めた。



 ピンクのパーカーをめくると、そこには昨日とは違う薄ピンクの上下が置かれていた。

 パーカーに守られることで、温かみも、湿っけも保たれた、言わば大吟醸のお宝が眠っていた。



 僕は息をすべて吐ききり、上下を持ち上げると、優しく、そこに留められているものをすべて回収するかのように体内に流し込んだ。

 昨日のボディーソープの香りなのか、いい香りが鼻の中を駆け抜けていくが、その奥には湿った生の香りも混じっていることを僕のセンサーは敏感に検出していた。



 そのセンサーのボルテージを示す僕の息子は、これまで経験のないほど反り返り、パンツの抑圧を無視するかのように、腹との隙間を確保するほどだった。



 昨日のようにここで果ててしまうことも容易だったが、まだ本丸に侵入していない兵士は、無駄死にと同然。

 ここは断腸の思いで我慢をし、可能な限り自然な形で脱衣カゴにお宝を戻した。

 少し離れたところに僕も脱衣カゴを確保し、急ぎ脱衣をすると、一部が入浴目的ではない部分を露わにした裸が鏡に写った。



 さすがにこのまま鉢合わせはまずいと思い、タオルを四つ折りにして厚みを増し、できるだけフォルムをなだらかにした状態で、恐る恐る浴室入り口の引き戸を開けた。



 見える範囲に父親がいないことを確認し、入室すると、すぐそばにあるかけ湯をしゃがんで浴び始め、中の様子を探るとともに、僅かながら僕の存在を知らせるように何度も何度も体にかけていた。 



 もう流石にかけ過ぎだろうと思い、最後の一回にしようとした瞬間、湯船から大きなしぶき音が立ち、父親と少女が上がってきた。



 しまった。朝風呂だから長湯はしないのか…。



 本丸を目の前に、なぜ急ぎながらも朝食を食べてしまったのか、なぜ脱衣カゴのお宝を我慢できなかったのか。

 悔やむに悔やまれない感情が僕の中に渦巻いたが、何の神様かは存じ上げませんが、こんな哀れな男にも慈しみをいただくことができた。



「ユカ、体を洗ってなさい、父さんはサウナに入ってからいくから」



 そう言われると少女は、うん!と可愛い返事をして、洗い場の方に消えていった。

 最後のかけ湯を持ったまま固まった僕は、まだ夢は終わってなかった安堵感と、少女がユカという名前を知った幸福感を感じていた。



 ユカちゃんっていうのか、かわいいなぁ。



 このとき僕は、人には見せることのできない変態な顔をしていたに違いない。

 それを噛みしめるように、手桶のお湯をゆっくりと首筋からかけ流した。



 ここの洗い場は壁に沿って蛇口と鏡、桶が並ぶようなところではなく、個室シャワーのように区画が壁で区切られ、隣から視線や水を受けないようになっていた。

 そしてその並びは、銭湯のように洗い場同士が背中合わせになり、その通路が2m弱という配置のため、鏡に向かう利用者が背中合わせになる形だった。



 3本ある洗い場の通路のうち、少女、いや、ここからはユカと言おう。



 僕はユカが入っていった通路をもちろん確認ており、ユカの使っているシャワーの音が聞こえてきてから、あたかも偶然のように近寄り、ユカの背中合わせの洗い場を確保した。



 もちろん静寂の浴室で分かるように、サウナの父親以外、僕とユカしか洗い場にいないことは明確だった。



 背中越しではあるが、確実にユカの気配を背中で感じることができるほどの距離に、今にも後ろから抱きしめたい気持ちが押し寄せてきた。



 そんな思いも気付くことはなく、ユカは髪の毛を洗い出した。

 これをきっかけに僕は体を、反転させ、ユカのほうへ向き直り、背中をしばらく凝視すると、はじけるように肌を流れ落ちる水が、若さを物語っていた。



 まだ僕の存在に気付いていないが、一糸まとわぬユカの背後には、強烈なシンボルを準備したオスが、オアシスで水浴びをする草食動物を見るかのように鎮座していた。

 ただ百獣の王とは異なり、その草食動物を欲するがあまり、またたびを欲っして欲望の喉をゴロゴロと鳴らす、まるでユカにお預けをされている飼い猫のようでもあった。



 ユカが洗髪を終えて、髪の毛の水を切るとき、あわてて僕は背を向けて、シャワーで体を流しはじめました。



 その音にユカは気付いたのか、ゆっくり後ろを振り返るのを、僕は鏡越しにそっと観察していた。

 そうすると、僕だと気付いたようで、背中をすこし伸ばすように、ビクッと驚きを見せていた。



 その様子をきっかけとして、僕はそり立つ息子をゆっくりとさすり始めた。



 シャワーを胸元から浴びながら、焦らすように握りすぎず、自立した角度を押さえつけないくらいのソフトタッチで、シャワーの水圧も利用しながら、ユカに見られても恥ずかしくない形状にまで成長させた。



 その動きを感じてか、ユカも背を向けると体を洗う準備をしていたが、顔は鏡を見たまま視線は背中の後ろに向けられているようだった。



 しばらくその状態を続けていると、二人の距離は2m程度だったが、両者のシャワーで上がる湯気で、鏡越しでは様子もわからなくなってきた。

 堪らなく僕はそっと振り返り、ユカを直視すると、つややかだった体は泡で覆われ、まるで天使の羽衣を着ているようだった。



 汚れなき天使の後ろで悪魔の一本爪を研いでいるかの状況が、背徳感の芽生えとともに欲望の門を開けるきっかけとなった。



 僕はゆっくりと椅子の上で体を滑らせ、座る向きをユカの方に移した。



 もしユカが振り返れば、天使の瞳と悪魔の一本爪の間には何も遮るものはない。

 悍ましくもそそり立った映像は、天使の脳裏に直接届くはずだ。



 そう考えるだけでも、触れることなく硬度を維持し、むしろ触ることで多少なりとも隠れてしまう部分があることのほうが快感を損ねてしまう状況だった。



 この状態がずっと続けばいいのに。



 僕の中に、生まれたその感情は、もし振り返られたら終わってしまうのではないかと言う恐怖も同時に覚え、まず天使の近くで昇天したいと思い始めた。



 僕が振り返ることで、シャワーの音が単調に変わったことで、ユカは背後の様子が変わったことに気付いたのだろうか。



 腕を前に伸ばして洗っている動きが、ピタリと止まり、真後ろの僕が鏡越しに見えるように、ユカは上半身を左に傾けた。

 曇り気味の鏡から後ろを確認しようと、目を凝らしているようで、首が僅かに前後している様子を僕は愛おしく感じていた。



 それをきっかけに、僕はこれでもかというほど、大きなモーションで息子をしごき始めた。

 曇る鏡でも分かるような大袈裟な動きは、決して風呂で行われる動きでは無いことが、ユカにも認識してもらうためだった。



 案の定、ユカの確認しようとする動きは大きくなり、相変わらず洗う途中の腕はずっと前ならえ状態だったのが堪らなく可愛く思えた。



 ここで僕は後ろ手に、自らに当たっているシャワーを止めた。

 あたりの雑音は一気に止まり、二人きりの静けさに変わった。

 僕は引き続き、大きなモーションで腕の上下を始めると、ヌチュヌチュという音が響き、ユカとその音を共有した。



 その音にたまらず、ユカはゆっくりと頭を右に回し始めた。



 あぁ、ユカに直接、ヌチュヌチュと音を立てている部分や行為を見られてしまう。



 天使の瞳に、この光景を入れてしまうのだ。



 肉体的に興奮と快楽の中にありながら、そのような妄想からも超絶の興奮を奮い立たされた僕は、一気に絶頂の頂きに、登ってしまった。



 ユカの横目が僕を捉えようとした瞬間、僕は自らの足を大きくのばして開き、後ろにのけぞるかのように腕で支えながら、その瞬間に天井に届くのではないかという位の勢いで白濁のマグマを放ってしまった。



 脈を打つと同時に尻が締まり、その勢いで押し出されたかのように、幾度も発射されるマグマは、天井に届くのではないかと錯覚するほどだった。



 あまりの気持ちよさに、僕はのけぞり、ユカの状況を確認することができていなかった。



 おそらく、目をまんまるにしてあんぐり口を開いてるのではないか。

 そんな妄想のユカを感じながら、実際にユカの近傍ですべての精を放ったのだった。



 ようやく激しい脈打ちも終わり、僕はのけぞりを戻し、ユカを確認すると、鏡の方を向いてしまっていた。

 しかし、これまでの腕を前に出した状態ではなく、肩を緊張させながら、下向き加減の上目遣いで鏡を確認していた。



 絶頂の瞬間、僕はユカを確認できなかったことから、直接見られたかどうかは確認することができなかったが、間違いなくユカは何かを確認し、隠し切れない動揺を僕に示していた。



 その事実に興奮が増すが、いつサウナから出てくるか分からない父親との対面を避けるため、収まらぬ快感の余韻の中、あたりに散らばる快感の爪痕を急いで洗い流した。

 その様子もユカは鏡越しに確認しているようだったが、そんなユカに僕は声をかけることができなかった。



 おそらくは怖がられ、嫌われたのではないかと、一回りは違うであろうユカの反応が怖かったからだ。



 僕は逃げるように立ち去ったが、その時、いまだ泡を洗い落とさないままうつむき加減だったユカの横顔が目に入った。

 どことなく口元が微笑んでいるようにも見えたが、焦っていたこの時の僕は、一目散に脱衣場に向かっていた。



 脱衣場に出た僕は、一転して背徳感に苛まれていた。

 一方的な興味を持ち、自らの欲求を少女にぶつけてしまった。



 そんな感情に支配されたのもつかの間、脱衣カゴにあるユカの抜け殻を見た瞬間、ふたたび顔をうずめ、深呼吸の中、新たな欲望の芽が出てきた。



 ユカの眼の前で、しっかりとシンボルを見せたい。



 その欲望を繰り返し念じながら、僕は仕事へと向かった。



 今夜がラストチャンスかもしれない。



 僕は仕事どころではなくなっていた。
24/04/05 20:35 (ol6DXQoe)
3
投稿者: ナオトイズム ◆CSZ6G0yP9Q
「やっと、終わらせてやったぞ…。」



 出張先の対応に苦慮し、ようやく開放された僕は、客先を後にした瞬間、目立たぬようにガッツポーズをして、理不尽な客の対応を滲ませた言葉が口から出た。

 ただ、朝風呂の件で終始集中を欠いた僕の対応不足もあったが、そんなこと僕にはどうでもよかった。

 現在20時半をまわり、ホテルに着くのは21時を超えるだろう。

 初日に大浴場でユカを見かけた時間より遥かに遅く、チャンスと思っていた今夜に一抹の不安を覚えた。

 まず、あの家族が今夜も泊まっているかさえ確認していないわけなので、希望的観測も甚だしいばかりであった。

 

 それでも、ユカともう一度会いたいという思いは強く、ホテルへトンボ返りすると、フロントで鍵を受け取り、何を思ったのか大浴場のほうへ足を進めた。

 普段からストーカー事件の記事を見るたびに、よくもまぁこんなモチベーションになれるよな、などと感じていた僕は、ようやくストーカーの気持ちを理解したのではないかと感じた。

 

 大浴場の入り口には、そこにスリッパはなく、部屋に戻ろうとしたとき、小さなゲームコーナーがあることに気がついた。

 そこからは、大浴場の入り口を見ることができた。



 だめもとで、あそこで待ってみるか。



 明日は移動日のため多少の寝不足はかまわない。

 部屋に戻り、部屋着に着替えた僕は小銭とともに、なかばあきらめモードでゲームコーナーにあるビデオゲームを始めた。

 時折、大浴場の方へ目をやるが、静止画のような景色は変わることなく、育成ゲームの少女だけがすくすくと育っていくばかりだった。

 小銭も尽きてきたころ、遠くの方からスリッパの音が聞こえた。

 咄嗟にゲーム機の後ろに隠れ、様子を伺っていると、なんと待望のユカが父親と共に現れた。

 一気に鼓動が早くなった僕は、あくまで偶然を装うため、はやる気持ちを抑えながら5分ほど遅れて大浴場へ足を進めた。

 ゲームは終了することもなく放置されていたため、画面の中の少女に見送られ、応援されているように感じた。



 暖簾をくぐると、当たり前のように、スリッパが二つ。

 脱衣カゴにはユカの抜け殻が温もりを保った状態で存在していた。



 今日は、黄色いパーカーか…。



 変な感傷に浸りながら、温もりが消えぬよう、ユカの肌着をそっと持ち上げ、すぐさま顔を埋めた。

 おそらくはこれが最後の花園になると思い、悔いのないほど、ゆっくり吸っては、顔を離して吐き、吸っては吐きを数回繰り返した。

 汗の匂いがほとんどなく、さわやかな石鹸の香りのようなものが鼻孔を満たし、汚れなき少女の偶像が閉じた目の前にはっきりと現れたかのようだった。



 はやる息子を落ち着かせ、深呼吸をしながら浴室へと入っていくと、今まさに、内湯から露天風呂へと移動しようとしている二人がいた。

 僕はかけ湯をして、まずは内湯に入り様子を伺いながら、移動するタイミングを図った。

 外からは中がよく見えるだろうと思い、注視することをやめ、横目で神経を研ぎ澄ませながら、あらゆるシミュレーションを練っていた。



 そしてついに動きがあった。

 父親は露天風呂の縁に腰掛け涼むようになり、それをきっかけに僕は露天風呂へと移動することを決めた。



 数パターンのシミュレーションを引っさげて、露天への扉を開けて、はじめて自ら親子の方へ歩み寄りを始めた。

 あくまで自然に、避けることなく一直線に親子が入る露天風呂へ歩を進め、勝負をかけた。

 このときすでにユカと目があったことを確認したが、後ろ姿で座る父親の存在が僕を萎縮させ、同時に息子まで萎縮していた。

 でなければ、こんな一直線に向かう選択など取りはしなかった。

 近づくにつれてユカは次第に唇を甘噛しながら湯面に視線を落としていた。

 状況が急展開したのは、僕が露天風呂に入る段に足をかけたときだった。



「お兄さん、お疲れさま。」



 一瞬動きを止めてしまうくらい、少女の父親から突然に声をかけられた。



「あっ、お疲れさまです…。」



 予想外の声かけに、ぎこちない声と笑顔で対応するのがやっとだったが、ほろ酔いの父親は機嫌も良く、僕が肩まで浸かるまでの短時間にも、いろいろと話しかけられることになった。



 その話によると、家族旅行で来たこと、明日が最終日であること、そして再婚したばかりだと言うことだった。

 それらの話しをしている時もずっとユカはうつむきながらも、僕の方をちらちらと見ている状況が続き、僕自身も父親の話は半分、ユカへの意識を常に持ってた。



 その話半分で聞いていたの話の中でも、ユカが男湯に入っている理由が見えてきた。

 それは、父親の最後の話題である再婚したばかりということが関係していそうだ。

 ユカはこの父親の連れ子で、まだ新しい母親に慣れておらず、一緒に風呂に行くことを拒んでいるようだった。

 僕はやっと、身体に似合わず男湯に入っていたことが、腑に落ちた。

 といっても、親父だったら、止めようよ、とは思った。



 その流れで、僕も自身の仕事の事などを話すことで、父親には信頼してもらえたようで、いろいろと話しを聞かせてもらうことになった。



 そんな中、父親は朝風呂での光景を繰り返すかのように、露天風呂から上がり、ユカに声をかけた。



「さて、サウナ行ってくるかな。ユカはどうする?」



 そうすると、首を素早く無言で横に振る、ユカ。

 その想定通りの姿を見て父親が笑うように、ユカはサウナが得意ではないのかもしれない。

 確かに小さい頃は僕もそうだった記憶がある。



「お兄ちゃん、一緒にどうだい?」



 弾む話題の途中、咄嗟に誘われたが、断る理由もないためご一緒しようかと思ったが、朝のことを思い出し、



「すみません、実は、僕もちょっと苦手で…」



そういうと苦笑いを見せると、父親はまたもや笑いながら、最近の若い奴はというノリで、内湯の方へ鼻歌交じりで向かっていった。

 父親は内湯に入る扉を開けたところで、僕の方を振り返り、何やらニヤつきながら、言葉を発した。



「じゃあ、お兄ちゃん、ユカ見といてね。のぼせないように~」



 そのつもりではいましたが、いざ父親から言われると、公認をもらったかのように、あらゆる事が頭の中を走り回った。

 同時にユカの方へ目を配ると、口まで湯船に沈みながら、こちらへ目線を向けていた。



 も〜!お父さんったら!



 そう言いたそうな、視線を僕に向けながら、口から息を吐きだし、ブクブクと可愛い姿を見せていた。

 父親がサウナに入るのを僕が確認していると、ユカも横目で確認していたらしく、二人してもう誰の目も我々を見ていないことを共に確信した。

 しばらくの沈黙の後、僕は満を持して、ユカに声をかけた。

 今まで接触はあったものの、ちゃんと声をかけるのはこれが初めてだった。



「こんばんは、ユカちゃんって言うんだね。何回かお風呂で会ってるよね?かわいいから覚えちゃったよ。」



 後から考えると、この百点満点の変態発言にも、ユカは今までの事を思い出しているのか、恥ずかしそうに目線を落とし、より激しく口でぶくぶくと空気を出して反応を見せていた。

 少し離れた位置だったため、ゆっくりと父親がいたところまで僕は移動をはじめ、その間もどこに観光に行ったのかなど、何ともない会話を進めていたが、それ以上に今後の展開について思考を巡らせていたのは言うまでもなかった。

 距離にして2メートルといったところだろうか。内湯を背にしてユカに対面する位置に到着した。



 先程まで、父親の存在に萎縮していた息子は、すでに興奮の頂にあり、揺れる湯面の下にはいつ露わになってもユカの目線を釘付けにできる準備が整っていた。

 いろいろときっかけを考えたが、自然な流れにしようと、特に伝えることをせず、先ほどまで父親が座っていた露天風呂の縁にゆっくりと体を引き上げ、ユカの目の高さになるように、重力に逆いそびえ立つ注目の的を露わにした。



 初めて内風呂で見せたときと同じシチュエーションだったが、距離は半分以下、外のため湯気もほとんどなく、ユカの瞳と息子の間には、邪魔するものは殆ど無かった。

 想定の通り、湯船から目の高さに来るまでの間も、ユカの目線はある一点を追いかけるように動いていることを僕は確認していた。

 そして対面すると同時に、これまで湯面につけていた口元は、お湯から離れ半開きになり、目は今までにないくらい大きくなっていた。



「気になる?」



我慢ができなくなり、ユカの注目の的の話題について僕は切り出した。



「えっ、あっ、あのぉ。」



 いままで凝視していたユカの目線が泳ぎ、言葉にならない反応が帰ってきた。

 主語はないが、お互いの思うところは共通していただろう。

 この言葉だけで十分だった。



「ごめんね、いきなりだったもんね。あまりこの状態を見たことないだろうから、気になっちゃうよね。」



 ユカは、すこしハッとした表情を見せたが、今まで半開きだった口ははにかむようにきゅっと結び、コクンと頷いた。

 僕はおもむろに息子に手をやり、今朝鏡越しで不鮮明だっただろう動きを、目の前でして見せた。

 根本から先まで大きくグラインドさせる動きは、あくまでユカに向けたパフォーマンスであって、自ら果てるための動きではなかった。

 しかしながら、その気になって動かしたのならば、今すぐにでも果ててしまいそうな興奮を覚えていた。



「今朝、ユカちゃんの後ろで、こんな動きしてたんだけど分かってたかな?」



「うん、何してるのかなって。気になってた…あっ、ました。」



 緊張しながら、丁寧語に直すあたり、可愛くて仕方がない。

 続きを見せるにはもう少し打ち解けないといけないと思った。



「ははっ、そんなに緊張してかしこまらなくてもいいよ。お兄ちゃんだと思ってさ。」



「はっ、はい…。」



「んっ?」



「あっ、うん…。」



ユカは、そうラフに答えたことが恥ずかしかったのか、嬉しかったのか、またもや口までお湯につけ、ブクブクブクと空気を吐き出していた。

 たまらなく可愛い。

 僕のバロメーターは、瞬間跳ね上がりを見せた。



 ユカはブクブクさせながらも、間違いなくすべての意識が視力で捕らえる目の前の光景に支配されているような目をしていた。

 そのため、跳ね上がった瞬間、眉が上がり、目玉をあちこちに動かして動揺を見せていた。

 このやり取りで僕が聞いたユカの声は、年並のハリがあり、眼の前にいるのは確実に少女なのだと確信できるものだった。

 その声に僕の息子は再度、ビクンと大きく脈打ちをした。



 ただ、内湯から見えないように背を向けているせいで、そり立つ息子は明るいわけではなかった。

 不鮮明ではないが、光量と距離が見せつけたいと願う僕の目的には達していなかった。

 そこで手を動かしながらもあたりを確認すると、露天風呂スペースは以外と広く、奥の方に木で作られた樽風呂のようなものが見えた。

 そこは内湯からも見にくく、しかもライトアップのようにスポット照明も上からあった。

 そこへ行きたい。



そう思うと同時に、僕は行動に移していた。



「ユカちゃん、あっちのお風呂に入ってみようか。」



 立ち上がると同時に、僕はユカへ手を伸ばしていた。

 股間に曲がらぬ信念を持つ男の差し出すその手が、ただの違うお風呂に誘われている以上の意味が有ることはきっと分かっていただろう。

 一瞬の躊躇があったが、これまで湯船にずっと入っていた、手が僕の方へ伸びてきた。

 その手をつかむとゆっくりと立ち上がるユカは、スレンダーながら、膨らみを持った体を露わにした。

 初めての接触と至近距離で対面するこの状況に、ここで行動を起こしそうになったが、ぐっと我慢し、移動するという目的を遂行した。



「滑らないように気をつけてね。」



「うん、ありがと、キャッ」



一歩目のタイルで足を滑らせたユカは、僕の腕に両手で捕まる形になり、いままでの緊張する顔とは別の顔を見せた。

 よっぽど焦ったのだろうが、その顔がまた可愛かった。



「ほら、きをつけてっていったのにー。」



そう、からかうと、ユカは声を上げて笑い出した。



「だって、いろいろ緊張してたんだもん!」



「たとえば?」



「えっ、んー、裸見られちゃったとか!」



「えー、いままでも普通に見てたのにー?」



「もー、いいの!」



 そう言うとユカは微笑むのを我慢するかのように、ツヤツヤのほっぺをプクッと膨らませた。

 いまのアクシデントで緊張がほぐれたのか、年並のかわいい反応が帰ってきた。

 僕は膝を落としたユカを引っ張り上げると、まるで町中を歩くカップルのように、腕を腰に回した。

 ユカにしてみれば、初めてのことだったのかもしれない。

 背中を反らし、驚いたような反応を見せたが、僕にしてみても、こんなすべやかで、ハリのある生腰を支えたことなどなかった。

 肌から伝わる情報すべてが、オスの本能を直接刺激し、驚きで固まるユカの目線の下では、鍛えられた名刀のように、光り輝く亀頭が内湯の光に映し出されていた。

 そんなことを知る由もないユカを樽風呂へエスコートする際、自然とユカの腰を自分に引き寄せ、腕のみならず、自らの腰や脇腹、太ももで少女の素肌を感じ取っていた。



 その引き寄せる強さに驚いたのか、ユカは腰を引きつつ、二人して樽風呂までの道のりを歩いた。

 数メーターの距離だが、何度、僕にしがみつく掌を優しく息子にエスコートしようかと思っただろうか。

 おそらくはエスコートすれば、答えてくれたかもしれない。

 しかしながら、初めては、その目で認識しながら、自発的に触らせたい。

 その思いが僕を抑制していた。 



 目的地につくと、そこは腕を広げたくらいの樽風呂だった。

 二人でちょうどくらいの大きさ。

 踏み台を使って二人で入ると足同士が触れ合うほどの大きさだった。

 あたりを再確認するも引き続き、二人だけであることが確認できた。

 あたりは静寂と冷ややかな空気に包まれ、まるでフィクションの世界にいるようでもあった。

 少し横に並ぶように湯船に浸かると、僕は大人の女性を口説くかのように、ユカのプロポーションを誉めはじめた。

 ユカは声として反応することはほとんどなかったが、うれしそうにハニカみの笑顔を絶やさなかった。

 しかし有る瞬間、はにかみから恥じらいに変わった。

 それは僕がお湯の中で行動を起こしたときだった。



 湯に入れていた手を、ゆっくりと隣に座るユカのお尻へ移動させ、手の甲でそっと触れたときだった。

 はじけるような弾力を感じたとき、その反動のようにユカ自体もビクンッと肩を揺らした。

 目は一瞬見開いたが、何かを悟ったかのように、また揺れる湯面に目線を戻した。

 きっとこういうことになることは、想像していたのか、すべてを受け入れるという好奇心がそうさせたのかもしれない。



 それを確認すると僕は、手のひらを返し、片手には少し余るほどの片側のお尻をゆっくりと包み、そっとなでた。

 ユカはぐっと堪え、動くことは無かったが、口元はゆるみ、徐々に肩で息をするようになった。

 触れる掌から、鼓動の高鳴りが確実に伝わってくるようだった。

 そのまま僕は、腰、背中と徐々に愛撫を上昇させるごとに、ユカは背中をピンと延ばし、そして反り返りそうになった。

 僕の手が最終地点の肩に回ったとき、二人の上体はぴったりとくっつき、僕の体はつべらかな肌に触れ、その瞬間、二人の間にはお湯も入り込めぬほど、ユカを抱き寄せていた。



「いい?」



そういうと、終始無言のユカは、返事をせずとも、肩の強ばりを感じ、何を意味するのか分かっていることを、僕は明確に感じ取った。

 沈黙は承認だと自らを奮い立たせ、肩をさらに引き寄せると共に、巻き込むようにユカの唇を奪った。

 あくまで触れる程度に軽く、ユカの初めてであろうことに対する少しばかりの優しさだったのかもしれない。

 ユカの唇は強ばりからかキュッと固く閉じられていましたが、引き寄せる腕と逆の腕で抱き寄せるように包み込むと、ユカの強ばりは取れ、僕の顔の動きに合わせて唇がプルプルと反応するまで身を委ねていた。

 まだ未発達の小さな口は、何にも汚されていない、これぞプレーンといえる感触がした。



 この戯れは十秒ほど続き、はっと周りが気になり、僕は急いで唇をはずして周囲を確認した。

 誰の目も受けていないことを再確認すると、僕は最終目標へ行動を移した。



「ユカちゃん、ちゃんと見せてあげるからね。」



 今にも溶けてしましそうな瞳を潤ませ、ユカはコクンと頷き、僕の肩にうなだれた。

 僕は、頭をひとなでしながら、再度唇を奪った後、そっと樽風呂の縁へと腰を浮かせ始めた。

 ユカの目の前の水面より、徐々に姿を現す息子を、ユカは目線を動かすことなく、じっくりと見つめていた。

 縁に座り終わる頃には、ユカは僕の両足の間に入り、上から照らすスポットライトのせいで、まるで王座に座る王に忠誠を誓う女官のような構図になった。

 湯上がりの息子はスポットライトに光り輝き、ユカの目には初めての光景であったに違いない。



「どうかな?」



そういうとユカは、恥ずかしそうに口をきゅっと結んだが、僕の顔を見上げて、ぼそっとつぶやいた。



「なんか、すごい…」



僕はもう一度頭をなでながら話しかけた。



「どういう風にすごい?」



「なんか、ピクピク動いて、ユカに話してるみたい。」



「そうだよ。ユカちゃんに見てほしいって言ってるんだよ。」



「そうなの?なんかおかしい!」



「そして、触ってほしいって言ってるよ。触ってあげてくれる?」



 そう僕が息子に成り代わり、要望を伝えた。

 それを聞いたユカは躊躇うことなく、コクンと頷くと、また唇を甘く噛み締め、ユカは風呂を移動するときのようにゆっくりと湯船から手を僕の方にさしのべてきた。

 その手は、ユカの見つめる眼の前の柱に向かい、そっと登り棒を掴むようにキュッと握りしめた。



「あっ、かたい…」



 その無邪気なつぶやきは、僕の息子を今まで経験したことのないほど硬直させた。

 すでに頭は充血し、これ以上膨らむと皮が張り裂け、中から羊羹のボールが出てくるのではないかと思ってしまうほどだった。



「ちょっと動かすね。」



 そう言うと、そっとユカの手を僕の手で被せるように介助し、上下に動かそうとした瞬間、これまでにないカリの張りにユカの指が引っかかり、手が止まってしまうほどだった。

 こんなこと今までなかった。

 終始二人は無言のまま、僕の誘導に素直についてくるユカ。

 着々とゴールに向かって突き進んでいった。



 温泉成分も助けてか、すべすべのユカの手のひらはこの世の物とは思えない刺激を僕に与え、あっという間に根本付近まで白いマグマが上昇してきたのが分かった。



「ユカちゃん。すごく気持ちいよ。」



そう言うとユカは、ご満悦のような笑顔を見せた。



「手の中で、すごい動いてるよ。生きてるみたい。」



「もちろん生き物だよ。とても気持ちいから、先っぽから、ぬるぬるが出てきちゃったよ。」



「えっ、そうなるの?あー、本当だ。」



 先端からは噴火前の水蒸気のごとく透明な潤滑成分があふれ出し、ユカの滑りをなおも助ける結果となった。

 いままで片手で触っていたユカは、気が付くと両手になり、小さな手で包むように、愛おしそうに触りだした。

 上になる手の指は、湧き続ける潤滑液をくりくりと頭になじませ、手慣れた女性の動きを自ら行っていた。

 末恐ろしいな。

 僕は少女の魅力にどっぷり浸かってしまった。

 溢れ出る潤滑とユカの包み込む手の上下運動は、温泉のチョロチョロと流れる音を上回るほどの、クチュクチュという音を辺りに響き渡らせていた。



 こんな状態を長く続けられ訳もなく、状況は急変し、ギブアップ宣言とも言える言葉を発した。

 このとき、両手で愛してくれていたユカの顔は、すでに吐息が息子をくすぐらんとするところまで来ていた。



「ユカ、ユカちゃん、見せてあげる、からね。見せてあげる、か…」

 

 根本に溜まっていた白いマグマだまりは間欠泉のように吹き出し、数センチメートルのところで見守るユカの頭を飛び越えた。

 長く糸を引く粘着性のマグマはユカの後ろから頭、顔へと爪痕を残し、それに驚き止まったユカの手の動きを全く無視するように、白いマグマは四発、五発と勢いを落とさないまま、ユカに回数と同じ白線を残した。

 次第にマグマの勢いも弱くなったが、その影響は甚大で、ユカの顔に直接着弾するような飛距離に変わった。

 おでこ、目頭、そして半開きになるお口へと標的を変えたマグマは的確に着弾し、これまでのリビドーを表すかのように、流れ落ちない粘着性を見せていた。



 その様子を意識朦朧と見ていた僕は、噴火の終了とともに、目の前で被災したユカを再認識する事になった。

 まだしっかりと握りしめているユカの手を取り、ゆっくりと離すとユカも我に返ったように、自らに付着した白いマグマを不思議そうに摘まんでは取り除いていた。



「ごめんね、ユカちゃん。でもこれを見せたかったんだ。こんなにでたのはユカちゃんが初めてだよ。初めてになってくれてありがとうね。」



 そういうと取りきれない付着物を取り除きながら、お湯ですすぎ落とした唇が露わになるとき、僕は再度抱きしめ、キスをした。

 今度は大人の男女のような深い、深いキスだった。



 唇を吸い付くし、ゆっくりと離した瞬間、サウナから出てくるユカの父親を確認した。

 現実に戻された二人は、一生懸命付着物の跡が無いよう、露天風呂の方に移動して、除去作業に勤しんだ。

 露天に出てきた父親は、二人のあわてふためきを見て、大笑いしながらユカに声をかけた。



「なんだ、仲良くなったなw よかったな、ユカ!」



「そんなことないもん!」



 ユカは、恥ずかしさからか声大きく叫んでいた。

 その横顔は大人の女性のような美しさと少女の可愛らしさが同居していた。



 それを見た父親は何かを感じたのか、僕の方に目線を移し、意味深な笑顔を見せてこういった。



「お兄ちゃん、見ててくれてありがとうな。でものぼせちゃったのは、お兄ちゃんの方みたいだな!責任取れよ!」



 この後、記憶に残っているのは、露天風呂に響く父親の笑い声と、チェックアウト30分前にけたたましくなるモーニングコールの電話の音だけだった。

 あの後、どう風呂から上がり、どう過ごしたか、どうユカと別れたか。

 それも思い出せないくらい夢の中の出来事のようだった。

 もしかしたら夢だったのかもしれない。

 そそくさとチェックアウトをすませ、朝食にもありつけなかった僕は、ユカとの痕跡を探したが、その家族は見あたらず、清掃中の看板がでる大浴場の前でしばし感情に浸っていた。



「さて、帰るとしますか。」



 誰に言うともなく、自らの中で区切りをつけるため、僕は口にした。

 スーツケースを転がし、清々しい空気の中、それとは反対にどこかスッキリすることがない僕は、大通りのバス停まで歩いていた。

 その時、後ろから車がやってきて、クラクションを二回鳴らして横を通り過ぎた。

 その時、風にのって僕の耳に届いた声があった。



「お兄ちゃん!またね!」



 聞いた声。

 咄嗟に車を見た僕の目に、車の窓から顔を出し、手を振るピンクのパーカーの少女が映った。
24/04/05 20:42 (ol6DXQoe)
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投稿者: ナオトイズム ◆CSZ6G0yP9Q
 最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。

 ご感想などあれば、一言でもお願いいたします。
 また、名前をググっていただければ、某小説サイトが出てくると思いますので、よろしくお願いいたします。
24/04/05 20:44 (ol6DXQoe)
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