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1:リビジテッドマブダチ
投稿者:
浦島プウ
今年の秋は暖かかったせいか大して紅葉もせずに落葉が始まってしまった。
こんな年はきっと暖冬に違いない。 緩やかに季節は移り変わり、私はそれでも折々に生まれた故郷へと帰るのだ。 そこに愛する人が今ではもういなかったとしても。 ああ。 それは悲しい思い出ですらない。 赤の他人が赤の他人に思いを募らせた。 そんなバカげた追想のために。 ただ、そうはいっても、そこはそれ田舎のことでまったく赤の他人とはいいきれない、何か同郷の誼とでもいうか決して濃厚な接触ではない薄~い人間関係があるのかもしれなかった。 そうだね。 薄~い人間関係が。 私は、都会での仕事に失敗して、傷心田舎に戻っていた。 まだ、私の親父は生きていて、眼瞼下垂の瞼をこじ開けるようにして、歓迎の言葉を述べてくれるのだった。 「フクロウの郷へようこそ。みんなお前を待っていたよ」 満月が東の空へ上り、笛裸痴夜の祭りが始まる。 近所のスナックには幼馴染の同級生たちが顔をそろえていた。 「おいっと。これは珍しい人がお見えだね」 おれのことかい。 しかしそういうあんた、だれだったかな。 おもいだせない。 あ~。 しかし、さけをのめないおれがいったいなんでここにいるのかな。 「○○ちゃんはおれのダチだからよ」 え。 えっ。 「いらっしゃいま~せ~」 しずかちゃんと呼ばれた娘はまったく猜疑心なく男に声をかけるのだ。 ディアンドル風の胸元を見せつけるようにコップの水をテーブルに置いたのだった。 この娘はしかしあのこにそっくりだな~。 都会で散々お世話になったグラビアモデルのあの子。 出身地といい、年齢、果ては身長まで、本人じゃね~のか。 「しずかちゃあん、ご指名だよ」 いったん俺の前から消えたあの子はどこへ行ったんだろう。 しかし、三十分と立たずまたカウンターに戻ったしずかちゃんにすかさず声をかけた。 し~ずかちゅわ~ん 「おいっと。○○。俺の姪っ子が気に入ったか」 しずかちゃんに手招きをされ、入室したのは愛の小部屋と銘打たれた防音の個室だった。 フレアスカートを脱ぐと黒のガーターストッキング。 照明の落ちない小部屋で、それはいつも実用に供していた見覚えのあるグラビアから飛び出したような錯覚を覚えるものだった。 ガーターベルトを外すと、しずかちゃんは黒い下着を脱いだ。 しずかちゃんの姫貝を無心に舐り続けるとさらさらとした液体から、一転ぬるぬると塩味、苦みを含んだ液体が湧き出てきた。 「どうだい。俺の姪っ子のお味は?」 あ~ お前は数年前に死んだマブダチの というところで夢から覚めた。
2023/11/09 01:35:03(p2EnZeX3)
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