私の名前は風吹。大学を卒業し女優を目指しながらも、親からの反発もあり商社へと就職をしたものの、冴えない上司に怒鳴られつつコピー取りの毎日。

就職して数日しか過ぎていませんでしたが、嫌味な上司にコピーを頼まれた書類を投げつけ、オフィスから逃げ出してしまいました。

途方に暮れながら「…これからっ…どうしよう～っ…!?」悩んでいると、ポケットの中から携帯の着メロが…

「…はいぃ～っ…」「…あぁ～っ…風吹ちゃ～んっ…元気ぃ～っ…!?」

「…あぁ～っ…その声はぁ～っ…!」

私が大学生活で苦手だった真理恵先輩の声。

「…あぁ～っ…お久しぶりでぇ～すっ…真理恵ぇ～っ…先輩ぃ～っ…!」

「…おのね～ぇっ…ウチの彼氏の事でぇ～っ…相談がぁ～っ…!?」

「…はぁ～ぁっ…!?」「…久々の電話でっ…ナニッ…!?」と思ったが、
「…先輩ぁ～ぃっ…どうしましたぁ～っ…!?」

「…あのねぇ～っ…ウチの彼氏のぉ～っ…ソッチィ～ッ…なんだけどぉ～ぉっ…!」

「…はぁ～っ…!?」

「…ソッ…ソッチィ～ッ…変な呼び名ぁ～っ…!!」

と思ったが…

「…どうかぁ～っ…しましたかぁ～っ…!?」

しかし、そこからの真理恵先輩が
マジ声に…!

「…あのねっ…ウチの彼氏の私に対するっ…本気度が知りたくてっ…!」

「…えっ…本気度っ…てっ…!?」

「…ウチらってぇ～っ…遠距離恋愛っ…じゃぁ～んっ…!」

「…はぁ～っ…そんなんっ…シランがなっ…!」と思ったが…

「…彼氏の職場の花見をねっ…風吹ちゃんの職場近くのっ…古墳公園でヤるらしいのよっ…!」

「…えっ…古墳公園ってっ…私が居るところじゃぁ～っ…!?」

「…えっ…ナンでっ…アンタがっ…ソコにぃ～っ…!?」

「…まっ…まさかぁ～っ…ソッチィ～ッ…のっ…浮気相手ってぇ～っ…?」「…んっ…なっ…訳っ…ないでしょっ…逢った時なんてっ…ないしっ…!」「…あぁ～っ…そっかぁ～っ…!」「…先輩っ…いい加減っ…天然っ…もっ…卒業して下さいっ…!」「…ん～っ…もぉ～ぅっ…!」「…アンタはっ…牛かっ…!?」

そんなバカ話をしていると…

「…ヤレッ…ヤレッ…!」遠くの方から若ハゲのサラリーマンがっ…

「…先輩っ…またっ…!」

「…えっ…あれぇ～っ…!?」

缶を握りしめ私に近づいてきた。

「…ギィッェ～ッ…!!」と思ったが、冷静さを保っている私の目の前で立ち止まると、「…こんにちはぁ～っ…!」「…えっ…ナニッ…!」と思ったが、「…キミの会社もっ…今晩がっ…花見なのっ…!?」「…えっ…いえっ…あっ…花っ…あぁ～っ…!」缶を差し出しながら私の顔を覗き込むハゲ。

「…えっ…泣いてるっ…あ～ぁっ…花見じゃっ…ナかったかぁ～っ…!?」

慌てるハゲは「…シまったぁ～っ…桜の木の下にいるからぁ～っ…てぇ～っ…みんながぁ～っ…花見ってぇ～っ…!」ハゲ頭を抱え込んでいた。「…キモッ…!!」とは思ったが…

「…元気っ…出してっ…そんじゃぁ～っ…それっ…飲んでっ…元気ぃ～っ…出してっ…!」その場から去っていった。

何故だか、その男性が気になり、缶を握りしめながらブルーシートの桜の木の下へ。

「…あのぉ～っ…こっちっ…来ちゃってっ…イイですかっ…!?」受け取ったハイボールを握りしめ、「…これっ…飲んじゃうとっ…会社にっ…戻れなくっ…なっちゃうのでぇっ…!」「…あぁ～っ…そぅだよなぁ～っ…昼間っからぁ～っ…アルコール渡すなんてぇ～っ…ゴメンッ…!」

私は男性に職場での出来事を話した。

「…私の故郷にもっ…綺麗な一本桜があってっ…!」そこへ、「…ザァ～ッ…!」桜吹雪が…

「…あぁ～っ…こんなっ…桜吹雪っ…久々にっ…見ましたっ…!」

何故だか目の前のハゲに興奮してしまった私。

「…私の母親がっ…太いっ…桜の木はっ…女をっ…狂気にっ…させるっ…綺麗すぎてっ…恐ろしいっ…てっ…!」

「…ぇっ…恐ろしいっ…!?」「…えっ…!?」「…え～っ…彼女がっ…桜がっ…綺麗だってっ…画像をっ…!」

男性から画像を見せられた私は、「…えぇ～っ…!!??」仰天。

画面には「…真理恵…」の文字が…!?「…まっ…まさかぁ～っ…こっ…このっ…ハゲがぁ～っ…!?」

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。