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泥酔魔
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:女性向け官能小説
ルール: 女性目線のエロス、恋愛要素を含むなど、女性向けの小説をご投稿下さい
  
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1:泥酔魔
投稿者: 摩天楼
私は瀧澤里見。大学病院の看護師をしている。

古くなった寮の外壁塗装工事の為の足場を組んでいた男性。

私の回覧板の見落としから、私の部屋がある三階まで登り詰めた際に、私がカーテンを閉め忘れ、窓
から顔を出した男性を「覗き魔」と勘違いし、悲鳴をあげた私に驚き、足場から転落してしまい右手と両足を骨折の重傷。

その彼が退院する事となった前日。

私は始めて彼を車椅子に乗せ病院の外へと出た。

しばらくぶりに外の空気を吸った彼は、治りかけの両腕を頭上高く伸ばし、「…あぁ~っ…やっとぉ~っ…退院っ…出来るぅ~っ…これでぇ~っ…変態ナース達どもとぉ~っ…お別れだぁ~っ…!」「…ははぁ~っ…さぁ~っ…本音はぁ~っ…どうだかぁ~っ…!?」「…そもそもっ…足場からっ…転落しなきゃっ…こんな事にっ…!」その言葉に「…ごっ…ごめんなさいっ…わたしがっ…悪っ…!」「…あぁ~っ…今日はっ…天気が良くてっ…気持ちっ…イイなぁ~っ…!!」さり気ない彼の気遣いに、私の瞳には涙が滲んでいた。

病室へ戻った私は「…これっ…私のっ…!」携帯番号を書いたメモ用紙を彼の目の前へ…

しかし「…えっ…いやっ…いやっ…そんなっ…ダメだってっ…!」

両手を大きく振りながら拒否する彼に、「…あぁ~っ…そぉ~っ…それじゃぁ~っ…覗き魔っ…てっ…事でぇ~っ…警察にぃ~っ…!?」

「…えぇ~っ…それはぁ~っ…!」

渋々ながらも彼はメモ用紙を受け取ってくれた。

あれから一カ月…彼からは連絡はない…

私は久々に職場の同僚と飲み会をした。

ほろ酔い気分で部屋へ帰ると携帯の着信音が…

画面には携帯番号のみだったがっ…「…ピッ…」「…はい~っ…!?」「…さっ…里見さんっ…でっ…ですかっ…!?」「…その声はぁ~っ…あの時のぉ~っ…覗き魔のぉ~っ…!」「…あっ…いえっ…あれはぁ~っ…!」「…ふふっ…冗談よっ…今日はぁ~っ…チョットぉ~っ…酔っててぇ~っ…!」「…えっ…俺もっ…一人でっ…飲んでてっ…勢いでっ…!」「…あっ…そぉ~っ…実はぁ~っ…私ぃ~っ…アナタのぉ~っ…声がぁ~っ…好きだったのぉ~っ…!」「…えっ…えぇ~っ…マジっすかぁ~っ…えぇ~っ…ナンでぇ~っ…!?」戸惑う彼に…

「…ふふぅ~んっ…私もっ…意味不明っ…てぇ~っ…!?」「…さっ…里見さんっ…だっ…大丈夫っ…すかぁ~っ…?」「…あらぁ~っ…私のことぉ~っ…心配してくれるのぉ~っ…!?」「…あっ…当たり前っ…すっ…!?」「…それじゃぁ~っ…私とぉ~っ…テレフォンセックスしなぁ~いっ…!?」「…さっ…里見さんっ…酔いすぎですっ…!!」

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。








2022/04/25 02:54:34(fwbUDYqC)
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