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一話完結オムニバス マニアックな人々
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:一話完結オムニバス マニアックな人々
投稿者: ぽんぽこ
マニアックな人々
◯恋人コレクターの悲劇


窓の外に広がる西新宿のビル群は、夕刻の光を反射して、まるで磨き上げられた巨大な墓標のように整然と並んでいる。あたし、桐島玲奈、三十六歳。このタワーマンションの四十二階にある、生活感の欠片もない部屋があたしの城であり、同時に鳥籠でもある。


あたしをここに囲っているのは、宇賀神という六十八歳の男だ。大手企業の会長という肩書きを持つ彼は、黒い噂が絶えない大富豪。けれど、どれほど金を持っていても、加齢と不摂生が彼から男としての機能を奪い去っていた。あたしは彼にとって、若さと美貌を誇示するための剥製に過ぎない。


「玲奈、お前は俺だけのものだ。他の男に触れさせるなよ」

インポテンツの癖に嫉妬深さだけは人一倍な彼の、乾いた囁き。あたしはその言葉に適当な微笑を返し、彼が去った後の静寂の中で、枯渇した身体を独りで潤すのが日課となっていた。あたしの本当の恋人たちは、クローゼットの奥の、特注の棚に整然と並んでいる。

ある休日の午後。あたしはキングサイズのベッドに身を横たえ、シルクのガウンを寛げた。ふっくらとした乳房が露わになり、冷房の風を浴びて乳首が小さく尖る。

あたしは迷わず、一番のお気に入りであるウーマナイザー『ケント』を手に取った。マットな質感の、上品なネイビー。その吸引口は、どんな本物の男の唇よりも熱烈に、あたしの核を求めてくる。


「……っ、ふぅ、ん……」

ショーツを脱ぎ捨て、太腿を左右に大きく開く。三十六歳の肉体は、熟れきった果実のように瑞々しさを増していた。指先で愛液を馴染ませ、吸い付くような粘膜の裂け目に『ケント』を宛てがう。


その瞬間、インターフォンがけたたましく鳴り響いた。

「…っ!? しつこいわね、宅配なら置いといてよ…」

あたしは無視を決め込み、吸引のスイッチを一段階上げた。空気の波動が、あたしの陰核を直接震わせ、脳髄を真っ白な快楽が駆け抜ける。けれど、インターフォンから少し経って、玄関のドアを拳で激しく叩く音が響き渡った。


「警察です! 桐島玲奈さん、開けなさい!捜査令状が出ています!」

冷や水を浴びせられたような衝撃。あたしは震える手で『ケント』をシーツの下に隠し、乱れたショーツとガウンを整えて玄関へ向かった。ドアチェーンを掛けたまま、細く開けた隙間から外を見る。

そこには、鉄の仮面を被ったような険しい表情の女性刑事と、その後ろに大柄な男性刑事が立っていた。


「なんの用ですか。失礼しちゃうわ、日曜の午後に」

「警視庁捜査二課の進藤です。宇賀神会長が巨額詐欺事件の容疑で逮捕されました。彼は、共犯者としてあなたの名前を自白しています」

進藤と名乗った女性刑事は、氷のような声で告げた。共犯?あたしはただ、金を受け取って贅沢をしていただけよ。


「そんなの知らないわよ! 帰って!」

「…強制捜査です。開けないならチェーンを切りますよ」

有無を言わせぬ圧力。拒否の言葉を口にした次の瞬間、金属を断つ鋭い音が響き、ドアが蹴破られた。


雪崩れ込んできた数人の男たちが、あたしの城を土足で汚していく。進藤刑事の鋭い指示が飛び、あたしはリビングのソファに押し込まれた。


「部屋の中のものをすべてリストアップしろ。隠し口座や証拠資料を徹底的に探せ!」

刑事たちは、あたしが大切にしていたブランドバッグや宝飾品を、無造作に床に並べていく。あたしは屈辱に震えながらその光景を見ていたが、ひとりの若い刑事がクローゼットの奥の『宝物の棚』に手をかけた瞬間、絶望が全身を支配した。


「……進藤さん、これを見てください」

引き出しが開けられた。そこには、あたしが愛情を込めてコレクションし、名前をつけて管理していたウーマナイザーたちが、まるで宝石のように鎮座していた。

進藤刑事は、それらをひとつずつ取り出し、リビングのテーブルに並べ始める。


ネイビーの『ケント』、ゴールドの『ジェームズ』、ホワイトの『オリバー』、パステルピンクの『ハリー』……。最高級のシリコンで作られた、官能的な曲線を持つ機械たちが、明るい照明の下で晒される。


「……桐島さん、これは何ですか? 宇賀神との連絡用の隠しデバイスですか?」


進藤刑事が、真剣な顔で『ケント』を指差した。彼女の瞳には微塵の迷いもない。正義感に燃える彼女にとって、これは未知の凶器か通信機器にしか見えないのだろう。


「……っ、それは、その……」

「ケントとは何ですか!? ジェームズってどういう意味ですか!? 暗号名ですか? それともマネーロンダリングの担当者の名前ですか!?」

進藤刑事の詰問が飛ぶ。あたしの顔は火が出るほど熱くなった。隣でメモを取っていた部下の輪島刑事が、こらえきれずに口元を震わせている。彼は気づいているのだ、それが何であるかに。


「進藤さん、それは…えー、その、マッサージ器というか…その、非常に個人的な…」

「黙ってなさい、輪島!桐島さん、答えなさい! この『ハリー』の吸引口に付着している、この透明な液状の痕跡は何ですか! 薬物ですか!?」


進藤刑事は『ハリー』を顔の前に掲げ、厳しい目で検査を始めた。あたしはもはや、どこを向いていいのかわからない。

さらにカオスは続く。鑑識の男が証拠保全のためにと、手袋をはめた指で『ジェームズ』のスイッチを長押しした。


『ブゥ、ブ、ブ、ブ、ブ、ブ……ッ!!』

最高出力の振動音と、パルス状の空気振動の音が、静かなリビングに響き渡る。


「…非常に強力な振動です! 進藤さん、これは何かを破壊するための超音波装置かもしれません!」
「なんですって!? ひとつずつ動作確認をして、周波数を記録しなさい!」

順番に起動される、あたしの恋人たち。ブーン、ブォーンという重低音が部屋中に反響し、複数のバイブレーションがテーブルの上を不規則に転がり回る。輪島刑事は堪らずに横を向き、ぶはっと息を噴いて肩を震わせている。


人生最大の恥辱。あたしの秘部に愛撫を与えていた機械たちが、警察の手によって公然と「動作確認」されている。あたしは、自分のあそこを刑事たち全員に覗き込まれているような錯覚に陥り、その場に蹲った。


「…もう、いいわよ。あたしの負けよ…何でも話すから、その…ジェームズたちを止めて……」

あたしは力なく呟いた。進藤刑事は、勝利を確信したような冷たい瞳であたしを見下ろした。


「重要参考人として署まで同行願います。……それから、この『ケント』たちはすべて証拠品として押収します」

夕暮れのタワーマンションを、パトカーのサイレンが切り裂き、多くの野次馬がこちらを見ている。

あたしは人生最大の耻辱に塗れながら、冷たい手錠の感触を噛み締めていた。宇賀神との共謀なんて、どうでもよかった。

ただ、取調室で進藤刑事から『ケントとの使用状況について詳細に述べなさい』と尋問される未来だけが、あたしを底なしの絶望へと突き落としていた。
 
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2026/02/15 00:55:03(T1GBLnTK)
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