『僕のママは野菜が大好きです。野菜が好きな人をベジタリアンと言うそうです。スーパーに買い物に行くとママは必ず野菜をたくさん買います。欲しかった野菜がないと違うお店にも探しにいきます。お家のベランダでも野菜を育てています。実が大きくなると、とても嬉しそうに頬ずりしています。ママの好きな野菜は、キュウリ、ナス、ニンジン、ダイコン、ゴーヤ、ズッキーニです。なぜか長い野菜ばかりが好きです。なんでかは分かりません。僕は野菜が嫌いです。なぜかというと苦いからです。でもママは美味しいって言います。でもママが野菜を食べるところを僕はあまり見たことがありません。でも美味しいって言います。ほんとは僕は前に見たことがあります。ママはいつも夜中に台所でこっそり食べています。僕が夜中トイレに起きたら、台所でママが野菜をうれしそに舐めていました。野菜なんて舐めても美味しくないのに不思議だなぁと僕は思いました。廊下のかげからずっと見ていたら、ママが急にパジャマとパンツを脱ぎました。僕はママが台所でオシッコをしちゃうんじゃないかと思いましたが違いました。ママは舐めていた野菜をお股に持っていきました。僕はママが何をしようとしてるのか分かりませんでした。よく見るとその野菜は大きなズッキーニでした。するとそのズッキーニがママの中にどんどん入って見えなくなりました。すごいマジックみたいでした。ママが片脚を上げたので僕からもよく見えるようになりました。ママのお股にはほんとに大きな口が付いていました。僕はとてもびっくりしました。黒っぽいくちびるも付いていました。口が開くとピンク色をしていました。口のまわりにはもじゃもじゃしたヒゲも付いていました。口からよだれみたいなのが垂れてました。綺麗なママなのにそこの口はなんだか怖い感じがしました。口に入っていった野菜がまた出てきました。僕にはお行儀よくしなさいって言うくせにママのほうがお行儀が悪いと思いました。それからママは野菜を入れたり出したりしていました。ママの声が少しだけ聞こえてくるようになりました。聞いたことない声でいつものママとは違う感じがしました。ママはもうひとつ野菜を取ってお尻の穴に入れようとしました。それは細いニンジンでした。ウンチをするところなのに野菜も食べれるんだと僕はまたびっくりしました。おとなになるとそういうことができるようになるのかなぁと不思議に思いました。ニンジンがゆっくりママのお尻に入っていきました。ママが苦しそうな声を出しました。僕はママを助けたくなってきました。ママはどんどん苦しそうな声を出して泣きそうな感じになってきました。何度もイクイクって言うけれど僕はママがどこかに行ってしまうのかと思いました。でもママはどこにも行かずにずっと苦しそうな声を出して野菜をものすごいスピードで入れたり出したりしていました。するとママの動きが止まりました。そしたらママの毛むくじゃらの口から公園の噴水みたいにオシッコがふき出てきました。ママのからだがブルブル震えてその場にすわってしまいました。ママがおかしくなったんじゃないか思って僕は少し怖くなりました。そんなおかしなママははじめて見たからです。しばらくするとママがヨロヨロ立ち上がりました。そして野菜をきれいに洗いはじめました。洗った野菜を冷蔵庫にしまいました。ママの顔が少し見えました。いつもの優しくて綺麗なママになっていました。さっきのおかしなママはきっと野菜の悪魔がママのふりをしていただけだと思いました。僕は安心しました。今度ママが野菜を食べるときは僕がそばに付いていてあげようと思いました。おわり』


僕の作文はこれでおしまいです。


終

※この小説はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。