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以前官能小説好きのメル友さん向けに書いたものです。続きのストックもかなりありますので、よかったら感想下さいね。
ーー 「さあ、今日も頑張ろう」リコは心の中でつぶやいた。 しかし、集中しようとすればするほど頭の中に昨晩の情事の光景が鮮やかに浮かんでしまう。 元カレよしやとの再会…久しぶりに身体中を這い回る彼の舌や指の動き。 かつてない程に溢れかえった蜜壷を、体ごと何度も突き上げてくれた肉棒… 「だめだめ」 振り払おうとすればするほど、頭の中の目くるめく光景が身体の中のメスの部分に触れて来る感覚に襲われる。 やがてちろちろとくすぶり出した疼くような火種が、リコの身体にじわじわと広がり、弄び、支配し、全身を焦がすように燃え広がる。 リコは気がつくといつの間にか事務所の人気の少ないトイレに駆け込むように入ってしまっていた。 「私…いつの間にこんな所に…」 わざわざ持ち場から離れたあまり使われないトイレに入るところを誰かに見られたのでは…と、冷静であれば特段気にかけることでもないことに、妙に敏感になってしまう。 「ほら、部屋中にメスのはしたない匂いが広がってるよ」などと言われた時と同様に、実際にはありえない事でも、淫らな感情に支配された脳には妙にそれがリアリティを持ってしまうことがある。 「早く戻らなきゃ…でも…」 淫らな感情がリコを必要以上に自意識過剰にさせている。 時を置かずまた用を足しに席を立つことで怪しまれるのを避けるため、リコはここで本来の用を足してから仕事に戻る事にした。 下着を下した瞬間… 「ぬちゅっ」 (ああ…すごく濡らしてる…私) すでに下着をべっとり濡らすほど、淫らな蜜が糸を引いて溢れ出ていた。 「ほら…リコ…こんなになってるよ」 昨晩耳元でよしやに囁かれた時と同じわななくような感覚が濡らした股間から全身に走る。 「あん…」 ○○の口から無意識に甘い吐息がもれる… その時、普段人の出入りの少ないこのトイレに、人が入って来る気配を感じた。 しかも一人ではない事は足音でわかる。 「や、誰か入ってるよ」 声の持ち主は隣の課の同期のマユミだ。 髪も染めず生真面目でおとなしい地味な雰囲気で、職場では目立つ所がなく、男性との浮かれた話を聞いたこともない。 「大丈夫だよ、ほら入って」 そのマユミにリコの隣の個室に入るよう促す声が聞こえてきた。 しかも!男の! 「部長?」 リコは思わず声に出しそうになった自分の口を左手で慌てて塞いだ。 つづく
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2017/08/03 09:20:24(KNBtG5Pi)
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