奇妙な子。

俺がまだ幼稚園頃、俺は覚えていないが、両親、いや、俺の回りの大人達は俺を「不思議な子」と呼んでいたらしい。

今でも、そう呼ばれる事はあるが、大きくなるにつれて不思議な子ではなく、「奇妙な子」と呼ばれるようになったみたいだ。

良く、壁に向かって指を指したり、誰もいないのに誰かとしゃべったりする子供とか、耳にしたりした事は誰もがあるかも知れないが、俺の場合は違ってたみたいだ。

俺の場合は喋らずに、人を見て怖がったり、車やバイク、自転車を見て怖がったり、

電車を見て怖がったりする子供だったらしい。

子供なら、乗り物とか一日中見て入られるぐらい好きなものだが、

俺も普通にそう言う子供でありながら、

その見てる中の一台だけを怖がったりする子供だったらしい。

これを読んで、ピン！と来る人もいるだろう。


そう、俺は事故予知能力が有ったみたいだ。


ただ、車やバイク、電車は移動する乗り物であって、その殆んどが目の前で事故をする事はなかったから、回りの大人達は、楽しさうに見てる中で、なぜ？あの一台だけを怖がるのかが解らず、「不思議な子」と呼ばずには入られなかったんだろう。

当時はJR沿線に住んでおり、JRだからかなり先で事故を起こしても誰も事故と俺を結びつける事はなかったのだが、、、、