そういえば、半年ほど前に行ったインドネシア料理店。なんだか料理が出てくるタイミングが遅いなぁと思っていたら、上階が貸切だった様子。なるほど、と思いながらのんびり酒を飲んで食事をしていると、
ツアコンらしき女性が二人、店の外にやってきた。二人とも東南アジア系。中国人ではないな・・と思っていたら、上から団体様がぞろぞろと食事を終えて降りてくる。どうやら同じインドネシアからの
ツアー客だったらしく、日本ツアーの間に故郷の料理を食べに来ていたらしい。懐かしい味、海外旅行をしていて日本人がお茶漬けを食べたくなったりするようなものか・・と思って見送る。
インドネシア人の店主も「重なったものだから料理が遅くなってすまない」というので気にせず酒を続ける。そうこうするうちにトイレに行きたくなったので、2階にあるトイレへ。
入ってみると、洗面台脇の屑籠(手を洗った後に使うペーパータオルを捨てる籠)がピンク色のトイレットペーパーで山盛り、いやテンコ盛りになっている。
そうか!これはさっきのインドネシア人の団体が使ったものかと気付く。中国と同じように、トイレットペーパーを流さない習慣なのか??
密室なのをいいことに、山になっているトイレットペーパーを手に取ってみると、ぐっしょり濡れたものばかり。そう、おしっこをして拭いたものなのだ。
すかさず匂いを嗅いでみると、どれも香水のような匂い。トイレットペーパー自体にそのような匂いが付いているのかもしれないが、それにしても半端ない量のトイレットペーパー。
女性もたくさんいたので大半は女性のものかと思われるが、年齢も分からず、もしかすると男性のものもあるかも知れず、全てを漁ることはさすがに止めた。しかも、店内の一つしかないトイレを長時間
占領するわけにもいかず、早々に出てきたが、料理だけではなく、トイレまでアジアを実感するひと時となった。上手くアジア系団体が来る時にぶつかるかどうかは神のみぞ知るだが、日本の中でも
このようなことがあるのか、とちょっと興奮した夜の思い出でした。