意を決して、義母へ話し始めました。
万が一、失敗した場合でも気まずさを残さない我ながら上手い話だったと思います。
私「…あの。」
義母は軽く頷きました。
私「…実は、ホントに情けない話なんです。」
義母「…言ってみな」
私「…お義母さんは、そんな事言われてもっていう話かもしれません」
義母「なに?なんなの?」
義母は早く聞き出したいといった表情で私を見詰めました。
私「実は、もうホントに言っちゃいますけど」
義母「…」
義母は無言で私の次の言葉を待っています。
私「◯◯(妻)が…ええと…」
義母「◯◯?◯◯がどうしたの?」
私「その…させてくれないんです。」
義母「何を?」
間髪入れずに質問した義母は、少し考えるような素振りを見せると、全てを悟ったように恥ずかしそうに小さく言いました。
義母「…あぁ。」
私は無言で義母の様子を伺っていました。
義母「…で、私のところにきた?」
私もわざとらしく恥ずかしそうに下を向きながら義母の次の反応を待ちました。
義母がまた口を開きました。
義母「…させてくれないってさ…どのぐらいしてないのよ?」
この義母の質問は当然の質問でしたが、難しいところでした。短く言ったらそのぐらいと言われてしまうし、長く言い過ぎても、義母が嫁に直接「夜の相手してあげろ」と言ってしまう恐れがあったからです。
もちろん嫁とは定期的にやっていましたので、嫁が義母と話してしまったらそれこそ万事休すです。
私は義母に一応念には念を入れ、「嫁には内緒にしておいてください…。◯◯も忙しいんで…」
と、釘をさしました。
すると義母は、「まぁ夫婦の問題だしね…私がどうのこうの言えないし」
と言いました。
第一段階はクリアーしました。
ここから義母がどう感じ、どういう風に言葉を発するのか、ジグソーパズルのピースをひとつひとつはめていくように慎重に考えていました。すると…
義母「私と◯◯さん(私です)が男女の関係になる事の重大さをちゃんと分かってるの?」
私「もちろん分かっています。絶対こんな事があってはいけません。」
ここは敢えて義母の言葉に同調しました。
義母が「じゃあ…」と言ったので、それに被せるように、義母に発言権を与えないかのように続けました。
私「でも…元々は他人ですし、俺とお義母さんが男女の関係になる事も自然な流れだと俺は思いますよ」
義母の方を向かず、うつむいたまま強い口調で言い放ちました。
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