俺は友達と合流すると小遣いを見せびらかし、駄菓子屋へと友達を手下のように引き連れ、鼻高々に菓子やジュースを奢ってやった。
そのまま友達の家に上がり込み、奢った見返りにゲームをやりまくり、飽きると外で遊び、日が暮れそうになったので家へと帰ることにした。
お腹を空かせた俺は小走りで家へと向かったが、おかしなことに、灯りは消えていた。疑問に思いつつ玄関を開けて家に入るが、やはり誰もいない。仕方なく灯りを点けて冷蔵庫から飲み物を出して母達の帰りを待つことにした。
テレビも点けずにマンガを読んでいると、農機具用の小屋から微かに物音が…。ガキの俺にはかなりの恐怖だったが、心臓バクバク状態で小屋へと忍び足で近づいていった。
すると、コンクリートブロック製の小屋の二階に豆電球ほどの明るさだが、電気が点いていた。爺ちゃんが作業でもしているのかと思い、小屋の扉を開けて階段の手前まで近づいた。
その時、男のと思しき荒い息遣いと、女の喘ぐ声を聴いてしまったのだ。俺の心臓の鼓動は先ほどまでの恐怖とは別の理由で更に速さを増した。
つづく
※元投稿はこちら >>